死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

魔界統一トーナメントに敗れた浦飯幽助は、幻想郷の賢者、八雲紫の手により幻想郷へと飛ばされてしまう。勝手に連れて来させられて協力してほしい、と言われ、当然幽助は拒否。元の世界へ帰る条件として、幽助は霊夢と戦うが、その実力差は圧倒的だった。仕方なく霊夢たちに協力する幽助だったが……


第2話 出撃、スカーレット・デビル!

長閑な博麗神社。ここでは時間が止まったように幻想郷の東の端に佇んでいる。

 

すると、何者かが、境内の石の部分に落下してくる。

 

「いってーっ!!」

 

高いところから、寧ろ空から落っこちてきた幽助は、盛大に頭をぶつけてしまった。

 

それに比べ、霊夢は慣れているのか、華麗にスタッと着地していた。

 

「おいこら!オレは客だぞ?!もっと丁重に扱いやがれ!」

 

「偉そうな客ね。サービスする気も起きないわ。」

 

「んだとぉ?!」

 

腹を立てた幽助が霊夢に突っかかるが、霊夢は軽く受け流し、更に幽助は腹を立てる。

 

「ったく、気分悪りぃぜ。」

 

幽助は懐からタバコを取り出し咥え、ライターで火をつける。

 

そして、煙を吐き出して、落ち着いたのか霊夢に問う。

 

「それで、まず誰んとこ行くんだ?さっき言ってたレミリアって野郎のとこか?」

 

「レミリアは男じゃないわよ。答えを言うとyesね。ほら、見て。」

 

すると霊夢は、神社の鳥居の奥の方を指差した。

 

すると、鳥居の奥に、紅い雲のようなものが漂っているのが見えた。

 

「なんじゃありゃ。雲か?魔界にもあんなの無いぜ?」

 

「あれは雲じゃなくて霧よ。あそこの真ん中らへんに紅い館があるでしょ?」

 

霊夢にそう言われ、幽助が目を凝らして見てみると、たしかに紅い館が存在していた。

 

「あれがそのレミリアってやつの家か?よし、じゃあ早速行ってぶん殴ってやるか。」

 

「待 た ん か !!」

 

幽助がさっさと行こうとするが、霊夢が幽助の耳を引っ張って止める。

 

「いっててて!んだよ!離せ!」

 

「あんた、あの霧がどんなのか知らないでしょうが!」

 

「んなもん知ってなんかなんのかよ?」

 

「なるから言ってんでしょうが間抜け!」

 

「あぁ?!」

 

「おぉ?!」

 

霊夢と幽助の雰囲気はどんどん悪くなっていく。

 

「……はぁ。怒鳴るだけ時間の無駄ね。ほら、行くわよ。空は飛べる?」

 

「ん、まあな。ってか、さも当たり前のように言うなよな……」

 

幽助はそれだけ零して霊夢の後を追っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見えたわ。あれよ。」

 

霊夢が指差す方に、確かに真っ赤な館が不気味に佇んでいた。

 

「気味悪い館だな……垂金の屋敷より趣味悪いぜ……」

 

「タルカネって誰よ。」

 

「いや、こっちの話だ。」

 

「……?まあいいわ。降りるわよ。」

 

そう言って霊夢は下降を始める。

 

幽助もそれに続いて降りていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、懐かしいお方ですね、霊夢さん。」

 

霊夢と幽助が地面に降り立つと、館の門に立っていた女性は珍しいものを見た、という感じで霊夢たちを見つめる。

 

「久しぶりね美鈴。元気してた?」

 

「ええ、まぁ。おかげさまで。」

 

霊夢と美鈴、と呼ばれた女性は思い出話に花を咲かせはじめるが、霊夢と話をしてる人物が何者なのかさっぱりわからないため、頭に疑問符を浮かべたまま立っていた。

 

「おい、誰だお前は。霊夢だけで話を進めんなよ。」

 

幽助は痺れを切らしたのか、2人に問いかける。

 

「あ、ごめんなさい。私は紅美鈴。この館の主人、レミリア・スカーレットお嬢様に仕える者です。」

 

美鈴と名乗った女性は丁寧に自己紹介する。

 

「そうか。なら話が早いぜ。お前のご主人様のとこへ案内しろ。」

 

「うーん、そうしたいのはやまやまなんですが、私も一応お嬢様の命令には従わないといけないんです。サボったら咲夜さんからナイフが飛んでくるし……」

 

美鈴は譲らない。

 

「私からも頼むわ。燼魔を倒すにはみんなの協力が必要なのよ。」

 

霊夢からも頼むが、美鈴は首を縦には振ってくれない。

 

「ああ、じれってえな!さっさとこいつぶっ飛ばして中に入ろうぜ!」

 

幽助は臨戦態勢に入り美鈴を睨みつける。

 

「待ちなさい幽助。あれはああ見えて物凄く強いわよ。私でも結構苦労するんだから。」

 

すると、霊夢が幽助の前に割って入る。

 

「何が言いたいんだよ?」

 

「つまり、あいつは私に任せて、レミリアんとこ行きなさいってことよ。」

 

霊夢はお祓い棒を取り出す。

 

「そうか。さっさとそう言ってくれればいいのによ。」

 

幽助は臨戦態勢を解く。

 

「なんでどっちかが入れる話になってるんですか?お二人とも入れられませんよ!」

 

美鈴も構える。

 

「悪いわね美鈴。あんたの相手は私よ。」

 

霊夢は踏み込んだかと思うと、一瞬で美鈴の左隣に移動し、美鈴を蹴りつける。

 

「うわっ?!」

 

美鈴は右側に吹っ飛ばされてしまう。

 

そして、地面を削って土埃をあげながら転がっていった。

 

「確か四年前こんな感じで蹴っ飛ばしてくれたわよね……」

 

霊夢は右肩を回しながら言う。

 

「ほら、さっさと行く!」

 

霊夢は幽助を急かす。

 

「あ、ああ。」

 

幽助は言われるまま美鈴が先ほど立っていた門を開く。

 

門はぎいい、と重苦しい音を立てて開いていく。

 

幽助はそのまま中へ入っていった。

 

 

 

 

「あいててて……。四年前って、霊夢さん、結構根に持つタイプなんですか?」

 

幽助が館に入った後、美鈴が霊夢に蹴られた左腕を抑えながら戻ってくる。

 

「まぁね。さぁ、四年前は悟空だったけど、今度は私が相手よ。」

 

霊夢はお祓い棒を美鈴に向けてそう言う。

 

「私は四年前とは違いますよ、霊夢さん……!」

 

美鈴も構えて透明なオーラを纏う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「見れば見る程目が痛くなる館だな……」

 

幽助はポケットに手を突っ込みながら中庭を進んでいた。

 

「ようこそ。我が紅魔館へ。」

 

「?」

 

すると、館の正面玄関から何者かの声がする。

 

「見ない顔ね。外から来たのかしら?」

 

「外以外から来るわけないだろ。」

 

「違うわ。お前はここの住人じゃない、という意味よ。」

 

出てきた子供のような風貌の女性は幽助に恫喝的に言う。

 

「ん、まあな。」

 

幽助はポケットに手を突っ込んだまま答える。

 

「霊夢といっしょに来たみたいだけど、霊夢は今美鈴に手一杯みたいね。」

 

「………」

 

幽助は沈黙を返す。

 

「ウチの面子は美鈴だけじゃないのよね。」

 

少女がそう言った瞬間、彼女の両隣に合計4人の女性が現れる。

 

「私の部下と、友人と、妹よ。まぁ、このまま5人がかりでってのはアンフェアだからね。」

 

「けほっ、けほ、っ…。どうでもいいから早く終わらせてちょうだい、レミィ。早く本を読みたいんだから……」

 

紫髮の女性、パチュリー・ノーレッジは手を口に当てて咳き込みながら真ん中の少女に言う。

 

「あ、あの、パチェ?ここはカッコつけるとこなんだから、ちょっと黙っててちょうだいよ。」

 

レミィと呼ばれた少女、レミリア・スカーレットは顔を引きつらせながら幽助に表情をなるべく悟られないようにパチュリーに言う。

 

「もう……」

 

パチュリーは頰を膨らませながらため息を吐いた。

 

「パチュリーさまぁ……、まだ眠いです……」

 

パチュリーの隣にいる羽を生やした赤髪の女性、小悪魔は小さなあくびをしながらパチュリーに言う。

 

「仕方ないわ。私たちにレミィのわがままを止められたことが今まである?」

 

パチュリーは半分諦め気味に答える。

 

「…………」

 

幽助は言葉も出ず、5人のやり取りをただ見つめていた。

 

「お、お嬢様、彼、待ってますけど……」

 

今度はメイド服を来た銀髪の女性、十六夜咲夜がレミリアに耳打ちする。

 

「え"っ」

 

レミリアははっとして幽助を方を見ると、そこには半分呆れ気味にぶすくれた幽助がいた。

 

「………、ま、まぁ、というわけで、この中の1人が貴方の相手をするわ。」

 

「………で、その相手ってのは決まってんのか?」

 

「あ、いや、それは……」

 

幽助の問いに、レミリアは言葉を詰まらせてしまう。

 

三択の運試し(じゃんけん)でこれから決めるのよ!」

 

「お姉様……」

 

レミリアの隣にいる金髪の少女、フランドール・スカーレットは額に手を当て、やれやれと言った感じでレミリアを見る。

 

「そ、それじゃあ………、じゃーん、けーん、」

 

「「「「「ポン!」」」」」

 

仕方なくじゃんけんに付き合った咲夜たち。

 

結果は、レミリア、フラン以外がチョキ、レミリア、フランがパーだ。

 

「嘘っ?!」

 

フランは声を荒げる。

 

「もっかいよフラン!じゃんけん、」

 

「「ポン!」」

 

勝負は一回でついた。レミリアがグー、フランがチョキである。

 

「えーっ?!私がやるの?」

 

フランは不満げに言う。

 

「お願いフラン!300円あげるから!」

 

レミリアはパン、と手を合わせてフランに頼み込む。

 

フランははあっ、と息を吐いて、

 

「仕方ないなぁ。パフェも奢ってよ?」

 

「わかった、約束するから!」

 

フランはまだ不満そうだが、首を左右に振って、ゆっくりと幽助の前まで歩み寄る。

 

「そういうわけだからお兄さん、よろしくね!」

 

「ああ。待ちくたびれたぜ。」

 

フランが臨戦態勢に入ると同時に、幽助も構える。

 

「そういえばさ、お兄さん人間じゃないのね。」

 

「ああ。よくわかったな。お前も人間じゃないんだろ?妖怪か?その羽見ればわかるぜ。」

 

「うん、私吸血鬼だもん。」

 

フランは自信ありげに答える。

 

「じゃあ行くよ?!」

 

フランはそう言って地面を蹴り幽助に向かっていく。

 

禁忌「クランベリートラップ」

 

フランはいきなりスペルを宣言し、弾幕を作り出す。

 

「っ!!」

 

幽助も始めて見る弾幕に一瞬気をとられるが、すぐさま立て直し、弾幕の速度を超えるスピードで弾幕を避ける。

 

「面白い技じゃねーか……」

 

幽助はそう言って右手を構えて、銃の形にして、人差し指に霊気を練っていく。

 

「霊丸っ!!」

 

そして、霊気を解き放ち、霊丸を放つ。

 

「!!」

 

フランは技を放った直後の油断か、反応出来ずにまともに霊丸を食らってしまう。

 

霊丸は炸裂し、小さなドーム状の爆発が起こる。

 

「………」

 

幽助は警戒を解かずに霊気のドームを見つめている。

 

その時、突如ドームに大穴が4つ開き、そこから人影が飛び出してくる。

 

禁忌「フォーオブアカインド」

 

それは、スペル、フォーオブアカインドで分身した4人のフランであった。

 

「分身しやがった……!!朱雀には満たねーが……!」

 

幽助は一瞬気をとられてしまうが、すぐにフランたちに向き直し、右手の拳を握りしめて、腰のあたりに構える。

 

そして、霊気を溜めていき、

 

「ショットガン!!」

 

ショットガンを放つ。

 

が、4人のフランは軽々避けていく。

 

「いい威力だけど、当たらなきゃ意味ないよ!」

 

禁弾「スターボウブレイク」

禁弾「スターボウブレイク」

禁弾「スターボウブレイク」

禁弾「スターボウブレイク」

 

4人のフランは幽助のショットガンを避けきった後、一斉にスペルを宣言する。

 

「ちっ!!」

 

先程放ってきた弾幕の約4倍の量の弾幕が幽助を襲う。

 

幽助は両手に霊気を纏わせて、向かってくる弾幕を弾き飛ばし始める。

 

弾かれた弾幕は四方八方に飛び散り、紅魔館の敷地を抉っていく。

 

「あわわ……。せっかく直したのに……」

 

レミリアは肩を落としながら2人の戦いを見ている。

 

「お嬢様が妹様に戦わせたんじゃないですか……」

 

咲夜は苦笑いを浮かべながらレミリアを見る。

 

「………ふぃーっ……」

 

弾幕を弾ききった幽助は一息つく。

 

「すごーい!お兄さん!あれを凌ぎきるなんてさ!」

 

「お前、凄いのは量だけで威力もスピードも最初のよか落ちてるじゃねーか!それも本当に分身、全部4分の1になってるぜ?」

 

「うぐ、またバレた……」

 

見破られたフランがガックシと肩を落とす。

 

しかし、再び自信ありげな表情を浮かべ、4人のフランはスペルカードを持つ。

 

「……?何する気だあいつ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ、はあっ、はあっ……」

 

「ふー、ふー、ふー……、」

 

一方、霊夢と美鈴は霧の湖の上で激戦を繰り広げていた。

 

「やりますね霊夢さん……、私、結構特訓したと思うんですけどね。互角とは……」

 

「霊奈の異変が終わってからは、誰よりも特訓はしたとは思うわ。もちろん、あんたよりも。でも、それでもあんたや魔理沙には勝つに至らないのね……」

 

霊夢たちは荒くなった息を整えながら会話する。

 

そして、キッとお互いを睨みつけ、再び構える。

 

神気霊「夢想封印 波」

 

「夢想封印っ!!!」

 

霊夢は右手から霊気のレーザーを放つ。

 

「かめはめ……波ぁぁーーっ!!!」

 

美鈴もかめはめ波め対抗する。

 

2つのエネルギー波はぶつかり合って、稲妻が迸る。

 

「………!!」

「………っ……ぎぎ……!!」

 

瞬間、エネルギー波は耐えきれず、大爆発を起こす。

 

バックステップで距離をとった霊夢の側に、美鈴が瞬間移動してくる。

 

「はっ!!」

 

美鈴は右手でパンチを放つ。

 

美鈴の拳は空を切り、霊夢に直撃する、はずだったのだが、

 

「………勝負を決めてくるなら瞬間移動からの強襲しか無いと思ってたからね。」

 

霊夢は左手で美鈴の拳を受け止めていた。

 

「!!」

 

「私の、勝ちよ!!」

 

宝具「陰陽鬼神玉」

 

霊夢は空いた右手で美鈴の腹部に陰陽玉状の霊気をぶつけ、炸裂させた。

 

「がっ………は……」

 

美鈴は肺の空気が全て押し出されたような感覚に陥り、そのまま地面に向かって落下していく。

 

しかし、霊夢は落ちそうになった美鈴の手を掴んだ。

 

「……まさか、見切られていたなんて思ってませんでしたよ……」

 

あはは、と美鈴は苦笑いを零す。

 

「あんたが素直すぎるからよ。……いい勝負だったわ。機会があったら、またやりましょ。」

 

「……喜んで。」

 

美鈴は霊夢に笑みを返す。

 

「それにしても……、幽助のやつ、なにやってんのかしら。戦ってるみたいだけど。」

 

「……妹様の気が激しく上下してます。おそらく、妹様と戦ってるのかと。」

 

「へぇ。あんた誰が戦ってるのかもわかるの?便利ねぇ。」

 

「ええ、まぁ。それより、早く紅魔館に戻りましょう。」

 

重い体に鞭を打って、美鈴は戻ろうとするが、

 

「ほら、無茶しないの。肩貸すから、来なさい。」

 

霊夢に叱責され、美鈴は霊夢の肩を借りて、ゆっくり戻り始める。

 

「すいません、霊夢さん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが私の切り札よ、お兄さん!」

 

禁忌「フォーオブアカインド」

禁忌「フォーオブアカインド」

禁忌「フォーオブアカインド」

禁忌「フォーオブアカインド」

 

なんと、フランは4人同時にフォーオブアカインドを発動させ、合計16人に分身した。

 

「んな?!」

 

流石の幽助もこれには目を奪われてしまう。

 

「押して、押して、押しきる!これぞ、吸血鬼の極意よ!」

 

16人になったフランは一斉に喋り出す。

 

「フラーン?!そんな極意教えた覚えはないわよー?!」

 

レミリアは困惑した顔でフランに叫ぶ。

 

「さあ、第二ラウンド、始めましょ!!」




いかがでしたか?第2話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おいおい!フランのやつ朱雀より量が多くなっちまったぞ?!」
「落ち着きなさい。これでフランのパワーは16分の1になっている筈。勝機はそこよ!」
「やるしかねーか……!よしかかってこいフラン!
次回、「奥義激突!十六人のフラン!」
伊達にあの世は見てねーぜ!」
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