I.S. 猫耳の忌み子は戸惑いながら生きていく お試し版からの連載版 作:ホタル火
クソ長いのでご注意ください!
???サイド
「ここがIS学園ね。」
やっと着いた〜。
久しぶりの日本だから色々見て回ったわよ。
たった1年で意外と街は変わるものなのね。
でも弾の店を見た時は変わってないな〜って思ったわ。
弾も蘭も相変わらず元気だったし。
弾に聞いたけどあいつがIS学園にいるなんて思ってなかっわ。
そりゃあ世界初!男性のIS操縦者って話題があったけどまさかあいつだなんて思ってなかったわよ!
もしあいつだってわかったらすぐに入学の手続きをしていたわ!
「待ってなさいよ!一夏!」
私はIS学園に入って行った。
翠サイド
あの戦いから数日経ちました。
私の周りは一変しました。
悪い意味です。
私の周りには人が来なくなりました。
もともといなかった人が更にいなくなりました。
更識さんだけ話しかけてきてくれます。
簪「布施さんはISの開発をしてるの?」
開発ですか?
多分簡単な装備なら作れると思います。
ですが細かいところ、
例えば駆動系やブースターなどは無理です。
私は首を縦に振ります。
簪「お願い!ISの開発を手伝って!」
アイエスって学生さんが作れるものなんでしょうか?
簪「布施さんの試合の時にお姉ちゃんと話すことになったの、お互い本音を言い合って、少しは誤解が解けた、その時お姉ちゃんがISは1人で作ってないって言ったから、だから布施さんに手伝って欲しいの!」
嘘は言ってないとわかります。
真面目に、
真剣に、
私に頼んでいます。
断る理由はありません。
翠「お手伝い・・・します・・・」
簪「ありがとう!」
頭を撫でてきます。
私は帽子を深く被りました。
放課後、
一夏サイド
オルコットとの戦いが終わっても俺は師匠と訓練をしている。
箒から逃げるのが大変だったなぁ。
訓練するのには理由はいくつもある。
1つは俺がクラス代表になったからだ。
クラスの代表になってしまった以上は無様な戦いはできないからな。
2つ目は白式を慣らすため。
千冬姉によると俺はオルコットとの戦いを初期設定のまま戦っていたと言ってた。
ファーストシフトに移行させて武装を慣らしておけと言われた。
3つ目は俺個人の事になるが師匠に一撃を与える事!
未だに師匠にISで触ることが出来ない!
そりゃあ生身でISとタメを張れる師匠にIS初心者の俺が勝てるわけがないが一度でいいから触れる様にしたい!
流石に斬りかかれないけどな!
一夏「師匠!今日もよろしくお願いします!」
師匠は小さく頷いた。
翠「今日は・・・接近戦です・・・織斑さんは・・・ファーストシフトに先日移行しました・・・武器は雪片と聞きました・・・織斑先生が・・・昔使っていた武器です・・・」
そうだ。
雪片弍型。
千冬姉が暮桜を纏った時に使っていた刀だ。
翠「今回は・・・雪片を使った戦いです・・・立ち回り方・・・武器の間合い・・・防御手段・・・それを教えます・・・」
一夏「お願いします!」
俺の訓練が始まった。
まずは雪片を出す。
これも移動と同じイメージするだけで出すことができるみたいだ。
師匠が打鉄を出してきた。
師匠は乗らないけどあの戦いを見たらISなんて必要ないんだろうな。
翠「織斑さん・・・打ち込んでください・・・」
一夏「わかった!」
俺は雪片を構えて打鉄に向かって動き斬りかかる!
打鉄は刀を使って雪片を防ぐ!
翠「・・・続けてください・・・」
一夏「OK!」
俺は雪片で打鉄を攻撃する。
何度も何度も。
だが全て防がれた!
師匠が操っているのはわかるがこうも全て防がれると悲しくなるぞ!
翠「・・・そこまで・・・」
師匠の言葉に俺は攻撃をやめた。
翠「織斑さん、織斑さんは剣道で鍛えられています・・・間合いの取り方は問題ありません・・・ですが正面から攻撃しても全て防がれます・・・フェイントをかけた方がいいです・・・それに徒手空拳や蹴りを合わせた方がいいです・・・アイエスは剣道ではありません・・・」
箒の剣道が役に立ったんだな。
だけどあれは剣道というより暴力なんだがな・・・
それにISは剣道じゃないか・・・確かに俺は馬鹿正直に正面から斬りかかっていたな。
フェイントや蹴りが有効か・・・
勉強になる!
翠「次はこちらから攻撃します・・・全て防いだり避けたりしてください・・・」
一夏「わかった!」
俺は定位置に着いた。
打鉄が刀を構えてる。
俺も雪片を構える。
翠「行きます・・・」
師匠の言葉に打鉄が動いた!
打鉄の刀が俺を襲う!
俺は雪片でそれを防ぐ!
一撃が重い!
オルコットの時は避ける方だったが防御するときはこんなに重いのか!
避ける方がいいな!
打鉄は次は水平に斬りかかってくる!
俺は飛びのいて避ける!
あぶねえ!
打鉄は攻撃の手を休めない!
俺は攻撃を防ぐ!
避ける!
それを繰り返す!
数分続けると師匠がやめるように声をかけた。
打鉄が攻撃をやめて俺は雪片を下ろす。
受けがこんなに疲れるなんて思わなかった・・・
翠「織斑さん、攻撃は振り下ろしと横斬り・・・振り上げ・・・斜め斬り・・・突きとあります・・・振り下ろしは武器の重さと振り下ろした時の勢いで威力が上がります・・・受けに入ると強い衝撃が体を襲います・・・振り下ろしは避けた方がいいです・・・あるいは受け流してください・・・横斬りは腕力でものを言わせています・・・ですがそれだけです・・・受け止めれば大丈夫です・・・振り上げも同様です・・・斜め斬りは判断に悩みます・・・受けと避け・・・どちらをすればいいかわからない事があります・・・その場合は・・・思い切って前に出るのも策です・・・突きは避ける事をお勧めしますが避け方は剣を踏んでください・・・踏むことによって相手は反撃をすぐにできなくなります・・・更にこちらの攻撃も防ぐことが出来ません・・・」
成る程。
斬り方を見極めて体力を温存したり最小限の回避を行うことか・・・
更に武器を踏むなんて考えたことがない。
だけど俺とオルコットの戦いの時にあいつのナイフを踏んで回避したな。
そう思うと突きはそうしたほうがいいのか?
翠「今日はこれまでです・・・お疲れ様です・・・」
一夏「おう!今日もありがとな!」
白式を解除して俺は師匠の頭を撫でる。
すっかり癖になった師匠の頭を撫でる行為。
師匠は恥ずかしそうに帽子を深く被った。
次の日教室に入ると箒は昨日はどこに行ってたやら今日は剣道場に来いだの言ってきたけど俺は無視した。
オルコットもなにやら俺に言ってくるがどうやら訓練のお誘いらしい。
箒はオルコットに突っかかったがオルコットは専用機を持っているためいちいち貸出許可を出さなくてもアリーナの使用許可をもらえばいいってことだそうだ。
なんか師匠と違うな。
師匠は一生懸命訓練機の貸出許可とアリーナの使用許可を取った上で訓練機でなんの訓練をするか考えて俺に合わせた訓練をしてくれる。
それに対してオルコットはなんていうか・・・少し上から目線なんだよな・・・
私が訓練を手伝ってあげるから感謝しなさいみたいな感じだ。
今日一度師匠にオルコットと訓練するって伝えるか。
申し出は嬉しいからな。
そう思うと俺の考えていることも失礼だよな。
そう思っているとのほほんさんがやってきて。
本音「おりむー、2組に転入生が来たんだってー。」
転入生?
箒「こんな時期にか?珍しいな。」
オルコット「きっと代表候補生である私を警戒して慌てて転入した事かもしれませんね。」
一夏「それはない気がする。」
オルコット「一夏さん、それはそう言う意味ですの?」
あの試合の後なぜか俺を名前呼びするオルコット。
俺はいいんだが箒がそのせいで始終機嫌が悪い。
それと師匠の話をすると次はオルコットが機嫌が悪くなる。
理由を聞くとどうやら素手で負けたことに腹を立てているようだ。
更に何か不正をしたに違いありませんわ!と言い出す始末。
オルコットが油断したから負けたんだろ?と言おうもんならオルコットが俺に食ってかかるのは目に見えている。
師匠、
すいません。
助けることできません。
「でも専用機を持っているのって1組と4組よね、それならクラス代表戦は楽勝だよ!」
いや、
油断できない。
師匠は訓練機で白式の訓練をしている。
その際今でも訓練機の打鉄に傷1つついたことがない。
それどころかSEを攻撃で減らしたことがない。
専用機だからって有利って訳じゃない。
確か師匠は4組だったはず。
もしクラス代表が師匠なら俺は恐らく負ける。
相手が訓練機でも・・・
「でも4組ってあの子がいるのよね。」
「そうそう、あの子すごいよね、素手でISに勝ったんだからね。」
「もしかしたらあの子が代表かもね。」
それがあり得るから怖いんだよ。
箒「そんなにすごいのか?その女は?」
オルコット「女ではなく女の子ですわ、えぇ、私の攻撃が何一つ当たりませんでしたわ。」
???「その話、もう少し詳しく聞かせて!」
突如聞き覚えのある声が教室中に響いた。
この声って・・・
???「素手でISを倒したって話、もう少し聞かせて!」
一夏「リン・・・鈴なのか?」
鈴「久しぶりね一夏。」
セカンド幼馴染の凰鈴音が入り口に立っていた。
でもとりあえず・・・
一夏「再会を喜びたいけど鈴、後ろ。」
鈴「はっ?後ろ?」
鈴が後ろを振り向くと。
千冬「凰、いつまでも他のクラスに入り浸るな。」
凰「ち、千冬さん・・・」
千冬「ここでは織斑先生と呼べ、さっさとクラスに戻れ。」
凰「はっはい!一夏!昼休みに食堂で待ってるから逃げないでよ!」
千冬「さっさと行け。」
千冬姉の出席簿アタックが鈴の頭のてっぺんに命中。
鈴の頭に500のダメージ。
毛根が少し死滅した。
鈴は痛そうに頭を抑えて涙目で逃走した。
こうして俺達は授業を行って。
鈴音サイド
久しぶりに会えた一夏は昔よりかっこよくなってた。
それに私だと一発でわかってくれた。
嬉しい。
約束覚えてくれてるかな?
・・・あの朴念仁は覚えているか不安だけどきっと大丈夫なはず!
でも気になるな〜。
素手でISに勝った子。
そんなすごい子ならニュースにくらいなるのに・・・
一夏に聞いてみるか。
そう思いながら授業を受けた。
中国でも習ったことの復習みたい。
でも一夏みたいなIS素人がいるから基礎から教えているのよね。
文句は言えない。
それに一夏にISを教えられるから!
2人っきりで・・・
・・・
・・・
はっ!?
いかんいかん!
妄想にふけってた!
私は目の前の教師の話をまじめに聞いた。
食堂で豚骨ラーメンを頼んで入口が見える席に着いて食べながら一夏を待っていると不思議な子がいた。
青い髪の女子生徒となんか雰囲気がのほほんとした女子生徒に連れられて魔法少女みたいな帽子を被った小さい女の子が入口から遠い奥の席に座った。
私の後ろだから食べているときは見えないけど思わず食べるのをやめて目で追っちゃった。
なんでとんがり帽子?
校則では特に禁止されてないけど邪魔じゃないかな?
そう思っていると。
一夏「おまたせ、鈴。」
一夏の声がした。
私は声の方を向くとげんなりした。
一夏以外にも教室で喋ってた黒い髪の子と金髪の子がいた。
何この金魚のフンみたいにくっついてきて。
まぁそれをやめろと言わない一夏もどうかと思うけど。
鈴「遅いわよ。」
一夏「俺1人で行くって言っても私達も行くって2人が行ってな。」
なるほど、
ちゃんと言ったのね。
昔に比べて成長したじゃない。
少し惚れ直したわ。
金髪は私の隣に、
一夏と黒髪は向かい側に座った。
金髪が先に座ってきたから無理に隣に来なさいなんて言えなくなった。
やるわね。
この金髪。
こうして私達は自己紹介などを行った。
簪サイド
食堂の奥の席。
私と本音と布施さんで専用機の設計図を見ながら食事をした。
簪「布施さんに頼みたいのは武器およびマルチロックオンのサポートをできる装置を作って欲しいの。」
結構無茶難題を吹っかけているのはわかっている。
もしできないなら出来ないで構わない。
お姉ちゃんに部品などの手配を依頼したけどその後は自分達でやるつもり。
布施さんは真剣に考えながらいつのまにか持ち歩いていたウサギ型のパソコンを立ち上げた。
本音「みどりん、それって昨日届いたパソコンだよね?」
翠「はい・・・私をアイエス学園に推薦・・・してくれた人・・・からです・・・」
初めて出会った時よりスラスラ話してくれてる。
でも私ら以外と話しているところを見たことがない。
あの試合の後クラスから孤立しちゃってるし・・・
なんで教師は布施さんとあのイギリス代表候補生と戦わせたのかな?
布施さんが可哀想だよ。
布施さんがパソコンを見せてくれた。
なにこれ?
丸い・・・球体?
翠「シェンフィールド・・・元は偵察用の支援兵器・・・今回はこれに・・・ミサイルポットをオンラインでつなげます・・・更識さんに特殊な装飾をつけていただきます・・・ですがそれと同時に危険です・・・」
危険?
翠「脳が焼き切れる可能性・・・あります・・・」
あっさり怖いこと言われた!
何脳が焼き切れるって!?
翠「疑似体験・・・」
布施さんが何か取り出して私の頭につけた。
そしてパソコンを操作すると頭に直接映像が映って!
なにこれ!?
頭に直接私と本音と布施さんが映ってる映像が!?
パソコンのカメラから?
うっ!?
頭がいたい!
その時映像が途切れた。
翠「長くて30秒くらい・・・それ以上は・・・死んじゃいます・・・」
たしかに、
あの頭痛はおかしいくらい痛い。
翠「ですが・・・簪さんの作っている機体のミサイルポット・・・それとリンクさせておけば・・・シェンフィールドが自動で・・・ロックオンしてくれます・・・48のミサイルの半分・・・手伝ってくれます・・・」
たしかに、
48のミサイルを一斉にロックオンするのは時間がかかる。
でもその半分をこのシェンフィールドが補ってくれる・・・
すごい・・・
簪「一つ作ってくれるかな?」
私が言うと布施さんはゆっくりと頷いた。
簪「ありがとう!」
私は布施さんの手を掴んでブンブンと手を振った。
本音は嬉しそうに私らを見る。
布施さんは恥ずかしそうにして俯いた。
鈴サイド
放課後
何よ・・・
この映像・・・
私は一夏とオルコットと言うイギリス代表候補の試合を資料室で見た。
一夏にISの訓練を見てあげようかと伝えたら横にいるファースト幼馴染と言われた篠ノ之箒が私が教えていると言った。
だけど一夏は篠ノ之じゃなくて別の人に教わっていると言ってた。
気に食わない。
ISを教えているってことは女子生徒って事よね。
一夏が他の女と話しているのは気に食わない。
それにその女より私の方が上手に教えられる!
そう思ってオルコット戦を見たけどショックだった。
これがISの訓練をして1週間の動き?
素手で戦うってなによ。
それにどうやってあの金髪のビット攻撃を最小限の動きで避けれるのよ。
どんな訓練をしたらこんな動きができるのよ。
ショックだわ。
もう一夏に教えてあげるなんて言えない。
ここまで育てることができる人がいるなんて・・・
「凰?なにをしている?」
背後から声をかけられた。
私は振り返ると千冬さんがいた。
もしかして一夏って千冬さんに教えてもらってるの?
千冬「それは・・・織斑とオルコットの試合か・・・」
鈴「はい、一夏を鍛えたのは織斑先生ですか?」
千冬「いや違う、私がいくら弟でも1人の生徒に付きっ切りで教えることはしない、公私混同はしないんでな。」
鈴「それじゃあ誰が・・・」
千冬さんじゃないとなると生徒会長?
確かロシア代表だと聞いた。
千冬「一夏にISを教えているって生徒は私も知っている、親身になって一つずつ教えて行っていた、厳しさもあるがそれ以上に優しい、できたら褒める、ダメだったら無闇に怒らずどうしてダメか教えていた、徒手空拳を使っているのは織斑の機体が専用機で試合当日に届いたやつだ、性能も武器もわからない奴だったからな、教えていた奴も武器がわからないって困っていたな、だから徒手空拳だった、結果はその映像を見ての通りだ、だが初期設定で圧勝するなんて思っていなかったな。」
はっ?
初期設定であの動き?
教える人もそうだけど一夏も人間やめてるわね。
千冬「今も織斑はそいつの元で訓練をしている、クラス代表になったから無様な戦いは出来ないって意気込んでいた。」
鈴「・・・織斑先生は何だかんだ一夏を見ているんですね。」
千冬「・・・あいつは私の弟だからだ、影で見守ることくらいはするさ。」
そう言って去って行く千冬さん。
何だかんだ一夏が心配なのね。
なんかスッキリした。
私はパソコンを閉じて資料室から出て行った。
一夏の次に行われた試合を見ずに。
1時間後
一夏のバカ!
バカアホあんぽんたん!
なんであの約束を変なふうに覚えているのよ!
そりゃあ私もストレートに言わなかったのは悪かったわよ!
でも次に出会って私が酢豚を美味しく作れるようになったら毎日酢豚を食べてくれるを日本で言う毎日に味噌汁を飲んでくれると言うプロポーズをどこをどうしたら毎日酢豚を奢ってあげるに変わるのよ!
私は一夏のISの訓練をしてくれる人について謝罪をしに部屋に行った。
そのあと篠ノ之箒と相部屋だと知り部屋を変わってと後で頼みに行こうと思った。
帰り際にあの時の約束を聞いたらさっきも言った通り!
叩いて逃げたわよ!
その後に誰か知らない部屋の前で泣くことになった。
悔しい悔しい!
私のあの告白を返して!
私のあの時に出した勇気も返して!
うずくまって泣いていると・・・
「・・・延珠さん?」
声をかけられた。
誰よエンジュって。
こんな遅くに出歩いている人がいたんだ。
この部屋の住人かな?
私は顔を上げるとお昼に食堂で見かけた魔法少女だった。
翠サイド
私と本音お姉ちゃんの部屋の前で泣いている女の子がいました。
延珠さんとおんなじ髪型の女の子。
思わず延珠さんと声をかけちゃいました。
ですが違いました。
翠「悔しさ・・・自分自身に後悔している・・・織斑さん関係?」
「・・・あなた占い師?」
私は首を横に振りました。
翠「お部屋・・・入ります?」
女の子は首を縦に振りました。
女の子が扉から移動しました。
私が扉を開けると本音お姉ちゃんがいました。
本音「みどりん、お帰り、あれ?お友達?」
翠「お部屋の前で泣いてました。」
本音「女の子が泣くなんて重大な事だよ、上がってもらって。」
本音お姉ちゃんの許可をもらって女の子をお部屋にあげました。
本音「あれ?2組の転校生だ。」
転校生?
4組でも話題になってました。
この時期に転校生ってなんだろうってお話でした。
「部屋の前で泣いてごめん、私は凰鈴音よ。」
凰鈴音・・・
延珠さんじゃなかったです。
本音「私は布仏本音、この子は布施翠ちゃん、ねぇねぇ、リンリンって呼んでいい?」
鈴「パンダみたいだしダメ。」
パンダの名前なんですね。
本音「それじゃあファンファン。」
鈴「パンダみたいな名前から離れなさい!」
私の知っているパンダの名前より可愛いです。
私の知っているパンダの名前はアルキメデス14世って名前でした。
何度もガストレアに殺されたためその時は14匹目だったはずです。
本音「それじゃあリンで。」
鈴「それならいいわよ。」
本音「やった〜!それでねリン!本題だけど何で泣いてたの?」
私も気になります。
私は鈴さんのお話を聞きました。
本音「オリムー・・・それはちょっと・・・」
鈴「私だってストレートに言わなかったのがいけないのよ、でも何でタダ飯食わせてやるってことになるのよ!」
まるで里見さんと木更さんのような感じです。
みんなが延珠さんのようにストレートに言えるわけじゃありません。
鈴「決めた!次のクラス代表選でメッタメタにしてやる!」
本音「メッタメタってそんなガキ大将みたいな事を・・・」
鈴「でもその前に一夏にISを教えている女を探さないと!クラス代表戦まで訓練を控えて欲しいって頼み込まないと!」
えっと・・・
私です・・・
そんな事言えませんけど・・・
どうしよう・・・
翌日
放課後
一夏サイド
いってー!
鈴に叩かれた所がまだ痛い!
昨日の夜に鈴が来て俺の師匠の事を謝ってきた。
それだけなら良かった。
その後が問題だ!
その後突然鈴が中国に帰る前に言った約束の話をし始めた。
もちろん覚えている。
私が酢豚をうまく作れたら毎日食べてくれる?だ。
どう聞いても毎日タダ飯を食わせてやるって言ってるようなもんだろ!?
それを言ったら鈴に叩かれて泣かれた。
鈴の泣いた姿に胸が痛くなった。
更に追い討ちをかけるように箒から地獄に堕ちろと言われる。
なんだって言うんだ?
俺は師匠の待つ整備室に向かった。
師匠との訓練は今日も厳しかって。
でも褒めてくれたりどこをどう訂正したらいいのかちゃんと教えてくれる。
それに今日やっと師匠の操る打鉄を倒すことが出来た!
翠「今日はここまでです。」
師匠の言葉に俺は白式を解除した。
だんだん強くなっているのがわかる。
それになんか白式の考えていることが分かる気がする。
師匠からも白式からも教えてもらっているような気がする。
翠「・・・織斑さん・・・」
師匠が話しかけてきた。
翠「私の作った・・・お味噌汁・・・毎日飲んで・・・下さい・・・」
はっ?
味噌汁?
一夏「味噌汁?いいけど・・・」
そう答えると師匠は難しい顔をする。
翠「・・・織斑さん・・・今のは・・・プロポーズです・・・」
はい?
プロポーズ?
プロポーズってあの好きです!付き合ってください!のあのプロポーズ?
なんで味噌汁がプロポーズ?
翠「夫婦は毎日・・・奥さんの手料理を食べます・・・その1つがお味噌汁です・・・」
あぁ確かに。
結婚相手の手料理を食べてるって幸せ・・・
鈴(私の作った酢豚を毎日食べてくれる?)
なんで鈴が出てくるんだ?
それに毎日酢豚って・・・
まさか!
翠「・・・凰鈴音さん・・・」
一夏「まさか鈴のやつ、俺にプロポーズを・・・」
なんで師匠が鈴の事を知っているのかわからないけどそれだと俺は鈴のプロポーズを承諾した上で昨日のあの返事を・・・
そりゃあ鈴も切れるわな。
翠「気がつきました?」
一夏「あぁ、俺って最低だな、1人の女の子を傷つけてしまった、今から鈴の所に行って・・・」
翠「ダメ・・・」
師匠がダメって言ってきた。
ダメって何が?
翠「織斑さん・・・凰さんのこと・・・どう思っていますか?」
俺が鈴の事?
それは・・・
可愛くて元気があって・・・
一緒にいても飽きない・・・
それに一緒にいるとドキドキするような・・・
あれ?
これってもしかして・・・
そう思っていると師匠が微笑んだ気がする。
翠「ちゃんと・・・わかっているんですね・・・それならその言葉・・・代表戦で言って下さい・・・今日から代表戦終わるまで・・・訓練はなしです・・・」
師匠ってなんでもお見通しだな。
そうだな。
ちゃんと謝って言わないとな。
俺の気持ちを。
一夏「師匠、ありがとうございます。」
師匠にそう言うと師匠は帽子を深く被ってlアリーナから出て行った。
簪サイド
クラス代表戦まで後2日。
間に合わないか。
でもトーナメント戦まで間に合わせる!
布施さんも本音も整備室のスタッフも全員手伝ってくれている。
スタッフさん達に頼みに言ったらやっと言ってくれたって顔をした。
ずっと待ってたんだ。
私が言ってくれるのを。
ありがとう。
「簪ちゃん!このシェンフィールドだけどこっちのミサイルポッドとリンクさせればいいんだよね!」
簪「はい!これ自体自立で動くみたいですから!後は私の指示でミサイルを撃つ時ロックオンを補助してくれます!」
お姉ちゃんもこうやって作ったのかな?
布施さんのおかげだね。
布施さんは私のIS、
打鉄弐式を見ながらパソコンをいじってる。
時々ISの部品を持ってきて少しづつ組みた立ててる。
本音はお茶やジュースを持ってスタッフさん達に配ってる。
みんなこうやって手伝ってくれてる。
ありがとう。
鈴サイド
遂に来たわね。
この時が。
あいつを断罪する時が。
あいつを断罪するために甲龍の双天月牙の刃を何回研いだ事やら・・・
同室にティナが月牙を研いでいるわたしを見て怯えていたわ。
「凰さん!発進準備を!」
鈴「了解!一夏!今日は貴様の命日だ!」
「ヒッ!?」
私はアリーナに出た。
一夏サイド
俺は白式を纏い覚悟を決める。
俺はあいつを傷つけた。
そのことはどんだけ言い訳をしても変わらない。
だから!
全力で俺の思いをぶつける!
スコール「織斑一夏!まだいるか!?」
突然1人の先生がやってきた。
一夏「はい!ここに!」
スコール「布施に頼まれてきた、こいつをお前にって。」
そう言って渡されたのは・・・鎖?
スコール「対IS捕縛用の鎖だ、強度はかなりの物でな、ミサイルを受けても壊れない、長さは1000メートル、1キロだなリールに巻かれているからボタン1つで巻き取りも可能だ。」
これを師匠が?
スコール「他には何も言っていない、こいつをどういうつもりで布施は送ったのか知らない。」
・・・もしかしてあれか?
前にイグニッション・ブーストの練習をした時に言った言葉か?
ほんと、
最後の最後まで師匠に頭が上がらないな。
俺は鎖を腕に巻いてボタンを左手に持った。
千冬「織斑、凰が先に出て待っている。」
一夏「はい!織斑一夏!白式!出る!」
俺はアリーナへのハッチが開き外へ飛び出た。
鈴「さぁ一夏!ここが貴様の墓場だぁ!」
誰!?
いやあぁなった原因は俺だけどさ!
一夏「鈴!1つだけ言いたいことがある!」
鈴「何!?もしかして命乞い!?」
俺は頭を下げる。
一夏「あの時はすまなかった!鈴が勇気を出して言った言葉を俺が変な風に捉えた!鈴が怒るのも無理はない!だからすまなかった!」
鈴「今更謝ったって!」
一夏「だから今度は俺から言わせてくれ!鈴!好きだ!」
俺はアリーナ全体に聞こえるくらい大きく叫んだ!
鈴「ふぇ!?」
鈴が驚いた声を上げる。
一夏「好きだ!例え今更遅いかもしれないけど俺は鈴が好きだ!」
鈴は顔を真っ赤にさせている。
一夏「返事は試合が終わってから頼む、だから今は・・・本気で行くぞ!」
鈴「はっ!?の、望むところよ!ちゃんと返事をするわよ!」
俺は雪片を出して柄に鎖を結びつける。
摩耶「・・・はっ!?す、すません!これより1組の織斑一夏さんと2組の凰鈴音さんの試合を行います!」
鈴が大きな剣を出す。
摩耶「試合始め!」
俺達の愛し合いが始まった。
箒サイド
オルコット「い、一夏さん!?何故あのちんちくりんにプロポーズを!?」
オルコットの言う通りだ!
一夏!
私という女がいながらなぜポッと出の女に!
私はイライラしながら試合を見た。
鈴サイド
一夏が私に告白してくれた!
嬉しい!
心臓がうるさいくらい高鳴ってる!
もう断罪なんてどうでもいい!
今すぐ一夏の胸に飛び込んでキスしたい!
試合開始のブザーがなり私はトリップから現実に引き戻された。
一夏はいきなり剣を投げてきた!?
なぜ!?
いきなり試合放棄!?
私は剣を避ける。
剣はそのまま地面に落ちて深く突き刺さる。
抜けるのかしら?
よく見ると鎖が繋がれてる。
なんで?
そう思うと一夏が私に向かって突っ込んで来た!
インファイト!?
いきなり来るのね!?
いいわ!
受けてあげる!
私は月牙を振り上げる!
一夏は拳を振り上げた!
私は月牙を振り下ろす!
だけど。
一夏が目の前から消えた!?
そして横から衝撃が来る!
いつの間に横に!?
いや、
私が誘われた!?
フェイントにうまく引っかかったんだわ!
本当に最高だわ!
だけど経験の差は私の方が上よ!
月牙を横に振る私。
当然後方に避けるわよね。
だけどこの時を待っていたわ!
さぁ!
甲龍!
あなたの力を見せる時よ!
わたしは一夏を吹き飛ばした。
一夏サイド
いきなりの衝撃に俺は後方のバリアまで吹き飛ばされた。
なんだ今のは?
何か強い塊にぶつかって吹き飛ばされたような感じだ。
こいつはもしかして噂の龍砲ってやつか?
鈴への気持ちに気がついた後俺は鈴の乗るIS、
甲龍のデータを見た。
対戦相手の情報を見るのは当たり前だ。
でも前回は師匠が調べてくれた。
その中にあったのは龍砲。
圧縮した空気砲だと俺は認識していたが甘かった。
まさかここまでとは思わなかった。
だけど俺のやる事は変わりない!
俺は立ち上がって鈴を見る。
絶対に倒す!
飛び上がり鈴に向かって飛ぶ!
鈴「接近させると思う!?」
そう言って撃たれる龍砲。
避けるだけで反撃ができない。
だけどなんとなくわかった。
あいつはずっと俺を見ている。
おそらく龍砲は視界に入れないと発射できない。
だったら!
俺は真上に飛ぶ!
鈴「逃げても・・・」
鈴は最後まで言葉を言わなかった。
鎖が鈴に当たったからだ。
忘れていたかもしれないけど鎖を付けた雪片は地面に刺さったままだ。
その鎖と一緒に上に飛んだんだ。
鈴「このっ!?邪魔!」
鈴が鎖に視線を向けた!
今だ!
俺は鈴に向けて瞬間加速を行う!
鈴「っ!?」
鈴が再び視線を向けたが遅い!
加速状態の俺の蹴りが鈴の腹部を捉える!
鈴「がはっ!?」
鈴は吹き飛んだ。
さっきの仕返しだ!
地面に叩きつけられる鈴。
俺はボタンを押しながら更に追い討ちをかける!
鈴「っ!まだまだ!」
鈴は月牙を振り上げた!
俺は横に躱す!
鈴「二度もおんなじ技をっ!」
鈴の月牙が横に振られる!
それと同時に鎖が巻き取られて俺は引っ張られる。
いきなり引っ張られるため腕に負担がかかるが問題ないだろう!
鈴「なっ!?」
更に避けられるなんて思わなかっただろう。
ボタンから指を外して隙だらけの鈴に殴りかかる!
好きな子を殴るのは辛いけどこれは試合だ!
鈴は腕をクロスして攻撃を防いでいる。
だけど、
視線は俺を向いていた。
至近距離から龍砲が俺を襲う!
後方に吹き飛ばされる!
鈴「驚いたわ!ここまで強いなんて!でもこの勝負は私が勝つわ!」
更に撃たれる龍砲!
俺は避けながら近く!
鈴「どうしたの!?さっきまでの威勢はどこ行った!?」
挑発だ。
そんなものに俺は乗らない。
俺は隙を伺う。
鈴「いつまで避けているのよ!?」
しびれを切らした鈴が突っ込んできた!
俺は瞬間加速で近く!
鈴「お見通しよ!」
鈴が横に避ける。
そう、
雪片の方に・・・
俺はボタンを押した!
鎖が巻き取られる!
間に合え!
鎖がピンと張る感覚が来た!
雪片!
折れないでくれ!
俺は鈴の避けた方向に無理矢理引っ張られる!
だが強引に方向が変わった!
鈴「はぁ!?」
呆気に取られる鈴!
そんな鈴を殴り飛ばす!
加速と合わせての拳だ!
かなりの威力だろう!
翠サイド
私の贈り物に気づいて嬉しいです。
イグニッション・ブーストの練習の時に織斑さんが言ってました。
曲がれたらいいのにって。
私はその時1つの仮説を言いました。
アイエスに紐を巻きつけて杭を地面に打ち込んでそこに引っ掛けた状態で瞬間加速を行うと円を描くように曲がれるにではと。
実際にやったことは無いです。
杭が抜けるかもしれないからです。
あるいは杭が折れるかもしれないからです。
その言葉を覚えていたのですね。
嬉しいです。
簪「すごい、私はあんなことできない。」
本当にすごいです。
織斑さん。
千冬サイド
スコール「やるねぇ、あの鎖にあんな役目があるなんて。」
ミューゼル先生の言う言葉は最もだ。
イグニッション・ブースト。
一気に加速して間合いを詰める技。
有利になるかもしれない技だが諸刃の剣でもある。
急には止まれないし曲がることが出来ない。
1回目はいいだろう。
だが2回目は通用しない。
凰みたいな実力者なら尚更だ。
だが一夏は僅かだが曲がった。
強引だが曲がることができた。
問題があるとしたら雪片が地面から抜けるか折れるかだ。
瞬間加速を使うことでいつもよりも強い力で引っ張られる筈だ。
抜けるならまだいいが折れたりしたら・・・
スコール「布施の頭はどうなっているんだ?」
そうだ。
この技を考えたのは布施だ。
こんな強引なやり方は普通では考えない。
頭が柔らかいのかそれとも・・・
スコール「・・・まっ、猫耳だけどな。」
ん?
小声だったからよく聞こえなかった。
摩耶「だけど本当に強くなりましたね織斑くん。」
千冬「そうだな、いい師に巡り会えたんだろう。」
摩耶「あの女の子ですか?」
千冬「そうだ。」
だけど告白は頂けない。
まっ、
一夏が凰に好意を抱いていたのはわかっていたが本人が気づかないとダメだと思い言わなかった。
それに私も凰なら大丈夫だと思う。
篠ノ之は論外だ。
私はそう思いながら試合を見た。
鈴サイド
いたたたたっ、
まさかイグニッション・ブースト状態で曲がるなんて・・・
油断したわ。
一夏「まだ行くぞ!」
一夏が来る!
私はすぐに月牙を構える!
落ち着け!
全く動きが読めない!
それにあの鎖は見覚えがある。
ISによる犯罪があった時に使われる鎖。
月牙じゃ切ることができない。
だったら!
私は近場にある鎖を持ちハンマー投の要領で振り回す!
一夏「うなっ!?」
一夏は離れようとするけど!
鈴「私と甲龍をなめるなーーーーー!!!」
力では私の方が上よ!
何度も何度も振り回して壁に叩きつける!
鈴「まだまだ!」
更に引っ張る!
でも、
一夏が土壇場で瞬間加速を行った!
私の回転よりも速く私の周りを回る!
鎖が私の足に巻きついた!?
このまま捕縛するつもりね!
だけど!
こっちもただでやられない!
月牙を鎖の巻きついた脚の隙間に無理矢理入れる!
少しSEが減ったけどこれで脱出できる!
足を引き抜き月牙を地面に深く突き立てる!
そのまま月牙に巻きついていなさい!
私は鎖を引っ張る!
一夏がこっちにやってきた!
勢いよくやってきたけどそのまま私を殴る気ね。
でもわたしに龍砲がある事を忘れてない!?
私は一夏に龍砲を撃つ!
避けることができないわ!
一夏は龍砲をくらい吹き飛ぼうとしたけど私はそれをさせない!
鎖を引っ張って引き戻す!
そして殴る!
殴られた一夏はその場に倒れた。
私は月牙を抜いて倒れた一夏に向ける。
鈴「チェックメイトよ。」
一夏「そうだな、降参だ、負けた。」
摩耶「織斑さんの降参を確認!勝者!2組の凰さんです!」
歓声が私達を包む。
私は勝ったのね。
今まで相手してきた奴よりも厄介だったわ。
次戦ったら負けるかも。
鈴「ほら、起こしてあげるから立ちなさい。」
私は一夏に手を差し出した。
一夏「おう、ありがとう。」
一夏は私の手を取って立ち上がる。
次の瞬間!
バリアが破られた!?
私らはその方向を見る!
そこには・・・ISがいた。
簪サイド
バリアが破られてISが現れた瞬間私達は何があったのかわからなかった。
「緊急事態です!直ちに全生徒は避難してください!くりかえ・・・」
その放送を聞いた瞬間観客席は地獄絵図だった。
我先と逃げ出す生徒たち。
しかし、
防火シャッターが降りていて外には出れない。
本音「かんちゃん、みどりんどこ行ったか知らない?」
布施さん?
そういえばどこに行ったんだろう?
そう思っていると防火シャッターが粉々になって消えた。
布施さんだ。
布施さんがシャッターを切ったんだ。
生徒達は急いで逃げていく。
本音「かんちゃん!私たちも・・・」
簪「待って、あの子に賭けよう、あの子ならきっと・・・」
帰ってこない布施さん。
きっと行ったんだね。
だから安心できる。
あの子ならきっと・・・
楯無サイド
私と虚ちゃんで生徒を誘導している中見覚えのある帽子の女の子が逆走していた。
虚「そこの生徒!止まりなさい!」
楯無「虚ちゃん!いいの。」
虚「お嬢様!?」
驚くよね。
でも大丈夫だよ。
だって私より強い女の子だもん。
一夏サイド
一難去ってまた一難。
まさしく今の状況だけど。
鈴「何者かしら?」
一夏「わからない、だけど攻撃を避ける準備をしておいた方がいい。」
鈴「了解、それにさっきの戦いでSEが残り少ないのよね。」
一夏「俺もだ、そう思うとさっきの戦いは激戦だったんだな。」
鈴「私相手にあそこまで戦えたのよ、もっと誇りなさいよ。」
一夏「はいはい。」
それにしても一体なんなんだ?
なぜ攻撃しない。
まるで様子を見るような・・・
その時、
箒「いちかーーーーーーーーーーーー!!!!!」
俺の名前がアリーナ中にこだまする!
箒!?
なんで放送室に!?
箒「さっさとそいつを倒せーーーーーーーー!!!」
馬鹿野郎!
挑発するな!
謎のISが放送室に顔を向けて、
射撃準備を始めた!?
嘘だろ!?
鈴「あのバカ!」
一夏「箒!」
俺と鈴は動いた!
雪片がないから拳だけだ!
勝つ気は無い!
少しでも奴の視線を箒から離す!
イグニッション・ブーストは使えない!
鈴「間に合えーーーーー!!!」
一夏「くそーーーーー!!」
ここまでか!?
その時!
ISの背後に何かが落ちてきた!?
そして切り裂いた!
それにより照準がずれたのか放送室の下の部分に命中した。
箒「きゃあ!?」
箒の悲鳴!
大丈夫なのか!?
「大丈夫・・・です・・・」
第三者の声。
この声を聞くとなぜか安心する。
鈴「どうしてあんたがここにいるのよ!?」
一夏「師匠!」
鈴「はぁ!?」
このIS学園で1番信頼している人。
いつも通りの魔女の帽子を被った、
俺の師匠がそこにはいた。
翠サイド
篠ノ之さんは無事です。
爆風で壁にぶつかって気を失っています。
変にバリアを破るよりアイエスの侵入した穴から入った方がいいと思って入りましたけど・・・状況はよろしくありません。
背中のブースターを壊せたと思いました。
ですが浅かったです。
一夏「師匠!箒は!?」
翠「気絶・・・してます・・・」
一夏「よかった・・・」
鈴「一夏!説明しなさい!なんで布施を師匠と言ってるの!」
一夏「俺は師匠からISの操作の仕方と戦い方を教わっているからだ!」
鈴「マジ!?」
本当のことです。
翠「今は・・・あれを倒しましょう、幸い・・・人は乗っていません・・・」
コアさんが教えてくれました。
「無人機だよ!気をつけて!」
ですから本気が出せます。
鈴「人が乗っていないって無人機って事!?そんな事は無いわ!どこの国も無人機の開発に成功したことなんて・・^_^」
一夏「1人だけ思い当たる人がいる、IS開発者の束さんだ。」
「ちょーーーーと待ってくれないかな〜!」
スピーカーから声がしました。
鈴「今度は何!?」
「焦らないでリンリン!」
鈴「パンダみたいに言うな!」
やっぱりパンダなんですね。
一夏「その声・・・束さん!?」
束「ピンポーーーーーン!せいかーい!みんなのアイドルの束さんだよ〜!」
鈴「マジで?」
束「マジもマジだよファンファン!」
鈴「なんでみんなあだ名を言う時同じ言葉を連呼するのかな!?それとそれもパンダの名前!」
私の中ではパンダさんになってます。
束「あの無人機は去年私の隠れ家から盗まれたものなの!やっと盗んだ奴の尻尾をつかめる気がするからぶっ壊しちゃってもいいよ!いっくん!みーちゃん!リンファン!」
鈴「もう私のあだ名適当よね!?」
一夏「いいんですか?」
束「いいよ、それにその子も誰も傷つけたく無いと思うし、お願い。」
一夏「わかりました!」
束「ありがとう!ちーちゃんにはプライベートに連絡しておくから!それといっくん!スズちゃん!お付き合いおめでとう!チャオ!」
そう言ってスピーカーが切れました。
一夏「束さんはなんでもお見通しか。」
鈴「なんで最後の最後にまともなあだ名をつけるのかな?」
鈴は顔が真っ赤だ。
一夏「さてと、俺と鈴はサポートだな。」
翠「はい・・・お願いします。」
私は走ります。
鈴「はやっ!?」
アイエスは私を狙って来ます。
そして撃ってきました。
私は避けます。
鈴「嘘・・・何者なの・・・」
一夏「鈴!今のうちに移動して攻撃するぞ!」
鈴「わ、わかった!」
私は壁際で走ります。
突然攻撃が止みました。
織斑さんとパンダさんが攻撃しています。
エスイーが少ない筈です。
私は攻撃に移ります。
一気にアイエスまで距離を詰めて攻撃をします。
ですが避けられました。
一夏「師匠!」
織斑さんが私をキャッチしました。
翠「ありがとう・・・ございます。」
一夏「いいんです、それより・・・なかなか攻撃できません。」
鈴「私と一夏のSEがもう無いわよ、次で決着をつけないと!」
でしたら・・・
私は目を紅くさせます。
翠「織斑さん・・・上空に飛んでください。」
一夏「何か名案が?」
翠「一発勝負です・・・」
一夏「わかった!行くぞ!」
織斑さんは真上に飛びました。
私は織斑さんに繋がっている鎖に飛び移り降ります。
アイエスは織斑さんを狙っています。
翠「パンダさん、私の合図で龍砲を。」
鈴「誰がパンダだ!でもいいわ!1発しか撃てないから!」
十分です。
アイエスが射撃準備を始めます。
翠「今です。」
鈴「いっけーーーーー!」
パンダさんが撃ちます。
それと同時に私も飛びます。
パンダさんの龍砲は避けられます。
私はアイエスの真上に来ました。
空気砲を蹴りました。
キャットのイニシエーターで良かったです。
延珠さんなら飛んで蹴りで倒しています。
ティナさんなら狙撃で倒しています。
美月さんならアラクネの力で縦横無尽に動いて倒します。
ですから私は私に力で倒しましす。
私はアイエスを上から落ちてコアのある場所に爪を突き立てます。
少し電気が走りますがこれくらいは平気です。
そしてコアを引き抜きます。
それと同時に私はその場から離れます。
アイエスは落ちて動かなくなります。
「ありがとう!お姉ちゃん!」
コアさんがお礼を言ってくれました。
こうしてクラス代表戦は終わりました。
鈴サイド
あの謎のIS乱入から翌日。
授業は無くなった。
私はチャンスと思い一夏を呼び出した。
一夏「鈴、どうした?」
言わないと。
心臓がバクバクしてる。
あの時と一緒だ。
鈴「一夏!」
一夏「はい。」
鈴「あの時の返事よ!絶対に離さないから!ずっと私と一緒にいなさい!死んでも一緒の墓に入ってあの世でも一緒にいるわよ!」
我ながら最悪な告白。
私のバカ。
一夏「あぁ、よろしくな、俺の恋人さん!」
あぁ、
なんであんたは!
私の1番欲しい言葉を言うのよ!
私は一夏に抱きついた!
一夏は抱きしめ返してくれて!
鈴「一夏・・・」
一夏「鈴・・・」
私たちは見つめ合いキスをした。
その日の放課後。
一夏にわがまま言って一夏の師匠である布施をアリーナに呼んでもらった。
理由は簡単。
戦ってみたいから。
アリーナで待っていると一夏と魔女っ子の布施がやってきた。
鈴「いきなり呼んでごめん。」
翠「大丈夫・・・です・・・」
あまり会話したことないけど人見知りなのよね?
それなのにあの動きって反則じゃ無い?
いや、関係ないか。
鈴「呼んだ理由だけど私と戦って欲しいの。」
一夏「鈴・・・先に言っておくけど・・・強いぞ・・・師匠は。」
鈴「わかってる、でも気になるじゃない、私の実力は彼女にどこまで通じるのか。」
一夏「そうか、師匠、お願いできますか?」
一夏の言葉に布施は頷いた。
鈴「ありがとう。」
私は礼を言い甲龍を纏う。
一夏が離れて布施は私を見る。
ゾクッとした。
まるでトラに狩られる小動物のような感じだ。
強い・・・
あの子は私よりも強い。
でも!
鈴「一夏!合図を!」
一夏「おう!それじゃあ・・・レディ・・・」
私は月牙を構える。
布施は特に何もしないで私を見ている。
一夏「ファイッ!!!」
私は駆け出した!
龍砲は避けられる!
それなら力でねじ伏せる!
布施は何もしていない!
月牙を振り上げる!
フェイントでもするつもり!?
そう簡単にかからないわよ!
私は月牙を振り下ろす!
避けない!?
なんで!?
死ぬわよ!?
下ろした手は止められない!
私は殺すの!?
この子を!
でも、
金属音とともに私の月牙は受け止められた!
う・・・そ・・・
受け止めた・・・
何で・・・
よく見ると布施は爪を伸ばして受け止めている・・・片手で・・・
戦慄した。
力で負けていると分かると怖くなった。
だけど!
私の我儘に付き合ってもらってるんだ!
最後まで諦めない。
私は距離を取り月牙を横に薙ぐ!
布施はそれを後方に避けた!
まだまだ!
私は切って下がっての繰り返しをする。
それでも防がれて避けられる。
猫のような動きで!
私は月牙を振り上げる!
その時始めて布施が反撃をする。
一瞬私を見た目が紅くなっていた気がする。
私の月牙の連結部分を爪で斬り裂いた!
持っていない方の刃が地面に落ちる!
たった一瞬で切った・・・
だけど!
私は余った方の刃で切る!
それを受け止められる!
そして、
刃ごと私は斬られた。
月牙があっさりと斬り裂かれて甲龍ごと切った。
SEがなくなりISが解除される。
負けた。
地面に大の字になって倒れる私
負けた。
それなのに清々しい。
なぜか悔しい気持ちになれない。
翠「大丈夫ですか?」
さっきの戦いはなんだっていうくらいの変わり身。
鈴「大丈夫よ。」
私は起き上がる。
一夏「鈴!」
一夏が近づいてくる。
無様に負けたのを見られたな〜。
鈴「私は大丈夫よ。」
一夏「そうか。」
そう言ってなぜか一夏はお姫様抱っこをする!
なんで!?
翠「あ・・・あの・・・私・・・戻っていますので・・・整備室・・・今日は誰も来ませんから・・・」
ちょっと!?
その言い方変な誤解を生むから!!
なんでこの子はそんな言葉を知ってるの!?
誰よ!
教えたの!
翠「と本音お姉ちゃんが言ってました。」
あののほほん女ーーーーー!!!!
一夏「・・・わかった・・・ゆっくりして帰るよ。」
えっ!?
ちょっと!!
なんで一夏はこんなことには鋭いのよ!
この変態!
布施はお辞儀をして立ち去っていった。
一夏は無言で整備室に向かって・・・
結論を言うと私は骨抜きにされました。
あののほほん女に感謝するべきか恨むべきか・・・
束サイド
ふぅ。
これで心配の種が一つ減ったや。
マドカ「篠ノ之、あの無人機に見覚えがあるんだが。」
束「マーちゃん、もしかして亡国企業が盗んだの?」
マドカ「そうだ、私達とは別部隊の奴が盗んでいたのを見たことがある。」
やっぱり亡国企業か〜。
さっさと潰そうかな〜。
マドカ「ただその隊員が1人いなかった、他の隊員からなんでも何かから急いで逃げたと言っていた。」
何からって束さんからでしょ?
マドカ「なんでも・・・黒くて大きな生物からと・・・世迷言だろ言って聞く耳を持たなかったが・・・」
黒くて大きな生物?
やーな予感がするね。
うさ耳がぴこぴこするよ。
私は壊れたISを画面越しから見続けた。
本作品は一夏×鈴でした。
作者も鈴はお気に入りですので。
次回も気が向いたら執筆します。