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………その日は、天気が良かったのを覚えている。
カラッとした快晴。
いつものように寝坊して、いつものように遅刻して、メリーに怒られて、奢らさせて……
そんな日がいつまでも続くと思ってた。
………それこそ私の都合のいい妄想だったのかもしれない。
あの日、あの美術館に行ったこと、あれが全ての間違いだったんだ。
あんなところに行かなければ、こんな結末にはならなかったのに。
ああ、嫌だ。
現実を見たくない。
逃げ出したい。
全てを放り投げて。
でももう出来ない。
これが現実だから。
これが真実だから。
これが夢でないから。
ここに希望は無いから。
ここには絶望しかないから。
何もないから。
だから逃げる。
逃げられない。
逃げる。
捕まる。
失う。
…………もう嫌だ。
死んだ方がマシだ。
でも死ぬのは嫌。
生きているのも嫌。
戦うのは嫌。
人と触れ合うのも嫌。
………他人に心を許すことが怖い。
…………私はもう生きる価値なんてないのかもしれない。
でも、私が生きていないとあの人たちが死んでしまう。
でも、私が生きているとあの人たちは死んでしまう。
あれ?
なんでこんなことになったんだろう。
もう忘れた。
ああ。そうだ。
私はあの後、子供のまま帰ってきたんだっけ。
そしたら、京都は燃えてて…………
かって人だったものが転がってて。
私は絶望しながらあのカフェに向かったんだっけ。
ああ、そうだ。思い出した。
そこにいたんだ。あいつが。
私の親友の亡骸の首を掴んで。
あの時の彼女が私の名前を呼んで絶命したのを鮮明に思いだした。
ああ。嫌だ。
あれから7年経った。
私も大人の体に戻って、今は反乱軍のリーダーになってたんだ。
私はあの世界の武器や身体能力をそのまま受け継いで帰ってきたから、あいつに唯一まともに太刀打ちできる人間だったんだ。
まともに、というのは語弊がある。
いつもいつも死体の山だけ増やしているだけだ。
そして私だけが生き残る。
あなたがいてくれれば大丈夫、と。
信じている、命に代えても守ると言ってくれていたあの人々を死なせて。
私は今日ものうのうと生き残っている。
いっそ殺してくれればいいのに。
そうしたら私も楽になれるのに。
彼女に会いに逝けるのに。
ああ、嫌だ。
こんな私なんて、大っ嫌いだ。
こんな世界なんて、大っ嫌いだ。
死ねばいいのに。
消えてしまえばいいのに。
同情なんてしてほしくない。
私の痛みなんて死んでもわからない。
こんなにも悲しい、痛い、苦しい。日に日に目の前が暗くなっていく。
…………わからせてやりたい。
私の痛みを。
私の苦しみを。
愛する人や大好きな風景が、一瞬で奪われる苦しみを。
大切な人が目の前で奪われる悲しみを。
いつでも勇者と持て囃される。
貴女さえいてくれれば、と。希望が残っている、と。
フザけてる。
普通の人間に、勇者の孤独は分からない。
人間に植物の苦しみが理解できないように。
ああ。憎い。
ただただ憎い。憎たらしい。
自分の無力さが。
世界の残酷さが。
鳥が羨ましいなぁとか、思ったりする。
私もこんな苦しい「世界」という籠から抜け出して、自由に飛んで行きたい。
でもそれは叶わない。
私を「
私を騙して、嘘ついて、偽って、戦ってるのは私だから。
ああ。そうだ。
全部記憶の奥底に押し沈めて、忘れて機械のように、それだけを忠実に遂行するようにすればいいんだ。
私なんて要らない。
必要ない。
メリーが居なくなって、私を証明してくれる人はいなくなってしまった。
なら要らない。
「
「
何も考えず、ただ黙々と死ぬまで戦え。
そして死ね。
早く死ね。
さっさと死ね。
もう「
だから死ね。
死んじまえ。
こんな腐った「
この世から消えちまえ。
失せろ。
さっさと失せろよ。
頭に来るんだよ。
こんな人生。
こんな自分。
人でもない。
いきものですらない。
1人だ。
孤独だ。
なんにも属さない。
「宇佐見蓮子」という存在。
………今更名前なんて無意味か。
結局、私は誰にも理解してもらえないんだ。
残るものなど何もない。
ただ絶望を押し付けられるだけだ。
「孫悟空」…………奴はそう名乗っていた。
奴が一度現れるたび、私の心はすり減っていく。
憎い。
喉笛引き裂いて殺してやる。
脳天潰して殺してやる。
殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。
ぐちゃぐちゃにして殺してやる。
そしたら私も殺してやる。
跡形も残らないくらい。
バラバラに。
メチャクチャに。
細かく砕いて。
私が壊したモノと共に。
このまま目を閉じていよう。
もう二度と開けないでいよう。
そしたら楽になれる。
でも心は楽になれない。
一生、否、この世が終わるまでヘドロのような怒りと憎しみと、絶望と悲しみと、痛みと苦しみに苛まれ続ける。
それでもいいや。
…………?
なんだろう。
暖かい。
温もりを感じる。
懐かしい。
目を開けてみようかな。
ふざけないで。もう二度と開けるな。
でも気になる。光が見える。
そんなのまやかしだ。
希望はあるのかもしれない。
絶望しかこの世には無いんだよ。
それでも、試してみたい。
そこに謎があるなら、解き明かしてみたい。
ああ。それでいいのかもしれない。
もう一回だけ、信じてみたい。
目を開けよう。
……………
……………
………………
…………………………
…………………………………………
「う………ん……」
私はゆっくり目を開ける。
「……あれ、こ、ここは……?」
「お、目が覚めたみたいだな。」
私の顔を金髪の女性が見つめている。
………メリー?
私は尋ねてみる。
「あなたは……?」
「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使い兼武道家だ。」
金髪の女性は魔理沙と答えた。
「魔理沙、さん……、私は、どうしてここに……」
「ああ。森でお前が倒れてたんだ。ここまで運ぶのには骨が折れたぜ。あ、ここ私んちな。」
「森……?それに、やけにのどかな雰囲気ですね……、あいつの襲撃はなかったんですか?」
私は窓の外を覗く。
空は黒くない。外は小鳥がさえずっている。
「あいつ?誰のこと言ってるかわからんが、ここは至って平和だぜ。」
この人の言う通り平和そうだ。
そうか。ここに「孫悟空」は来ていないのか。
「そうですか……、よかった……」
とりあえず起きなきゃ。
「あ、おいおい、まだ寝てろ。お前さん、凄い怪我だったんだぜ。」
「こんなの、どうってことないです、……つッ……」
やはりあの時致命傷に近い傷をもらっていたようだ。体が言うことを聞いてくれない。
「ほら、言わんこっちゃねぇ。さ、寝てろ、ほら。」
魔理沙さんは私を布団に寝かせる。
布団なんていつ以来だろう。
「お前、名前は?」
魔理沙さんに尋ねられ、私は、あの名前を紡ぐ。
「………私の、名前は……」
蓮子「………お昼ってなんだっけ?」
タミ「………午後1時くらいです」
「今何時?」
「………日付が変わりました……」
「………まず私から言いたいことが2つ。案の定遅れたなってことと、なんだあの最終回はってこと。」
「遅れたのは申し訳ないですが、最終回は最初から決まってたので……」
「いやいやいや!なにあれ?!私ガノン倒したやん!世界救ったやん!ハッピーエンドやんけ!なんであんなのになってんだよ!!」
「いやあれは、その……」
「アホか!!爪ひん剥いてやろうか!!」
「それで、こんな終わり方したんだから、続編はあるんでしょうね?これで終わりなんて言いやがったら2分の3殺しにするから」
「いやもうそれ殺してるじゃないですかヤダー」
「やかましいわっ!んで?続編はあるんでしょうね!」
「はっ、はい!勿論でございます!しかし、ハーメルン様ではありません!」
「!?」
「次の舞台は……ニコニコ動画様です!」
「………あんた、正気?正月の空気で気が狂った?」
「いっ、いえ!わ、私は至って正気です!」
「………あんた随分前、「動画なんて怖くてできない」みたいなこと言ってなかったっけ?」
「あっ、いえっ……、そっ、その、挑戦といいますか……」
「1話で万策尽きるわね、確定で。それで、もう片方の作品の続編は?」
「あー……、それなんですけど、……ニコニコ動画で出す動画は、この作品と、もう片方の作品の続編になります!」
「………は?」
「………つまり、遂に世界がドッキングするわけですな」
「………ちょっと何言ってるかわからない」
「えっと、つまり、「死を乗り越えた元霊界探偵が幻想入り」、「東方神笛抄〜秘封少女がゼル伝入り〜」の2つ、もっと言えば「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」、「秘封倶楽部と行く恐怖の旅」、この4作品の続編となります!」
「ごめん、本当にわからないわ…、」
「時系列的に言うと、「世界を救った」の後に「死を乗り越えた」があって、その平行に「秘封倶楽部と行く」があり、その後に「東方神笛抄」がある。そして「死を乗り越えた」、「東方神笛抄」の後に今度の新作があります。」
「んー、まぁ私はわかったけど、読者の皆様にわかっていただけるといいわね……」
「………お、おそらくわかっていただけたと思います。」
「んで、1話はいつ出すわけ?」
「あ、はい。今度作るのは動画ですので、今までより投稿ペースが落ちるのは間違いないでしょう。」
「まぁそれはね……」
「ですが失踪は絶対にいたしませんので、よろしくお願いします!」
「そして、1話ですが、1月中に、出せたらいいなー、と思っています。」
「いや、いいなー、じゃないくて、出せよ」
「………はい(´・ω・`)」
「まぁ、期待せずに待ってるわ」
「………どうも……」
「それでは皆様、今度はニコニコ動画でお会いしましょう!それでは!」