死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

栞と紫苑の死闘の最中、紫苑を跳ね飛ばし突如乱入してきた謎のUFO。そこから現れたのは、宇宙の平和を守る傭兵、コウ・マーシーと名乗る謎の男だった。果たして彼は何を思っているのであろうか……?


第15話 正義の使者、マーシー

天界。栞と紫苑の戦いを終えた幽助らは、ひとまず天子の家にやってきた。

 

「えと、あの、なんで私は縛られてるんです?」

 

ふと、マーシーが口を開く。

 

「悪いわね。私、宇宙人はごく一部を除いて信用してないの。」

 

霊夢は縄で木にくくりつけられたマーシーを一瞥して言う。

 

「ち、違うんです!私は本当に……!!」

 

マーシーはジタバタして抜け出そうとするが、きつく縛られているせいかまったく抜け出せない。

 

「ま、とりあえず拘束させてもらうわ。悪く思わないでね。」

 

そう言って霊夢は立ち去った。

 

「ちょ、ちょっと〜っ!!待ってくださ〜〜い!!置いていかないでくださいよーっ!!」

 

マーシーの叫びも虚しく、霊夢は行ってしまった。

 

「………」

 

「うう、今日は厄日です……」

 

すると、

 

「おい、てめー。」

 

幽助がマーシーに声をかけてくる。

 

「ああ、あなたは確か……」

 

「浦飯幽助。超不良。」

 

幽助は端的に言う。

 

「で?お前は本当に何モンだ。」

 

「で、ですから、私はコウ・マーシー。宇宙の慈善家です。」

 

「ったく、それの一点張りだな。」

 

「一点張りも何も、それが真実なんです!浦飯幽助さん、お願いです!どうか信じてください!」

 

マーシーはくくりつけられたまま必死に頼み込む。

 

「………」

 

幽助は困ったように頭をかく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………おかしい。」

 

「……? どうかなさりましたか?」

 

場所は変わり、紫の家。ここで紫は唸っていた。

 

「………これまでの燼魔の攻撃、どうも私と思考が被るのよ。」

 

「どういうことです?」

 

藍も首を傾げる。

 

「いやね、藍。燼魔の行方を掴めるかも、と私ならどこを攻め落としていくか、と考えた時に、どうも燼魔と私の思考パターンが似ているの。」

 

「確か、今までで燼魔が確認されたのは……」

 

「紅魔館、人里、白玉楼、月……」

 

ここで紫の言った月について補足しておこう。

 

現在、月では魔理沙たちが燼魔と交戦中なのだ。

 

これで、月がほぼシロだということが発覚した。

 

「………私ならまず、敵の大将に攻め込まず、大将を動かして絶好のポジションに誘い込む。そのためにある程度の実力を持った者たちにまずは、攻め込む。」

 

紫が言ったのは紅魔館のことであろう。

 

「そして、どこにくるかわからないという無言のプレッシャーをかけ、勢力を分断する。この時に、監視役を1人入れておく。勢力がそれぞれどこへ行ったか黒幕にわかるようにね。」

 

紫の言葉に、藍は喫驚の表情を見せる。

 

「ゆ、紫さま?!ということは、浦飯幽助たちの中に、……スパイがいるということですか?!」

 

「ええ。私が本気でこういうことをするならそうするわ。これで絶えず敵勢力の情報が手に入れられるもの。そして、そこで分散した勢力に合わせ、適切な数を送り込む。それでジ・エンドよ。」

 

「なら、スパイは一体誰が………。」

 

「………ここまでが完全に敵と私の思考が被っているとすると、おそらく後から入ってきたものではないわ。1番最初の戦闘場所。その場所で幽助たちに合流した者が、敵よ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふえっくし!!」

 

場所は戻って天界。栞はずるずると鼻をすする。

 

「風邪ひいたかな……」

 

「栞姉に限って?まさか。」

 

霊夢は小馬鹿にするように栞に言う。

 

「む、私だって風邪ひくぞ。」

 

「自慢になってないわ栞姉。」

 

「んで、霊夢はどう見るよ、あのマーシーってやつ。」

 

「怪しさ全開ね。黒幕臭がプンプン。」

 

「うーん。私はそこまで悪い奴には見えないけどな。」

 

「甘い!甘すぎ!何事にも警戒しないと……」

 

すると幽助がマーシーの縄を解き、こちらに連れてきた。

 

「ちょ?!ちょっと幽助!何してんのよ!そいつはきっちり縛っとけって、散々………!」

 

「まあ待てよ。こいつ、悪い奴じゃねー。」

 

「その根拠は?」

 

「勘だ。」

 

「あんたねぇ……!勘でどうにかなるなら苦労しないわよ!」

 

霊夢は声を荒げる。

 

「あの、すいません。まずこちらをご覧ください。」

 

すると、マーシーが霊夢に光の玉を見せる。

 

「なによこれ。」

 

「では、失礼しますね。」

 

そう言うとマーシーは光の玉を霊夢に向けて投擲した。

 

「!」

 

霊夢が身構えるより数秒速く、光球は霊夢の中に吸い込まれた。

 

「ちょっとあんた!一体なにをして………っ?」

 

霊夢がそう言った瞬間、

 

「……はぁ。なんともないじゃない。脅かしちゃって……」

 

霊夢は何事もないように立ち上がる。

 

「れ、霊夢?なんともないのか。」

 

「ええ。大丈夫よ。ありがと栞お姉ちゃん。」

 

「へ?お姉ちゃん?」

 

栞は突然「お姉ちゃん」と言われたことで、少し頰を赤らめてしまう。

 

「幽助、いろいろ冷たくしてごめんね。この際言っとくわ。」

 

「は?……あ、ああ…」

 

幽助は引きつった顔で答える。

 

「おいマーシー。どう言うことだ。」

 

幽助はマーシーを睨む。

 

「これが私の力なんです。私が生み出した光の玉を取り込むと、たちまちその人は素直な善人に変わります。まぁ、私の宇宙船にある性格接着ボンドビームを使わないと3時間ほどで戻ってしまいますが。」

 

マーシーは肩で息をしながら幽助に説明する。

 

「なるほど。縛られている時に言ってたのが今のかよ。」

 

「はい。そして、この技を撃つと、私は1日休憩しないどいけないんです。それほどエネルギーを使ってしまいますから。」

 

「なるほど。霊夢が妙に素直になった理由がそれか。」

 

すると、栞もマーシーの元へ歩み寄ってくる。

 

「栞姉、大好き〜♡」

 

………霊夢に抱きつかれながら。

 

「ああ、はい。あの、すいません。ご迷惑を……」

 

「ああ、いいんだよ。どーせ霊夢も元に戻るんだろう?」

 

「それは安心してください。ボンドビームを使用しなければ元に戻りますから。」

 

「そうか。そりゃよかった。………それで、あとでその技、教えてくれないか?私も霊夢に使ってみたいんだ……。」

 

霊夢に抱きつかれ、栞はまんざらでもない顔をしていた。

 

「え、ええ。教えられるかどうかはわかりませんが……」

 

瞬間、栞たちめがけて、空からエネルギー弾が飛んでくる。

 

栞たちは咄嗟に避ける。

 

「ほう、避けましたか。」

 

すると、辺りに聞き覚えのある声が響いてきた。

 

「真澄………!!」

 

幽助は憎々しげにそう言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして、一度合流させ、そして再びばらけさせる。その後、敵の本拠地に近いところにいる者たちに、直々に出向く。それが、私が出すとしたら最善の計画よ。」

 

「では、いま燼魔に狙われていない幽助たちは……」

 

「ええ。おそらく、敵の大将と対峙してるでしょうね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく顔を見せやがったな……!」

 

幽助は怒気を孕んだ声色で真澄に言う。

 

真澄は黒と赤を基調とした、藍によく似た格好をしている。

 

髪は黒だ。

 

「さぁ、改めて自己紹介しようか。」

 

 

「私の名は、八雲(・・)真澄!八雲紫の元式神だ!」




いかがでしたか?第15話は以上です。

「今回も投稿が遅れたこと、お詫び申し上げます。」

蓮「全く、流れるように謝るわね。」

「本当に申し訳ない。最近の忙しさはとんでもなく……。かつ、週四投稿。ぶっちゃけ「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」を連載していた頃より辛いです。」

「ま、選んだのは自分なんだから、責任とって、最後までやりなさい。」

「もちろん、そのつもりでやらせていただきます!それでは、次回もよろしくお願いします!」

〜〜〜次回予告〜〜〜
「八雲真澄だぁ?!ってことはあのばーさんの知り合いってことかよ……?!」
「ってことになるな、幽助君。あいつは一筋縄じゃいかないぞ!」
「次回、幻想の運命、危険な足音
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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