東方神笛抄 〜秘封少女がゼル伝入り〜   作:タミ

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美術館の絵に吸い込まれ、消えてしまった宇佐見蓮子。もしも彼女がゼルダの世界へ転生し、ガノンドロフに戦いを挑んだら?そんなクロスオーバー2次創作作品です。この作品には以下の成分が含まれています。

残酷な表現
やはり駄作
誤字、脱字
都合によって変わる設定

馬鹿野郎ーーっ!何を書いてる!ふざけるなーっ!という方はブラウザバックをお願いします。最終話まで見て勝ちを宣言しよう…!という方はこのままお進みください。

遂に精霊石を全て集め終えた蓮子。これでもう大丈夫と浮かれていた2人はハイラル平原で城から逃げるゼルダを追うガノンドロフと遭遇。交戦するが、あっけなく蓮子はやられてしまった……、ゼルダ姫がどこかに行ってしまった今、蓮子に残された術は無いのか……?!


蓮子大人編
第11話 そして7年後!未来で目覚めよ、宇佐見蓮子!


「う、ん……」

 

いったぁ……!

 

私は重い体をなんとか起こす。

 

気が付いたら日が昇っており、太陽がカンカンと大地を照らしていた。

 

「れ、蓮子!大丈夫?!」

 

すると、ナビィが私に近寄ってくる。

 

「う、うん、まぁね。」

 

私はぎこちなく返事をした。

 

「それにしても、あいつ……」

 

あいつの出してきた魔法弾のスピードに全く反応できなかった。

 

それに加えてこの威力。まだ正面から喰らったお腹の部分がズキズキと痛む。

 

「姫さまもいなくなっちゃうし、どうすれば……」

 

私が途方に暮れていると、ナビィが

 

「そういえば蓮子、あの時お姫様が投げたの、まだ持ってる?」

 

 

ああ、確かにあの時なにかキャッチしたような。

 

私が懐を見ると、青いオカリナがそこにあった。

 

「これが姫さまの残したものなのかな……?」

 

すると、私の頭の中に誰かの声が響いてくる。

 

「蓮子、聞こえますか?私です、ゼルダです!」

 

なんだろう、これ?ゼルダ姫の、イメージ?それとも、記憶……?

 

「あなたがこのオカリナを手にしたとき、私は既にあなたの前からいなくなっているでしょう。あなたを待っていたかったけれど、もう間に合わない……。せめて、このメロディを、時の扉を開く音を、オカリナに込めて送ります。」

 

すると、ゼルダ姫はオカリナを吹いて、あるメロディを演奏した。

 

私の中にその音は自然と入ってきて、私は無意識にオカリナを構え、それを復唱した。

 

「さあ、時の神殿の石版の前で、この時の歌を!トライフォースはあなたが守って!」

 

それだけ言い残して、ゼルダ姫は消えてしまった。

 

 

 

 

「……、んこ、蓮子、ちょっと蓮子、聞いてるの?!ボーッとしちゃって……」

 

私の意識は、私の頭をどつくナビィの声で引き戻された。

 

「あ、あれ?!私は確か姫さまと……」

 

「ゼルダさまはもう行っちゃったヨ。それより、どうするの?」

 

「……これで、時の扉を開く。そんでもって、トライフォースは私が手に入れる。そしてあいつともっかい戦う。」

 

私は決意を込めてナビィに言う。

 

「えっ、もしかして、それがゼルダさまの言ってた時のオカリナなの?!」

 

ナビィの問いに、私は力強く頷く。

 

「そうと決まれば一直線よ!さぁて、ナビィ、行きますか!」

 

「うん!」

 

私は両方のほっぺたをぺしんと叩いて、すっくと立ち上がり、時の神殿へと駆けていった。

 

 

 

 

 

 

「ここが、時の神殿……、案外しんみりしてるわね……」

 

私は周りを見渡しながら言う。

 

本当に西洋の神殿のような場所だった。

 

奥にぽつんと扉と台座があるだけ。

 

とりあえずここに石を置いて、と。

 

私は慎重に精霊石を収める。

 

「あとは、時のオカリナを吹くだけだネ!」

 

「よーし、いよいよ神さまの道具とご対面ね!」

 

そう言って私は時のオカリナを構え、時の歌を奏でた。

 

すると、扉はゆっくりと開いていく……!

 

そして、徐々に神殿内部の構造が露わになっていく……

 

 

 

 

「あれ、なによこれ。剣が刺さってるだけじゃない。」

 

なんと、中身はただ剣が刺さってる台座がぽつんとあるだけだった。

 

「れ、蓮子!あれ、ただの剣じゃない!あれは、伝説の剣、マスターソード!!」

 

なんて?ウスターソース?

 

「引き抜けってこと?」

 

「うん!今の蓮子なら抜けるヨ!ナビィそんな気がする!」

 

いよいよ本当に勇者さまみたいになっちゃったな……

 

そう思案して私はマスターソードの持ち手に右手、左手の順にかけて、思い切り引き抜く。

 

すると、マスターソードは見事抜けて、私は光に包まれた。

 

あーあ。遂に私も勇者さまね。ロトのつるぎを取ってしまったぜ……

 

直後、真っ白になった私の視界に突如ガノンドロフが現れる。

 

「なっ?!」

 

私は咄嗟に身構えようとするが、うまく体が動かない。

 

「くっくっく、ご苦労だったな小娘!俺の思った通り、時の扉の鍵はお前が握っていたか……。お前がこのオレを聖地に導いてくれるとは……。感謝するぞ小娘。」

 

「ちょっ、おいあんた!導いたってどういう……?!」

 

するとガノンドロフは私の質問に答えることなく、高笑いをしながら消えていった……

 

「くそっ、待てっ!!!」

 

私が叫んでも、どんどんガノンドロフからは遠ざかっていってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あれ?」

 

私は、突然どこか神秘的な場所で目覚めた。

 

すると、私の目の前に、髭を蓄えたおじいちゃんがいた。

 

「……えと、誰です?」

 

「……ワシの名はラウル。その昔時の神殿を作り、聖地との道を繋ぎし者じゃ。ここは賢者の間。聖地の要である光の神殿に残された最後の砦……」

 

ラウルと名乗るおじいちゃんの喋り方に、何か既視感を私は覚えた。

 

「あれ、あなたって、もしかして……?」

 

「……もうバレてしまったか。そうじゃ。ワシがあのフクロウじゃよ。」

 

「やっぱり。」

 

私は目を細めてそう零す。

 

「………蓮子よ、お前が時の台座から抜き取った退魔の剣、マスターソード。それが聖地への最後のカギだったんじゃ。」

 

なるほど、私がそれを抜いちゃったから聖地は空き巣大歓迎状態になっちゃったと。

 

「ん?でも待てよ、なんで私より先にあいつが聖地に来れたんだろう?」

 

「それについては蓮子、落ち着いておのれの姿を見るがよい!」

 

ラウルさんはそう言う。まったく、いっつも仄めかすんだから……

 

って、あれ?視線が、高い?

 

さっきまではもっと低かったような。

 

「れ、蓮子!あなた、大人になってるヨ!!」

 

えええええ〜〜〜っ!?

 

マジかよ?!元に、元に戻ってるぅぅぅ!!!

 

「バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!!」

 

私が高らかに万歳をしていると、ラウルさんが咳き込み、注目を自らに向ける。

 

「あ、すいません、ちょっと動揺しちゃったもんで。」

 

「……まぁ無理もなかろう。マスターソードは心悪しき者には絶対に触れられぬ聖剣。そして時の勇者たる資格あるものだけが台座から抜き放てるもの。」

 

ってことは、私は合格したってことね。

 

「しかし、お前は時の勇者としてはまだ幼すぎたのだ。」

 

うん、まぁ9歳前後ならね。そんでマスターソードさまが私をわざわざ大人にしてくれたと!っかぁ〜、気がきく剣ですねぇ!流石聖剣さま!

 

「それ故に、お前の魂は7年もの間眠り続けたのだ。」

 

…………

 

…………

 

…………

 

…………は?

 

………7年?眠り?続けた?

 

「じゃあつまり、今は、7年後の世界……?」

 

「そうだ。お前の体は現在18歳ほどになっている筈だ。」

 

あれ、じゃあつまりさっきまでの私は11歳だったのね。

 

にしてはチビだったような……

 

って違う違う違う!そんなことじゃなくて!あの一瞬で7年時間経過したわけ?!

 

シャボンディだったら完全に大遅刻だよ!もうゴムゴムさんは海賊王になってるよ!

 

幽遊白書ならもう螢子との約束破りまくってんだけどぉーーーっ?!

 

私があんぐりしたまま虚空を見つめていると、

 

「そして、時の勇者としての目覚めの時が、来たのだ。」

 

いや遅くね?!ヒーローは遅れてやってくるものっつったって限度があんだろ?!

 

「悲しいことに、お前がハイラルの平和を願って開いた時の扉にお前が封印されているのをいいことに、あろうことかガノンドロフが侵入し、禁断の聖地に足を踏み入れたのだ!そして聖地の中心でヤツはトライフォースの力で魔王となった………」

 

ちっくしょー……、あんにゃろう私が寝てるのをいいことに好き放題やりやがって……!

 

「その強大な力でヤツは僅か7年でハイラルを魔物の国に変えてしまった……。もはやワシの力が及ぶのもこの賢者の間のみ……」

 

なんてこった……、世界を救おうとしたら逆に滅ぼす手助けをしちゃったなんて……!

 

「しかし希望はある!我らには賢者の力がある!7人の賢者が目覚めし時、賢者の力はすべての悪を彼方に封じ込める。かくいうワシもその1人だ。賢者共に戦う、それが時の勇者なのだ。」

 

「つまり、あと6人必要ってことですか。」

 

「そうだ。………、蓮子よ、お前はこの世界の人間ではない。違うか?」

 

「……!!ええ、その通りですよ。」

 

当てやがった……!デクの樹サマみたいな力もあるのかな?

 

「お前の記憶の蓋は、時の扉とともに開いた筈。もう、全てを思い出しても良い頃であろう。」

 

「なにを言って………?」

 

瞬間。私の頭に激痛が走る。

 

「あっ、うう……!!」

 

「蓮子!大丈夫?!」

 

「……〜〜〜っ!!」

 

私は声にならない絶叫をあげる。

 

「………はっ、はっ、はっ……」

 

しばらくして、私は肩で息をしながら再び正面を向く。

 

そうだ。全部思い出した。

 

メリーのこと。秘封倶楽部のこと。

 

「そうだ、私、あの時あの男に絵の中に入れられて……」

 

メリー。メリー。マエリベリー・ハーン。私の親友。かけがえのない親友。

 

それを私は、放っておいたままこんなに………

 

「どうやら思い出したようだな。では聞こう。蓮子。今のワシの力ならどうにかお前を元の世界に返すことが可能だ。ただし、肉体は子供のままだがな。どうする?本来ならここにいるのはお前ではない。お前に逃げる権利はあるのだ。」

 

…………

 

 

…………

 

 

…………私は、

 

「私は、残ります。」

 

「えっ?」

 

すると、ナビィが不思議そうに私を見つめる。

 

「どうして?記憶が戻ったのなら、蓮子は蓮子のいるべき場所に帰るべきだヨ!」

 

「たしかに私は向こうに待たせてる人がいる。でも、私のせいでこんなにしてしまった世界を放っておいて、のこのこ自分の世界になんて帰れない。そんなことしたらメリーに怒られちゃうから。……それに、こんなどうしようもない私でも、まだ守れるっていうんなら、私は最後まで足掻き通します。あいつには、まだ借りを返してないし。」

 

私の返答に、ラウルさんはそうか、と言って、

 

「お前は、心優しいのだな。」

 

「そんなことないです。ただの捻くれた臆病者ですよ。」

 

「蓮子、マスターソードに認められた勇者よ!我が光をその身に宿し、賢者の力を我がものにせよ!」

 

ラウルさんはそう叫ぶ。

 

すると、私の手の中に黄色のメダルが現れる。

 

「光のメダル……。賢者が復活した証だヨ!」

 

「蓮子よ、6人の賢者を蘇らせ、ハイラルを救うのだ……」

 

ラウルさんがそう言うと、私の意識はどんどん遠のいていった………




いかがでしたか?第11話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「よっす!記憶を取り戻した蓮子さんだぜ!」
「なんでそんなにハイテンションなの……?」
「なにって、まずはコキリの森にいる賢者さまなんでしょ?知り合いかな?」
「わからないけれど、とりあえず行ってみればわかるヨ!」
「次回、森の神殿!!決戦、ガノンドロフ?!
デュエルスタンバイ!」
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