相変わらずの衝動で書いたシリーズ
現在、クロスアンジュ視聴中です。やっぱり見てみるもんですね、めっさ面白いですわ。
アルゼナル。通称、兵器工廠。という意味を持つ、ローゼンブルム王家管轄の軍事施設。
世界で唯一の対ドラゴン用軍事基地。パラメイル3個中隊を保有し世界のどこかに現れるゲートを通って侵攻してくるドラゴンを駆逐する任務を任せられている戦線基地。
っといえば体面は素晴らしいがその実は意味嫌われ排斥された人類ノーマを収容する監獄と言う側面を持つ。基地の人員は女性のみで構成されている。何故か女性にしか発生しないノーマ、その理由は一切解明されていない。
まぁ、このアルゼナルは女性だけの施設となったのはそれが主な原因だ。だがその中に一人、ノーマとして収監されている男がいる。
Jと呼ばれる男性整備士。クールな外見とは裏腹に人付き合いが良い人物であった。
「今回も手痛くやられたな。整備するこっちの身にもなってくれよヒルダ」
「こっちが壊せばアンタは儲かるだろ。逆に感謝してほしいわ」
「可愛くない奴だなぁ。整備士は手当てと労働が見会わん気がするんだが」
「ならライダーに戻れば
「よせよ、照れるじゃないか」
いつも通りドラゴン狩りを終え、帰投したヒルダはいつも通り飄々としているJと挨拶をする。
「そう言えば、新入りが入ってくるみたいだぞ」
「新入り、そんなのしょっちゅうじゃない」
Jは持っていたタオルと飲みものを投げるとヒルダは見事にキャッチ。手慣れたもので周りもいつもの光景として気にしていない。
「お前と年齢は大差ないぞ。なんたって皇女さまだって話だ」
「なるほど、だからそんなバカ面を曝してる訳ね」
「酷いな。でも皇女さまかぁ、いい体してるんだろうなぁ」
「キモ…」
「青少年の純粋な気持ちです。こんな女の園に放り込まれた俺の気持ちを少しでも汲んでくれヒルダ…」
「はいはい…」
アホらし…と言わんばかりにヒルダはさっさとロッカーに戻っていく。
「全く…同期として少しは優しくしてくれても良いんだけどなぁ」
それを見送ったJはヒルダのグレイブ ヒルダ・カスタムを整備する。外装が少し歪んでいるがまだ元気な状態だ、これなら外装の交換だけで良いだろう。
「相変わらずヒルダに惚れ込んでいるなJ」
「そんなもんじゃない。ただのじゃれあいさ。それにしてもこいつのグレイブはいい。良くカスタムされている」
「相変わらずの機械フェチだなぁ」
「女も好きだよ。ノーマになって良かったな…ここは天国だよ」
「変態だわぁ…」
相変わらずのJにメイはやれやれと自分の仕事に戻っていくのだった。
ーー
「疲れたぁ…」
一通りの仕事を済ませ。キャッシュもたっぷり頂いたJは体をほぐしながら格納庫の最下層に訪れていた。
そこには緊急時用の潜水艦《アウローラ》を通りすぎ、そこに格納されている機体を見上げる。
通常のパラメイルは7.8mなのに対してその倍はあるであろう漆黒の機体。無数のコードらしき物体を取り付けた機体はまだ完成とは言い難い状態だった。
「よぉ…相棒……」
滅びた人類が作り上げた対抗兵器。神の造り出した世界を滅ぼすための剣。その黒い鳥が日の光が当たらぬ場所で静かに眠っているのだった。