残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
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真澄による恐怖の放送からほんの数時間。べろんべろんに酔った栞が目覚めた。真澄の言う最終兵器の存在を察した幽助は、栞を仕留めようとお祓い棒で単身栞に攻撃を仕掛けた。が、栞を想う霊夢によってそれは止められ、その隙に栞を逃してしまった……
「………緊急装置が作動しない……、あの男、なにかしたな……、早くプロフェッサーに連絡を取らねば……」
栞は旧都の無事な家屋の屋根を飛び移りながらそう零す。
(………あの時……)
栞は先程霊夢と団子をかじっていた時のことを思い出す。
(
「おい!そこのお前!」
すると、栞に勇儀が声をかける。
「そこで何してる」
「ちょいと野暮用でね……」
そう言うと栞は手のひらからエネルギー弾を発射する。
「ちっ!!」
勇儀は難なくそれを躱すが、注意をエネルギー弾に移してしまったせいで、栞を見逃してしまった。
「………プロフェッサー、こちらフォッグ。応答願います。」
「おお、どうだ、ようやく私の装置が効いてきたみたいだね、」
「ええ。しかし、一つ問題が……、あの男、浦飯幽助に私の殺意を見破られまして……、そろそろ合流したく存じております。」
「そうか。オッケー。では間欠泉地下センターの入り口で待機だ。」
「仰せの通りに。」
栞は通信を切って、軽やかなステップで屋根を飛び移り、消えていった……
「さて………。」
場所は変わり、地霊殿。ここで魔理沙や早苗、咲夜たちは霊夢を足止めしていた。
「悪いわね。ここは通さないし、通せないわ。」
咲夜は霊夢にそう言う。
「1度しか言わないわよあんたら……、退きなさい、今すぐに!!……あんたら、そんなに寄ってたかって栞姉を消したい……?」
「……ちげーよ霊夢。私たちはあいつを消したいんじゃねえ。私たちにお前を止めといてくれと頼み込んできたのは………」
「プロフェッサー、こちらフォッグ。所定の位置についた。次なる指示を仰ぎます。」
「待機だと言ったでしょう、フォッグ。大人しく待ってなさい。そこにまずは博麗霊夢が来るはず……、くっくっく……、燼魔で博麗霊夢以外を無力化し、博麗霊夢は恩人を敵にして完封する……、我ながら最高の計画よね……」
プロフェッサー、否、真澄は不敵な笑みを浮かべる。
「………私たちに頼んできたのは……、」
瞬間、栞目掛けてエネルギーの塊が飛んでくる。
「ちっ!!」
栞は慌ててそれを躱した。
「幽助だよ」
「……よう」
栞にエネルギー弾、否、霊丸を浴びせた張本人、浦飯幽助は栞を前に不敵に笑う。
「………誤算だったわ、お前みたいなやつが新たに異変解決者に加わっていたとは……、髪の色が変わる男が消えたと思い攻撃を仕掛けたが……、私にとってもプロフェッサーにとっても誤算だった。」
「へっ、横でメソメソ泣かれながらてめーを殺ったって、締まらねーだろうが。せいせいしたぜ。」
「私を殺せばお前の信頼はもう戻らんぞ。それでも構わないと?」
「関係ねー。俺は昔からさんざん嫌われて、恨み買ってきたからよ。慣れてんだ、こういうのには。」
「幽助が……?」
「あんにゃろう、どういう自信があんのかは知らんが、「栞は必ず霊夢の元に連れ戻してやる」、とか見栄張って言ってたぜ。やっすい頭下げてな。」
魔理沙はため息をつきながら頭をかく。
「私たちも間欠泉地下センターに向かうつもりだ。わかっちゃいるが、燼魔どもがゴロゴロいやがる。そいつらも排除して、真澄とっ捕まえねぇとな。」
「さっき殺すと言ったな……、霊光玉を失い、霊気が落ちたお前と、プロフェッサーの装置で極限まで高められた私のパワー……、秤にかける必要もない。」
栞は幽助の拳の乱打を躱し、幽助の腹部に強烈なパンチを喰らわす。
「くっ!!」
幽助は地面を数回跳ねて壁にめり込んでしまった。
「もう一ついいことを教えてやろうか。現在この私の脳にほんの数ミリのマイクロチップが入ってる。爆弾さ。私の脳程度なら楽に焼き切れる程度のな。しかもこのマイクロチップの洗脳により、本来の
栞は頭に人差し指を突きつけてそう言い放つ。
「てめー………っ、てめーら……!!どこまで根性ひん曲がってやがんだ!!!」
「なんとでも言うといい。何も変わらないがな。」
「でもな、………俺じゃてめーにゃ勝てねえみたいなこと言ってたけどよ……、人里の暴れ狼と言われるにしちゃあ、大したことねーな。てめーにゃそんな大それた名前より、ただの姉貴がお似合いだぜ……」
「ここまできて強がりか?ふん、馬鹿な男だ。」
「それじゃあ、幽助は私を栞姉から遠ざけようとして……」
「そうなるな。」
「……あのバカ……っ!!なんでそんなことを、1人でやろうとしてんのよ!!」
「安心しろよ……、ここには俺以外誰も来やしねー……、てめーをぶん殴って、霊夢のアネキの霧宮栞を、霊夢のもとへ戻してやる……!」
「ふん、感心しないな。本当にあの女が戻ってくるとでも……」
栞はそう言って拳を握りしめる。
「思ってるのかぁーーっ!!」
栞はそう叫んで壁にめり込んだ幽助を殴りつける。
「がふっ……!」
幽助は激しく吐血する。
「ちっ、思ったより手間取ったな……」
栞は舌打ちして耳元に手を当てがう。
「プロフェッサー、こちらフォッグ。目標排除をほぼ遂行完了。これより目標にとどめを刺し、プロフェッサーの元へ参ります。……はい。…はい。では、失礼いたします。」
栞は手を離し、踵を返して歩きだした。
「消えろ、浦飯幽助。お前が我々の最後の誤算だ……。」
栞は瞳を閉じる。
瞬間、幽助が栞に飛び蹴りを喰らわせた。
「………へっ、俺ぁ体力なら自信あんだぜ……、てめーがその体から消えるのが先か……、俺が死ぬのが先か……、ケリつけようぜ、根比べなら負けやしねーがな!!」
幽助は霊気を一瞬で充填させ、霊丸を放った。
栞はそれを左に大ジャンプして躱す。
そして幽助の懐に潜り込み、連打し始めた。
それを黙って受ける幽助ではない。幽助も栞に拳をどんどん打ち付けていく。
「そら!!」
栞は一瞬の隙を突いて幽助を再び吹き飛ばす。
……吹き飛ばされた幽助の腹部は鉄骨が貫いていた。
「………これで幻想郷は燼魔に壊滅させられ、博麗霊夢もじきに死ぬ。先に地獄で幻想郷が滅ぶ様をじっくりと見てろ……!」
栞は幽助の元に歩み寄り、手のひらにエネルギーを充填させていく。
「さらばだ。」
栞はそれだけ冷徹に言い放ち、エネルギーを解放しようとする。
すると、栞は自身に殺気が向けられていることに気づき、瞬時にその場を離れる。
「アネキだのダチ公だの……!そんなの、もうどーだっていいわ……。"座して滅びを待て"だ??んなもん……、私も幻想郷もお断りだ!」
霊夢は金色の気を放ちながら栞を睨みつけていた……
いかがでしたか?第25話は以上です。
〜〜〜次回予告〜〜〜
「霊夢よ。栞姉、私はあなたを殺してでも止める!!あなたの手を、これ以上汚させないわ!!」
「……恩人を殺して、その痛みも、苦しみも、背負って歩いていく、と?」
「霊夢、お前……、なんで来ちまうかな……」
「あんたは黙ってなさい幽助。さっさと体力回復させて、真澄んとこに行きなさい。私は、あいつを止めてから行く。」
「ちっ………、霊夢、無理すんじゃねーぞ!
次回、霊夢と栞・宿命の一騎打ち
伊達にあの世は見てねーぜ!!」