残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
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栞と紫苑の死闘の最中、紫苑を跳ね飛ばし突如乱入してきた謎のUFO。そこから現れたのは、宇宙の平和を守る傭兵、コウ・マーシーと名乗る謎の男だった。果たして彼は何を思っているのであろうか……?
天界。栞と紫苑の戦いを終えた幽助らは、ひとまず天子の家にやってきた。
「えと、あの、なんで私は縛られてるんです?」
ふと、マーシーが口を開く。
「悪いわね。私、宇宙人はごく一部を除いて信用してないの。」
霊夢は縄で木にくくりつけられたマーシーを一瞥して言う。
「ち、違うんです!私は本当に……!!」
マーシーはジタバタして抜け出そうとするが、きつく縛られているせいかまったく抜け出せない。
「ま、とりあえず拘束させてもらうわ。悪く思わないでね。」
そう言って霊夢は立ち去った。
「ちょ、ちょっと〜っ!!待ってくださ〜〜い!!置いていかないでくださいよーっ!!」
マーシーの叫びも虚しく、霊夢は行ってしまった。
「………」
「うう、今日は厄日です……」
すると、
「おい、てめー。」
幽助がマーシーに声をかけてくる。
「ああ、あなたは確か……」
「浦飯幽助。超不良。」
幽助は端的に言う。
「で?お前は本当に何モンだ。」
「で、ですから、私はコウ・マーシー。宇宙の慈善家です。」
「ったく、それの一点張りだな。」
「一点張りも何も、それが真実なんです!浦飯幽助さん、お願いです!どうか信じてください!」
マーシーはくくりつけられたまま必死に頼み込む。
「………」
幽助は困ったように頭をかく。
「………おかしい。」
「……? どうかなさりましたか?」
場所は変わり、紫の家。ここで紫は唸っていた。
「………これまでの燼魔の攻撃、どうも私と思考が被るのよ。」
「どういうことです?」
藍も首を傾げる。
「いやね、藍。燼魔の行方を掴めるかも、と私ならどこを攻め落としていくか、と考えた時に、どうも燼魔と私の思考パターンが似ているの。」
「確か、今までで燼魔が確認されたのは……」
「紅魔館、人里、白玉楼、月……」
ここで紫の言った月について補足しておこう。
現在、月では魔理沙たちが燼魔と交戦中なのだ。
これで、月がほぼシロだということが発覚した。
「………私ならまず、敵の大将に攻め込まず、大将を動かして絶好のポジションに誘い込む。そのためにある程度の実力を持った者たちにまずは、攻め込む。」
紫が言ったのは紅魔館のことであろう。
「そして、どこにくるかわからないという無言のプレッシャーをかけ、勢力を分断する。この時に、監視役を1人入れておく。勢力がそれぞれどこへ行ったか黒幕にわかるようにね。」
紫の言葉に、藍は喫驚の表情を見せる。
「ゆ、紫さま?!ということは、浦飯幽助たちの中に、……スパイがいるということですか?!」
「ええ。私が本気でこういうことをするならそうするわ。これで絶えず敵勢力の情報が手に入れられるもの。そして、そこで分散した勢力に合わせ、適切な数を送り込む。それでジ・エンドよ。」
「なら、スパイは一体誰が………。」
「………ここまでが完全に敵と私の思考が被っているとすると、おそらく後から入ってきたものではないわ。1番最初の戦闘場所。その場所で幽助たちに合流した者が、敵よ!」
「ふえっくし!!」
場所は戻って天界。栞はずるずると鼻をすする。
「風邪ひいたかな……」
「栞姉に限って?まさか。」
霊夢は小馬鹿にするように栞に言う。
「む、私だって風邪ひくぞ。」
「自慢になってないわ栞姉。」
「んで、霊夢はどう見るよ、あのマーシーってやつ。」
「怪しさ全開ね。黒幕臭がプンプン。」
「うーん。私はそこまで悪い奴には見えないけどな。」
「甘い!甘すぎ!何事にも警戒しないと……」
すると幽助がマーシーの縄を解き、こちらに連れてきた。
「ちょ?!ちょっと幽助!何してんのよ!そいつはきっちり縛っとけって、散々………!」
「まあ待てよ。こいつ、悪い奴じゃねー。」
「その根拠は?」
「勘だ。」
「あんたねぇ……!勘でどうにかなるなら苦労しないわよ!」
霊夢は声を荒げる。
「あの、すいません。まずこちらをご覧ください。」
すると、マーシーが霊夢に光の玉を見せる。
「なによこれ。」
「では、失礼しますね。」
そう言うとマーシーは光の玉を霊夢に向けて投擲した。
「!」
霊夢が身構えるより数秒速く、光球は霊夢の中に吸い込まれた。
「ちょっとあんた!一体なにをして………っ?」
霊夢がそう言った瞬間、
「……はぁ。なんともないじゃない。脅かしちゃって……」
霊夢は何事もないように立ち上がる。
「れ、霊夢?なんともないのか。」
「ええ。大丈夫よ。ありがと栞お姉ちゃん。」
「へ?お姉ちゃん?」
栞は突然「お姉ちゃん」と言われたことで、少し頰を赤らめてしまう。
「幽助、いろいろ冷たくしてごめんね。この際言っとくわ。」
「は?……あ、ああ…」
幽助は引きつった顔で答える。
「おいマーシー。どう言うことだ。」
幽助はマーシーを睨む。
「これが私の力なんです。私が生み出した光の玉を取り込むと、たちまちその人は素直な善人に変わります。まぁ、私の宇宙船にある性格接着ボンドビームを使わないと3時間ほどで戻ってしまいますが。」
マーシーは肩で息をしながら幽助に説明する。
「なるほど。縛られている時に言ってたのが今のかよ。」
「はい。そして、この技を撃つと、私は1日休憩しないどいけないんです。それほどエネルギーを使ってしまいますから。」
「なるほど。霊夢が妙に素直になった理由がそれか。」
すると、栞もマーシーの元へ歩み寄ってくる。
「栞姉、大好き〜♡」
………霊夢に抱きつかれながら。
「ああ、はい。あの、すいません。ご迷惑を……」
「ああ、いいんだよ。どーせ霊夢も元に戻るんだろう?」
「それは安心してください。ボンドビームを使用しなければ元に戻りますから。」
「そうか。そりゃよかった。………それで、あとでその技、教えてくれないか?私も霊夢に使ってみたいんだ……。」
霊夢に抱きつかれ、栞はまんざらでもない顔をしていた。
「え、ええ。教えられるかどうかはわかりませんが……」
瞬間、栞たちめがけて、空からエネルギー弾が飛んでくる。
栞たちは咄嗟に避ける。
「ほう、避けましたか。」
すると、辺りに聞き覚えのある声が響いてきた。
「真澄………!!」
幽助は憎々しげにそう言う。
「そして、一度合流させ、そして再びばらけさせる。その後、敵の本拠地に近いところにいる者たちに、直々に出向く。それが、私が出すとしたら最善の計画よ。」
「では、いま燼魔に狙われていない幽助たちは……」
「ええ。おそらく、敵の大将と対峙してるでしょうね。」
「ようやく顔を見せやがったな……!」
幽助は怒気を孕んだ声色で真澄に言う。
真澄は黒と赤を基調とした、藍によく似た格好をしている。
髪は黒だ。
「さぁ、改めて自己紹介しようか。」
「私の名は、
いかがでしたか?第15話は以上です。
「今回も投稿が遅れたこと、お詫び申し上げます。」
蓮「全く、流れるように謝るわね。」
「本当に申し訳ない。最近の忙しさはとんでもなく……。かつ、週四投稿。ぶっちゃけ「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」を連載していた頃より辛いです。」
「ま、選んだのは自分なんだから、責任とって、最後までやりなさい。」
「もちろん、そのつもりでやらせていただきます!それでは、次回もよろしくお願いします!」
〜〜〜次回予告〜〜〜
「八雲真澄だぁ?!ってことはあのばーさんの知り合いってことかよ……?!」
「ってことになるな、幽助君。あいつは一筋縄じゃいかないぞ!」
「次回、幻想の運命、危険な足音
伊達にあの世は見てねーぜ!!」