酒場を出た私と少年は、武器屋で軽く装備を整える
と言っても、私の峰打ち用の銅の剣と少年の防具だけだが
そして街を出ると、スライムやおおがらすと言う名前の魔物が数体出てきたため少年を前に出して私は数歩下がる
「って、ライアさんは何もしないんですか!?」
「私が出たらすぐに終わるじゃないか、私に向かってきたのは相手してあげるからキリキリ戦いな」
「え、えぇ………」
まぁ、私の隠密スキルがあれば、プチや鶏相当の魔物達に気づかれるとも思わないが
案の定魔物達は全て少年に向かう
少年は傷つきながらも一体一体着実に倒していってるが、あのままだと死にそうだな
かと言ってジュアの癒しは勿論、癒しの手や治癒の雨でもオーバーフローしてしまうし
あぁそうだ、アレで良いか
「
私の魔力が詠唱によって形となり、魔物たちを包む
「これは魔法……ボミオスとルカナン……?」
「ほらほら驚いて手が止まってるぞ」
「は、はい!」
一度手を止めるも、再び手を動かして魔物を片付けていく少年
数分の内に魔物……途中から乱入してきたものも含めてスライム13体におおがらす8体の殲滅を終えた
うん、センスは上々かな、勇者の息子を名乗るだけの事はあるかも
「ライアさん、さっきの魔法は一体……」
「うん?ボミオスとルカナンだっけ、そんな感じの魔法だよ
ほら、そんな事よりも一応私は君の仲間になったんだ、つまりPTリーダーは君なんだから次の目的でも教えてくれないと困るな」
「その内教えてもらいますからね……で、次の目的地ですが、まずは北にあるレーベの村を目指すつもりです
そこで情報を集めてアリアハン大陸から出る方法を探しましょう」
流石に願いでも水泳スキルなんて無かったしなぁ
ダナリン様の宝玉も持ってこれてないし、地形の書き換えも出来ないかぁ
壁生成やドア生成でもどれだけかかるかわからないし、素直に正攻法で行ったほうが良さそうだな
「それじゃ、まずはそのレーベの村に移動か」
北にあると言っていたから、その通りに歩き始める………あれ?
歩き始めて数分、途中橋を渡って森を越えて、気が付けば一人になっていた
せっかくレーベの村と思わしき場所も見えてきたのに
通った道を戻ると、橋の辺りに歩いている少年が居た
「歩くのが遅すぎるよ少年」
「ライアさんが速すぎるんですよ!
普通レーベの村まで一日は掛かるんですよ!?」
………そう言えば強度の高いセブンリーグのエンチャントに、ただでさえ高い速度、母を訪ねての称号効果もあるからな
いつも街間の移動は数分だったから忘れていた
「それじゃ、少年に合わせる……いや少年の後ろを歩くようにするよ、それなら問題ないだろう」
「わかりました、ちゃんとついてきてくださいね」
という事で、少年の後ろを歩くように気をつける
少しでも気を抜いたら追い越しそうだな
途中遠い距離におおがらすが居たため、この世界での魔法の威力を確かめるために魔法の矢を撃ったが、一瞬で爆散して余波でその周囲の木が吹き飛んだのは内緒だ