残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。
「どうだ……」
幽助は爆炎を見る。
「はぁーっ、はぁーっ……!!うら、めし……ユウすけ……ぇっ……!!」
真澄は意識が完全に途切れ、殺意だけがこもった瞳で幽助たちを見る。
「くそっ、さっきので力が……」
霊夢も肩を押さえる。
「どレだけ行コウが、このヘドロのヨうな憎シみが消えルことはネぇんダよぉおぉぉぉお!!」
真澄は更にパワーを解放しようとする。
しかしその時、幽助が霊夢のお祓い棒を真澄に突き立て、そのまま突き刺して核エネルギーを覆ってガードしている巨大な強化ガラスに叩きつける。
「甘い……!!私ハ何度でも復活出来ル……!!」
真澄は余裕そうにお祓い棒を掴んで引き抜こうとする。
しかし、
「それはどうかしらね?!」
霊夢、栞、紫が現れ、それぞれ大幣、鉄パイプ、扇子で更に真澄を押し込み、強化ガラスを破壊し核エネルギーを直に浴びせる。
「栞、貴様……っ!!生き返ラせた恩も忘レタか!」
「悪いが、悪いヤツに恩義なんざ感じないよ。ここで消えな、八雲真澄!」
「無駄ダ……私は何度でモ蘇っテ……」
すると、真澄はとある違和感に気づく。
直後、真澄の体から冷や汗が吹き出す。
「………わかったか?俺たちがここでてめーを抑えてる限り、てめーはここから出られねえ。かと言って出なかったら核で焼き尽くされる。」
「あんたは再生する力がある。でもね、あんたの時間回帰は肉体を元いた場所に戻すわけじゃない!あくまでもその場で戻る。だから再生したってすぐ破壊が待ってる。困ったわねぇ?」
幽助と霊夢は真澄に説明する。
「そ、そんナ……バカな……っ?!」
真澄は消えゆく肉体で幽助たちに手を伸ばすが、
「……ごめんなさい、真澄。」
紫が消えそうな声で真澄に呟く。
「あ……アぁ……ゆ、かり、さま……」
真澄はそう残して跡形もなく消えてしまった。
「………くっ!」
幽助たちはその瞬間全身の緊張を解いて倒れこむ。
「真澄………」
紫は俯いてしまった。
「おーい!みんなー!」
すると、にとりが大型の空中バイクのようなものでやってくる。
「にとりじゃねーか。」
「そう。私たちを連れてきてくれたの。」
霊夢は栞に肩を貸されながら言う。
ホッと安堵する一同だったが、瞬間にとりから放たれた言葉は全員の度肝を抜いた。
「みんな!ここから今すぐ離れろ!もうじきここは爆発する!」
「なっ………?!」
「さっきのみんなの攻撃で核エネルギーが暴走してる!このまま放っておけば幻想郷は核で吹っ飛ぶぞ!」
にとりは降りてきて霊夢たちをバイクに乗せる。
「じゃあどうしろってのよ!」
霊夢はにとりの胸ぐらを掴んで怒鳴る。
「だ、誰かが1人残って核エネルギーの柱の根本にあるコンピュータで非常停止ボタンを押して核エネルギーを停止すれば大丈夫だ!で、でも……!」
にとりはそう言って核エネルギーの柱を見る。
「あの状況じゃあ、行ったらまず助からない……」
そう。先程霊夢たちが離れた瞬間、核エネルギーが噴出しだし、真澄を焼き尽くしたエネルギーがそこかしこに飛んでいる。
「……私が残るわ。」
すると、紫が声を上げる。
「バカ言ってんじゃないわよ!!あんたが死んだら大結界の管理はどうすんのよ!あんたが死んでも幻想郷は終わりよ!!」
霊夢は更に苛立ちをあらわにしながら紫に摑みかかる。
「部下がやらかした出来事よ。上司がなんとかせにゃならんでしょう。」
紫がそう言った瞬間、
ボゴォン!!
という音と共に柱へ続く橋が落とされる。
「!?」
霊夢たちが慌てて橋の対岸を見ると、
「上司のやらかした出来事だ!部下がなんとかせにゃなるめーよ!!」
栞がニカッと笑ってそこにいた。
「栞姉……?何してんのよ!そこにいたら巻き込まれるわ!!」
「霊夢、私はどーやら地獄に忘れもんしちまったらしい。それをちょっくら取り戻してくるだけさ。そしたら、必ずまた帰ってくる。今度は約束するさ。」
「にとり!」
すると栞は無線機をにとりに投げ渡す。
「それで指示を頼む!」
「………わかった。」
にとりは帽子を深く被って空中バイクに乗り込む。
「嫌、嫌よ、ねぇ、行かないで……!」
霊夢は栞の元へ駆け寄ろうとするが、
「……行くぞ」
幽助が霊夢の肩を掴んでにとりの元へ引きずっていく。
「何すんのよ!離して幽助!!栞姉ぇーーっ!!」
栞以外の全員を乗せた空中バイクはどんどん地面から離れていく。
「…………ありがとう、幽助君。最後に私の死に場所を作ってくれて。」
栞は踵を返し、ゆっくりと、かつ確実に光の柱に近づいていく。
彼女の身体はどんどん焼かれていき、皮膚がやられていく。
瞬間、栞の脳内に今までの思い出がフラッシュバックしだす。
(ああ、これが走馬灯ってやつか。私も真澄と心中とは。ま、これも好き勝手やったツケか。)
ーーー「いいか霊夢。涙ってのはさ、悲しみや苦しみを洗い流してくれる、都合のいい代物だ。でもな、霊夢。いつか、いつかきっと、1人の涙だけじゃ流せない、大きな痛みが誰にだって襲いかかる。そしたら、隣で一緒に泣いてくれる友達と一緒に泣くだけ泣いて、また2人、3人、4人……、もっといるかもしれないけれど、その友達と一緒に胸張って、その痛みと笑って歩いていってやるのさ。それが、本当の強さなんじゃないかな。……って、私が言えた立場じゃないか。」
「………じゃあ私が苦しい時は栞姉も泣いてくれる?」
「え"っ?!………あ、ああ。勿論だ。どんなことも、隣に誰かがいてくれたら、なんだってきっと乗り越えられるさ。」
……栞はそう言って笑いだす。
「………なんで笑うの?」
「いや、馬鹿にしてるわけじゃないんだ。これも私の持論だけど、辛い時ほど笑っときゃ、きっとそれが1番の答えになるんだって。」
「………なにそれ。」
霊夢はくすりと笑う。
「ははははっ!!そうだな!わけわかんねーな!!」
栞はそう言って更に爆笑しだす。
…………
「げっ!霧宮栞だ!逃げろ!」
「………」
「ウチの子に近寄らないで!」
「………」
「なぁ栞。最近無茶していないか?そんな生傷ばかりつけて……。霊夢も心配してるぞ?まぁ、いつでも私に相談してくれよな。」
「………」
「栞姉!」
「栞。」
「栞さん!」
「栞、霊夢を、よろしく頼むよ。」
「…………!!」
「ーーーあいつの心はな、てめーのチンケな機械なんぞじゃ壊れやしねーよ……!本当に大事なもんってのはな、心臓止まろうが、脳がショートしようが消えやしねえ!」
(………幽助君…)
栞の意識は、無線機から発せられるにとりの言葉で呼び戻される。
「いいかい栞!赤いボタンを押せば全ての機能が停止する!頼んだよ?!」
「…………わかった。ありがとうにとり。」
(………そうか。やっと、やっとわかった。これが、本当の強さ……、ねぇ、澪さん……。私、やっと、やっと……、友達ができたよ……。本当の、「友達」が………)
そうして彼女は、ボタンを叩き押す。
少女は、光に消えた……
いかがでしたか?第29話は以上です。
〜〜〜次回予告〜〜〜
「魔理沙だぜ。……終わったってのに、霊夢の奴は沈んだままだ。……まぁしょうがねぇよな。また離れ離れになっちまったんだし。」
「大丈夫だ。霊夢はまた立ち直って、俺たちに嫌味でも言うだろうぜ。………それじゃあ、俺も帰るとするか。待たせてるやつがいるんだ。」
「そっか。寂しくなるな。……元気でな、幽助。」
「ああ。次回、エピローグ!さらば幽助
伊達にあの世は見てねーぜ!!」