ガチャから出てきたタマゴがスマホの画面を貫通して現実世界にやってきた 作:マスクまる
ようやく出せた4話ですねー大変でしたー
期間が空いてしまったのは体育祭の練習を1週間ぶっ通しという苦行故でございます
とにかく出せてよかったーな4話です
博士「火宮君,今何を見ていた?」
仁人「え?」
博士の声に一瞬硬直する。
博士「何を見ていた,と聞いているのだが?」
仁人「え,えっと,これです…」
仁人は手に持っていた論文を博士に手渡す。
仁人「この論文って博士が書いた論文ですよね?」
一瞬の間を置いて博士は答えた。
博士「ああ,そうだ。そしてその論文で博士号を取った…」
博士は俯き小さく溜息をついた。
仁人「どうしたんですか?」
博士「なんでもない…いや,君には話しておこう。」
仁人「何をですか?」
博士「その論文についてだ。今回の現象にも関わることだ。」
仁人「?」
そういうと博士は,椅子に座り,淡々と話し始めた。
博士「あれは3年前,この論文の通り私たちは電脳世界とこの世界をつなげる研究をしていた。」
仁人「『たち』ですか?」
博士「そうだ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私たちは,とある研究員と共にこの研究を進めていた。
研究の途中で,電脳世界とこの世界をつなぐ装置を作り上げた。
研究員「クーゲルさん,もうすぐエネルギーの変換が完了します。」
クーゲル「そうか。では,始めるとしよう。」
研究員「これが成功すれば,大変な偉業です!歴史が変わるかもしれませんね!」
クーゲル「ああ。」
研究員「変換完了しました。装填開始します。」
クーゲル「装填が完了したらすぐに始めよう。」
研究員「はい!」
そして,エネルギーの装填が完了し,その装置を動かそうとしたときだった。
???「おやおや,実現不可能の筈の装置が何故ここに?」
クーゲル「貴様ら,何者だ?」
???「忘れたかい?そうだな,もう10年になるからなぁ無理もないか。」
研究員「ここは,関係者以外侵入は…」
クーゲル「待つんだ。」
研究員「何故です?」
クーゲル「いいから,言うことを聞くんだ。」
???「ほう,どうやら思い出したようだなぁ。」
クーゲル「あぁ,できれば思い出したくは無かったんだがな。『シナルト』。」
シナルト「それは酷いんじゃねぇかぁ?」
研究員「何者なんですか?その方は。」
クーゲル「こいつは,昔この研究に携わっていた元研究員だ。」
シナルト「そう,つまりこれは俺がいなきゃぁ作られなかったってことだ。」
そう言いながら,シナルトは装置に近づく。
シナルト「にしても,まさかあんたが完成させるとはねぇ。なかなかやるじゃないか。」
クーゲル「そりゃどうも。しかし,よくここに戻ってこれたな。私の父親を殺しておいて!」
研究員「え?」
シナルトは,この研究を始めた父,レーヴァスの右腕として助手をこなしていた。
しかし,研究が行き詰り,実現不可能という決断に至った。するとこいつは…
シナルト「博士,もう貴方にはついて行けない。貴方の代わりに私がこの研究を完成させる。」
レーヴァス「シナルト,何をするつもりだ。」
シナルト「こういうことだ!」
鋭く輝くナイフがシナルトの手に握られていた。
二人の足元に鮮やかな赤がぽたぽたと落ちる。
レーヴァス「こんなことをしても,これは完成させることはできん…」
シナルト「知ったことか。私が必ず完成させてやる。」
そして,シナルトは父を殺し研究のデータを残らず盗んで姿を消した。
シナルト「その後は独りで研究を進めた。」
クーゲル「だが,完成させることはできなかった。そうだろう?」
シナルト「そうさ,そこでここに戻ってきたら,完成してたってわけだ。そしてぇ!」
シナルトは白衣のポケットから黒く光る塊を取り出し,それを私に向けた。
シナルト「これを奪えば俺のもんだ。死ね。」
パァン
乾いた発砲音が研究室に響く。
クーゲル「な,なんで…」
シナルト「フッ,愚かだ,実に愚かだなぁ。」
研究員「ク,クーゲル…さん,私は,無事です。」
クーゲル「良かった。」
シナルト「チッ。では,サヨナラだ。永遠にな。」
そういうと,シナルトは,装置を起動させた。
クーゲル「ま,待て!それはまだ未完成だ!」
シナルトは私の制止を聞かずに装置を起動させた。
すると…
ドゴオオオオオッ
シナルトが装置の起動スイッチを押した瞬間だった。
轟音と共に研究所の半分が吹き飛んだ。
次の瞬間
ブォン
目を開けると,私たちの前に歪んだ時空が発生した。
直感で理解した。研究は『成功した』と。
しかし,そこからとてつもない引力が発生した。シナルトはそれに吸い込まれた。
少し離れたところにいた私は助かった。しかし…
クーゲル「手を離すなよ!」
研究員「駄目です!これじゃクーゲルさんも!」
クーゲル「大丈夫だ!しっかり掴まれ!」
研究員は静かに首を振った。
そして,私の手を離し,こう言った。
『貴女が私を覚えていてくれればそれでいい。』
そう言って,彼は,歪みに吸い込まれていった。
その後,私は論文を発表した。自分を戒めるため,彼の名前を忘れないために。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
博士「これが私の過去だ。」
仁人「博士にそんな過去が。でも,なんでそれを俺に?」
博士「さあな。さ,送って行こう」
博士の車に乗り,研究所を後にする。
誰もいなくなり,静まりかえる研究所。
そこに一つの影が近づいていた。
次話はそのうち・・・
早めに出せたらいいなぁと,おもっておりますはい
ではまたノシ