死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。


最終回 それから…

ざく、ざく、ざくと土を踏みしめる音が聞こえる。

 

少女、博麗霊夢は暮石の前で手を合わせる。

 

「暫く来れなくてごめんね。すぐ綺麗にしてあげるから……」

 

そう言って霊夢はごしごしとスポンジで暮石を綺麗に掃除していく。

 

「ふう、ひとまずはこれくらいかな?」

 

霊夢は汗を拭って一息つく。

 

すると……

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、霊夢ー」

 

「あ、栞姉」

 

「水汲んできたぞ」

 

「ありがとね」

 

栞がバケツに水を汲んできていた。

 

そして、2人でまた暮石を洗い始める。

 

「澪さんの墓参り、なんだかんだで初めてだな……」

 

「うん。母さんも栞姉が生きてたって知ったら喜ぶよ。」

 

「それにしても、私、よく無事でいられたよなぁ」

 

「そういえば、ほんとにそうね。」

 

「紫さんに言われてわかったんだけど、私さ、依神紫苑ってやつと戦ったろう?」

 

「あー、そうね。」

 

「んで、そん時いろいろと不幸のオーラを受けちまったじゃないか」

 

「確かに……」

 

「実はあいつの力は不幸のオーラを喰らったら不幸になる代わりに、その量に応じた幸運が返ってくるんだと。」

 

「それで運良く助かったわけね。」

 

「ああ。私、大分不幸のオーラを吸っちまったろ?それが合わさってあんな風に返ってくるなんて思わなかったよ。」

 

「それに、不幸のオーラといっても、吸わされた本人がいずれ体験するだろう不幸を先に呼び寄せるみたいで。」

 

「いろいろ幸運が重なったわけね。」

 

「そうだな!あいつには感謝しなきゃなぁ。命の恩人だし。それに、真澄のやつの薬が失敗作で、元の体に戻れただけでもめっけもんよ。」

 

「そうね……。っと、もういいかな」

 

霊夢は汗を拭って神社の境内に戻っていく。

 

「ねぇ栞姉。」

 

「ん?」

 

「住むとこってあるの?」

 

「あー、そういやねぇなぁ。人里に行ったら私の家無くなってたし。慧音先生のとこにでも居候させてもらおうかな?」

 

栞は頭をかいて答える。

 

「じゃあしばらくここで寝泊まりしたら?」

 

「ん、いいのか?」

 

「うん。その服もボロボロじゃない。私の昔の服貸してあげる。」

 

「そっか。サンキュー!」

 

栞は霊夢に抱きつく。

 

「霊夢と二人暮らしかぁ……、なんか夢みたいだな……」

 

栞はそう言うが、

 

「ごめん栞姉。栞姉には博麗の巫女の代理を務めてほしいの。」

 

「へ?」

 

栞の口からそんな抜けた声が出てしまう。

 

「私、巫女辞めることにしたわ。」

 

「ええっ?!」

 

霊夢はサラッととんでもないことを言う。

 

「紫と相談して決めた。今紫が次の巫女候補を探してるみたい。」

 

「お、おい霊夢、なんでまた……」

 

「私はあの時、天界で真澄と対峙した時、明らかにとどめを刺せていた。それを私情を挟んであんな大惨事まで引き起こした。幻想郷が滅ぶ寸前にまで陥ってしまった。私の責任よ。これからは記憶を全部紫に消してもらって、人里で暮らすことにする。紫ももう私の新居を建ててくれたらしいし。」

 

「そんな……、れ、霊夢。な、何かのジョークだよな?な、なあ?私を嵌めてんだろ?」

 

栞は目を白黒させながら言う。

 

しかし、霊夢は首を振って、

 

「悪いけど冗談じゃない。これは私のケジメよ。まぁ幻想郷には魔理沙がいるから。それに、私がいなくたって幻想郷は平和でいられるでしょう。栞姉もいるし。」

 

霊夢は半ば諦めにも似た表情で言う。

 

「霊夢、そろそろいいかしら。」

 

すると、スキマから紫が現れる。

 

「ええ。本当は幽助が帰った日に辞めようと思ってたけど、栞姉と最後に会えて、2人きりで話したかったから。」

 

「霊夢……」

 

栞は暗い表情を浮かべる。

 

「そんな顔しないで。私は消えるわけじゃないんだしさ。」

 

霊夢は栞に抱きつく。

 

「………霊夢……」

 

「ありがとう。人里で私を見かけたら、その時はまた「友達」に、ううん、貴女の「妹」にさせてね……」

 

「………ああ。約束する。」

 

栞は泣きそうな目で霊夢を見る。

 

「霊夢、本当に、その選択に後悔は無い?」

 

紫は霊夢に問う。

 

「ええ。今まで世話になったわね、紫。」

 

「私もよ。……じゃあ、霊夢。この光を見ていて。」

 

紫は霊夢の目の前に光を作り出す。

 

霊夢はそれを一瞬見つめた後、振り返って、

 

「また会おうね、お姉ちゃん!」

 

満面の笑みで栞に言う。

 

「おう、またな!!」

 

栞も精一杯の笑顔で霊夢を送る。

 

それと同時に、1人の博麗の巫女が消えた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢が博麗の巫女を辞めてから約1ヶ月の時が過ぎた。

 

幻想郷は平和である。あちこちが爛れてきそうなほど平和を享受している。

 

「だだだだだだだっ!!」

 

少女、霧雨魔理沙は今日もトレーニングに励んでいた。

 

「はぁ………、霊夢が居なくなってからというもの、なーんか味気ねーなぁ……。」

 

魔理沙はそのようにぼやきながら家の中に入り、帽子を布団の上に投げる。

 

「………へへっ」

 

魔理沙が見つめているのは唯一無二の師匠と写っている写真と、一か月前できた異世界の友人と写っている写真である。どちらも天狗の射命丸文が勝手に撮っていったものを強奪したのだ。

 

「あっ、いっけね!今日のメシがまだだ!!」

 

魔理沙は思い出したようにそう叫んで、帽子を被って出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーし、えのきにしめじ、舞茸……、舞茸は天ぷらにするか……」

 

魔理沙は背中に背負ったカゴにキノコをたんまり入れてるんるんと帰路についていた。

 

「そういや悟空に会ったのもキノコ採って帰ってる時だったっけ……」

 

魔理沙は思い出すようにつぶやく。

 

「?あれ?なんか気を感じるぜ……?」

 

魔理沙は今にも消えそうな気を感知する。

 

「やべぇぞ……どんどん気が小さくなってる……、まずいな、人間が妖怪にでも襲われたか?」

 

魔理沙は急いで気が感じられる方へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、いた!人が倒れてるぜ!!」

 

魔理沙は倒れている女性を見つけた。

 

その女性は全身血まみれで、かつ焦げたような傷跡がそこら中にある。

 

「まずいぜこりゃあ……大怪我じゃねぇか……!」

 

年は魔理沙と同じくらいに見える。

 

しかし魔理沙には気になる点があった。

 

「こいつ、武器持ってる……」

 

その女性は気を失っているが、背中に剣が二本、盾が一つ、そしてポケットになにやら見慣れない装置や武器が入っていた。

 

(こいつ、結構鍛えてありそうだけど……、そんなに強い妖怪はこのへんにいるか……?)

 

魔理沙はとりあえず女性を抱き抱える。

 

「永琳の気が永遠亭にねぇ……、出かけてやがるな……?ちっ、しゃーねぇ、私んちに連れてこう。こんなとこに野放しじゃ死んじまうぞ。」

 

魔理沙はその女性を抱えて急いで家に向かっていく。

 

………その女性は、茶色の髪に白いリボン、ボロボロであはあるが、白と黒を基調とした服に、赤いネクタイを付けている。そんな格好に剣、盾など明らかに不自然だが……

 

そして彼女の頭には、白いリボンが巻かれた黒い中折れ帽があった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーと!えーと……!!」

 

魔理沙はとりあえず傷薬を調合すべく家中ひっくり返し、調合書を探している。

 

先ほどの女性はとりあえず包帯や絆創膏で手当てをして、魔理沙の布団に寝かせてある。

 

「お、あったあった!」

 

魔理沙は調合書を見つけ、早速傷薬を調合した。

 

そしていざ女性に処方しようとした瞬間、魔理沙はある違和感を覚えた。

 

「あれ、こいつ、……もう傷が塞がってやがる……。おかしいな……。とても数時間で治るような傷じゃなかったぞ……」

 

魔理沙が首を傾げていると、

 

「う………ん……」

 

女性がゆっくりと目を開いた。

 

「……あれ、こ、ここは……?」

 

「お、目が覚めたみたいだな。」

 

女性は魔理沙を見つけたようだ。

 

「あなたは……?」

 

「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使い兼武道家だ。」

 

「魔理沙、さん……、私は、どうしてここに……」

 

「ああ。森でお前が倒れてたんだ。ここまで運ぶのには骨が折れたぜ。あ、ここ私んちな。」

 

「森……?それに、やけにのどかな雰囲気ですね……、あいつの襲撃はなかったんですか?」

 

女性は窓の外を覗いてそう言う。

 

「あいつ?誰のこと言ってるかわからんが、ここは至って平和だぜ。」

 

魔理沙は小首を傾げる。

 

「そうですか……、よかった……」

 

女性は安堵したように言って、起き上がろうとする。

 

「あ、おいおい、まだ寝てろ。お前さん、凄い怪我だったんだぜ。」

 

「こんなの、どうってことないです、……つッ……」

 

女性は大丈夫そうに装うが、ダメージが残っているのか、腕を押さえる。

 

「ほら、言わんこっちゃねぇ。さ、寝てろ、ほら。」

 

魔理沙は女性を布団に寝かせる。そして、女性に尋ねた。

 

「お前、名前は?」

 

「………私の、名前は……」




蓮子「………お昼ってなんだっけ?」

タミ「………午後1時くらいです」

「今何時?」

「………日付が変わりました……」

「………まず私から言いたいことが2つ。案の定遅れたなってことと、なんだあの最終回はってこと。」

「遅れたのは申し訳ないですが、最終回は最初から決まってたので……」

「いやいやいや!なにあれ?!霊夢さんが巫女辞めてんじゃん!もう本家に繋がんねーじゃん!それに最後のあれ誰?!」

「いやあれは、れn」
「おいっ!!ネタバレだろうがっ!!」

「それで、こんな終わり方したんだから、続編はあるんでしょうね?これで終わりなんて言いやがったら2分の3殺しにするから」

「いやもうそれ殺してるじゃないですかヤダー」

「やかましいわっ!んで?続編はあるんでしょうね!」

「はっ、はい!勿論でございます!しかし、ハーメルン様ではありません!」

「!?」

「次の舞台は……ニコニコ動画様です!」

「………あんた、正気?正月の空気で気が狂った?」

「いっ、いえ!わ、私は至って正気です!」

「………あんた随分前、「動画なんて怖くてできない」みたいなこと言ってなかったっけ?」

「あっ、いえっ……、そっ、その、挑戦といいますか……」

「1話で万策尽きるわね、確定で。それで、もう片方の作品の続編は?」

「あー……、それなんですけど、……ニコニコ動画で出す動画は、この作品と、もう片方の作品の続編になります!」

「………は?」

「………つまり、遂に世界がドッキングするわけですな」

「………ちょっと何言ってるかわからない」

「えっと、つまり、「死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り」、「東方神笛抄〜秘封少女がゼル伝入り〜」の2つ、もっと言えば「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」、「秘封倶楽部と行く恐怖の旅」、この4作品の続編となります!」

「ごめん、本当にわからないわ………、」

「時系列的に言うと、「世界を救った」の後に「死を乗り越えた」があって、その平行に「秘封倶楽部と行く」があり、その後に「東方神笛抄」がある。そして「死を乗り越えた」、「東方神笛抄」の後に今度の新作があります。」

「んー、まぁ私はわかったけど、読者の皆様にわかっていただけるといいわね……」

「………お、おそらくわかっていただけたと思います。」

「んで、1話はいつ出すわけ?」

「あ、はい。今度作るのは動画ですので、今までより投稿ペースが落ちるのは間違いないでしょう。」

「まぁそれはね……」

「ですが失踪は絶対にいたしませんので、よろしくお願いします!」

「そして、1話ですが、1月中に、出せたらいいなー、と思っています。」

「いや、いいなー、じゃないくて、出せよ」

「………はい(´・ω・`)」

「まぁ、期待せずに待ってるわ」

「………どうも……」

「それでは皆様、今度はニコニコ動画でお会いしましょう!それでは!」

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