残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
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幽助を追って、栞と対峙した霊夢。一方幽助は霊夢からお祓い棒を受け取り、真澄との決戦に赴く。魔理沙や他の人々も燼魔と激戦を繰り広げている。果たして幽助たちは幻想郷を守ることができるのであろうか?!
「ここか……」
幽助は大きな広間に出る。
その真ん中、中央部分には直径50メートルはある円柱型の装置が動いていた。その中には光の粒子が渦巻いている。
すると、幽助のすぐ隣の壁に誰かが吹き飛ばされてくる。
「な、なんだ?!」
幽助の側に吹き飛んで来たのは紫だった。
「おいっ、おいばーさん!紫!!しっかりしやがれ!!」
幽助は紫の背中を支える。
「ゆ、うすけ……」
紫はゆっくり目を開ける。
「どうした?!ひでぇ怪我だぞ!!」
「ごめん、なさい……、私には……真澄を……止められなかった……」
「もういい!喋んじゃねえ!!死ぬぞ!!」
幽助は声を荒げる。
「よく来たな浦飯幽助……。八雲紫はそのザマだ。」
すると、円柱型の装置の方から何者かの声が響く。
「真澄……、てめえ……っ!!」
幽助は鋭い目つきで真澄を睨む。
「甘ちゃんが。その女は私に一撃も入れようとしなかった。口を開いて二言目には「話し合おう」だとか「もうやめて」……。もうそんな次元じゃないんだよ。数千年前、お前に捨てられてから……、答えは決まりきっているんだ。」
「そう。浦飯幽助。お前が邪魔さえしなければ私は勝利していたも同然だった!全てお前の所為だ……!貴様さえいなければッ!!」
真澄はエネルギーを解放する。
「知るかよ。そんなのてめーの逆恨みだろーが。」
「なんとでも言うがいい……!!お前の死はもう確定事項なんだよ!!」
真澄は懐から注射器を取り出す。
「なんだありゃ……」
真澄は狂気の笑みを浮かべて、注射器の針を自分自身に刺す。
そして、注射器の中の薬物を体内に押し込んだ。
「……っ!!」
真澄は俯いたまま注射針を抜き取り、注射器を握りつぶし、放り投げる。
「んフふふ……!!」
真澄の声はノイズがかり、目からハイライトが消えた。
そして、再度エネルギーを解放し、爆風を巻き起こす。
「ちっ、台風かよ……」
幽助は左足を下げて風圧に耐えている。
「浦飯……幽助ェ……っ!!」
真澄は怒りを込めた声で幽助の名を呼び、地を蹴り幽助に突撃する。
「ちっ!!」
幽助は一瞬で身構える。
真澄は手にエネルギー弾を忍ばせ、それを幽助の顔面の目の前に突き出し、エネルギー弾を炸裂させる。
「くっ!!」
幽助は反応できずにモロに喰らってしまい、後ろに吹き飛ばされる。
しかし真澄は幽助の足を掴み、上に幽助を持ち上げて足を振り回す。
そして幽助を投げて、
「死ネぇぇぇーーーッ!!」
エネルギー波で追い打ちをかけた。
エネルギー波は大爆発を起こし、黒煙を上げる。
「………」
真澄は、静かに爆煙を見つめている。
「……霊丸ッ!!」
すると爆煙の中から赤いエネルギー弾が飛んでくる。
それは真澄の左半身を吹き飛ばし、壁に大穴を開けた。
「……クズが……まダ生キていたノか……!!」
真澄は残った右手で指を鳴らし、左半身を復活させる。
「くそっ、あいつ、いくらやっても体力を減らしやがらねー……それどころかすぐに新品に戻っちまいやがる……!」
幽助は真澄を睨む。
「ゆ、幽助……霊夢たちは……?」
「霊夢なら今栞と戦ってる。魔理沙たちは知らんが、燼魔どもとやり合ってるらしいぜ。」
「聞いてちょうだい……、今真澄が自分に投与したのは栞と同じ薬よ……。」
「なるほどな…。あの馬鹿力はそういうことか……」
「………ッッ!!ウォォぉぉお……ッ!!」
しかし、真澄はすでに意識を失っているようにも見える。
「そのうえ、あの娘は言っていたわ。栞の、魔族の核の持ち主が誰なのか……」
「核の……持ち主だと……?」
「そうよ。あれは……、貴方のお父さん、闘神、「雷禅」の核なのよ……!!」
「なんだと……?!」
幽助は耳を疑った。
「本当よ。どうやったかは知らないけれど、魔族の核を移植したみたい……」
「なるほど……、薬があるとはいえ、やけに栞のやつが強いわけだぜ……」
「でもあいつ、正気じゃないぞ……」
幽助は血眼になってエネルギーを高める真澄を見る。
「あの娘、栞に投与した薬を更に改造して、自身の寿命に加えて、自我すらパワーアップの糧にしているのよ……」
「文字通り死に物狂いってことかよ……」
幽助は妖気を解放する。
「浦飯……幽助………殺す……!!」
「真澄……!てめーは俺がぶっ倒す!!………死ぬのは……てめーだ!!」
「はっ………はっ……、くそっ……ここまでかよ……」
魔理沙は肩で息をしながら燼魔の大群を睨む。
その足元には完全体の燼魔だろうか。百数十体死体が転がっている。
魔理沙は赤いオーラを纏って交戦しているが、額や四肢から大量に出血しており、かつ青アザや骨折している場所も何箇所もあるだろう。
「くっ……そ……」
しかし、魔理沙の体が限界に達したのか、赤いオーラが消えてしまい、魔理沙は尻餅をついてしまった。
「ちくしょう……とうとう終わりか……。ど、どーせ死ぬなら一回でいいから美味いキノコを死ぬほど食べたかったぜ……」
魔理沙はフラフラする視界で燼魔を捉えながらそう零す。
その時、燼魔たちが一斉にこちらに走り出してきた。
その姿は魔理沙の目には、陽炎に揺れているように見えている。
魔理沙は左右を見渡した。
そこには数えるのも嫌になるレベルの燼魔たちが一斉に魔理沙を捉えて走り出していた。
「は、はは……、参ったぜ……」
魔理沙は背中から倒れ伏した。
(ははは……、このまま目を瞑って倒れてたら、楽になれるよな……、ごめん悟空……、私、約束破っちまいそうだ……、悔しい、悔しいよ……、守れないなんて……)
魔理沙は目を閉じる……
瞬間、何かの爆発が巻き起こり、燼魔たちが吹き飛ばされた。
その力は地面を抉り、魔理沙もそれに巻き込まれて落下していく……
すると、落下する魔理沙の速度が急速に落ちていった。
(………?)
魔理沙は突然落下がストップしたことに気付き、目をゆっくり開いた。
「魔理沙!何やってんだ!!このままあいつらに幻想郷が滅茶苦茶にされてもいいのか!!あいつらを絶対に許すな!………甘ったれてんじゃねえぞ!!幻想郷は、おめえが守るんだ!!」
魔理沙はオレンジの服の男に抱き抱えられ、ゆっくり降りて行っていた。
「ご……くう……」
魔理沙は誰かの名前を紡いだ……
魔理沙は再びゆっくりと目を開いた。
しかし、そこには誰もいなかった……
「………悟空?」
魔理沙はゆっくり身体を起こす。
魔理沙の眼前には、再び持ち直した燼魔たちが魔理沙を狙っている。
「…………悟空が、助けてくれた……!!」
魔理沙は青いオーラを放ち、帽子を取った。
「そして……、お前らを絶対に許すなと言っていた!!」
魔理沙は鋭い目つきで燼魔たちを睨む。
「私に幻想郷を守れと言ってた!!」
魔理沙は手を合わせて腰の位置に持っていく。
「そして、そして……!!!私に甘ったれるなと言ってた!!!」
魔理沙は手を前に突き出し、燼魔たちを全て飲み込めるようなレベルのサイズのエネルギー波を放つ。
「………はぁっ……はぁっ……」
魔理沙はエネルギー波を撃ち終え、目を閉じて背中から倒れこむ。
魔理沙の目の前には一体の燼魔も残っていなかった。
魔理沙は半目を開けて、虚空に向かって呟いた。
「なぁ、悟空……、来てくれたんだろ……?」
「浦飯幽助っ!!いイ加減諦メろ!!もウどうやっタっテ、霧宮栞は戻ラない!!あイつの心は死ンだのだ!!」
真澄は幽助に弾幕の雨を浴びせながらそう怒鳴る。
「ざけんな……、あいつの心はな、てめーのチンケな機械なんぞじゃ壊れやしねーよ……!本当に大事なもんってのはな、心臓止まろうが、脳がショートしようが消えやしねえ!」
幽助は弾幕の雨に霊丸を乱射しながら叫ぶ。
「夢や……希望!!絆!!そんなモの……私が破壊スる!!」
「させっかよ……!!」
幽助は人差し指に全妖力、霊力を込める。
「こいつが俺の全てだ……、喰らいやがれ!!」
いかがでしたか?第27話は以上です。
〜〜〜次回予告〜〜〜
「魔理沙だぜ。幽助のやつ、そんな身体で全ての霊気と妖気を使っちまったら、本当に死んじまうぞ!」
「奴を倒すには、一欠片も残さず全て消し去るしかねえ……っ!!行くぜ……!こいつが最後の霊丸だ……!!
次回、予感!全てが変わる時
伊達にあの世は見てねーぜ!!」