半端者が創造神となる日   作:リヴィ(Live)

18 / 46
今回は《天使伝説》聞きながら読むといいかもしれない…多分。

魅魔が靈異伝なのにバリバリ魔法使いしてます。


十七話 天使伝説

【リリス】

 

 

「《幽玄乱舞》」

 

 

 そう魅魔が宣言すると、四方八方に無差別にばら撒かれる弾幕が放たれる。それをサポートしつつ、魔眼による弾幕を次々とマガンは出してくる。

 

 ─────要は、避けにくいったらありゃしない。

 

 どちらを先に落とすべきか────マガンのサポートもかなり厄介だが、主な攻撃となる魅魔の弾幕の方が厄介だな。

 

 私は一度迫る弾幕の中浮遊し、魔法陣を展開した。

 

 

「《滅光(ホーリー)》」

 

 

 私が放ったホーリーにより魅魔の無差別弾幕は飲み込まれ、魅魔に直撃する───と思いきや、魅魔はいつの間にか防御結界をはり身を守っていた。

 

 ─────一筋縄じゃ行かないってことね。

 

「《ネクロハート》」

 

 今度は針の弾幕。その弾幕から放たれるシンギョクと同じ力…退魔の力と似たような力が放たれていることに気がついた私は、すぐさま魔法を駆使してその弾幕を相殺しつつ、離れていく。

 

「《邪視・千眼乱舞》」

 

 そこに私のことを忘れないでと言わんばかりにマガンによる援護射撃が加わる。流石にこの密度は回避に集中しないとまずいな。

 

 私はそこらを飛び回り、ひたすら被弾を回避することに集中する。

 

「おいおい、逃げてばかりかい?」

 

 ────二対一で鬼畜弾幕出しててよく言うよ。

 

 さらに弾幕は激しくなり、威力も強くなっていく。流石に避けるのが難しくなってきたのでグラムを二本創造し、私に迫る弾幕を相殺していく。

 

 少し余裕が出来た。反撃と行こうか。

 

「──《憤怒(グラム)》」

 

 私はさらにグラムを複数創造し、シンギョクに使ったかき消す能力と魔力を込めて一斉にグラムから真っ黒な斬撃を放った。

 

 その斬撃はマガンと魅魔の弾幕を打ち消して進んでいき、二人に直撃した。

 

「ちっ…思ったよりやるね」

 

 しかし、魅魔は別の魔法陣を解放し、傷の治療を始めた。

 

 ───────マガンと魅魔の傷は、一種で癒えてしまった。

 

「また振り出し……勘弁してよ」

「それほど効いてるってことさね」

「……そう言えば聞こえはいいけどさ」

 

 魅魔はまた魔法陣を展開した。

 

「…だが、埒が明かないのはこちらも同じ。こっちも本気で行くよ───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───《本気》でね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 魅魔の展開する魔法陣がさらに魔力が帯びる。そして、魅魔の背中に生えた、自分が悪霊であると主張する真っ黒な翼。

 

 ──その魔力は、全開放をしてないとはいえ私でさえ凌駕するかというほどの量だった。

 

「…うわぁ」

 

 思わず面倒の溜息混じりの嘆きを吐いた。

 

 ────絶対に面倒くさいな。

 

「私も……魅魔が本気なら私も本気で行く」

 

 そして、マガンの放つ魔力が強くなり、五つの瞳はさらに魔力を帯び真っ赤に充血した瞳を最大限開いている。

 

 ────サリエルと戦うから本気でやりたくないんだよね。

 

 できるだけ魔力は温存したい……でもそんなこと言ってる場合じゃない。

 

 なので─────

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

 ────使い切る前に全力で潰す。

 

 私の全開放による魔力波が響いたのか、二人の顔が驚愕に染まっている。

 

「《コンプリート・ダークネス》」

 

 正気に戻った魅魔が私に小さな球体を投げる。当たる寸前にそれは破裂し、周りには真っ黒な霧が立ち込める。うん、何も見えないね。

 

 私は魔力を全身に纏って身体強化魔法をかける。これにより身体能力が向上するため、気配の察知や聴力などが飛躍的に上昇する。

 

 ────要は、真っ暗だけど感覚だけで避けるくらいはできるようになる。

 

 でも、いずれ感覚だけで避けてると絶対に当たるので───

 

 

「───《憤怒(グラム)》」

 

 

 ────暗闇ごと全部切り裂く。

 

 かき消す能力は、魔力で作られたものなら基本的になんでもかき消す、又は打ち消すことが出来る。それを付与して切り裂いただけである。

 

「《トワイライトスパーク》」

 

 そして、放たれた魔力が集結し、巨大な砲撃となって私を襲う。

 

 確かに、あれを喰らえばたとえ吸血鬼でも灰になるだろう。あれはそれほどの威力を持っている。

 

 ─────そう、ただそれだけ。(・・・・・・)

 

 そんなもの切り裂いてしまえばいい。当たらなければどうということはないのだ。

 

「────《憤怒の斬撃(グラム・スラッシュ)》」

 

 能力が付与されたグラムが魔力を帯び、勢いよく撃ち出される。

 そしてその砲撃とぶつかり合い──

 

 

 

 グラムと砲撃が相殺され、大爆発を起こした。

 

 

 

 

「ここまでの相手とはね…正直、舐めてたよ」

「…早く終わらせたいんだけど」

「……そうさね、なら、私も終わらせるとしよう」

 

 

 

 そして、魅魔の魔力が膨れ上がり────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「《リーインカーネイション》」

 

 

 

 

 

 

 

 ─────宣言された。

 

 それぞれの色を持つ四つの玉が、杖を投げたと同時に撃ち出され、弾幕を放っていく。

 

 ブーメランのように戻っていくように、玉も戻り始める。それと同時に超密度の弾幕が発生する。

 

「なんて密度だよ……っ!!」

 

 これほどの余力を残していたのかという驚きが私の中に渦巻いていく。

 

 ───この技術、魔力。

 

 間違いない、魅魔は私が知りうる中で、最強の魔法使いだ……ッ!

 

 

 しかし、はいそうですかとやられるほど私は優しくない。

 

 私は能力と魔力を混ぜ合わせ、様々な形の球体を創り出す。

 

 

「────《凶星乱舞》」

 

 そして、その超密度の弾幕とぶつかり合い────。

 

 

 

 

 

 

 魔界を震わす爆発を起こした。

 

 




なんかものすごくマガンちゃんのハブられ感───。

魅魔様は強い、はっきりわかんだね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。