死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

神子からの挑戦を受け、遂に始まる人里白神武術会。神子は隠し球として謎の女性、真澄を従えていた。真澄と戦うのは白蓮。果たして、このまま何事もなく無事に終了できるのだろうか……?!


第11話 波乱の人里白神武術会開始!

「………」

 

紫は無言でとある写真を見つめる。

 

その顔は、どこか寂しそうに見えた。

 

「紫さま、それなんですか?」

 

「ああ、橙。……これはね、私たちの昔の写真。貴女の先代式神の写真よ。」

 

すると、紫は近寄ってきた橙に写真を見せる。

 

そこには、冷酷な表情を浮かべる紫と藍、そして黒髪の女性がいた。

 

「この人が私の前の式神なんですか?……なんか、紫さまも怖い顔してますね。」

 

「ええ。昔はね。結構やんちゃしてたから。そういえば、幽々子とも知り合う前だったわね。」

 

「それで、この人はどうしちゃったんですか?」

 

「え?……ああ、えっとね、彼女は、私が式神をクビにしちゃってね。今はどこで何をしてるかはわからないけれど、無事ではいるはずよ。」

 

紫の唇は震えていた。

 

「紫さま……、どうして?どうして辞めさせちゃったんですか?」

 

「彼女は、藍以上に私に従順に働いて、よくしてくれたわ。でも、彼女は力不足だった。藍よりね。この時は、戦争をしていたときだったから、彼女の命が危ない、と結論を出したの。」

 

「そうだったんですか……」

 

「でもね、私は1つ過ちを犯してしまったわ。彼女に事情を説明しても、きっと彼女は死んでも私についてくる、そう勝手に思い込んだ私は、無情にも彼女を突き放してしまったの。本当に、今でも後悔してる。時間が戻れば、と。あの時に戻れたら、もっとマシなやり方があったんだろう、とずっと考えていた。」

 

「………」

 

重苦しい雰囲気に、遂に橙も黙りこくってしまった。

 

「さ、暗い昔話はここまで!過去の悔恨より今の対策、よ。燼魔の研究に戻りましょう橙!藍も待ってるわ。」

 

紫はなんとか表情を明るくし、橙に呼びかける。

 

「……はい!」

 

橙も紫の意図を察したのか、笑みを浮かべて、紫について行った。

 

 

 

 

「……紫様」

 

廊下を歩いている紫を、藍が呼び止める。

 

「………藍」

 

「紫様、紫様が気に病むことではありません、あれを提案したのは、私です。」

 

「それでも、彼女の心に傷を残したのは他でもない私よ。」

 

「本当に、一体どこで何をしているのやら……」

 

藍は悲しそうに窓から外を見つめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!人里白神武術会、中堅戦も、いよいよ大詰めです!このまま押し切るか、寅丸星選手!起死回生の一手はあるのか、物部布都選手!」

 

一方、人里では中堅戦が白熱していた。

 

観客もバトルの熱気に感化され、大きな歓声が上がる。

 

「さて、ここで今までの結果を見てみましょう!先鋒戦、封獣ぬえ選手vs霍青娥選手は青娥選手の勝ち、一方、次鋒戦では雲居一輪選手が蘇我屠自古選手を破っています!」

 

「これはどちらも一歩も引かない激戦だぁ!これからの戦いも目が離せません!」

 

「ったく、うるせー実況だな。」

 

幽助はやれやれといった感じで首を振る。

 

「文はヒートアップするとあんな感じだからね。しょーがないわ。」

 

「それよりも、見えるか霊夢、幽助。あの真澄っての、全く微動だにしないぜ。」

 

魔理沙が指をさしたのは、先程幽助に対して挑発行為を行った真澄だ。

 

魔理沙の言う通り、真澄は腕を組んだまま全く微動だにしなかった。

 

「喧嘩慣れしてんのか、ただの怖いもの知らずかは知らねーが、ただもんじゃねーのは確かだな。」

 

幽助も再度真澄を見つめる。

 

その瞬間、

 

「決まったーっ!!勝者は寅丸星選手!これで命蓮寺チームが一歩勝利に近づいたぁ!」

 

どうやらリング上での中堅戦に決着がついたようだ。

 

「よし、とりあえずこれで王手ね。」

 

安堵する霊夢だが、

 

「どうだろうな。次はいよいよあいつが出てくるんだぜ?はっきし言って今までのは前座だぜ。あいつ、幽助の言う通り、ただもんじゃない。」

 

魔理沙が表情を強張らせて言う。

 

「お疲れ様です、星。」

 

「ええ、聖。私もなんとか勝てましたが……、感じましたか、彼女の雰囲気。」

 

リングを降りて戻ってきた星を、白蓮は出迎えるが、すぐさま星は振り返り真澄を見つめる。

 

「感じています。なんでしょう。私にも推し量れない謎の空気を纏っています。霊奈の恨みつらみのエネルギーじゃない。もっと純粋な……殺意、でしょうか?」

 

白蓮も額に冷や汗をかきながら言う。

 

「頑張ってください、聖。」

 

「ええ。ゆっくり休んでいてください。……行ってきます。」

 

そう言って白蓮はリングの上に上がっていった。

 

「さあ!続いてはいよいよ副将戦!聖白蓮vs真澄!命蓮寺チームが勝てばここで決着がつきます!」

 

 

 

「………」

 

リングに上がった白蓮は、真っ直ぐに真澄を見据える。

 

(なんでしょうか。この感覚は。まるで蛇に睨まれた蛙のようです……)

 

「お手柔らかに。」

 

真澄はそれだけ言って構える。

 

「こちらこそ。」

 

「それでは、始めっ!!」

 

(まずは様子見から……!)

 

超人「聖白蓮」

 

白蓮はエア巻物で身体能力強化魔法を自らにかけ、真澄に突撃する。

 

そして、腹部に鉄拳を喰らわせ、続けざまにパンチ、キックの応酬を繰り出す。

 

光魔「魔法銀河系」

 

そして、スペルを放ち、リングの三分の一を焼き払った。

 

 

 

「全弾命中……、効いてない、ってことはないよな?」

 

魔理沙たちは真剣に試合を見ている……

 

 

 

(……手応えはある、けれどなんでしょう、この違和感は……?)

 

白蓮は表情を崩すことなく爆煙を見つめている。

 

「が、がふっ、げほっ!」

 

すると、爆煙が晴れ、真澄の姿が露わになる。

 

 

 

「おいおい、大ダメージじゃねーか。」

 

幽助は意外そうに呟く。

 

 

 

「なかなか、お強いですね、白蓮さん。」

 

真澄はそれだけ言って再度咳き込む。

 

「お褒めに預かり光栄です。」

 

(試合を長引かせればこちらが不利になる……、早めに決めなくては!)

 

白蓮はそう結論づけ、真澄の元へ突進していく。

 

そして、左手を突きつけ、

 

「これで終わりです!」

 

そして、リングは再度大爆発を起こした……




いかがでしたか?第11話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おいおい!あんだけ白蓮から喰らっておいてノーダメージってどう言うことだ?!たしかにあいつは大ダメージを喰らってたろうが!」
「なにか仕掛けてるわね、あいつ……」
「ちっ、俺にはさっぱりだぜ……!
次回、謎の選手、真澄の恐怖!
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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