残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
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突如紅魔館に現れた燼魔を霧雨魔理沙の救援(?)もあってなんとか退けた幽助たち。このまま一つ一つ回っていては圧倒的に時間が足りない、そう考えた霊夢とレミリアは、分担して幻想郷を回ることを提案した。話し合いの結果、幽助と魔理沙、霊夢と栞、咲夜と美鈴のグループに分かれて、手分けすることになった。永遠亭に行くことを決定した幽助と魔理沙。幽助を次に待つものとは……?
「おい、てめー!もっとゆっくり行けねーのか!」
幽助はあまりにもハイスピードで進む魔理沙に苛立ちを覚えたのか、声を荒げる。
「そうか、悪い。んじゃ、もうちょっとゆっくり行くな。」
すると魔理沙は少し減速し、幽助の少し先を行くくらいの速度になった。
「なんだ、聞き分けいいじゃねーか。霊夢とは大違いだな。」
「霊夢に自分の意見を通すほうが難しいぜ。あいつはドが付くほどマイペースだからな。」
魔理沙は苦笑いを浮かべながら言う。
「それよりもよ。さっき月の人間って言ってたな。ありゃどういうことだ?月に人が住めないってのは俺でも知ってるぞ。」
「ああ。それはな。月ってのは、表の月と、裏の月があるんだ。表の月は人が住むには全く適してないんだが、裏側の月は人が十分に住める場所なんだ。」
「……つまり、どういうことだよ?」
「つまり、今から行くとこに、裏の月に住んでたやつがいるってことさ。」
「なるほどな。」
魔理沙の簡潔な説明で、幽助もなんとか納得できたようだ。
「おっ、見えてきたぜ。迷いの竹林だ。永遠亭はこの中だ。そろそろ降りるから準備しといてくれ。」
「ん?なんでだ?このままぱーっと飛んでいきゃいいじゃねえか。」
「迷いの竹林は空からは入れないんだ。だから地上から攻めるしかないんだよ。もっとも、地上ルートも霧があるわ、道がわからなくなるわで大変なんだがな。最悪野垂れ死ぬぜ。」
「おいおい……。お前、道知ってるのか?」
「一応道案内人がいるんだが……、まあ、留守だったりしたらなんとかするしかねえな!」
魔理沙は頭をかいてハハハ、と笑う。
「笑い事かよ……」
幽助も諦め気味にため息をつく。
「よし、ここだ。降りるぜ。」
降りていく魔理沙に幽助はついていく。
「なんだよおい、真っ暗じゃねーか……」
幽助は竹林の奥を覗き込みながら言う。
「とりあえず、道案内人の家が近くにあるから、ひとまず先にそっちへ行くぜ。」
魔理沙はそう言って飛んでいってしまった。
幽助もそれに続いて飛んでいった。
「おーい、妹紅ー!もこうー!」
魔理沙はとある家の前で、誰かの名前を連呼する。
「気も感じないし……、留守か?」
魔理沙はため息をつく。
「誰が住んでんだ?ここって。」
幽助が魔理沙に問う。
「ここには蓬莱人の藤原妹紅ってやつが住んでるんだ。蓬莱人ってのは、月の薬、蓬莱の薬を飲んで不老不死になった人間のことさ。」
「不老不死だぁ?!ってことは絶対に死なねーのか?!」
「そうなるな。」
魔理沙の説明を聞いて、幽助はため息をついた。
「なんだそりゃ……。」
「まあけっこうずっちいよな。」
魔理沙もハハハ、と笑う。
「よし、じゃあ竹林に忍び込むか!」
魔理沙はパン、と手を合わせて立ち上がる。
「俺もそれで構わねえが、迷わねーのか……?」
「まあ大丈夫だろ。気を探りながら行けばいいし。」
「その気ってなんなんだよ?」
「気ってのは生物が絶対に持ってるエネルギーみたいなもんさ。紅魔館で霊夢と戦っていた美鈴ってやつはこれを探ったり操れたりするんだ。それでエネルギー波として放ったりもできる。」
「じゃあ何か?俺の霊気と似てるようなもんか?」
「んー……、多分霊気ってのは霊的なエネルギー。普通の人間にゃないだろうよ。ちなみに気は私も操れるぜ。」
魔理沙はそう言って気を高め始める。
すると、爆風が魔理沙を中心に吹き荒れる。
「っ!!」
幽助はとっさに受け身をとる。
「へへっ……、じゃ、行くか!」
「……ああ。そうするか。」
若干引き気味になりながらも、幽助と魔理沙は歩きだした。
「……私もまだまだこんなもんじゃ満足できねぇからよ。もっともっと強くなりたいんだ。」
「そうかい。俺もまだ強くなんねえといけねえからな。また魔界のてっぺん目指していきたいからな。」
「魔界?そこにいる奴らって強いのか?」
「まあな。俺が本気でやって敵わないくらいの奴らがゴロゴロいるくらいだな。」
幽助がそう言った時、魔理沙の目が輝いた。
「そうか!ならそいつらともいっぺん戦ってみたいなぁ!」
魔理沙がそう言った途端、魔理沙の足元に細いエネルギー波が飛んできた。
「!!」
魔理沙は瞬時に歩みを止める。
「この攻撃は……」
魔理沙はゆっくり足元から上に視線を移す。
「よう……、久しぶりだな、優曇華。」
「気付いてたのね。」
魔理沙が話しかけた方から何者かの声が聞こえてくる。
「……誰だ……?」
その者は竹から降りて幽助たちの前に立ち塞がった。
彼女は女子高生の制服を着用し、ヨレヨレのうさ耳をつけていた。
「そういやお前、霊奈の時は全く見せ場無かったな。」
魔理沙はそう言って嘲るように笑う。
「私は裏でサポートしてたの。それに姫さまと妹紅が2人がかりでやっと倒せる奴や、それより遥かに強い奴なんかに勝てるわけないじゃない。」
女性の返答に、魔理沙もそれもそうか、と頭をかいた。
「おい、お前は誰だ。またコスプレ女か?」
「あのね、私のこれは直に生えてるの。この服も趣味で着てるわけじゃないんだから。」
幽助の質問に女性は半分怒り気味に自分のうさ耳を指差しながら答える。
「あいつは永遠亭に住んでる月の兎の1人、いや、1匹っつったほうがいいか。兎の鈴仙・優曇華院・イナバ。あいつ自体は大したことないが、能力には気をつけた方がいいぜ。」
「そりゃまたなんでだ?」
「あいつはものの波長を操れんのさ。それで人を狂わせたりできるってことよ。」
「なるほどね…」
幽助はかったるそうに目を瞑って頭をかく。
「それで魔理沙、あなた何しに来たの?まさか燼魔はあなたがけしかけてるんじゃないでしょうね。」
「なわけねえだろ。私たちはお前らに協力してもらうために来たんだよ。」
「あら、私たちが素直に協力するとでも思って?」
鈴仙は挑発的に言う。
「いや、ハナから思ってないさ。いやならぶっ飛ばすだけだぜ。手っ取り早いしな。」
「あなたのそういうとこがお師匠さまに目をつけられる原因なのかもね。」
鈴仙はそう言って手を銃の形にして魔理沙たちに向ける。
「なんだ?あいつ霊丸でも撃てんのか?」
「れいがん?」
「俺がとある子供閻魔に教わった技だ。」
「閻魔?ってことは山田さんか?」
「誰だそりゃ。」
魔理沙と幽助がそんな会話をしていると、鈴仙は指先から紅い光線を放つ。
2人はそれぞれ体をずらして躱す。
「だったらこっちも指鉄砲使ってやるよ……!」
幽助は鈴仙と同じように人差し指を向けて、軽く霊丸を放つ。
「!!」
驚いたような表情を見せた鈴仙はすぐに我に帰り、ひらりと霊丸を躱した。
「あなた、私と同じようなことできるのね。」
「……まぁな。おい魔理沙。こいつは俺に任せろ。てめーは先に永遠亭とやらに行きやがれ。」
「おいおい、それでいいのか?場所わかんねえだろ?」
「あいつぶっ飛ばしてあいつに聞けばいいだろ。」
「へへっ、お前も私と同じで脳ミソがゴキブリサイズしかないらしいな。わかったよ。永遠亭制圧は私に任せな。」
魔理沙はそう言って鈴仙の横をすり抜け走っていった。
「この感じ……、3年前みたいね。今度はてゐも居ない。あなたも狂気に堕としてあげるわ……!」
鈴仙の目は不気味に紅く輝きだす……!
いかがでしたか?第6話は以上です。
〜〜〜次回予告〜〜〜
「すばしっこい奴だなてめーは!」
「褒め言葉として受け取っておくわ。それと、スピードだけじゃないってとこも見せてあげようかしら?!」
「上等だ。俺もてめーの知らないパワー見せてやるよ……!
次回、「
伊達にあの世は見てねーぜ!!」