死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

燼魔撃破の仲間集めのため、紅魔館にやってきた霊夢と幽助。やはり紫の言う通り、幻想郷の人々は全員疑心暗鬼になっているようだ。どうにか話を聞いてもらうため、霊夢は美鈴と、幽助はフランと激突する。激戦の末、美鈴を撃破した霊夢だったが、幽助は16人に分身したフランと対峙していた……。はたして、幽助は分身したフラン相手に勝つことができるのか?!


第3話 奥義激突!十六人のフラン!

「さあ、決着つけましょう!!」

 

フランたちは揃って幽助に叫ぶ。

 

「上等だぜ……、かかってきやがれ!!」

 

幽助も構えて、再び臨戦態勢をとる。

 

禁忌「レーヴァテイン」×15

 

フランたちは一斉にレーヴァテインを宣言し、剣を取り出す。

 

そして、一斉に幽助に向かっていく。

 

フランたちは幽助の目の前まできた瞬間、幽助に向かって剣を乱雑に振り回す。

 

「ちっ!」

 

幽助も15の剣が一斉に向かってきているにもかかわらず、なんとか避けきれている。

 

直後、2人のフランが幽助の目の前に縦に剣を振り下ろす。

 

幽助は後ろに跳びのきそれを避けるが、先程縦に剣を振り下ろしたフランたちがそれぞれ左右に体をずらした。

 

刹那、避けたフランの真後ろに剣の切っ先をこちらに向けた2人のフランがいた。

 

「はっ!!」

 

フランはそのままレーヴァテインを幽助に突き立てる。

 

「うっ!!」

 

幽助は上半身を後ろに倒し、なんとかそれを避ける。

 

幽助は上半身を後ろに倒したせいで空が見えるのだが、空からもフランが剣を構えて降りてきていた。

 

フランは落下のスピードに乗って、地面に剣を叩きつける。

 

幽助は地面を転がってそれを避けるが、周囲がやけに明るいことに違和感を感じ、明るい方へ目を向ける。

 

「これで十分にエネルギーが溜まったわ!」

 

最初にレーヴァテインを使わなかったフランが、右手を天に掲げ、巨大なエネルギー弾を作っていた。

 

そう。フランの作戦は、15人で幽助の気をそらし、残りの1人でエネルギーを溜め、幽助が油断しきった時にエネルギー弾でとどめを刺そうとしていたのだ。

 

「確かにこんなに分身したら身体能力は下がるけれど、それを数で補って、残りの私がゆっくりエネルギーを溜めていったら、1人の時の私と同じくらいになるからね!これで終わりよ、お兄さん!!」

 

フランはそう言ってエネルギー弾を放つ。

 

「くそ……っ!!」

 

幽助は咄嗟に回避しようとするが、先程までフランの猛攻を受けていたせいで、回避が間に合わず、エネルギー弾にのみこまれてしまった。

 

15人のフランは同じフラン同士なのかエネルギー弾を作っていたフランの意図がわかっていたようで、幽助が気付く前にその場から離脱しており、幽助だけが巻き込まれてしまった。

 

「エネルギー弾は少しずつ地面にめり込んでいく。

 

「………」

 

フランはエネルギー弾を見つめている。

 

すると、レーヴァテインを使っていた15人のフランがエネルギー弾を放ったフランの横に集まってくる。

 

その時、沈んでいっていたエネルギー弾が少しずつ浮き上がっていた。

 

「!!」

 

少しずつだが確実にエネルギー弾は浮き上がる。

 

「………っ!!おらぁぁーーーっ!!」

 

すると、幽助の怒号が響き、エネルギー弾は上空に吹き飛ばされた。

 

「弾き飛ばされた!!」

 

フランが喫驚の声をあげると、エネルギー弾は炸裂し、キラキラとエネルギーの礫が紅魔館に降り注いだ。

 

フランの視線が上から下、幽助の方へ移ったのち、フランは目を見開く。

 

フランが見たものは、両手が光り輝く幽助の姿であった。

 

「どうしたの?!またお得意のショットガン?そんなことしても当たらないのはどうやったって当たらないよ!4人だった時だって当たらなかったじゃない!」

 

フランは半分挑発気味に叫ぶ。

 

「だったら、片手じゃなく、両手で撃ってやるよ……!!」

 

幽助はそう言うと、上半身を後ろに倒し、腕を後ろに構える。

 

そして、上半身を元に戻し、そのまま両手を解き放つ。

 

「ショットガンッ!!!」

 

幽助の両手から霊気が溢れ出し、フランたちに襲いかかる。

 

その量は先程放った霊気の数倍の量であった。

 

「なっ?!」

 

フランは驚いたこともあってか、全てのフランにショットガンが命中してしまった。

 

「お前が教えてくれたんだぜ?!押して押す、それが吸血鬼とやらの極意だってな!」

 

「くっ……!!」

 

 

 

「命中できないなら量を増やせばいい……。なんちゅう短絡的な思考回路してるのかしら……。」

 

咲夜は半分呆れ気味に幽助を見る。

 

「単細胞ってことなんでしょ?あれでも頭捻って考えたんだから咲夜も認めてあげなさい。それに、結果論で言えば、フランに大ダメージが入ったんだし。そうね……。あれは差し詰め……「ダブルバレル・ショットガン」ってところかしら?」

 

レミリアは目を閉じて顎に手を当てながらそう呟く。

 

「あなたのネーミングセンスのなさは相変わらずねレミィ。」

「パチェうっさい!」

「むきゅ〜……」

 

レミリアに叱責され、パチュリーは肩を落とす。

 

 

 

「とっ、とにかく1人に戻らないと……!」

 

そう言ってフランたちは1つの場所に集まってくる。

 

フランたちが元に戻ろうとした途端、幽助は地面を蹴りフランの元へ突撃する。

 

「霊光弾!!」

 

そして、フランたちが重なった瞬間にフランの腹部に幽助の霊光弾が直撃する。

 

「かっ……は……!!」

 

フランは肺から空気を全て押し出され、そのまま紅魔館に突っ込んでいき、壁をぶち抜いていく。

 

「ふいー……っ」

 

幽助は決着が着いたと確信したのか臨戦態勢を解き息を吐く。

 

「こっ、紅魔館が……」

 

レミリアはガックシと肩を落とす。

 

「どうやら終わったみたいね。」

 

するとそこに、霊夢と美鈴が帰ってくる。

 

「この感じだと、妹様、負けてしまったみたいですね。」

 

霊夢に肩を貸されながら美鈴は言う。

 

「! 霊夢か。俺が終わらせといたぜ。さぁて。おいてめー、レミリアとか言ったか。こう言うわけだ。俺たちの話、聞いてもらおうか。」

 

幽助は少し息を切らしながら言う。

 

「幽助、あんた、結構霊力を使ったわね。霊気がガクッと落ちてるわ。」

 

「そりゃフルパワーで霊丸とかショットガン撃ちまくったからな。言っとくがな!てめーに使った霊丸が1番霊気くったんだぞ?!」

 

「そんなこと私の知ったことじゃないし。……でも、あんた、なんか力が少し増してる気がするわ。紫の言ってた闘神の息子ってのも頷けるわね。」

 

「俺もよくわかんねーが、強くなってんならそれでいいや。いつかてめーをぶっとばしてやりたいと思ってたからな。」

 

幽助はそう言って霊夢を睨みつける。

 

「あっそ。あんたじゃ何年かかっても無理よ、無理。」

 

「ふんっ、いつかてめーの鼻っ面へし折ってやるぜ。」

 

幽助はポケットに手を突っ込む。

 

「いっ……たた……」

 

すると、ぶち抜かれた紅魔館からフランが腹部を抑えながら出てくる。

 

「ん、フランか。なかなかタフじゃねーか。どうする?まだやんのか?」

 

幽助は再び構えようとするが、

 

「降参、降参よお兄さん。私もフォーオブアカインドで魔力使い切っちゃった。」

 

フランは疲れた、と言わんばかりに肩を落として、ひらひらと手を振る。

 

「よっ。」

 

そして、フランはぴょんと飛び降りて地面に降り立つ。

 

「いい勝負だったよ!ありがとうお兄さん。」

 

「ん、そうか。俺も楽しかったぜ。」

 

笑顔を向けてきたフランに、幽助もぎこちなくはあるが笑顔を返す。

 

「それにしても……」

 

と、フランは切り出す。

 

「紅魔館めちゃくちゃにしちゃったね。また咲夜に怒られちゃうなぁ。」

 

フランははぁ、とため息をつく。

 

「お疲れ様、フラン。」

 

すると、レミリアがフランに歩み寄ってくる。

 

「お姉様……」

 

「凄かったわ、フラン。いつか私も追い抜かれそうね。」

 

「そうかな?まだお姉様には敵わないと思うよ。」

 

視線をそらすフランの肩に、レミリアは両手を置く。

 

「戦いは力だけじゃないわ。頭を使ったり、技で翻弄したりと、様々な要因が絡まって勝敗が決まるの。だから、あなたと浦飯幽助が再び戦ったら、今度はあなたが勝つかもね。」

 

「次勝つのも俺だけどな。」

 

聞いていたのか、幽助が口を挟む。

 

「ま、とにかくよ、ようやく本題に入れるわ。レミリア。私たちと一緒に、燼魔と戦ってちょうだい!」

 

すると、霊夢が幽助とレミリアに割って入る。

 

「嫌だ、と言ったら?」

 

「そしたら今度は私があんたと戦うわ。」

 

霊夢は言の葉に少しずつ重圧をかけていく。

 

「……」

 

レミリアは少しの間だけ黙っていたが、ふっ、と吹き出し、

 

「そもそも、私は燼魔と戦わない、と言った覚えはないわ。今回は、この男、幽助の力を推し量りたかったってのが本音。もちろん、幻想郷をめちゃくちゃにしようなんていう輩は排除したいし。」

 

レミリアは伸びをしてそう答える。直後、それで、と続ける。

 

「協力するのはいいとして、これ、どうしましょうか。」

 

レミリアはボロボロになってしまった紅魔館を見る。

 

紅魔館本体は幽助にぶち抜かれ、中庭は主にフランのせいで穴ボコだらけ。

 

「まあ、またゆっくり直していくとするわ。現場監督のウラガンキンさんにまたやってもらいましょう。」

 

「いや、それ、炭鉱の現場監督ですよねお嬢様?」

 

「ま、まぁ、それは置いといて。取り敢えず、2人とも今日は泊まっていきなさいな。ご飯くらいご馳走するわよ。館はこんなだけど……。」

 

レミリアは一瞬目から光が消えるが、すぐに元に戻って紅魔館の中へ入っていく。

 

「ん、そういえば、ぶち抜かれたあの部屋って……、しっ、しまった!!」

 

するとレミリアはなにかを思い出したのか、慌てて館の中へ走って入っていった。

 

「……ああ、そういえば、彼女に貸してた部屋ですね、あそこ。」

 

咲夜もそうか、という感じでゆっくり館に入っていく。

 

「……?」

「……?」

 

幽助と霊夢は互いに顔を見合わせて首をかしげる。

 

「まぁいいわ。取り敢えず入りましょ。お腹すいたし。」

 

霊夢は欠伸をしながら中へ入っていった。

 

「あっ、おい、待てよ霊夢!」

 

幽助もそれに続いて入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂。ここでレミリア、咲夜を除く全員が揃って座っていた。

 

空席は3つ。おそらくレミリアと咲夜、そして咲夜の言う彼女であろう。

 

「いっててて……。人が気持ちよく寝てたときに、急にフランちゃんが部屋ぶち抜いてくるんだもの。びっくりしたわ!」

 

「まあまあ、幸い怪我は無かったんだから。いいじゃない。」

 

レミリアの咲夜に連れられ、ひとりの女性が入ってくる。

 

彼女は、巫女っぽい服を着用し、真っ白の髪で、見えている体中に切り傷や縫い傷があった。

 

「あー、栞お姉ちゃん、ごめんなさい。戦いに夢中になってて……」

 

「ああ、フランちゃんが謝る必要は無いよ。表でドンパチやってるのに気づかなかった私が悪いのさ。」

 

栞、と言われた女性は頭をかく。

 

「誰だあいつ、霊夢、知ってるか?」

 

幽助が霊夢の方を見ると、霊夢は目を見開いて硬直していた。

 

「もしかして、……もしかして……!栞、姉……?」

 

霊夢は消えそうな声で言う。

 

それに気づいた栞も、霊夢を見て目を見開く。

 

「おー!!霊夢ぅ!霊夢じゃないか!でっかくなったな!」

 

「栞姉……っ!!会いたかった!会いたかったよ……!」

 

栞の胸に霊夢が飛びつく。

 

「あっ、おいおい!急に抱きつくなっての!」

 

栞は少し頰を赤らめて霊夢を引き剥がす。

 

「それにしても、栞姉、どうして……?あのとき、火事で……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死んでるハズなのに」




いかがでしたか?第3話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!本編では名前しか出なかったが、私は栞、霧宮栞だ!よろしくな!」
「でもどうして栞姉が生きてるの?」
「んなことどうだっていいだろ。とにかく生きてんだからよ。」
「まぁまぁ。そんなこと言わずに聞いておくれよ。私の苦労話を!」
「次回、「復活の少女、霧宮栞!」
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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