それは穏やかな午前の提督室で起こった
銀平「ん、ありゃ、たしか磯風。なんで俺の帽子被ってやがる?」
磯風「…。」
浜風「あれ?どうして提督の帽子を被っているのです?いそk…。」
磯風「キシャーー!!」
浜風 「…。」(提督帽子が生えてきた。)
浜風 「キシャーー!!」
銀平「いきなり帽子生えてきたーー!!??いったいどうなって!?」
?「こっちです!?司令官!?」
銀平「んな!?」
吹雪「ふうなんとか撒いたみたいですね。」
銀平「おめえ…。こりゃ一体?」
吹雪「T2ウイルスです。」
銀平「T2ウイルス?なんだその訴えられそうなネーミングのウイルスは?」
吹雪「深海棲艦が密かに開発した生物兵器です。このウイルスを吸引したものは全員もれなく…。」
銀平「ごくり。」
吹雪「全員提督になってしまうのです。」
銀平「…。は?」
吹雪「普段は大人しく、落ち着いてるくせに嫁艦のイラストに興奮し性欲は人一倍強く、イベントのときオンリーで異常な行動力を発揮するそんな陰キャ集団になってしまうのです!!」
銀平「…。いや、意味わからんのだが?」
吹雪「これを見てください。」(VTR再生)
吹雪「これは提督化した五月雨ちゃんが粗相した映像ですがちょっとしたミスに鬼の首をとったように群がってネチネチ嫌みを浴びせかける提督集団の映像です。」
銀平「…。なんか辛気臭いウイルスだな。」
鳥海「手を後ろに組んで帽子の有無を確認させてください。」(主砲構え)
銀平「鳥海!?どうしてテメーが?」
鳥海「貴方達でしたか。どうやらまだウイルスにやられていないみたいですね。」
銀平「テメーも奴らから逃げてきたのか?」
摩耶 「ああ、ったくメンドーなこと起こしやがって。」(血を流しながら)
吹雪「摩耶さん!?その傷は!?」
摩耶「ああ、ったく焼きが回っちまったぜ。」
回想
鳥海「見てみて!?イルカ!?イルカの群れよ!?」
摩耶「違うから!?それ、鮫の群れだから!?ホオジロサメの群れだから!?」
摩耶「あんな奴らにボコられるとは…。」
吹雪「…。また、鳥海さんの不思議行動のせいですか…。摩耶さんの不憫不良属性は強烈ですね…。」
鳥海「しかしなぜこのウイルスが今更流行しているのでしょう?このウイルスは明石さんの研究室で厳重に保管されているはずでは?」
雷 「あははははは!!大漁!!大漁だわ!!こんなにもマダオ提督がたくさん!!」
夕雲 「こんなにも素晴らしい光景が拝めるなんて…。もっと早く実行していればよかったわ!!」
雷 夕雲 「「マダオ量産ウイルス作戦大成功!!」」
吹雪「完全にあいつらの仕業ですね。」
響 「しかしこの距離ではハラショーを決めるのは至難の技だ。例えハラショーを決めてもあの状態の二人に効くか否か。」
プラズマ「この状況では、流石のプラズマも打つ手なしなのです。」
雷「そこでなす術もなく見ているが良いわ!!私たちの覇道の先を!!」
夕雲 「これが私たちの理想郷…。」
(突然必殺のBGMが流れる)
雷「なに?このBGMは?」
夕雲 「ま、まさか!?」
雷 夕雲 (袖で何重にも拘束される)
シュタッ
巻雲「任務完了です!!司令官様!!」
銀平「ちょっ!!なにこの娘!!すげえこと普通にやってのけたんだけど!!??」
巻雲 「袖を出してたらいつの間にか出来るようになりました。」
銀平「神童だよ!!完全に天性の素質に目覚めてるよ!」
吹雪「あの~司令官?」
銀平「あ?なんだよ?」
吹雪「お取り込み中すみませんが、一応このウイルスにはワクチンがあってカスミスワクチンと言うのですが?」
銀平「…。なにそれ?」
吹雪「霞ちゃんに罵倒されることで正気戻るワクチンです。しかし、ドMや、ロリコンの提督には効き目がないので、別の対策が必要です。それは…。」
長門 「この長門だ!!」
銀平「長門?なぜこいつが?」
吹雪「このロリコンの姿を見て自分の姿を客観視させるのです。大抵心が折れます。」
銀平「…。えげつねえな。」
吹雪「しかしここで問題が…。」
霞 「ご主人様!おみ足を拝借させてください。」
憲兵S「ふんっ卑しいメスブタが…。」
吹雪「この有り様で、もはや特効薬にはならないかと…。」
銀平「めんどくせえな。おいっ、瑞鶴、天津風、村雨、荒潮耳貸せ。」
瑞鶴「ちょっと何あれ?」
天津風「すごく気持ち悪いわ。そんなのだからリアルの女の子に相手にされないのにねえ。」
村雨 「失礼よ。話したことくらいはあるわよ。業務連絡とか相手が腐女子だったら。」
荒潮 「んー、流石の私もあの人たちが半径十メートル以内にいたら防犯ブザー鳴らしたいわねえ…。」
提督たち 「…。グハッ」(血反吐を吐き散らす)
銀平「完璧だな。」
吹雪「提督も結構えげつないですねえ。」
銀平「しゃーねえだろ。まあ、あいつら無駄に世間体は気にする奴らだし、これで収まるだろう」
吹雪「コロナも収まってほしいですね。こんな風に。」