死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

あと一歩のところで真澄を逃してしまった霊夢。そこに現れた紫を問いただし、真澄と紫の因縁を聞いた霊夢たち。逃げられた以上は仕方がないと、霊夢たちは守矢神社に移動する。そこで幽助は霊夢に霊光玉を継承する決意をした……


第20話 幽助からの最大の試練

「とりあえず、これを受け取ればいいのね。」

 

霊夢は幽助から霊光玉を受け取る。

 

その瞬間、霊夢の体の中に霊光玉が入り込んだ。

 

「………?」

 

しかし、霊夢の体には特に異常は見られない。当の霊夢もケロッとしている。

 

「………なによ、なんともないじゃない。私をビビらせる嘘だったの?」

 

霊夢がそう言った瞬間、霊夢の視界がぼやけ、幽助が分裂したかのように見え始める。

 

「…………っ?!」

 

瞬間、霊夢の肉体のいたるところから出血しだす。

 

「うっ………あぁ………っ!!」

 

霊夢は激しい痛みにより膝を折ってしまう。

 

「耐えろ霊夢!それを乗り越えりゃあ霊光玉はお前のもんだ!!」

 

幽助は声を荒げる。

 

「……ッ……うぇぇ……ッ!あ……っはッ、ひ、おッ…ごえぇ……っうっ……うあぁ………!」

 

霊夢は身を焦がす激痛に表情を歪める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっす!帰ったぜ!」

 

時を同じくして、守谷神社。ここで魔理沙たちが帰ってきていた。

 

よほどの激戦があったのだろう。魔理沙たちの体は泥だらけ、傷だらけになっていた。

 

幻想郷屈指の手練れである魔理沙と美鈴の2人がいながらこれだけの傷を負っているのだ。彼女らが交戦した燼魔の数は想像を絶するだろう。

 

「ところで、霊夢の気がどんどん減ってるんだが、何があってんだ?敵か?」

 

魔理沙が幽助と霊夢が消えた森の方へ視線を移し、そう尋ねる。

 

「えっと、わかりません。幽助さんはここに来るや否やすぐに霊夢さんを連れて行っちゃいましたから……」

 

魔理沙たちを出迎えていた早苗がそう返答する。

 

「それにしても、まさか悟空さんに次いで幽助さんにも会えるなんて。ジャンプ黄金期の一角の主人公ですよ?凄いです!」

 

早苗は何故か嬉しそうだ。

 

「んー、まぁいいや。私、ちょっくら見てくるぜ。」

 

魔理沙はそう言って額に二本指を当てて、瞬間移動した。

 

「まったく、お節介ね魔理沙は。早苗、少し休ませてくれるかしら。」

 

咲夜はため息をついて早苗に言う。

 

「あ、はい!こっちです!」

 

早苗は咲夜と美鈴を神社の中へと連れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁッ、はぁ……ッ!うぐ、ぐぇっ……!ぐぇっ、ぇ…っげぇ…っ!はぐッ、!は………ゴボッ!おええッ……ぐ……!」

 

霊夢は未だに霊光玉がもたらす激痛に苦しんでいた。

 

森にはいたるところに霊夢から吹き出したと思われる血が飛び散っている。

 

「幽助!霊夢の気が減ってるがいったいどういうことだ?」

 

すると、魔理沙が瞬間移動でこちらにやってきた。

 

「魔理沙か。月はどうだったんだ?」

 

「ん?まぁまぁだな。それで、幽助、こりゃどういう状況だ?側から見ればお前が霊夢を殺そうとしてるようにしか見えないが………」

 

魔理沙は徐々に言葉に重みをかけていく。

 

「今こいつは試練中だ。これなら打ち勝てば真澄も倒せるはずだ。」

 

「なんだ、結局真澄が犯人だったんだな。」

 

「まぁな。霊夢があと一歩まで追い詰めたが能力で回復されちまって逃げられた。」

 

「能力?」

 

「やり直す程度の能力、だとよ。ちっ、ふざけやがって……」

 

幽助は腕を組んで苛立ちをあらわにする。

 

「でもダメージを与えられるなら不死身ってわけじゃないんだろ?」

 

「そうだが、いくらダメージを与えてもあいつが指を鳴らしちまえば全てバーだ。おそらく今のままじゃ霊夢も勝てねーだろうな。奴を圧倒とは言わねーが優勢に立てたあの青い気の状態で攻撃し続けりゃ倒せるだろうが、それでも奴のダメージは治っちまう。それだけ霊夢の気が減ってくだけだ。それにあの形態、そう長く持たねえな。」

 

「やっぱりわかんだな。」

 

「まぁな。俺もいろんな奴と戦ってきたからよ。筋肉操作して猛烈なパワー出してくる野郎だったり、7人人格がいる野郎だったり、俺の技を跳ね返してくる野郎だったり、俺の仲間と一緒じゃねーと手も足も出なかった野郎だったりな。」

 

「そうか。お前も私たちと同じようにたくさん戦ってきたんだな。」

 

「その過程で一回死んじまったがな。」

 

幽助は頭をかく。

 

「それにしても………」

 

魔理沙は霊夢を見る。

 

「これ、本当に人一人の血なのか……?」

 

魔理沙の言う通り、霊夢の周りには霊夢一人では賄えないような量の血が飛び散っていた。

 

血の海とはまさにこのことを言うのであろう。

 

「あ"ッ!あ"……ガハッ、はぁーッ、はぁーッ………!!げぇ…っ!はぐッ!ぐうっ、……!!」

 

「お、おいおい、見てらんないぜ……、霊夢、死んじまうぞ…」

 

「あいつが霊光玉に勝てなきゃ負けだ。霊夢は死ぬことだって考えられるな。」

 

「そ、そんな危険な橋渡ってんのかよ……」

 

直後、魔理沙の持つ無線機が電波を受信する。

 

その声は咲夜だ。

 

「魔理沙!聞こえる?」

 

「ああ!聞こえるぜ!どうしたんだ?」

 

「天狗との交渉が終わったわ。私たちはこれから地底へ向かうから、早く幽助と霊夢を連れて帰ってきてちょうだい!」

 

「あ、ああ、それなんだが……」

 

魔理沙は今の霊夢と幽助の状況を偽りなく教えた。

 

「これこれこういうことで今はお前らと一緒にゃ行けねえんだ。先に行ってたくれないか?」

 

「………まったく、本当に危険な賭けね。わかった。無理かもしれないけれど、次が幻想郷で行ってない最後の場所よ。真澄や燼魔との戦闘は避けられないでしょう。早く来なさいね。」

 

咲夜はそう言って通信を切った。

 

「霊夢………」

 

魔理沙は心配そうに霊夢を見つめる。

 

「うっ…うわあぁ、あ"……ガハッ、ひぐぅ……ぅ……げぇ…っ!はっ、はあっ、はあっ、ひいいいいっ!!あ"……ッ……!!」

 

霊夢は苦しそうに吐血する。

 

「………ゆ"、うすけ……、ま"りざ………」

 

すると霊夢は掠れる声で幽助たちを呼ぶ。

 

「わたしの……ごとは………い"いから……、さっざと……行きな"さい……!」

 

「馬鹿言うんじゃねえ!てめーが耐えられねーなら死ぬ前に俺が霊光玉を引っこ抜かなきゃならねーだろうが!!」

 

「はやく……行けっつってんの"よ!!これは……わたしの……もんだい……だがら……!!」

 

霊夢は怒号をあげる。

 

「ふざけんな!てめーに死なれちゃ困る奴らがここにゃごまんといるだろうが!!てめーの勝手で死ぬんじゃねーよ!!死を軽々しく見るな!!」

 

幽助は霊夢に怒鳴りつける。

 

「う"うっ……ぐッ……がぅ……ッ!!」

 

霊夢は返事をする暇もなく、痛みに悶える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霊夢、大丈夫なのか……?咲夜さん。」

 

「私にはわからないわ。幽助が信じたのなら、それに縋るしかないでしょう。私たちは私たちの役割を果たせばいいの。」

 

咲夜は霊夢のことで注意が散漫になっている栞を叱責し、集中を地底に向かわせる。

 

「これで、この異変も解決されるんでしょうか……」

 

早苗は不安そうに一同を見る。

 

「神奈子様と諏訪子様は大丈夫だ、と仰っていましたが……」

 

「解決されるんじゃなくて、するのよ、早苗さん。」

 

妖夢は早苗の言葉を訂正する。

 

「私も何かお役に立てれば良いのですが……」

 

マーシーも申し訳なさそうに視線を落とす。

 

「マーシーさんは真澄に対する最終兵器ですから。あなたの能力の玉を打つられさえすれば私たちの勝ちです。……でも、その玉を大人しく真澄が受けてくれるとは思えませんがね……。とりあえず、マーシーさんは生き残ることが仕事です!私たちがだいたいはやりますから!」

 

美鈴はマーシーを勇気づける。

 

「………見えてきたわ。地底の入り口よ。」

 

咲夜たちは全員表情を強張らせ、地底へと消えていった……




いかがでしたか?第20話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「霊夢のやつ、大丈夫なのか……?」
「さぁな。俺たちにゃ何もできねー。こいつの気力と体力がカギなんだ。」
(………こんなのに……負けて、たまるかってんのよ……、私は、まだ、魔理沙を超えられていないんだから……!!)
「ちっ、地底に行った咲夜たちも不安だぜ……」
「次回、脅威!リミッターを外した究極燼魔
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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