廃人の世界救済録(仮)   作:たぬさん蕎麦

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レーベ到着

あれから少年の速度に合わせゆっくりと移動を続けた結果、日がすっかり沈んだ頃にレーベの村とやらに到着した

参ったな、聖枷……速度を極端に落とすように育成した聖なる武器を持っていればもう少し楽だったのだろうが、生憎アレは普段から使うわけでもないために自宅に置いたままだった

私の四次元ポケットにも入っていない

 

「はぁ、はぁ、ライアさんに合わせると体力が………今日は一旦宿に泊まって、明日情報収集をしましょう」

 

「これ以上速度を落とすのは私も中々辛いのだが……まぁ努力はするとしよう

で、情報収集は明日だな、わかった」

 

と、少年の提案で宿に泊まることになった

宿はすぐに見つかり、部屋をとる事にしたのだが………

 

「すまないね、ウチの宿は普段から使う人も少ないものだから、部屋は一つしか無いんだ

ベッドは二つあるから、そちらが良ければ少し安くしても良いが…」

 

「ひ、一部屋ですか!?」

 

さて、少年は何を焦っているのだろか

 

「ぼ、僕達は男女で、そういう関係でも無いので一つの部屋と言うのは………」

 

「少年がそこまで焦る理由が分からないが、部屋が一つしか無いというのなら仕方ないだろう

どうしてもと言うのなら私は外で寝るが?」

 

「う……女性を一人で外に寝かせるわけにも……わかりました、その部屋をお願いします」

 

「はいよ、一人2Gだが、二人で3Gにまけておくよ」

 

「ありがとうございます」

 

ようやく部屋がとれ、宿の主人の案内で部屋に入る

そして主人が自室に戻ったところで、窃盗スキルでベッドを一つ盗み、四次元ポケットに収納した

 

「な、何やってるんですか?」

 

「気にするな、明日になったら戻しておくさ」

 

と、同時に世界最高のシルク細工の幸せのベッドを取り出し、ベッドが置いてあったところに設置

更に世界最高の《癒しのジュア》の皮製の《癒しのジュア》の抱き枕も設置する

 

「ど、どこからそんなものを………」

 

「睡眠は大事だからな、私は常に最上級の睡眠用具を持ち歩いている」

 

ベッドに倒れこみ、抱き枕を抱きしめながら答える

 

「あぁそうそう、私の身体に欲情したと言うなら襲ってきても構わないぞ?

自分が相当に魅力的なのは理解しているからな

もっとも、代金…21億4748万3758Gを払えないと言うなら、少年は死体に成り果てるだろうが」

 

「お、襲いませんよ! というかなんですかその値段は!?」

 

「はっはっは、それじゃあお休み」

 

適当にからかってから就寝する

明日は情報収集か、まぁそれなりに頑張ってみるとしよう

 

 

(お、おやすみのキスなんて…絶対にやだからね!)

 

 

翌朝、私は一通り情報収集を済ませてから未だ眠りこけている少年を尻目に肉を焼いていた

いつもならジュア様に捧げるのに使っている、巨大なブルーバブルの肉だ

焼きあがったそれを食べていると、少年が起きだした

 

「いい匂い……おはようございます」

 

「おはよう少年、とりあえず朝食だ、好きに食べるといい」

 

「ありがとうございます………」

 

と、寝ぼけながらも食べ始める少年

まぁ、バブル、ブルーバブル、塊の怪物の肉は全て億単位で四次元ポケットに収納してあるため、普通のヒトが一生食べ続けたところで無くなる事も無いからこの先食糧難になることは無いだろう

 

「さて、情報収集をしてきた結果だが」

 

「あ、はい………もう行ってきたんですか!?」

 

「朝早くに目を覚ましているのでな

でだ、このアリアハン大陸から出るにはこのレーベの村の南西に位置する祠に行く必要があるらしい」

 

「な、なるほど、それじゃあ次の目的地はその祠ですね」

 

「そういう事だ、それを食べ終えたら早速旅立つとしよう」

 

さて、祠から旅立つとはどういう事か分からないが、そこは行ってのお楽しみ……だな

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