死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

真澄による恐怖の放送からほんの数時間。べろんべろんに酔った栞が目覚めた。真澄の言う最終兵器の存在を察した幽助は、栞を仕留めようとお祓い棒で単身栞に攻撃を仕掛けた。が、栞を想う霊夢によってそれは止められ、その隙に栞を逃してしまった……


第25話 残された手段!幽助の決断

「………緊急装置が作動しない……、あの男、なにかしたな……、早くプロフェッサーに連絡を取らねば……」

 

栞は旧都の無事な家屋の屋根を飛び移りながらそう零す。

 

(………あの時……)

 

栞は先程霊夢と団子をかじっていた時のことを思い出す。

 

博麗霊夢(あの女)に向けたほんの僅かな殺気を感じ取ったのか……、浦飯幽助………、末恐ろしい男だ……)

 

「おい!そこのお前!」

 

すると、栞に勇儀が声をかける。

 

「そこで何してる」

 

「ちょいと野暮用でね……」

 

そう言うと栞は手のひらからエネルギー弾を発射する。

 

「ちっ!!」

 

勇儀は難なくそれを躱すが、注意をエネルギー弾に移してしまったせいで、栞を見逃してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………プロフェッサー、こちらフォッグ。応答願います。」

 

「おお、どうだ、ようやく私の装置が効いてきたみたいだね、」

 

「ええ。しかし、一つ問題が……、あの男、浦飯幽助に私の殺意を見破られまして……、そろそろ合流したく存じております。」

 

「そうか。オッケー。では間欠泉地下センターの入り口で待機だ。」

 

「仰せの通りに。」

 

栞は通信を切って、軽やかなステップで屋根を飛び移り、消えていった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて………。」

 

場所は変わり、地霊殿。ここで魔理沙や早苗、咲夜たちは霊夢を足止めしていた。

 

「悪いわね。ここは通さないし、通せないわ。」

 

咲夜は霊夢にそう言う。

 

「1度しか言わないわよあんたら……、退きなさい、今すぐに!!……あんたら、そんなに寄ってたかって栞姉を消したい……?」

 

「……ちげーよ霊夢。私たちはあいつを消したいんじゃねえ。私たちにお前を止めといてくれと頼み込んできたのは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プロフェッサー、こちらフォッグ。所定の位置についた。次なる指示を仰ぎます。」

 

「待機だと言ったでしょう、フォッグ。大人しく待ってなさい。そこにまずは博麗霊夢が来るはず……、くっくっく……、燼魔で博麗霊夢以外を無力化し、博麗霊夢は恩人を敵にして完封する……、我ながら最高の計画よね……」

 

プロフェッサー、否、真澄は不敵な笑みを浮かべる。

 

 

 

「………私たちに頼んできたのは……、」

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、栞目掛けてエネルギーの塊が飛んでくる。

 

「ちっ!!」

 

栞は慌ててそれを躱した。

 

 

 

 

 

 

 

「幽助だよ」

 

 

 

 

 

「……よう」

 

栞にエネルギー弾、否、霊丸を浴びせた張本人、浦飯幽助は栞を前に不敵に笑う。

 

「………誤算だったわ、お前みたいなやつが新たに異変解決者に加わっていたとは……、髪の色が変わる男が消えたと思い攻撃を仕掛けたが……、私にとってもプロフェッサーにとっても誤算だった。」

 

「へっ、横でメソメソ泣かれながらてめーを殺ったって、締まらねーだろうが。せいせいしたぜ。」

 

「私を殺せばお前の信頼はもう戻らんぞ。それでも構わないと?」

 

「関係ねー。俺は昔からさんざん嫌われて、恨み買ってきたからよ。慣れてんだ、こういうのには。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「幽助が……?」

 

「あんにゃろう、どういう自信があんのかは知らんが、「栞は必ず霊夢の元に連れ戻してやる」、とか見栄張って言ってたぜ。やっすい頭下げてな。」

 

魔理沙はため息をつきながら頭をかく。

 

「私たちも間欠泉地下センターに向かうつもりだ。わかっちゃいるが、燼魔どもがゴロゴロいやがる。そいつらも排除して、真澄とっ捕まえねぇとな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっき殺すと言ったな……、霊光玉を失い、霊気が落ちたお前と、プロフェッサーの装置で極限まで高められた私のパワー……、秤にかける必要もない。」

 

栞は幽助の拳の乱打を躱し、幽助の腹部に強烈なパンチを喰らわす。

 

「くっ!!」

 

幽助は地面を数回跳ねて壁にめり込んでしまった。

 

「もう一ついいことを教えてやろうか。現在この私の脳にほんの数ミリのマイクロチップが入ってる。爆弾さ。私の脳程度なら楽に焼き切れる程度のな。しかもこのマイクロチップの洗脳により、本来の霧宮栞(わたし)は死んだも同然。ちなみに、この爆弾は私の命が危機に瀕した時、またはプロフェッサーになんらかの危機が訪れた時に、自動的に爆発するようになってる……、さぁ困ったな……?」

 

栞は頭に人差し指を突きつけてそう言い放つ。

 

「てめー………っ、てめーら……!!どこまで根性ひん曲がってやがんだ!!!」

 

「なんとでも言うといい。何も変わらないがな。」

 

「でもな、………俺じゃてめーにゃ勝てねえみたいなこと言ってたけどよ……、人里の暴れ狼と言われるにしちゃあ、大したことねーな。てめーにゃそんな大それた名前より、ただの姉貴がお似合いだぜ……」

 

「ここまできて強がりか?ふん、馬鹿な男だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、幽助は私を栞姉から遠ざけようとして……」

 

「そうなるな。」

 

「……あのバカ……っ!!なんでそんなことを、1人でやろうとしてんのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安心しろよ……、ここには俺以外誰も来やしねー……、てめーをぶん殴って、霊夢のアネキの霧宮栞を、霊夢のもとへ戻してやる……!」

 

「ふん、感心しないな。本当にあの女が戻ってくるとでも……」

 

栞はそう言って拳を握りしめる。

 

「思ってるのかぁーーっ!!」

 

栞はそう叫んで壁にめり込んだ幽助を殴りつける。

 

「がふっ……!」

 

幽助は激しく吐血する。

 

「ちっ、思ったより手間取ったな……」

 

栞は舌打ちして耳元に手を当てがう。

 

「プロフェッサー、こちらフォッグ。目標排除をほぼ遂行完了。これより目標にとどめを刺し、プロフェッサーの元へ参ります。……はい。…はい。では、失礼いたします。」

 

栞は手を離し、踵を返して歩きだした。

 

「消えろ、浦飯幽助。お前が我々の最後の誤算だ……。」

 

栞は瞳を閉じる。

 

瞬間、幽助が栞に飛び蹴りを喰らわせた。

 

「………へっ、俺ぁ体力なら自信あんだぜ……、てめーがその体から消えるのが先か……、俺が死ぬのが先か……、ケリつけようぜ、根比べなら負けやしねーがな!!」

 

幽助は霊気を一瞬で充填させ、霊丸を放った。

 

栞はそれを左に大ジャンプして躱す。

 

そして幽助の懐に潜り込み、連打し始めた。

 

それを黙って受ける幽助ではない。幽助も栞に拳をどんどん打ち付けていく。

 

「そら!!」

 

栞は一瞬の隙を突いて幽助を再び吹き飛ばす。

 

……吹き飛ばされた幽助の腹部は鉄骨が貫いていた。

 

「………これで幻想郷は燼魔に壊滅させられ、博麗霊夢もじきに死ぬ。先に地獄で幻想郷が滅ぶ様をじっくりと見てろ……!」

 

栞は幽助の元に歩み寄り、手のひらにエネルギーを充填させていく。

 

「さらばだ。」

 

栞はそれだけ冷徹に言い放ち、エネルギーを解放しようとする。

 

すると、栞は自身に殺気が向けられていることに気づき、瞬時にその場を離れる。

 

「アネキだのダチ公だの……!そんなの、もうどーだっていいわ……。"座して滅びを待て"だ??んなもん……、私も幻想郷もお断りだ!」

 

霊夢は金色の気を放ちながら栞を睨みつけていた……




いかがでしたか?第25話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「霊夢よ。栞姉、私はあなたを殺してでも止める!!あなたの手を、これ以上汚させないわ!!」
「……恩人を殺して、その痛みも、苦しみも、背負って歩いていく、と?」
「霊夢、お前……、なんで来ちまうかな……」
「あんたは黙ってなさい幽助。さっさと体力回復させて、真澄んとこに行きなさい。私は、あいつを止めてから行く。」
「ちっ………、霊夢、無理すんじゃねーぞ!
次回、霊夢と栞・宿命の一騎打ち
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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