死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。


第14話 燃えろ栞!アネキの底力!

「よっ、ほっ……」

 

栞は屈伸運動をして準備運動をする。

 

「し、栞姉、本当に大丈夫?」

 

霊夢が心配そうに見つめるが、

 

「大丈夫だってんだろ?まぁ見てなって!」

 

栞はそう言うが、霊夢はどうにも不安が解消されない。

 

直後、紫苑がオーラで巨大な剣を作り出し、栞めがけて横に薙ぐ。

 

「!!」

 

栞は反応できなかったのか、ドガァン、と言う音と共に土ぼこりが舞う。

 

「ああっ、栞姉っ?!」

 

霊夢がつい声を荒げてしまう。

 

すると、

 

「おい、てめーの目は節穴か?あれを見ろ。」

 

幽助が指差した方を見ると、

 

「ふいーっ、危ない危ない……」

 

紫苑が薙いだ剣に掴まって耐えている栞の姿があった。

 

「ふうっ……」

 

霊夢はそっと胸を撫で下ろす。

 

「よーし、今度はこっちの番さね!」

 

栞は剣の上に飛び乗り、

 

「だだだだだだっ!!」

 

猛烈なスピードで剣の上を走っていく。

 

「速いですね……!」

 

妖夢も目を見張っている。

 

「なっ……?!」

 

紫苑は小さく喫驚する。

 

「これでも喰らえっ!!」

 

すると栞は左手の人差し指を曲げて親指で抑え込み、それを紫苑のおでこに向ける。

 

そして、力を込めた人差し指を解き放ち、紫苑に強烈なデコピンを喰らわす。

 

「きゃあっ!!」

 

よほどの威力だったのか、鈍い音がして、紫苑が地面に叩きつけられ、地面をえぐりながら数メートル吹き飛ばされた。

 

「し、栞さん今何したんです?!デコピンをしたようにしか……!?」

 

目を見開く妖夢に、

 

「ありゃ本当にただ力込めてデコピンしただけだ。」

 

幽助が驚きを隠しながら言う。

 

「………」

 

霊夢の脳内には、永琳に言われた言葉が蘇っていた。

 

「ーーー彼女の馬鹿力、それはね、とある薬を打たれているからこうなっているの。差し詰め、残りの寿命を全て使って究極の戦闘力を手に入れている……ってところね。」

 

(そうだとしたら、一体あとどれくらい栞姉は生きていられるんだろう……)

 

霊夢は俯きがちに考える。

 

 

 

「へへっ、いい剣だな!ちょっくら借りるぜ……?!」

 

栞は地面に突き刺さった紫苑の超大剣をあっさり引き抜きブンブンと振り回す。

 

そして、刀身を肩に乗せる。

 

「どうしたどうした!そんな程度か?!」

 

栞が挑発気味にそう言うと、

 

「持ったわね、それを……」

 

紫苑がゆっくり戻ってくる。

 

その体には未だに青いオーラが纏わり付くように存在していた。

 

「……?それがどうしたってんだよ?」

 

栞がそう言った瞬間、

 

「いだーーーっ!!?」

 

栞の頭上からタライが降ってくる。

 

タライは見事に栞の頭に命中した。

 

「なんっ、だ、これ……」

 

栞は涙目でタライを見つめる。

 

そして、タライを確認しようとタライに向かって足を運んだその瞬間、

 

栞の視界は一瞬で反転した。

 

そして、ゴチン、という鈍い音と共に栞は着地する。

 

「いっ……てぇ…!なんだこれ、バナナの、皮……?!」

 

栞は大きなたんこぶをつけた頭をさすりながらバナナの皮を拾う。

 

「ちくしょー、なんちう古典的な……!」

 

栞が憎々しげに呟く。

 

「わかってるの?あなたは私の不幸のオーラでできてる剣に触った。それは自分に不幸のオーラを取り込んでるのと同じよ。」

 

「くっそー……そういうことか……。迂闊に触んなきゃよかったな……。」

 

栞は後悔するように言って立ち上がる。

 

そして、だがな、と続けて、

 

「それで勝負が決まるだなんて思うなよ!ケンカは最後までわかんないんだぜ!負けてるやつが最後の最後にどんでん返しすることだってあんのさ!」

 

そして栞は思いっきりパンチを繰り出す。

 

その瞬間、拳圧で物凄い威力を伴った空気が紫苑を襲う。

 

空気弾はモロに紫苑の腹部を捉える。

 

「ほっ!!」

 

刹那、栞は大ジャンプして紫苑の真上にきりもみ回転しながら降りてくる。

 

「おりゃあぁぁあぁっ!!」

 

そして、地面に向けて思いっきりグーパンチを放つ。

 

栞の放ったパンチの衝撃は天界の地面を粉々に破壊し、尚衝撃は収まらない。

 

 

 

………衝撃は、湖畔の紅い館に直撃し、紅い館は崩れ落ちてしまった。

 

 

 

 

「げっ、やり過ぎちまった……。参ったな。力のコントロールがうまくいかねーや。」

 

栞は腕を回しながら紫苑を見る。

 

「あり?」

 

が、先程まで紫苑がいた場所には既に人影はなかった。

 

瞬間、栞は周囲がやけに明るいことに気づく。

 

とっさに栞は光源の方を見る。

 

するとそこには左手で巨大なエネルギーを溜めている紫苑の姿があった。

 

貧符「超貧乏玉」

 

「おらに、貧乏エネルギーを分けてくれー…」

 

紫苑はやる気無さそうにそう言うと、栞めがけてそれを放つ。

 

「やべっ!!」

 

栞は慌てて思いっきりジャンプする。

 

 

 

刹那、貧乏玉は弾けて大爆発を起こした。

 

 

 

 

「………」

 

紫苑は黙って爆発を見守っていたが、

 

「こんにゃろ、喰らえっ!!」

 

栞が真上から両手を合わせて振り下ろしてくる。

 

すると、真下から吹き上げる風が吹いてきてしまった。

 

「〜〜〜〜っ?!」

 

栞は慌ててスカートを抑える。

 

「あ……」

 

(うわぁ、これも不幸か……)

 

栞が悟った時には既に遅かった。

 

そう。栞は両手を合わせて攻撃しようとしていたが、それを解いてしまったのだ。

 

それと同時に無防備になってしまった。

 

「……そこっ!!」

 

ここぞとばかりに紫苑は栞に弾幕を放つ。

 

「ぎゃあっ!!」

 

栞はモロに喰らってしまい、地面に叩きつけられられる。

 

 

 

「いってて………」

 

栞は頭を抑えてなんとか立ち上がろうとするが、

 

カチッという音が響いた途端、

 

ドカーン、と大爆発が起こった。

 

どうやら栞が落とされたところに運悪く不発弾が埋まっていたようだ……

 

ぷすぷすと黒焦げになってしまった栞はプルプルと体を震わせ、

 

「くっそー、運悪過ぎんだろ……」

 

と愚痴を零す。

 

「これで終わりよ……」

 

紫苑はもう一度貧乏玉を作ろうと手を天に掲げる。

 

すると、空が一瞬煌めき、

 

「ほげっ!!」

 

紫苑に謎の飛行物体が激突し、そのまま紫苑を跳ね飛ばし、天界に落下した。

 

「な、なんだ今の……」

 

栞はポカンとしてそう言う。

 

一方、紫苑も思いっきり跳ねられたのか、完全にのびてしまった。

 

これも紫苑の運が無かった、のだろうか。

 

「栞姉ー!今のはー?!」

 

霊夢は栞に尋ねるが、

 

「私もさっぱりだー!」

 

としか栞は返せなかった。

 

直後、落下した飛行物体から人が出てくる。

 

「うーん、……ここが地球、であってますかね?」

 

出てきたのは白髪の男性であった。

 

「ねえ、あんた、何者?」

 

すると、1番近くにいた天子が男性に尋ねる。

 

「ああ、この星の方ですか?初めまして。私はコウ・マーシーというものです。以後、お見知り置きを。」

 

マーシーと名乗る男性は天子の手を握って握手を交わす。

 

すると、続々とその場にいたものたちが集まってくる。

 

「で、あんたはなんでここにきたわけ?」

 

天子は訝しげに尋ねると、

 

「私は、宇宙の星々を良くする慈善家なのです。悪があればそれを取り締まる。傭兵のようなものです。まぁ、私、戦うの好きじゃないですので、そんなに強くないんですが……」

 

マーシーはそう言ってははは、と笑う。

 

その場にいた全員は、開いた口が塞がらなかった……




いかがでしたか?第14話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「で?てめーはどうやって結界ってのを抜けられたんだ?」
「ああ。なぜがこの星に着陸するときに不具合が起きまして。そこで不時着したらこんなところに……」
「まあいいか。野郎の知り合いが増えて嬉しいぜ。」
「そう言っていただけて光栄です、浦飯さん。」
「次回、正義の使者、マーシー
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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