クロスアンジュ 天使と黒い鳥の輪舞   作:砂岩改(やや復活)

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モチベが続くうちに出来るだけ書かねば





アルゼナル炎上

 

「こちらはノーマ管理委員会所属。国際救助艦隊です…」

 

「ジャスミン。ここ頼んだ」

 

「なにする気だい?」

 

「パーティーの準備さ」

 

 心底楽しそうに笑うJを見て冷や汗をかきながら見送るジャスミンは呆然とするサリアたちに檄を飛ばすのだった。

 

ーー

 

 ミサイル着弾の衝撃を感じながらフルフェイスの戦闘服に身を包んだJは武器を確認する。

 

「諸君、これが人間だ。奴らはノーマを助ける気なんてない。物のように我々を回収し別の場所で別の戦いをさせるつもりなのだ。」

 

 棚に飾っていた拳銃の中から2つ選び、ホルスターに納めると予備弾倉をポーチに突っ込む。

 

「それを望むものは投降しろ、だが抵抗するものは共に来い。これよりアルゼナル司令部は人間の管理から離脱。反抗作戦を実行する、作戦名はリベルタス」

 

「相変わらずだ。選択肢なんてないようなもんだ」

 

 Jはケースからショットガンを取り出し動作確認を済ませると弾を装填し予備の弾をありったけぶちこむ。

 

「志を同じくするものは武器を持ちアルゼナル最下層に終結せよ。以上だ。」

 

「ジャスミン」

 

「なんだい?私は忙しいんだけどね?」

 

「N-WGⅨ/Vを積み込んでくれないか?時間は稼ぐ」

 

「ったく。こんな時に」

 

「頼むよ」

 

「分かった。高くつくよ」

 

「助かる」

 

 装備を整えたJは鼻唄を歌いながら部屋を出ると悠々と廊下を歩くのだった。

 

ーー

 

 敵艦隊の迎撃のために忙しくしているアルゼナルだが突然、基地内の電源が切れ暗闇に覆われる。

 

「J」

 

「分かってる。掃除はしておく」

 

「あと電源の復旧もだ」

 

「気が向いたらな」

 

「お前…」

 

 文句を言ってきそうなジルの通信を切ると獲物を見つけたJは足音を抑える。

 

「該当者ありません。本当に殺すんですか?」

 

「第一目標アンジュリーゼ、第二目標ヴィルキス、第三目標メイルライダー。それ以外は処分だ」

 

 アルゼナル食堂で投降しようとしていた者たちは目の前で銃を構える隊員たちがこちらが生かすつもりはないと悟り絶望する。

 改めてライフルを構えられ引き金が引かれようとした時、隊長の頭部が吹き飛びミンチになる。

 

「なっ!」

 

 慌てて後ろに振り向く隊員たちだがその前に全員が撃ち抜かれ絶命する。

 

「やっぱり12番ゲージのスチール弾はたまらんねぇ」

 

「J!」

 

「全員最下層に急ぎな」

 

「ありがとう!」

 

 逃げる姿を見送っていると反対方向から足音がする。

 隊員が食堂に踏み入れた瞬間、頭の真横にショットガンの銃口が向けられそのまま銃弾が放たれる。

 絶命した隊員を影にして後ろにいた二人の隊員にもぶちこむとキッチンから入ってきた隊員に2発撃ち込む。

 

「たまにはこう言うのも良いもんだなぁ」

 

 ショットガンのリロードを終えると廊下を進むのだった。

 

ーー

 

「ヴィルキスが整備デッキに?分かった、アンジュを届け次第私も整備デッキに向かうわ」

 

「ここ危ないんでしょ。逃げる準備なんてしてる場合?」

 

 サリアはアンジュに銃を突きつけながらアルゼナル最下層に向かう。

 

「言ったでしょ。あんたには果たすべき使命があるって」

 

「…」

 

「あんたとヴィルキスは必ず無傷で脱出させる。次の作戦のために」

 

「その為に仲間を見捨てるってこと?」

 

「少し違うわね」

 

「え?」

 

 サリアの予想外の返しにアンジュは少し驚き、振り返る。

 

「私は命懸けで貴方とヴィルキスを最下層まで送り届ける。Jたちは命懸けで時間を稼ぐ、たまたまその役割だっただけよ。他意はないわ」

 

「随分と冷静ね」

 

「そうかしら、私だってこんなことしてないで出ていきたいわ。でも戦場なんてそんなもの。運と力がないヤツが奪われる…仕方がないでしょ?」

 

 さらっと放たれるサリアの言葉にアンジュは冷や汗をかく。それはモモカを担いでいたジャスミンも同じようで立ち止まり振り向くほどであった。

 

「それがJでも?」

 

「彼は死なないわ。私が殺すもの」

 

「あんた、本当にイカれてるわよ」

 

「そうかしら?」

 

「ジルもそうだけど、アンタにも着いていけないわね」

 

「では息を止めてください。アンジュリーゼ様!」

 

 話が決裂したのを見届けたモモカは持っていたコショウ入れを床にぶちこみ、煙幕代わりにしてアンジュと逃走する。

 

「どうするんだい?」

 

「ジャスミンさんはJの機体の積み込みをお願いします。私はアンジュを」

 

「分かったよ」

 

 こんな状況で行く場所なんてほとんど限られてる。

 ヴィルキスの近くに居れば必ず会えるはず、段取りは狂ったが仕方がないとサリアは歩を進めるのだった。

 

ーー

 

「敵がアルゼナル内部に侵入。侵入目的は人員の抹殺、みんな逃げて!」

 

 悲鳴に近いアナウンスを聴きながら部屋に火炎放射している隊員の背中に背負っているタンクを撃ち抜き爆発させると異変を察した他の隊員たちが集まってくる。

 反転してきた二人の隊員の頭を性格に吹き飛ばし前に進むと部屋から飛び出してきた隊員にショットガンを掴まれもみ合いになる。

 

「っ!」

 

 掴んできた隊員の腹に蹴りを入れコンペンセイターを装着していた拳銃を引き抜き隊員の首に押し付け2発撃ち込む

と苦しみながら倒れたのでショットガンで頭を吹き飛ばす。

 

「この!」

 

 ショットガンをリロードしているとさらに隊員が現れこちらにライフルを連射してくる。

 それを後退しながら拳銃で応戦し部屋に飛び込みつつ足の間接を撃ち抜く。

 苦しむ隊員を飛び越えライフルを構えながら部屋に入ってくる隊員めがけて部屋に備え付けてあった消化斧を首にぶちこみ。

 二人目の隊員の膝裏を蹴り飛ばし体勢を崩したところでショットガンを接射、廊下で苦しむ隊員にもしっかりととどめを刺して進む。

 

「ある程度は片付けた。そっちに合流する」

 

「アンジュが逃げ出した。その捕獲に向かえ」

 

「もう間に合わんだろう」

 

 Jは外を見るとちょうど飛び出していったヴィルキスの姿があった。

 

「俺じゃどうにもならん。退くわ、パラメイル隊は後で拾えばいい」

 

「分かった…」

 

 そう言うとJはヴィルキスを追いかけるサリアのアーキバスを発見するのだった。

 

ーー

 

「サリア…」

 

「アンジュ、貴女が戦っても意味はないわ。冷静になりなさい」

 

 銃口を向けるアーキバスを静かに見つめるアンジュ。

 

「好きだったの、私はここが好きだった。最低で最悪で劣悪でなに食べても不味かったけど…好きだった。それを壊されたの…アイツに」

 

「……っ!」

 

 急加速するヴィルキスに驚きながらも振るわれたドラゴンスレイヤーを受け止める。

 

「だから行くの」

 

「ちっ…」

 

 アンジュの攻撃をいなしつつ仕方ないとばかりに攻撃の姿勢を取るサリア。

 

「邪魔したら殺すわ」

 

「上等よ、四肢を捥いででも連れてくわ」

 

 二人は群がる円盤を叩き落としながら激しくぶつかり合うが終始、サリアがアンジュを圧倒する。

 

「強い!」

 

「諦めなさい、貴方は私には勝てないわ」

 

 操縦桿を強く握りしめ改めて覚悟を決めるとそれに答えるようにヴィルキスが赤く染まり始める。

 

「なに?」

 

「はあぁぁぁ!」

 

 手にしていたドラゴンスレイヤーからビーム刃が形成され長大になった間合いで振るわれる刃を左腕を犠牲にして防ぎつつ間合いを詰め、アサルトライフルを至近距離で構える。

 

「っ!?」

 

「安心しなさい、少し怪我する程度で許してあげるわ!」

 

 至近距離で放たれたグレネードランチャーがヴィルキスに直撃するが少しの衝撃を感じた程度で損傷は全く確認されなかった。

 

「なに!?」

 

「光の障壁…」

 

 アサルトライフルを腰にマウントしてドラゴンスレイヤーを引き抜くがそれごと胴体を真っ二つにされるサリアのアーキバス。

 

「っ!」

 

 機体を無力化され墜落するアーキバス。

 

「これがラグナメイルの力」

 

 こちらを倒し、次は艦隊だとばかりにフライトモードに変形して飛び立つヴィルキスに手を伸ばしながら堕ちる。

 

「欲しい…あの力を手にしたらJだって殺せる…」

 

 静かに笑う。

 

「アンジュ、貴方には素養がある。でも……」

 

 サリアは言葉を最後まで紡ぐことなく海に没するのだった。

 

 





アルゼナル員戦闘能力

J 400

サリア(現在) 290

ジル 200

アンジュ 200

ヒルダ 180

サリア(ノーマル) 170

ヴィヴィアン 130

エルシャ110 

ロザリー 110

クリス 110
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