死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り   作:タミ

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2度の死を超えて、魔界、霊界、人間界で活躍した元霊界探偵、浦飯幽助。もしも幽助が魔界統一トーナメントののち、幻想郷に迷い込んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

お前の小説は読まれるに値しない、という方はブラウザバックをお願いします。あんたの全てを壊して、オレは読む、という方は巻き方を忘れないように右手の包帯を取ってからお進みください。

竹林をめちゃくちゃにしながら戦いを続けた幽助と鈴仙。勝負は幽助の勝利に終わり、永遠亭の面々との協力交渉が進んでいく。そんな折、永琳の口から燼魔の出現元の予想が語られる……


第8話 凶悪な訪問者・深まる謎

「月、だって?」

 

魔理沙は小首を傾げる。

 

「あくまで予想よ。確定事項ではないわ。」

 

「だとしても、だ。一体全体なんで月なんだ?」

 

魔理沙は永琳に問う。

 

「燼魔はまず不死身といっていいわ。」

 

「まあな。霊気でしか倒せないんだし。」

 

「そうね。奴らはおそらく自然からは生まれてはこないと思う。それなら人工的に何者かが造ったとしか考えられない。それならばこの幻想郷では可能性があるとすれば河童……。しかし河童の里も半壊しているところを見るとあれらは犯人ではない。だとすると、」

 

「消去法でいきゃあ河童を凌ぐ科学文明があり、地上に攻める必要は無いにしても理由はある。2年前の復讐だったりね。」

 

永琳は自分の意見を述べる。

 

「……なるほどな。でもまあ、まだ判断材料が足りないからさ、また後で決めるとするよ。」

 

魔理沙は永琳に笑いかける。

 

「ええ。私も確信は持てないから、とりあえず心に留めておいて。」

 

永琳の言葉に幽助と魔理沙は微笑む。

 

「ところで魔理沙。次はどこに行くんだよ?」

 

「ああ。とりあえず霊夢と合流しようぜ。」

 

「ってことは……"命蓮寺"か。」

 

「ご名答、だな。」

 

魔理沙は両手の人差し指を幽助に向ける。

 

「じゃあ、もう行くんだな?」

 

「ああ。」

 

「じゃあさっさと行くぞ。」

 

幽助は永遠亭の正面玄関に手をかける。

 

「あ、待てよ。私の瞬間移動で連れてってやるから。」

 

「瞬間移動だぁ?」

 

幽助は首を傾げる。

 

「ああ。いきものには気があるって知ってるよな。私はそれを感じとってその場所に一瞬で移動できんのさ。」

 

「便利な力だな。」

 

「へへ、そうだろ。じゃあ私に掴まれ。」

 

「は?なんでだよ。」

 

「掴まらねぇと瞬間移動できないんだよ。ほら。」

 

魔理沙はそう言って手を差し出す。

 

「ちっ……」

 

幽助は仕方なく手を差し出す。

 

そして魔理沙の手を掴んだ。

 

魔理沙はよし、と言って、指を二本額に当たる。

 

「え……と、霊夢、霊夢、と。」

 

魔理沙はどうやら霊夢の気を探っているようだ。

 

「……とらえた!そんじゃあな永琳、輝夜!」

 

魔理沙は軽く2人に会釈をする。

 

永琳と輝夜はそれに手を振って応える。

 

「バイ!!」

 

魔理沙はそう言って幽助と共に消えていった。

 

「……。燼魔……、月の刺客、だったらいいんだけどねぇ……」

 

永琳はそれだけ零した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかの部屋の中、そこの空間が一瞬ブレて、魔理沙と幽助がどこからともなく現れる。

 

「本当に瞬間移動したのか……?」

 

幽助は訝しげに周りを見渡す。

 

「そんなに信じられねえのか?ほら。」

 

魔理沙はそう言って正面を指差した。

 

「あら、幽助じゃない。永遠亭は終わったの?」

 

「れ、霊夢?!おめー、なんでここに……?!」

 

幽助は霊夢を見つけ、目を見開く。

 

「なんでもなにも、ここは私たちが分担で来た命蓮寺よ?なんでここに、はこっちのセリフなのよね。」

 

霊夢は少し肩を落とす。

 

「なあ霊夢。ところでさ。栞ってやつはどこ言ったんだ?」

 

すると、魔理沙が霊夢に問いかける。

 

「え?ああ。栞姉は疲れたって部屋で寝てるわよ。」

 

「ってことはあれか?お前んとこも交渉成立か?」

 

魔理沙が問うが、霊夢は残念そうに首を振る。

 

「とりあえず部屋を貸してくれただけよ。白蓮ってあんなにケチだったかしら……。」

 

「なんでえ。つまんねぇの。」

 

魔理沙はあくびをして帽子を被り直す。

 

「あら、人が増えてますね。」

 

すると、大人びた女性の落ち着いた声が部屋に響いた。

 

「??」

 

霊夢たちは後ろを振り返る。幽助だけは頭に疑問符を浮かべたまま振り返った。

 

「なんだよ白蓮。いつのまにかケチケチしてんな。」

 

「ケチとは人聞きの悪いことを言いますね。」

 

「そういや、生物はみんな平等とかって大変めでたい思考の持ち主だったよな。」

 

ここで魔理沙が言った生物は、たとえ燼魔であっても例外ではないのだろう。

 

この女性は聖白蓮。命蓮寺の住職であり、大魔法使いでもある。白蓮の他にも、寅丸星やナズーリン、雲居一輪が生活しているのだ。

 

「……なによこいつら。」

 

すると、白蓮の横に何者かがやってくる。

 

その者はジュリ扇を持ったバブリーを体現したかのような人物だった。

 

「なんじゃありゃ。平○ノラか?」

 

幽助はそう呟く。

 

「あー、ありゃ貧乏神姉妹の妹の方、依神女苑だ。」

 

「私をあんなのと一緒にしないで。」

 

「あー、そういやあんた、貧乏神じゃなくて疫病神だったわね。」

 

霊夢も疲れたように耳の中に手を突っ込む。

 

「それで、白蓮、こいつは更生したのか?」

 

「いえ、まだ……、そうですね。少し、は、ですかね。」

 

白蓮は言葉を濁す。

 

「おいおい。あれから半年も経つんだぜ?お前の姉貴もバカな天人と一緒にやられちまったんだから、潔く諦めろよ。」

 

「だから、私を姉さんと一緒にしないで。」

 

女苑はぶすくれたまま答える。

 

「それで、私たちに協力する決心はついた?白蓮。」

 

霊夢の問いに白蓮は首を横に振る。

 

「いいえ。現世に仇なす怪物であろうと、生物は生物。この世界に生を受けた生きとし生ける者なのです。それを排除など……」

 

白蓮は視線をそらす。

 

「じゃあ、今この瞬間、燼魔が攻めてきたらどうする気?」

 

霊夢は怒気を孕んだ口調で脅すように言う。

 

「その時は、座して滅びを受け入れましょう。」

 

「相変わらずのカタブツね……」

 

霊夢ははぁ、とため息を吐く。

 

「……おい、てめえ。」

 

すると幽助が白蓮に言う。

 

「なにを考えてやがる?」

 

幽助は白蓮を睨みつけるが、

 

「無駄だ。こいつはこういうのには首を縦には振らないぜ。」

 

魔理沙が諦め気味にそう言った瞬間、何者かが慌てて部屋に入ってくる。

 

「み、皆さん!し、栞さんが!!」

 

その女性、雲居一輪と雲山は慌てて報告する。

 

「栞姉が……?!」

 

霊夢はは絶望色に顔を染めながら慌てて栞の部屋へと走っていった……




いかがでしたか?第8話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「嘘でしょ、ねえ?栞姉の寿命はもう保たないって……?!」
「永琳がそう言うんだ。間違いねえだろうよ。それに、神子のやつらとの試合をやるんだ。勝たねえとお互いの協力を得られねえ。お前にもやってもらわなきゃならねーんだぞ?!」
「嫌よ、ねえ。栞姉……っ!!」
「次回、人里白神武術会への招待
伊達にあの世は見てねーぜ!!」
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