I.S. 猫耳の忌み子は戸惑いながら生きていく お試し版からの連載版 作:ホタル火
そして馬鹿みたいに長くなった。
次は1万越えしたら分割しようかな?
一夏サイド
鈴と付き合った俺はゴールデンウィークに鈴と師匠を連れて弾の親の店に向かった。
師匠に感謝の意味も込めて何かしてやりたいから。
師匠は一生懸命首を横に振って大丈夫と言っていたがISの動かし方や鈴と付き合えるようになったのは全て師匠のおかげだ。
それに俺も久しぶりに弾に会いたいからな。
鈴はIS学園に来る前に連絡したと聞いてたけど元気そうだったって言ってた。
師匠ははじめは嫌がっていたけど俺と鈴が説得して何とか連れてこれた。
なんで師匠は外に出る事嫌がるんだろう?
師匠は俺の後ろに隠れてるけど帽子が目立っている。
鈴「戦いになるとあれだけの変わりようなのにこうしてみると人見知りの激しい子供よね。」
俺の後ろに隠れた師匠を見て鈴は不思議そうにそう言う。
一夏「鈴、師匠をいじめないでくれ。」
鈴「い、いじめてないわよ!本当のこと言っただけよ!それにこの子にはすごく感謝してるんだから。」
そう、俺らは師匠のおかげで恋人同士になった。
師匠は周りの様子を見渡すようにキョロキョロと視線を動かしてる。
失敗だったかな。
とりあえず店に入ればいいか。
一夏「それじゃあ入るか。」
鈴「うん、いつまでも外にいたら食べれないからね。」
俺ら3人は弾の家の店に入店した。
「いらっしゃい!ってお前イチ坊か!?それに鈴ちゃんまで!」
一夏「お久しぶりです親父さん。」
鈴「お久しぶりですおじさん。」
「おう久しぶりだな。それで後ろに隠れてる子はどこの誰でい?」
親父さんは師匠に視線を向けると師匠は俺の背中から少し顔を出して、
布施「あ・・・あの・・・布施・・・です・・・」
挨拶をしてすぐに俺の背中に隠れた。
「はっはっはっ!俺はイチ坊の知り合いのおじさんだ!」
師匠の態度に特に何も言わずに高笑いするおじさん。
変わってないな。
鈴「変わらないわね、ここも。」
一夏「そうだな。」
昔、弾と俺と鈴の3人で遊んだ記憶が蘇る。
「さぁ座れ座れ!今日は俺は料理を作ってやるぞ!」
一夏「おっ!おじさんの料理美味しいから嬉しいです!」
事実スッゲーうまい!
俺も料理するけどあの味は出せないや。
俺らは近くのテーブルに座る。
師匠はずっと俯いたままだ。
鈴「ねえ一夏、ちょっと強引すぎなかったかしら?」
鈴が小声で俺に声をかけてきた。
言いたいことはわかる。
鈴「私もまさかここまで人見知りなんて思ってなかったけど・・・」
一夏「俺もまさかここまでなんて思ってなかった。」
師匠にお礼をしたかったけどこれじゃあ逆効果だな。
俺らが悩んでいると店のドアが開いた。
「親父〜、配達終わったぞ〜。」
「おう弾!イチ坊と鈴ちゃんが来てるぞ!」
そこには俺の親友の弾が居た。
居たって言ったがここは弾の家の店だから居ても不思議じゃ無いけどな。
弾「おぉ〜!一夏!それに鈴も!久しぶりだな!」
相変わらずの元気良さに変わらないなーと思う俺。
鈴「あんたも変わらないわね弾。」
弾「あったりまえだろう!それについこの間まで俺と一夏は同じ中学に居たんだぜ!そう簡単に変わるかよ!」
鈴「うん、本当に変わらないわね。」
昔を懐かしむような顔をする鈴。
鈴は途中で転校したからそれまでの思い出しかないけど鈴の中の思い出の弾と今の弾が一緒だとわかったんだな。
弾「それで一夏。そちらの魔法少女は誰だ?」
弾が師匠について話題を出してきた。
師匠が自分の事について触れられた瞬間体を震わせて更に俯いた。
弾「あれ?俺、何か悪いことした?」
鈴「あー・・・あの子すっごい人見知りでね、ずっと一夏の背中に隠れるくらいで・・・でも悪い子じゃないから大丈夫よ。」
一生懸命フォローする鈴だが言葉にしにくいようだ。
一夏「この子は俺のISの師匠でな。今日は日頃のお礼に連れてきたんだが・・・強引すぎたみたいなんだ。」
弾「はぁ〜一夏の師匠ね〜・・・こんなにも小さいのに立派だな。君の名前はなんて言うんだ?」
弾が師匠に声をかける。
師匠は少し顔を上げて、
翠「ふ・・・布施・・・翠・・・です・・・」
そう言ってすぐに顔を俯ける。
弾「おう!翠か!?俺は弾って言うんだ!さっきの話を聞いていてわかったかもしれないけど一夏と鈴の親友だ!よろしくな!」
弾はそう言った。
師匠は微かだが首を上下に動かした。
「おい弾!それくらいにしてこっちを手伝え!今バイトが配達行ってて俺1人なんだ!」
弾「今いくぜ親父!」
弾はおじさんに呼ばれて厨房に向かった。
それからはおじさんと弾が料理を次々と持ってきて俺らは料理を舌鼓した。
途中弾が話に加わりその際に俺と鈴が付き合った事も伝えた。
弾は驚きもしたが祝福をしてくれた。
いい親友を持ったよ。
おじさんが料理をいっぱい持ってきてくれたけどお金がそこまで無いんだが・・・そう思っているとおじさんが今日だけサービスだと言ってくれた。
何のサービスか分からなかったが弾がそっと教えてくれた。
おじさんは俺と鈴が恋人同士になった事が嬉しかったらしい。
おじさん、鈴と弾の妹の蘭には甘かったからな。
おじさんの行為に素直に甘えよう。
その時店の扉が開いた。
「ただいま戻りました。」
おじさんの言ってたバイトの人が帰ってきたようだ。
女の人だった。
「おぉオータムちゃんお帰り!すまないが皿洗いを頼む!」
オータム「分かりました・・・ん?」
バイトの女性が俺らを見る・・・いや師匠を見ている。
師匠は軽く一瞥をする。
オータム「・・・ゆっくりしていって下さい。」
バイトの女性がそう言うと厨房の中に入っていった。
鈴「弾、あの綺麗な人ってバイト?」
弾「おぉ、先月ここでバイトを始めてくれた人でな。クールだけど接客と料理が完璧でな。親父も気に入ってるんだ。」
へぇ・・・名前からして外国人そうだよな?
まぁ誰がどんなバイトしていようと関係ないか。
俺は鈴と弾と話に花を咲かせていた。
そして俺と鈴が付き合い始めた事を伝えると驚き祝福してくれた。
師匠はチビチビと食事をしていた。
翠サイド
お食事が終わって織斑さんとパンダさんとお別れして私は街を少し歩きました。
オータムさんあそこのお店で働いていて驚きました。
夕焼けが沈んでいく姿が美しく感じました。
そう思っていると、
「ねぇ君。」
後ろから女の人に声をかけられました。
私は体を震わせながら帽子を深くかぶってゆっくりと振り返りました。
女の人です。
「IS学園ってどっちかな?僕明日転校するんだ。」
私はアイエス学園の方向に指を指しました。
「あっちだね。ありがとう。」
そう言って女の人は歩いて行きました。
私はホッと息を吐いてお散歩の続きをしました。
簪サイド
学園に登校してからずっと布施さんと話してる。
布施さんは私と本音と1組の織斑一夏さんと2組の凰鈴音さんとしか話してない。
それで何で私は布施さんとずっと話しているかって言うとね。
やっと打鉄弐式が完成したからだ。
布施さんの作ったシェフィールドを山嵐にリンクさせてそのシェフィールドを私の頭の装置にリンクさせた。
私が山嵐発射と思うと頭の装置からシェフィールドに伝わりシェフィールドが山嵐の引き金を引かれる。
それは山嵐が私から離れていても出来るみたい。
思わぬ攻撃で山嵐を切り落とされても中に入っている分のミサイルは飛ぶみたい。
まだやってないけど。
またシェフィールドは私の死角を補ってくれているから奇襲をされても対処に動きやすくなった。
今日は打鉄弐式の試運転の依頼をした。
布施さんは1組の織斑一夏さんと2組の凰鈴音さんのIS訓練をしていることは知っている。
お姉ちゃんからの情報。
あの2人は着々と力をつけているから私も負けられない!
タッグトーナメントの為にも!
布施さんは頷いてくれた。
これで訓練できる。
それにしても、
他のクラスから女子生徒の黄色い悲鳴が聞こえたけど何だったのかな?
授業妨害にも程があるよ。
私は次の授業の準備をしながら放課後の事に思いを寄せていた。
鈴サイド
昼休みに一緒に食堂に来ていた一夏は布施からのメールを読んでいた。
一夏「師匠、今日は同じクラスの子の専用機の試運転をするから一緒に訓練は出来ないって。」
私はすすっていたラーメンを思わず吹き出しそうになった。
ちょっと一夏!専用機って今のところ私と一夏のクラスのオルコットと転校生だけでしょ!?
それに布施って4組よね?
確か4組の専用機は開発・・・まさか!
鈴「一夏!今回の訓練は中止するわよ!4組の専用機の試運転を確認するわよ!」
一夏「えっ鈴?」
鈴「今まで出てこなかった4組の専用機がどんな性能なのか知っておかないといけないわ。」
一夏は頭からクエスチョンマークを出している・・・気がする。
鈴「簡単に言うと敵になるであろう組の専用機を見にいくのよ。敵の情報を仕入れておくと後々戦うときに役に立つからね。布施があんたの試合相手の情報を調べてくれたときのようなものね。それと操縦者の実力も確認も必要よ。相手は専用機が用意されるほどの実力者。一筋縄ではいかないはずよ。」
敵の情報は一つでも多ければ多いほど私達は有利になる。バトルジャンキーじゃ無いけどどんな機体か私はワクワクするわ。
一夏「そうだな・・・情報は大切だって鈴との戦いでわかったからな。じゃあ放課後アリーナに行くか!」
さすが私の一夏!話がわかって助かるわ!でもその事も教えたのって布施なのよね。ありがたいけどなんて言うか・・・一夏を育てられてる感じだあるのよね。悪いわけじゃ無いけど私達より小さい子に育てられるって一夏ってバブみを求めてるのかしら?
私も体型上は幼いわよ!私に・・・放課後毎回人目を盗んでヤッてるからバブみっているわよね!?ねっ!?
心の中で私は一夏に問いかけたけど一夏そんなのお構いなしに昼食を食べていた。
放課後
私達はアリーナに来た。えっ?私らじゃ無いかって?余計なお客さんが一夏の隣に居るから。
「専用機の試運転っていつ見てもワクワクするね一夏!」
一夏のクラスに転校してきた2人目の男性操縦者、シャルル・デュノア。
午前中に聞こえてきた女子達の悲鳴は一夏のクラスからだったのね。
私のクラスは隣だったからすごくうるさかった。
でも女子達が悲鳴をあげるのも仕方ないわよね。デュノアって女顔でイケメンって言うより可愛いゆるふわ系だから。
私も一瞬女が居ると思ったけど男性専用の制服着てたからよかった。
もし女装したらスカート絶対に似合うわね。
一夏は布施の所に行ってる。
いきなり見学しに来たから謝ってる所。
布施はともかく4組代表はあまりいい思いはして無いでしょうね。
デュノア「あの・・・凰さん?」
デュノアが恐る恐る私に声かけてきた。
なんでそんな恐る恐る声かけるのよ?
男でしょ!?
鈴「鈴でいいわよ。それでどうしたの?」
デュノア「それじゃあお言葉に甘えて、鈴って一夏の恋人?」
ブホォ!?
何も飲んで無いのにむせこんだじゃない!
デュノア「一夏の鈴に向ける視線が友達って感じじゃなくて俺が恋人を守る!って感じの熱い視線だし、鈴も・・・男の僕が言うのも変だけど恋する乙女って感じの視線を送ってる・・・あっ恋するじゃ無くて恋してる乙女だね。」
わ、私そんな視線を送ってたの!?
しかもデュノアに丸分かり!?
でも一夏からそんな視線を貰ってて嬉しい!
あぁ恥ずかしい!
私が顔に手を当てて悶えているとデュノアが呆れたような笑い声を出していた。
デュノア「すっごく分かりやすいね。お幸せに。でもハニトラ出来ないな〜。」
最後の方は小声で何を言っているか分からないけど私らを祝福してくれたんだよね?
悪い奴じゃ無いのはわかる。
でも最後まで信用できないのはなんでだろう?
鈴「あ、ありがとう。」
私は顔を隠しながらそう言うしかなかった。
簪サイド
打鉄弍式が今から動く!
整備士さんのみんなや本音、それに布施さんによく見ると遠くからお姉ちゃんが見ている。
でもなんで織斑さんと凰さんと本音の言っていた2人目の男性操縦者が居るのかな?
布施さんは本当は今日織斑さんらと訓練する予定だったけど打鉄弐式の試運転のために断りの連絡をしてくれた事は知ってる。
だけどなんで・・・多分凰さんだ。
しっかり者の凰さんの事だしきっと私の専用機を見て情報収集したいんだって言ったと思う。
暗部の事を知っているし情報が大切な事も知ってる。
一応全部の武器の性能も見ないといけないから全部見せることになるね。
私は打鉄弐式を見に纏いアリーナに出る。
外に空気は暖かいけど視線は期待と情報収集の視線。
身構えないでいつも通りにやろう。
「まずは夢現を出して下さい、その後布施さんが打鉄を操り接近戦のみの試験を行います。」
整備士さんがそう言った為私は夢現を取り出した。
対複合装甲用超振動薙刀、『夢現』
薙刀の訓練をしていた私にとって夢現はピッタリの武器。
手に馴染む柄。
太陽に煌めく刃。
やっと実現したんだ・・・私だけの専用機。
私は思い更けていると私の目の前に誰も乗っていない打鉄が刀を構えてやってきた。
・・・打鉄弐式を製作する際に布施さんが無人で動かした事に整備士さん達が腰を抜かしてた。
だけど重い物を持ち上げる時とか結構役に立ったけど戦いになるとどうなるのかな?
私は夢現を構えた。
「それでは試験を開始します!」
緊張の瞬間・・・ちょっと震えてきた。
無意識に夢現の握る力が強くなる。
カウントダウンの機械音がアリーナ内に響く。
そして、
ブザーが鳴った。
私は打鉄に向かって動き出す!
性能は私が上!
夢現を振り上げる!
打鉄は動かない!?
なんで!?
夢現を振り下ろした・・・だけど止められた!?
刀で防がれた!
そして打鉄は後方に下がる。
私は押し合いをしてたけど打鉄が急に後方に下がったため前のめりに倒れる。
その隙を見逃さないように打鉄が打ち込んでくる!
これ試験だよね!?
私は夢現で防ぎながら反撃をする!
打鉄も同じように反撃と防御をしている。
まるで人が乗っているような動き・・・布施さんってこんな事出来るんだ。
その後も何回も打ち合いをして、
「そこまで!少し休憩して次は春雷の準備をして下さい。」
試合終了のアナウンスが流れた。
私は一度ISを解除して整備室に戻った。
何あれ・・・
弐式に初めて乗ったって事もあるけどあの打鉄に一撃もあげれなかった。
あれって本当に打鉄?
プロが乗る打鉄ってあんな感じかな?
それよりそれを操作する布施さんって何者?
布施さんは打鉄の損傷を確認してるけど私の夢現が一撃も当たらなかったんだから意味ないよ。
本音がスポーツドリンクを持ってきた。
本音「かんちゃんお疲れ様〜。」
簪「ありがとう本音。でも一撃も当たらなかったよ。」
受け取ってスポーツドリンクを一気飲みして落ち着く私。
本音「私も驚いたよ〜。みどりんってIS乗ると絶対に強いよね〜」
それは私も思う。
でも元々身体能力が高い布施さんにIS・・・布施さんの動きを阻害してるよね?
多分乗らない方が強いかも・・・憧れるな〜。
もうヒーローだよ。
将来布施さんを元にしたアニメ作ろうかな。
私は本音がどこからか取り出したお菓子をつまみながら布施さんを見ていた。
デュノアサイド
僕は試運転を見て目が点になった。
一夏「流石師匠!打鉄に一撃も当てられてないぜ!」
鈴「うわーエゲツな、あれはもうプロ顔負けの動きじゃん。」
横で一夏と鈴が話してるけど驚きの様子はない。
だって無人でISが動いてるんだよ!
各国がどんだけやっても出来なかった無人での遠隔操作!
しかもあんなに細かい動きをして!
鈴「あの新型も流石ね、あの布施さんの操る機体の攻撃を全て捌いたわよ。」
もう新型の試運転の事より無人機を操ってる人が気になる!
僕の心中をよそに2人はイチャイチャしながら機体の試運転を見ている。
簪サイド
春雷の試運転も終えて次は最後の武器『山嵐』とシェンフィールドの試験を始めた。
アリーナに無数の的を出して動かす。
私はシェンフィールドを浮かせてリンクさせる。
「それでは最後の山嵐とシェンフィールドの試験を行います。ブザーが鳴ったら的のロックオンをお願いします。」
簪「分かりました。」
私は的を確認した。
とりあえず山嵐の48発あるミサイルの半分くらい・・・少し時間かかるかな?
カウントダウンの機械音が再びなり・・・
ブザーが鳴った。
私はシェンフィールドにロックオン指示を行う・・・とすぐに全ての的にロックオンされた!
えっ!?うそ!?
なんでこんな短期間でロックオン出来るの!?
間違って人にロックオンされてないよね!?
うん、してない。
なんなのこれ!?
とりあえず山嵐を撃つ。
一斉に発射されてミサイルは全ての的に命中。
・・・もしかしてリンクした瞬間シェンフィールドが敵味方を勝手に識別して後は私の合図を待ってた感じ?
結構優秀だよ・・・
「・・・えっと・・・結構早いロックオンだったけど簪ちゃんすでにロックオンしてたの?」
整備士さんが困惑しながら私に聞いてきた。
簪「い、いえ、シェンフィールドにロックオン指示を出した瞬間全ての的にロックオンがされました。更に謝って人にロックオンされてないか確認しましたが大丈夫でしたので発射しただけです。」
私はありのまま説明したけど整備士さんは頭を悩ませてる。
「一瞬で全てをロックオンするなんてもしかしてリンクした瞬間このアリーナ内の全てを確認して簪ちゃんのロックオンの言葉だけですぐにロックできるようになってるのか?だったら試合前にリンクしておけばすぐに大量のミサイルの雨嵐をお見舞いする事出来るやばい性能になるわ。」
せ、整備士さんがブツブツと何か言ってる。
そしてクワっと私を見る!
「簪ちゃん!次は山嵐2門で試してみて!的もさっきより多くするから!」
山嵐2門!?
私は言われるがままにした。
再びシェンフィールドにリンク。
さっきより多い的・・・それに山嵐48発をこの機体に持たせるの無理だから床に置いておかないと。
私は山嵐をパージして床に置いた。
更に整備室からもう1門持ってくる。
合計96発・・・これを一斉に発射したら暴力の嵐だよ。
「それじゃあ合図するからロックオン完了した瞬間山嵐を撃ってね!」
簪「分かりました。」
私はシェフィールドを見る。
ただの球体なのにその性能はすごい。
ブザーが鳴りシェンフィールドにロックオンを指示。
さっきより時間がかかると思ったけどさっきと同じで一瞬だった。
私はため息と一緒に山嵐を全て発射させた。
地面に置いた山嵐も私の身につけている全て。
結果はアリーナ中に響き渡る爆音と爆風。
砕け散る的。
目が点になる織斑さんと凰さんと男性操縦者。
口を開けてる整備士さん達。
布施さんと本音はお菓子を頬張っている。
あの2人だけいつも通りだね。
なんか安心した。
その後整備士さん達が興奮して私のバススロットに合計192発分の山嵐が無理矢理収納された。
使う事あるんかな?
翠サイド
更識さんのアイエスの試運転は成功でした。
整備士さんは大喜びでした。
本音お姉ちゃんも泣きながら喜んでいます。
お菓子を食べながらですが。
私は本音お姉ちゃんに先に部屋に戻ることをお伝えしましたが本音お姉ちゃんはすごく喜んでいて聞いていませんでした。
私はそっと整備室から出ました。
向こうに居ます人に会うために。
楯無「ありがとね布施さん。妹のISを完成できたのは布施さんのおかげよ。」
廊下の角に隠れていました更識生徒会長でした。
私は帽子を深くかぶって首を横に振ります。
楯無「ふふ、相変わらず照れ屋さんね。それで、私に何か用があって来たんでしょ?」
更識さんは私を撫でながら聞いて来ます。
翠「はい・・・織斑さんの隣の・・・男性・・・多分・・・女性です・・・」
匂いが男性の匂いではありませんでした。
それに一度会ったことがあります。
更識さんは撫でることをやめて腕組みをしています。
楯無「布施さんは気づいちゃうんだ。そう、あの子は男の子じゃ無くて女の子。名前はシャルロット・デュノア。デュノア社の娘さん。だけどちょっと複雑なのよね〜。」
翠「・・・家族に・・・必要ない・・・そして・・・孤独・・・」
楯無「わぉ!布施さんすごいわね。結構いい線まで来てるわよ。あの子社長が外で愛人作ってその愛人との間に産まれた子なの。お母さんは数年前に亡くなってしばらく親戚の家に居たけど今回織斑くんという男性操縦者が出てきた。彼女はそのデータ、或いは誘惑して織斑くんをイギリスに連れてくることを命令されたわけ。デュノア社は経営難で男性操縦者のデータがあればどうにか出来ると勘違いしているのかしら?それにシャルロットさんは捨て駒になっているわ。もし女性だとバレてもシャルロットさんが勝手にやった事だって主張すれば会社に傷は付かないでシャルロットさんは処分出来る。私情を挟むと外で勝手に種蒔いて目が出たら放置。食べごろになって必要になったら収穫していらなくなったら棄てる。勝手なのよね。」
更識さんは私にいっぱい喋ってくれました。
どうしてでしょう?
楯無「布施さんは今からデュノアさんの部屋に乗り込む予定なのよね?私も着いていくけどその前に必要な知識を持っておいても損は無いからね。」
更識さんは扇子を広げました、そこには用意周到と書かれています。
意味あってますか?
私は頷きました。
楯無「決まりだね。部屋は織斑くんと同室だから布施さんはちょっと織斑くんと凰さんを焚き付けて来て、この事はあまり他の人に言えない事だから。」
更識さんはそう言いますがどうやって焚き付けましょう。
苦手です。
私は少し頷きました。
更識さんは扇子をしまってどこかに行きました。
私はアリーナの客席に居ます織斑さんの所に向かいます。
織斑さんとパンダさんが居ます。
あの人は居ません。
一夏「師匠!師匠に作った兵器凄かったです!」
織斑さんは私を見つけてすぐに頭を撫でて来ます。
恥ずかしいです。
鈴「正確には操縦者のサポート機みたいな物ね。物量の嵐を初めて見たわ。」
一夏「師匠はいつも俺たちを驚かせてくれるからな!」
私は特に変な事をしているわけでは無いのですが・・・
翠「織斑さん・・・」
一夏「師匠?どうしました?」
私は織斑さんの耳元でお話しします。
内容は人目につかない場所、人が来ない時間帯などの場所です。
情報源は本音お姉ちゃんです。
どこでこの情報を持ってくるのですか本音お姉ちゃん?
織斑さんはそれを聞いた瞬間パンダさんを見ました。
鈴「何よ一夏?」
織斑さんはパンダさんを抱き上げました。
鈴「ちょ!?い、一夏!?」
パンダさんは顔を真っ赤にしていますが戸惑っています。
織斑さんは私に親指を立ててどこかに走っていきました。
私は小さく手を振って2人を見送りました。
2人を見送った後私は織斑さんと男性操縦者さんのお部屋に向かいました。
楯無「来たのね?」
更識さんがお部屋の近くで小さな声で私に言ってきました。
私は頷きます。
楯無「ちょっと難しい事お願いしたけど無事織斑くんを引き離してくれたのね?」
もうやりたくありません。
楯無「デュノアさんは今部屋に居るわ。準備はいい?」
私は頷きます。
更識さんが先にお部屋に向かいます。
私はその後を追います。
お部屋の前で更識さんはポケットから鍵を取り出してお部屋の扉を開けました。
その鍵はどうしたんでしょうか?
泥棒さん?
楯無「一応言っていくけど織斑先生に事情を説明して鍵を借りたのよ。後で織斑先生もここも来る予定よ。」
考えていることがわかるのですか?
凄いです。
更識さんはゆっくりと扉を開けました。
中に人がいます。
全てを諦めた人の匂いです。
更識さんが先にお部屋に入ります。
私はその後に続きます。
デュノアさんはパソコンで何かをしています。
私はゆっくりと扉を閉めます。
デュノア「やっぱり白式にかかってるプロテクトは解除不可能だよ。一体誰がこんなモノ取り入れたの?」
楯無「さぁ?きっと教師か篠ノ之博士じゃ無いかしら?」
デュノア「そうだよね〜、一夏はこういうの疎そうだ・・・し・・・」
デュノアさんは途中で後ろに振り向きました。
更識さんは腰に手を当ててデュノアさんを睨みつけています。
楯無「はじめまして、シャルロット・デュノアさん。私は更識楯無。ここの生徒会長をやっているわ。」
更識さんは扇子を広げます。
扇子には生徒会長と書かれています。
一体何本扇子があるのでしょうか?
デュノア「・・・なんで・・・」
楯無「そうね〜。一応IS学園に入学する際に生徒の家族構成を調べるのよ。転校生にも同じようにしているわ。それでデュノア家に男の子は居なかった。居たのは外でデュノア社長が愛人を作ってその愛人が産んだ女の子。あなたの事よ。」
扇子をたたんでデュノアさんに向ける更識さん。
少しかっこいいです。
デュノア「・・・はぁ、上手くいくと思ってなかったけど初日でバレるなんて思わなかったよ。それで?僕をどうするの?」
デュノアさんが諦めている。
匂いがそんな匂いです。
翠「死にたく無い・・・家族・・・愛されたい・・・」
私は思わず口にしました。
デュノア「キミは昨日の帽子の女の子?ここの生徒だったんだ。」
デュノアさんは私を見てそう言います。
翠「逃げれない・・・自由になりたい・・・」
デュノア「それは僕の事調べたからわかったのかな?」
楯無「残念ながらこの子には匂い占いって特技あるから貴方の匂いがそんな匂いをしていると思うわ。」
デュノア「に、匂い占いって・・・」
楯無「まぁこの子の事はいいわ、あと少しで織斑先生が来るから今後の話はその時にしましょう。ちなみに織斑くんは今頃ここにいる布施さんが焚き付けてくれたからしばらく帰ってこれないと思うわ。」
デュノア「用意周到だね。」
楯無「それくらいしないと生徒会長はやっていけないわ。」
それは関係無いと思います。
しばらくして織斑先生がやって来ました。
千冬「待たせた・・・話は更識生徒会長から聞いた。デュノア、お前はどうしたい?」
デュノア「どうしたいですか?」
楯無「このまま貴方をデュノア社のある本国に帰すときっと貴方は処分される。生きててもコネのために知らない男に嫁がれる。貴方の欲しい自由は無いわね。」
デュノア「わかってるよ。ここに来る前に社長に言われたもの。」
楯無「社長ってお父さんって事よね。あまり貴方に前で父親を貶したく無いけど私だったら縁を切って他人になりたいほどクズな男よ。」
デュノア「僕もそれを出来たら今頃女の子としてIS学園に入学してるよ。このご時世女の子一人でコネも無いのに生活するのは難しいよ。」
その気持ちは分かります。
私は彰磨さんに出会うまでの間ずっと人目のつかない裏路地で残飯を食べながら生きて来ました。
人前に出ますと石を投げられました。
デュノア「僕が自由になる時はデュノア社が潰れるか僕を保護してくれるお節介な人が現れるかしか無いと思う。」
それを聞いた瞬間私はある人に電話しました。
「もすもす〜?話は盗聴してたから大まかに分かっているから説明は不要だよ〜。」
千冬「その声は束か?」
楯無「束ってもしかして篠ノ之束博士!?って言うか盗聴!?」
デュノア「えっ?なんで篠ノ之博士が!?」
束「みーちゃん、みーちゃんの気持ちは分かるけど出会って間もない人を助けるのはなんで?」
出会ってまもない人・・・デュノアさんとはそうです、まともに話したことがない人です。
ですが・・・
翠「・・・私は・・・お母さんに・・・捨てられました・・・10歳まで・・・ずっと・・・外で・・・1人で・・・過ごしました。・・・不幸になる人は・・・私だけで・・・十分・・・です・・・これまでも・・・これからも・・・」
周りは驚いたような声をあげています。
束「そうだねー、みーちゃんはその子と自分と重ねちゃったんだね。でもね!みーちゃんを不幸にさせないよ!この束さんは絶対にみーちゃんを不幸にさせない!だからそんな事言わないで欲しいな!」
篠ノ之さんは涙ぐみながら話してくれます。
電話越しですが泣いていることはわかります。
束「みーちゃん!ちーちゃんに変わって!それと一度私のラボに帰って来てくれる?実験したいことがあるから。」
実験?なんでしょう?
私は織斑先生に電話を渡しました。
千冬「私だ・・・・・・・・・そうか、わかった。お前がそう言うならそれでいい、最後に私が2人に確認を取る、それまで電話を切るなよ。」
束「も〜まんたい、も〜まんたい!」
織斑先生が難しい表情からなんとも言えない表情をしています。
千冬「デュノア、布施、お前ら姉妹にならないか?」
デュノア「えっ?」
し・・・まい・・・?
デュノア「えっと・・・この子のお姉さんになるって事?」
千冬「そうだ、デュノアはシャルロット・布施か布施シャルロットになり布施の姉になる事だ。」
デュノア「えっと・・・余計に話がわからないのですが・・・」
私も分かりません。
千冬「難しい話をしても長くなるから手短に言うとデュノア社を束が潰す、社会的にも物理的にも、だけどそれだとデュノアはIS学園に居られなくなる。デュノア社の関係者として専用機も取られる。更に言うなら後ろ盾が無い、今までデュノア社という後ろ盾があったが会社が潰れるとそれが消える。その時点でデュノアはただの女の子になる。そこで出てくるのが布施だ。布施は束の庇護下に入っている。その布施の姉妹になる事で間接的に束の庇護下に入ることが出来る。そうなる事でデュノアは学園にも通うことが出来る、更に束の関係者だから下手に手を出すことが出来ない、それにデュノアが自由に過ごしても束にとってどうでもいい事だ。布施にとっては特にメリットはないがどうだ?」
姉妹・・・嬉しい言葉です。
デュノア「僕は構わないよ。家族に未練は無いから。でもそこの布施さんはどうかな?」
デュノアさんが私の方を向きます。
私は頷きました。
デュノア「えっと・・・僕と姉妹になってもいいって事?」
頷きます。
デュノア「大丈夫みたいなので織斑先生、お願いします。」
千冬「あぁ、束、聞こえているだろう。後は頼んだ。」
束「りょ〜か〜い〜。」
篠ノ之さんは電話を切りました。
織斑先生は私に電話を返して来てくれます。
楯無「・・・なんか篠ノ之博士が居るだけで全てが解決できるんじゃ無いかな?」
同意見です。
デュノア「僕ってこのまま一夏の部屋でいいのかな?」
千冬「しばらくはそのままでいい。もしかしたら部屋移動するかもしれないからな。」
デュノア「そっか・・・織斑先生、更識さん、布施さん、ありがとうございます。」
楯無「私は結局何も出来なかったわ。」
千冬「私もだ。デュノア、会社が倒産するまでは織斑の部屋で寝泊まりしてくれないか?その後は女子生徒の制服を持ってくる。更に言うなら1組に再び再編入する形だが大丈夫か?」
デュノア「大丈夫です。それと・・・専用機は国に返した方がいいですかね?」
千冬「そうだな・・・そこら辺もまだ盗聴している人に考えてもらうか。今日は解散だ。更識、布施、今日はありがとな。」
そう言って更識さんの肩を叩き私の頭を強引に撫でる織斑先生。
少し痛いです。
私は帽子がずれないように必死で抑えます。
私は逃げるように部屋を出ました。
千冬サイド
布施を見送った後私は更識を見た。
千冬「どう思う?」
楯無「そうですね〜。ストリートチルドレンがまだ日本にいるなんて思わなかったわね。特に女性ならISを使えると言う理由でどこかに保護されていてもおかしくないはずです。」
そうだ、ISがあるとはいえこの平和な日本に布施にような子が居るとは思えない。
デュノア「あー・・・あの子ってお母さんに捨てられたって言ってたけど・・・なんでですか?」
そこだ。
私と一夏と一緒で家族に捨てられた。
あの頃の一夏と変わらない歳にだ。
その頃の一夏にとって私に存在が心のゆとりとなっていた。
その後友達ができて今では恋人もできた。
だがあの子はどうだ?
たった1人で過ごしていて誰も頼る人が居ないはず。
束に出会うことがなければずっと1人だったのだろう。
楯無「日本中の布施家をちょっと調べてみます。」
千冬「すまない。」
更識はそう言うとさっさと部屋を出て行った。
デュノアは居心地が悪そうに椅子に座りながら視線を彷徨わせている。
教師と一緒にいたらそうなる。
私も小学校、中学校、高校とそうだった。
束は教師が居ようがいなかろうが関係なかったがな。
それにしても一夏は遅いな。
まさか凰とイチャイチャしているのか?
お姉ちゃんは寂しいぞ!
少し凰に嫉妬したらデュノアが私を見て辺な声を出して固まったが私は気づかなかった。
翠サイド
私は部屋に戻っています。
デュノアさんが私のお姉さんになる。
嬉しいです。
「お前。」
すると声をかけられました。
私は帽子を深く被り声の方向を向きます。
そこには長い銀色に髪をしている眼帯をつけた人が居ました。
髪の色が綺麗です。
「職員室は何処だ?」
迷子でしょうか?
私は職員室に方向に向かって指を向けました。
「そうか、すまない、恩にきる。」
銀色の髪の人は指の方向に歩いて行きました。
転校生でしょうか?
私はそう思いながら歩きます。
???サイド
私はさっきの幼い少女を思い返す。
正直に言うとあいつは強い。
今まで戦場にいた私が言うから間違いない。
オドオドした見た目だがなんらかの血の匂いがあの少女からした。
それにあの少女、
必要なら死ねる覚悟がある。
教官のいる日本にあのような少女が居たとは思わなかった。
名前くらい聞いておけばよかった。
それにしてもクラリッサめ。
日本のアニメをアニメイトで大量に買って送ってくれと言うなんて!
上官の扱いが雑だろう!
まぁ棚の端から端までドイツ政府名義で大量に買ってドイツに送ったがな。
その分再会したら覚えていろよ。
私は職員室に向かった。
鈴サイド
次の日の放課後、私は痛い腰を摩りながらアリーナに来た。
一夏のヤツ〜!
猿のように盛って!
で、でも凄く良かったからいいけど私は今日1日中腰が痛いのよ!
私は甲龍を見に纏うと目の前にイギリス代表候補生のセシリアがいた。
向こうもISを纏っている。
セシリア「あら鈴さん、奇遇ですわね。」
鈴「セシリア?この時間にアリーナに居るなんて珍しいわね?」
いつもなら一夏を探しに歩いている人がなんでここにいるのか?
私?
私は布施と戦闘訓練よ。
最近では1対多、多対1といった訓練をしている。
1対多は分かるけど多対1の理由は初めは分からなかったけどこの前一夏と私VS布施の操るIS1体と戦ったけど負けた。
思わず一夏と言い合いになりかけたけど布施が私と一夏の直すべき事を教えてくれた。
まずは私らの位置をお互いに把握しておらず声掛けなどしなかった事。
別に大声を出さずに通信で声かけをするだけでも連携ができる・・・当たり前の事だけど忘れてた。
漫画やゲームのように分かり合っていると思ってた。
一夏も同じ考えだった。
次にお互い接近武器メインだから私が遠距離武器を時折使用する事。
一夏は接近武器しか無いから私が遠距離武器を使用すると分かる、あるいは私が伝えたら私の位置を常に把握して武器の射線に入らないように意識する事。
そうするだけで布施の操るISを倒すことが出来るって言われた。
初めは意識し過ぎて攻撃も回避もままならなかったけど何回も繰り返してやっと倒した。
お互い喜んで抱き合った時はもうすっごく興奮した!
今でもあの時の喜びが・・・何考えてるんだろう?
セシリア「昨日鈴さんと私が山田先生と模擬戦をした時の事を覚えています?」
あぁ・・・あれね。
昨日1組と2組の合同授業で戦ったのよね。
その時に織斑先生に山田先生と模擬戦しろと言われた。
その時に私はセシリアと初めてタッグを組む事になるからセシリアには遠距離攻撃だけをする様に伝えた。
まぁセシリアも当たり前ですわと言ったわ。
後は私がセシリアの射線に入らないように気をつける事とセシリアの位置を常に把握する事。
そして山田先生の実力は未知数・・・正直負けるだろうと考えてる。
そして私は武器を構えて模擬戦を行う・・・めっちゃ苦戦した!
その上で負けた!
私は山田先生の銃撃を避ける。
セシリアが撃つけどまぁ避けられる。
だけど私は接近戦を行う。
もちろんセシリアの射線を考えながら。
いつ頃撃たれるか分からないから何回かわざと山田先生から離れると同時に撃つけど、私が離れると狙撃が来る、代表候補の先生には丸分かり。
だから私も離れると同時に龍砲を撃った。
セシリアの狙撃は当たらなかったけど接近攻撃しかしなかった私の龍砲には驚いて一度だけ吹き飛んだ。
そう一度だけ。
その後は流石先生と言うほどの順応力で私の時折放つ龍砲をかわして着実にSEを削って来た。
そして私はSE切れで戦線離脱。
セシリアは山田先生の猛攻を受けて数分でダウン。
はぁ・・・一夏にカッコ悪いところ見せたわ。
そう落ち込んでいると織斑先生に、
千冬「凰、お前の戦い方は見事だった。まさか多対1の戦い方の布施に教えてもらっていたなんて思わなかった。オルコットはまだ多対1の戦い方を物にしていない。その上山田先生は凰にのみ本気で戦っていた。その意味は分かるな?」
耳元で小声で言われて嬉しかった。
まさか山田先生に本気を出させていたなんて。
他生徒の前だから表立って褒めたりはしなかったけど嬉しい。
更にその後は山田先生に、
山田「凰さん、先程の模擬戦お見事でした。射線の位置どりにオルコットさんの位置確認。更にオルコットさんに私が視線を移さないようにする立ち回り。大人気なかったですが本気で行かせてもらいました。」
そう言われて更に嬉しかった!
にやけ顔にならないように必死で真顔でセシリアの言葉を待った。
セシリア「その時の鈴さんの動きが私と同じ代表候補とは思えない動きでしたの。一度も私の狙撃の射線を遮らず、時折私が撃つと思う時に距離を離す行動。一体どのような訓練をしたらあのように動けるのか、そう思うと私もこのままでは行けないと思いました。」
へぇ、一夏を追いかけるだけじゃなくてちゃんと訓練をする様にするんだ。
少し見直した。
・・・セシリアも布施の訓練をやらせたら化けるんじゃないかしら?
ちょっと一夏と布施に相談しよ。
そういえばセシリアは布施に倒されていたわよね?
素直に受け入れるかな?
鈴「そうなんだ。なんだったら私と少し訓練する?今日ここで訓練する約束してるからその人達が来るまで私が出来る範囲でアドバイスも出来ると思うし。」
ほとんど布施のアドバイスだけど。
布施の知識ってどこから持ってくるんだろうか?
一度狙撃の事を聞いたら教えてくれたし。
なんで狙撃の知識まで知っているのか聞いたら狙撃が得意な人がいてその人に教えてもらったって言ってたけど布施のような人見知りにそんな交友関係あるなんて思わなかった。
・・・布施のこと悪く言ったら一夏とのほほん女に怒られるわ。
それに私もあの子に恩がある。
セシリア「あ、ありがとうございますですわ。」
鈴「それじゃあちょっと私に攻撃して見て。私はまずは避けるだけだから。」
セシリア「はい!」
セシリアと私は訓練をしようとした瞬間アリーナの客席がザワザワと騒ぎ始めた。
私とセシリアは周りを見渡すとアリーナ入り口に黒いISが見えた。
何あれ?
周りは「ドイツの3世代のIS」と聞こえた。
なるほど、今日一夏のクラスに来た転校生ね。
そして一夏を叩いた子。
一夏は気にしていない、千冬姉のモンド・グロッソ2連覇出来なかったのは俺のせいだしそれで恨みを買っているのだろうって言ってた。
本人が気にしていないなら私は何も言わない。
ドイツの子が私らを見て。
「お前ら専用機持ちだな?私と戦え!」
なんで?
鈴「なんで私らが貴方と戦わないといけないのよ?」
「織斑一夏が私との戦いを拒んだ!だがあいつはお人好しのようだ?親しい人が傷ついたら嫌でも私と戦わないといけない。」
まさかその為だけに私らと戦うの?
セシリア「私らがそのような事に乗るとでも?」
「まさか、貴様らは腐っても代表候補、こんな安い挑発に乗ると思っていない。だが私には分からない。なぜ貴様らはあの様な種馬に群がるのか?」
次は一夏をディスってる。
一夏は優しくて鈍感なんだから無意識に女の子が群がるのよね。
でも一夏はその中で私を選んでくれた。
やばい!顔がにやける!
それに一夏をダシにして挑発しても私は・・・
セシリア「今なんて言いました?」
乗ってる人いたわ。
なんで乗るのかな?
「耳が悪いのか?なぜあんな出来の悪い種馬に群がるのか不思議だって言っている。」
セシリア「イチカさんは出来が悪くありませんわ!代表候補である私を倒しておりますの!」
「それは貴様が弱いからだろ?」
それは私も同感。
セシリアも思わず何も言い返せなかった。
仕方ない。
鈴「ねぇ、私らと戦いたいのよね?」
「あぁそうだ。」
鈴「ルールは?」
「私と貴様ら、どっちらかが戦闘不能になるまでだ。降参は聞き入れない。」
鈴「正直に言うけど私ら不利なのよ。」
セシリア「どうしてですの!?私と鈴さんの2人がかりなら!」
鈴「人数が多いから強いって言うのは違うわよ。向こうは多分私の甲龍とセシリアのブルー・ティアーズの機体情報を調べたはず。機体の性能や私らの癖を調べた上で私らに喧嘩を売っているのよ。そして私らはあいつのISの情報や戦闘データを知らないし見たことがない。情報で知っているのと知らないのでは戦いに影響があるし私らは全力が出しにくい。だから正直分が悪いもし人数差で戦うならこっちが後2〜3人欲しいわね。」
こうなるなら転校生の情報見ておくべきだったわ。
「ほぉ、情報の重要性を分かるなんて・・・見直した。更に自分が負ける事も見越して、私も貴様らと同じように決闘を申し込まれても断るだろう。気に入った。もし代表候補から外されたらドイツに来ないか?私に隊に入り共にドイツを守ろうではないか?」
鈴「悪いんだけど私は自分の国が好きなの。だから候補から外されてもずっと中国に残っている。もし他国に行くなら日本に移住するわ。」
そして一夏のお嫁さんになるのよ!
「そうか・・・残念だ。気が変わったら連絡をくれ。それじゃあ始めようか。」
今の会話で戦いをするの?
ある意味すごい子ね。
向こうはやる気だし仕方ない。
鈴「セシリア?昨日のようにやるわよ。」
セシリア「分かりましたわ!鈴さん!」
こうして戦いが始まった。
一夏サイド
俺は師匠と一緒にアリーナに向かった。
今日転校生に叩かれた頬が痛い。
理由はわかっているし鈴にそれを伝えると殴り返すと言いかねないため大丈夫と伝えて場を収めた。
師匠にも心配された。
俺は師匠を撫でて大丈夫と伝える。
少し遅くなったけど鈴、待ってるかな?
そう思っていると周りの生徒が慌ただしくアリーナに走って行った。
どうやらアリーナで戦っている生徒がいるらしい。
もしかして鈴?
だとすると不安だな。
俺は急いでアリーナに向かう。
アリーナに着いた俺が見たのは倒れているセシリアとかろうじて立っている鈴だった。
「驚いた。連携もヘイト稼ぎも位置どりもお前は完璧だ。戦い方も他の生徒より上出来じゃないか。お前のような部下が欲しいな。」
鈴「生憎、私はドイツの軍人になる気は無いわよ。」
「本当にそれが残念だ。」
あいつ・・・ラウラ・ボーデヴィッヒが鈴に近づいて鈴の体を手刀で貫いた・・・ように見えた。
鈴「ごめんね甲龍。」
鈴は少し横にずれて手刀を自分の腕にわざと突き刺した。
ボーデヴィッヒも驚いた表情をしている。
鈴は突き刺さった腕をもう片方の腕で掴み、
鈴「喰らいなさい!」
零距離で龍砲を放った。
ボーデヴィッヒは回避する事が出来ずに龍砲をモロに当たり吹き飛んだ。
鈴はそのまま倒れる。
一夏「鈴!」
俺は鈴に近づいた。
気を失っているだけでよかって。
貫かれた腕を見るとISの装甲を貫いただけみたいだ。
腕まで達していない。
ラウラ「来たか。織斑一夏。」
俺は声の方向を見る。
ボーデヴィッヒが立っていた。
ラウラ「そいつは強かったぞ。正直向こうで先にやられたイギリス代表候補生の数倍強かった。最後の最後まで諦めない力は私は真似できないな。」
当たり前だろ・・・
俺の恋人は世界一最高の人間だからな!
俺は白式を身に纏う。
師匠から挑発に乗るなとか感情に流されるなとか言われているけどちょっと無理になった。
ラウラ「ほぉ、戦う気になったか?」
一夏「まぁな。そっちは休憩しなくていいのか?」
ラウラ「問題ない。それに私が貴様に負けると思っていないからな。」
そうか・・・なら!
俺が零落白夜を構えて一直線にボーデヴィッヒの元に向かう!
ボーデヴィッヒも俺の所に駆け出した!
お互い手刀と刀がぶつかりそうになった瞬間!
「そこまでだ。」
乱入者が現れた。
その人物が片手でIS用の刀を扱う、二刀流で。
それで俺らの攻撃を受け止めた。
ラウラ「教官。」
受け止めた人物、千冬姉だった。
千冬「それ以上の私闘は懲罰対象となる。大人しくISを解除しろ。」
流石のボーデヴィッヒも千冬姉の言葉に頷き従わないと行けないようだ。
俺もそうだ。
ISを解除した。
千冬「織斑、向こうにいる布施と一緒にオルコットと凰を医務室に連れて行け。ボーデヴィッヒ。お前は私と共に来い。」
ラウラ「はっ。」
俺は頷いた。
師匠はすでにオルコットを担いでいる。
俺は鈴の元に行き鈴を担いだ。
その頃には千冬姉もボーデヴィッヒもいなかった。
ボーデヴィッヒ、もし再戦出来るなら次は倒す。
俺は心の中でそう誓った。
師匠が心配する視線を送っていることに気づかず。
翠サイド
アリーナでの一件、次のクラス対抗戦までアリーナが使用禁止になりました。
パンダさんは大きい怪我はありませんでしたがアイエスがボロボロでした。
お見舞いに行きました。
パンダさんは私に謝ってきました。
私と訓練して強くなったのに負けた事に謝ってきました。
私はそんなにすごい人じゃありません。
私が困っていますと織斑さんが来ました。
パンダさんのお見舞いに来たようです。
パンダさんは織斑さんを見た瞬間恋する女の子のように織斑さんとイチャイチャを始めました。
匂いも甘い匂いがします。
幸せなことはいいことです。
私は少し離れた所でお2人見守ります。
そして昨日の眼帯さんを思い返します。
匂いがしました。
出来損ない、憎悪、人?以前マドカさんが言っていました試験官ベイビーでしょうか?
そして織斑先生に向ける匂いは敬愛と尊敬・・・何があったんでしょう?
そう考えていますと突然病室が開きました。
そこには大勢の女性がいました。
思わず更に隅に移動しました。
お話を聞いていますとタッグトーナメントを一緒に出て欲しいとのことです。
すでにもう1人の男性操縦者のデュノアさんは既に決まったと言われています。
織斑さんはパンダさんとタッグを組む予定でしたがISが危ないくらい壊れた為修復まで時間がかかるそうです。
織斑さんが困っています。
私には何も出来ません。
その時、
簪「あの・・・ここに布施さん来てませんか?」
更識さんが来ました。
その瞬間織斑さんが更識さんを見て、
一夏「俺!この子とタッグを組むから!ごめん!」
そう言いました。
女性達は残念そうにお部屋から出て行きました。
残ったのは私と目を丸くして状況が理解出来ていない更識さん、そして必死にパンダさんに謝る織斑さんと怒っているパンダさんだけでした。
本音サイド
みどりんが部屋に帰ってきて今日あった事を聞いたら驚いちゃった。
だってかんちゃんがおりむーとタッグを組むなんて思わなかったもん。
多分おりむー的には逃げたい為たまたまやってきたかんちゃんを指名したんだね。
それにしても今日もみどりんかわいい!
ネコ耳もピクピクしてるし恥ずかしそうにしている所も特にかわいい!
でもかんちゃんどうするんだろ?
かんちゃん、おりむーの事結構怒ってたよね?
でも専用機ができてかんちゃんも機嫌がいいから大丈夫だよね?
私はみどりんの頭を撫で撫でしながらちょっとだけそう考えた。
簪サイド
どうしよう。
翌日、あの時流されるままでいたけどまさか織斑さんと組むことになるなんて・・・
一夏「えっと・・・トーナメントまでの間よろしく。」
少し馴れ馴れしいけど悪い人じゃない。
布施さんに訓練してもらっているらしいから強いはず。
一夏「アリーナが使えないから作戦会議だけでもしたいけどダメかな?」
簪「大丈夫です。場所はどこにしますか?」
一夏「師匠を呼んで図書館でどうだ?更識さんは師匠・・・布施と交友があるし全然知らない俺と一緒に居るより気が楽になると思う。」
たしかに、
布施さんが私と織斑さんとの繋がり。
あの子がいると安心する。
簪「それで大丈夫です。」
一夏「そうか!ありがとう!明日から大丈夫か?」
私は頷く。
織斑さんは再びありがとうと言ってくれた。
更に翌日。
私と織斑さんと布施さんで作戦会議をした。
お互いの武装を確認してどう行動するか。
織斑さんは接近しかできない為私は春雷や山嵐でサポートする事になる。
あのミサイルの嵐は使いたくないなぁ。
思ったより自分の役割がわかってきた所で今回は終了。
一緒に寮に帰っていると廊下の曲がり角から聞いた事のない声が聞こえた。
「教官!どうして日本で教師をしているのですか!?教官ならこのような辺境ではなくても!」
「・・・ボーデヴィッヒ、お前は随分と偉くなったな。ISを与えられた事で自分が神になったつもりか?」
ラウラ「そうじゃありません!ここでは教官の実力を出しきれません!」
千冬「そうか、お前に私の何が分かると言う?それ以上舐めた事を言うな。小娘が。さっさと部屋に戻れ。」
織斑先生と・・・転校生のボーデヴィッヒさん?
なんかすごい話をしている気がする。
思わず3人で立ち聴きしちゃった。
1人の足音が遠ざかる。
千冬「・・・そこで隠れているやつ、出てこい。」
バレてた!?
私達は織斑先生の前に出た。
千冬「珍しい組み合わせだな?」
一夏「俺と更識がタッグでトーナメントに出場することのなったんだ。師匠はアドバイスをもらってた。」
目の前にブリュンヒルデの織斑先生がいる。
本能的に逃げたくなる。
一夏「織斑先生、ボーデヴィッヒは織斑先生をドイツに呼び戻したいんですか?」
千冬「そうだな。お前が誘拐された時にドイツ政府に捜索依頼をしたんだ、その見返りが織斑の知っている通り1年間の顧問だ。その時にボーデヴィッヒと出会った。そして鍛えたらあんな感じだ。」
なんかヘビーな話してるんだけど!?
えっえっ?織斑さんって誘拐されたの?
そんな話部外者の私と布施さんに話していいの?
布施さんは帽子を深くかぶって聞こえないフリをしてる!
いつのまに!?
一夏「織斑先生は・・・モンド・グロッソ2連覇したかった?」
千冬「私を馬鹿にするな織斑、ただの肩書きと家族の命、どっちが大事か分からないほど私は腐ってない。」
やばい、織斑先生がかっこよく見える。
一夏「そっか・・・俺、ずっと後悔してた。千冬姉が本当は俺のせいでモンド・グロッソを2連覇出来なかったのかって。それをボーデヴィッヒに言われて・・・」
千冬「・・・そうか、私はそんな事を考えている弟をずっと放置していたんだな。姉失格だ。」
一夏「そんな事ない!千冬姉は俺の為に仕事して自分の時間を犠牲にして俺を育ててくれた!姉失格じゃない!俺が弟失格なんだ!」
千冬「それは違う!一夏が居たから私は頑張れたんだ!」
一夏「千冬姉!」
千冬「一夏!」
そして2人は抱きしめあった。
何この今時ドラマでもアニメでもしない芝居。
流石の布施さんも呆れ・・・えぇ泣いてる!?
もう私が泣かせたんじゃないかって言うくらい泣いてる!
耳をを帽子で塞いでたよね!?
丸聞こえだったの!?
目の前で抱き合ってる織斑兄弟。
横では私は泣かしてないけど泣いてる布施さん。
私はどうしたらいいのかな?
私は頭が痛くなった。
一夏サイド
トーナメント当日。
俺と更識はトーナメント表を見て戦慄した。
1回戦からボーデヴィッヒとなぜかタッグを組んでいる箒。
まさかすぐに戦う事になるなんて思っていなかった。
一夏「更識、行けるか?」
簪「行くしかないですよ織斑さん。それに布施さんにボーデヴィッヒさんの機体情報を貰ったから対策もバッチリだよ。」
そう、俺らは師匠にボーデヴィッヒの機体の情報をもらった。
俺と更識も調べてたが師匠の場合全ての武装や弱点となる死角、更にボーデヴィッヒの癖などメモされていた。
流石に素人の俺は気が回らなかった。
更識も驚いていたが師匠はこれをくれた事に感謝している。
初めは鈴と同じように痛めつける気満々だったがここ数日でその考えは変わった。
ボーデヴィッヒに言われた千冬姉のモンド・グロッソ2連覇が出来なかった事、ずっと自分を責めていた。
それをボーデヴィッヒに突かれて苛立ち八つ当たりをしようしていた。
だけど千冬姉と本心を言い合った事で心の中のモヤが消えた気がする。
さっぱりした気分だった。
俺と更識は時間ギリギリまで作戦会議を行った。
楯無サイド
ついに簪ちゃんのデビュー戦よ!
はぁ〜緊張しちゃう!
こんなに緊張したのは楯無の名を襲名した時以来だわ。
隣で虚ちゃんが何か言いたそうな視線を向けているけど気にしな〜い。
それにしてもどうやってあのボーデヴィッヒさんを倒すのかしら?
布施さんのアドバイスがあってもかなり苦戦すると思うわ。
華々しいデビュー戦が惨敗なんて悲し過ぎる!
裏でこっそりISに細工しようかしら?
虚「お嬢様?」
ヒィ!?
虚ちゃんがもう空鍋回してる楓ちゃんのような目をしてる!
もしかして虚ちゃんってエスパーなの!?
私は虚ちゃんの怖い目を向けられながら簪ちゃんの試合を待った。
だから怖いって虚ちゃん!!
一夏サイド
俺はアリーナに出た。
簪「織斑さん、ボーデヴィッヒさんを見ても平常心でお願い。」
一夏「わかってる。師匠からも常に言われてるから大丈夫だ。」
鈴の事があったから頭に血が昇るかもしれないが今は大丈夫だ。
向こうもやってきた。
ラウラ・ボーデヴィッヒと箒。
お互いISを身に纏っている。
ラウラ「待っていたぞ織斑一夏。」
いや俺らが待っていた方なんだがな。
日本語間違っているぞ。
まぁドイツ暮らしが長かったから仕方ないか。
箒は俺を睨みつけている。
まぁ箒から常に逃げているから憎まれるか・・・
ラウラ「首を洗って待っていたぞ。」
簪「いや、そこは首を洗って待っていたかだよ。」
ラウラ「そうか。日本語は難しいな。この日のために風呂で綺麗に首を洗っていたのだがな。」
天然なんだな。
ボーデヴィッヒが転校生してきてから俺はボーデヴィッヒの事を知ろうとしなかったがこうして会話をしていると真面目で天然っぽいな。
ラウラ「さて、織斑一夏、覚悟はいいな?」
一夏「ボーデヴィッヒ、俺だけじゃなくて更識もいる。俺1人にかまけるとやられるぞ?」
ラウラ「そうだな。だが1人だろうと2人だろうと私は負けない。」
その自信はいつまで続くかな?
それにしても箒はずっと喋ってないな。
あの目はかなり怖いんだが・・・
「それでは!織斑一夏、更識簪ペア対ラウラ・ボーデヴィッヒ、篠ノ之箒ペアの試合を始めます!」
アナウンスが流れてカウントダウンが始まる。
零落白夜を握る手に無意識に力が入る。
簪も心なしか緊張しているようだ。
そして、
ブザーが鳴った。
先に動いたのはボーデヴィッヒだった。
ラウラ「一気に仕留める!」
その言葉を発した瞬間俺は動けなくなった!
これが情報にあった慣性停止結界!?
ボーデヴィッヒのISの特殊技能らしいがどういった原理かわからない。
ただ俺が動けなくなり一方的にボコられる事が分かる。
俺が動けなくなった瞬間、箒が刀を構えながらこっちに来た。
俺はただの案山子だ。
だが、
簪「私を忘れたらダメだよ!」
俺の後方から何かが発射された音が聞こえた。
作戦通りだ。
俺の背後から大量のミサイルが飛んできて俺の横を通り過ぎる。
ボーデヴィッヒは驚き回避に専念し始めた。
その際に俺は動けるようになる。
師匠の情報通りこの能力はすごい集中力がいるようだ。
箒は俺への突進をやめて回避を行う。
俺は更識を横目で見る。
背中からなんか分からないが春雷って武装を構えてボーデヴィッヒを狙っていた。
その横には小さい丸い球体を浮かべている。
更に床には黒い大きな箱が数個落ちている。
俺は箒に向かった。
箒には悪いがすぐに決める。
箒「いちかーーーー!!!」
怖っ!?
箒の目がやばい目をしてる!
あれだ!一時期アニメをやってたうさ美ちゃんの目だ!
俺は零落白夜を振り上げる!
箒も俺の方を向いて構えるが箒さん?ミサイルはどうする予定で?
案の定ミサイルの事を忘れていたようで箒の側面にミサイルが全て命中してすぐに戦線離脱になった。
俺に構わなければ全て避け切って戦えたのに。
俺は更識を見た。
ボーデヴィッヒのでっかい銃撃が簪に向かって火を吹く!
簪は急いで避けるが肩に当たり春雷の1つが壊れる!
あのミサイルを全て落としたのか!?
さすが軍人。
ミサイルの落とし方を知っていたか。
俺は鎖を引っ張り零落白夜に取り付ける。
鎖を取り出しやすいように利き腕とは逆の手に付けた鎖!
師匠と一緒に改良したんだ!
ボーデヴィッヒはまた停止結界を更識に行う!
更識は動けない。
俺は先端に零落白夜を取り付けた鎖を勢いよく回す。
ボーデヴィッヒは大きな銃身を更識に向けて構えた。
ラウラ「お前を落とせば織斑一夏だけになるな。沈め!」
簪「私だけ見ていると痛い目に遭うよ!」
そして投げる!
零落白夜を取り付けた鎖はボーデヴィッヒの方向に向かって飛ぶ!
ボーデヴィッヒは飛んでくる零落白夜に寸前で気づき避けるが足の装甲に刺さる。
ラウラ「くっ!?」
俺は鎖を巻き取りながらボーデヴィッヒに向かって、
一夏「くらえ!」
殴る!
瞬間加速をしてないからそんなに強い衝撃は無いがかなりのものだろう。
ボーデヴィッヒは吹き飛ぶと同時に零落白夜が抜ける。
俺は鎖を零落白夜から外して更識に先端を投げ渡す。
一夏「更識!」
動けるようになった更識は鎖の先端を受け取り頷く。
ラウラ「織斑一夏!」
その声と同時にボーデヴィッヒの方から発射音が聞こえた!
俺はすぐに避ける。
ラウラ「貴様!教官から授かった剣を投げたな!」
一夏「俺は千冬姉じゃない!これが俺の・・・俺が師匠からも教えてくれた戦い方だ!」
俺はボーデヴィッヒの元に瞬間加速で近づく!
そして斬る!
ボーデヴィッヒは手刀で弾いた!
簪サイド
強い・・・
ボーデヴィッヒさんは強い。
私と織斑さん2人相手でも負ける様子はない。
だけど!
私は織斑さんから受け取った鎖の先端を床に落としたミサイルコンテナの取手に引っ掛ける。
そして、
簪「シェンフィールド!ボーデヴィッヒさんをロックオン!」
すでにロックオン済みだと思うシェンフィールドに向かって思わず叫ぶ。
シェンフィールドとリンクする。
既にロックオンは終わってた。
簪「1つだけ残して全門発射!」
私は肩に担いでいるミサイルコンテナと床に置いたミサイルコンテナを1つだけ残して全門一斉発射した。
ミサイルの嵐がボーデヴィッヒを左右と上から襲い掛かる!
ラウラ「なっ!?」
織斑さんが急いでボーデヴィッヒさんから離れる。
ボーデヴィッヒさんは驚いていたけどすぐに回避に専念した。
100を超えるミサイルの嵐をどうやって逃げ切るか見てみたいよ。
簪「織斑さん!準備は出来ています!」
一夏「わかった!」
織斑さんは返事をすると鎖を両手で掴みその場で回り始める。
鎖の先端のミサイルコンテナが初めは地面を擦れていたが徐々に宙を浮き始める。
ハンマー投げだね。
幸いボーデヴィッヒさんはミサイルの迎撃をしていて私らの事は眼中に無かった。
そしてミサイルコンテナがボーデヴィッヒさんのいる高さまでになった。
簪「もう少し!」
頭が痛い!
今すぐにでもシェンフィールドとリンクを切りたい。
でもリンクを切ったらボーデヴィッヒさんのロックオンが消えるかもしれない。
そしたら作戦が水の泡だ!
鼻血が出た・・・
でも!
一夏「今だ!更識!」
織斑さんの声で私は叫んだ!
簪「発射!」
ボーデヴィッヒさんの目の前でミサイルコンテナの蓋が開き全てのミサイルが零距離でボーデヴィッヒさんに命中する。
100のミサイルは当たればラッキー程度の目眩し。
本命は織斑さんがハンマー投げした方のミサイルコンテナだった。
ただ全門一斉発射しても軍人のボーデヴィッヒさんは回避したり迎撃する、
だから軍人でもやらない奇抜な作戦が必要だった。
そこで布施さんはこのミサイルコンテナハンマー投げを思いついた。
命名は織斑さん。
これは時間との勝負だった。
ミサイルが全部撃ち落とされる前に織斑さんがミサイルコンテナをボーデヴィッヒさんのいる高さまで持っていく事。
そしてボーデヴィッヒさんは回避に専念するため常に動く。
その為シェンフィールドとリンクして常にロックオン状態にしておく事。
最後に絶対に私らに視線を向けさせない事。
この瞬間までミサイルはかなり消費を抑えた。
コンテナは爆発と熱で粉々になると思う。
整備士さんに後で謝らないと。
煙がボーデヴィッヒさんを隠している。
どっち・・・私らは息を飲んだ。
そして、
地面に何かが落ちてきた。
ボーデヴィッヒさんだ!
ISはボロボロ・・・勝ったんだ。
「ボーデヴィッヒさんのSEが無くなりました!勝者!織斑、更識ペアです!」
そのアナウンスにより私らの勝利が確信した。
勝った・・・
一夏「やったな更識!」
織斑さんが私に近寄り手を挙げてきた。
ハイタッチ?
そうだよね、私らは勝ったんだ!
私は織斑さんにハイタッチした。
翠サイド
鈴「一夏もあの4組の子もやるじゃない。」
私は車椅子に座っていますパンダさんの横で織斑さんと更識さんの試合を見ていました。
試合が終わりましたら織斑さんに会いたいとパンダさんが言いましたので控室に向かっています。
鈴「あの戦い方も布施が教えたの?」
パンダさんが聞いてきました。
私は口にしただけです。
行動を起こしたのはあのお2人です。
私は小さく頷きました。
鈴「そっか・・・私はあんな奇抜な作戦思いつかないな。」
なんでしょう?
寂しさ・・・嫉妬?
鈴「ダメね。私、あんたに嫉妬してる気がする。あんたのように強くなりたいって思ってる。あれだけ一緒に訓練付き合ってもらってるのに・・・最低ね。」
そんな事ないです。
パンダさんは強くなっています。
鈴「はぁ、一夏と一緒にトーナメントに出れなくてナーバスになっているのね。ごめんね布施。」
私は首を勢いよく横に振ります。
その時嫌な匂いが一気に増えてきました。
私は思わず早足になります。
鈴「えっ?ちょ、ちょっと!?ふ、布施!?早い!早いって!」
パンダさん、ごめんなさい。
私は急いで控え室に向かいました。
ラウラサイド
ま、負けた・・・教官の弟の織斑一夏に・・・なぜ?なぜ負けた?
嫌だ、戻りたくない・・・あの頃に・・・教官が来る前に・・・
力が・・・
(力が欲しいか?)
欲しい・・・
(力が欲しいか?)
力が・・・欲しい・・・
(よかろう。)
ヴァルキリートレースシステム起動
千冬サイド
スコール「おいあれって確かVTシステムじゃ無いか!?」
横でミューゼル先生が大慌てで私に言ってくる。
それはわかっている!
なぜドイツの専用機にそんなものが積まれているんだ!?
ドイツの上層部の考えは分からん!
千冬「山田先生!アリーナ内に残っている生徒と客席!更に来賓の方々に避難指示を!」
山田「は、はい!」
スコール「私はアリーナに向かう!奴を止める!」
ミューゼル先生は早足でアリーナに向かった。
一夏、更識、無事でいてくれ。
翠サイド
急いで控え室にきた私は驚きました。
鈴「な、何よあれ!?」
黒い・・・殺意・・・嫉妬・・・憎しみ・・・恐怖・・・色々な匂いが混ざり合って気持ち悪いです。
私はパンダさんを置いてアリーナに向かいます。
鈴「布施!?私もいっつ!?」
パンダさんは立ち上がろうとしましたが本調子ではありません。
翠「・・・行ってきます。」
パンダさんにそれだけ伝えてアリーナに出ました。
アリーナのシールドを少しだけ斬って入りました。
後で織斑先生に怒られます。
すぐに織斑さんと更識さんの近くに移動します。
一夏「師匠!?」
簪「布施さん!?」
私はお2人を無視して前に出ました。
翠「お2人は下がってください。」
一夏「師匠!俺は戦えます!」
簪「でも織斑さん、私らはSEがもう無いよ。」
そうです。
先程の戦いでお2人のエスイーが少ないです。
途中でエスイーが無くなると危ないです。
一夏「くっ・・・」
簪「布施さん・・・どうやって入ったんですか?」
・・・そこに触れないでください。
私は答えることが出来ないので黒色の人の方向を向きます。
・・・織斑先生?
千冬「布施!?聞こえているか!?どうやって入ったか分からないが今ミューゼル先生がそちらに向かった!布施は織斑と更識、そして向こうで気絶している篠ノ之を連れて逃げるんだ!」
織斑先生が放送してきます。
ですが私は首を横に振ります。
コアさんが叫んでいます。
(ラウラを助けて!)
ずっと私に叫んでいます。
だから私は助けます!
その時スピーカーからノイズが走りました。
束「ヤッホー!みーちゃん!ちょーとまたハッキングさせてもらったよ!えっ?最近タイミングが良すぎるって?IS学園に盗聴器を無数に仕掛けてあるのだー!だからちーちゃんの放送も今の状況は丸分かり〜!みーちゃん、それはヴァルキリートレースシステムっていってすんごく不細工なシロモノなんだ!過去にちーちゃんがモンド・グロッソで優勝した時のデータを元に作られたシステム、つまり今にあの子は無理矢理ちーちゃんの戦闘能力、戦闘技術と使わされている状態!このままだとちーちゃんの戦い方についていけないあの子にかなりの負担が来て最悪死んじゃうんだよ!もうフランス企業に続いてドイツ企業潰しちゃおうかな!?」
シノノノさんでした。
ばるきりーとれーすしすてむ?
よくわかりませんがあの人が死ぬのは嫌です。
私は世界最強と擬似的ですが戦う事になるのですね。
私は爪を出します。
一夏「師匠・・・・・・更識、俺らは隙を見て箒を助けて隅に移動しよう。」
簪「うん、布施さん。手伝えなくてごめんね。」
私はゆっくりと首を横に振ります。
1人は慣れています。
黒い者が何かを構えます。
刀・・・です?
何処となく織斑さんの刀に似ています。
私は走ります。
黒い者は動きません。
このまま爪で切り裂きます。
しかし刀で防がれました。
更に回り込んで切ります。
しかし機敏な動きで避けます。
更に向こうは切りかかってきました。
私は弾いて反撃しますが蹴られました。
強いです・・・強いですが中の人から・・・コアさんから悲鳴が聞こえます。
負けられません。
織斑さんらは気絶していました人を運んで隅に居ました。
私は目を赤くさせます。
スコール「布施!援護しにきた!」
ミューゼルさんがアリーナのシールドを壊してやって来ました。
スコール「織斑!更識!私が壊した穴からアリーナの外に出るんだ!」
織斑「わ、わかりました!」
織斑さんと更識さんは気絶した人を担いで急いでアリーナの外に出ました。
スコール「よし、これで暴れられる。布施!多分だが私ではボーデヴィッヒを殺してしまう!だからお前は隙を見てボーデヴィッヒを救うんだ!やれるな?」
私は頷きました。
スコール「よし!それなら行くぞ!」
ミューゼルさんのアイエスから赤い鞭が飛び出てきました。
黒い者はそれを切り裂きます。
スコール「それで終わりだと思うな!」
私は動きます。
ミューゼルさんは火球を打ち出しました。
黒い者はそれすらも斬り払います。
スコール「まだまだ!」
ミューゼルさんが黒い者に突進しました。
黒い者はミューゼルさんを斬ろうとします。
しかしミューゼルさんの周りに赤い膜が出ました。
スコール「今だ!」
その声に私は一気に加速して黒い者の懐に入ります。
そして黒い者の中に爪を立てます。
そして・・・コアさんと・・・人に触れました。
ラウラサイド
くらい・・・クライ・・・暗い・・・
ふかい・・・フカイ・・・深い・・・
私は何処に居るんだ?
何処に落ちていくんだ?
わからないワカラナイ分からない。
今・・・助けます・・・
誰だ?
なぜ私を助ける?
なんだこの光は?
あんたは呪われた子!出て行け!
何だこれは?
この女は何を言っている?
イニシエーターか、お前もあの怪物と一緒だ、消えろ!
みんな何を言っているんだ?
誰に向かって・・・
化け物が死んだ所で誰も悲しむことはないからな、安心して死ね!
私じゃ無い・・・
誰に向かって・・・
なんだぁ?お前・・・行く場所がないのか?
だったら俺と契約しようか?仕事の契約だ。
俺の名前は彰磨、薙沢彰磨だ、あんたは?
この男は誰だ?
それにその瞳に写っている魔女の帽子の子・・・どこかで・・・まさか!?
布施・・・翠・・・です
あの子の記憶か?
だが何だこれは?
まるであの子は追害されているではないか?
それにあの化け物、ガストレアなんて化け物は私は知らない!
なんなんだあの子は!?
それにあの子の強さは呪われた子供たちだからなのか?
妾は藍原延珠じゃ!蓮太郎のふぃあんせなのじゃ!
私はティナ・スプラウトです、お兄さんと昼夜を共にしています。
片桐弓月よ。よろしく。
この子達も・・・呪われた子供たち・・・なのか?
なんでこんな子供が戦っているんだ?
逃げて・・・!
なっ何だ!
なぜあの子が化け物に刺されているんだ!?
なんでお前は自分を犠牲に出来るんだ!?
なんで!
なんで何だ!?
殺せ・・・(うるさい・・・です・・・)
殺せ・・・(うるさい・・・です・・・)
喰らえ・・・(黙る・・・です・・・)
わかる・・・この映像を見せられてわかる・・・あの子は死ぬんだ・・・
お願いが・・・あるんです・・・好きな指に・・・触れてください・・・
親指に触れていますか?
今ズルしませんでしたか?
やめてくれ、何で私にこれを見せるんだ。
お手洗いです。
お手洗い・・・少しだけ遅くなります。
死ぬな・・・
死なないでくれ・・・
たくさん・・・素敵な人と・・・出会いました・・・
ありがとうございます・・・
延珠さん、ティナさん、弓月さん、彰磨さん・・・里見さん。
さようなら・・・
死ぬな!
ラウラ「死ぬな!」
私は思わず口に出していた。
夢?
「・・・死にかけている奴の言葉には見えないな。どんな夢を見ていたんだ?」
私は声の方向を向いた。
ラウラ「教官?」
千冬「ボーデヴィッヒ?体調はどうだ?」
体調?なぜ私はベッドに?
ラウラ「体が痛むこと以外は問題ありません。」
千冬「そうか、布施に感謝するんだ。」
布施?夢に出てきたあの帽子の?
ラウラ「呪われた子供たち・・・」
千冬「?何か言ったか?」
ラウラ「いえ、ただの独り言です。あの帽子の子は今何処に?」
千冬「私がここに来るまでお前につきっきりで寄り添っていたぞ。まぁ教員の指示を無視したから数日自室謹慎になるだろうな。」
そうか・・・あの子が・・・
千冬「ラウラ・ボーデヴィッヒ、貴様は何者だ?」
教官が唐突に言ってきました。
何者?
私は・・・
ラウラ「私は・・・私です・・・織斑教官でも・・・織斑一夏でも無く、ましては勇気あるあの子でもありません。私は・・・ラウラ・ボーデヴィッヒという女です。」
千冬「・・・そうか、私は出て行く。数日安静にしておくんだ。」
ラウラ「・・・わかりました。」
教官は少し笑顔を見せて部屋を出て行った。
数日、体の痛みが無くなった頃にあの子が来た。
フルーツの籠を持って。
翠「失礼・・・します。」
控えめのノックと控えめな声。
ラウラ「空いている。」
私の返事で扉が開いた。
そこには出会ってから変わることのない魔女の帽子をつけた子がいた。
翠「お邪魔・・・します。」
初めて出会ったあの時も思ったがこんなにオドオドしているのにあれほどの強い意志を秘めている。
翠「こ・・・これ・・・お見舞いの・・・フルーツです。」
ラウラ「あぁありがとう。今何か飲み物を入れる。」
翠「いえ・・・もう・・・帰ります・・・」
ラウラ「・・・私が話したいんだ、少し付き合ってくれないか?」
私はあの子を見た。
あの子はオドオドしながらゆっくりと頷いた。
ラウラ「ありがとう。」
私は椅子を準備して紅茶を入れた。
あの子の持ってきたフルーツの中に入っていた林檎を私は皮を剥いて切る。
ラウラ「どうぞ、お前が買ってきたのにどうぞは変だな?」
私がそう言うとあの子は困った顔をする。
私は林檎を皿の上に置いた。
そして何も話さなくなる。
私って会話の引き出しが無いのだな。
クラリッサに会話の引き出しを増やす手伝いをしてもらうか。
ラウラ「・・・私は生まれた時から戦いしか教えられなかった。それしか知らなかった。」
ただ聞いて欲しい、ただ聞きたい。
あの子にいっぱい・・・
ラウラ「母という人物にも会ったことは無いんだ。私・・・私達の部隊は作られた人間で構成されたからな。」
翠「・・・試験管・・・ベイビー・・・」
ラウラ「何だ、知っていたのか?なら説明は不要だな。私の上司は男であろうと女であろうと厳しくてな、少しでもミスをすると顔を何度も殴られた。成功してもできて当たり前、褒められることはなかった。だがそのおかげで私達の部隊は一時的だが最強と名乗っていた。ISが来るまでな。」
私は一度紅茶を飲む。
熱いな。
ラウラ「ISの前では普通の武器は意味をなさない、圧倒的な武力だった。最強と言われた私達の部隊は完敗した。そしてこちらも対抗するようにISを身に纏ったが上手くいかなかった。」
私は左目の眼帯を外す。
見せたく無い左目。
翠「綺麗・・・です。」
あの子は嬉しいことを言ってくれる。
出来損ないの目を綺麗と言ってくれた。
ラウラ「この目はISの操縦技術向上の施術をして試した際に失敗した証拠だ。それからはもう・・・ダメなこと続きだ。ずっと軍からは出来損ないと言われ続けた。部下達は励ましてくれたが・・・正直心が折れそうだった。そんな時に教官・・・織斑千冬が軍にやって来た。1年、短い間だったが私達の部隊は再び最強に返り咲いた。その時だろうな、教官に盲信になったのは。教官が全て、周りはどうでもいい、そんな考えになっていた。」
恩人を慕う事は間違いでは無いが行き過ぎる行為は狂信と一緒だ。
今回はよくわかった。
ラウラ「だけどお前と織斑一夏はそれを変えた。教官ほどでは無いがあいつは強い。そしてお前もだ、イニシエーターの布施翠。」
あの子は震えた。
何で知っているんだって怯えた視線を向けてくる。
参ったな、怖がらせるつもりは無かった。
数分前
千冬サイド
千冬「更識、調査はどうだ?」
私は病院の廊下で更識に電話をした。
何電話禁止?細かいことは気にするな。
楯無「・・・驚かないでください先生、日本中の布施家を調べた所およそ27600件、更に布施翠の名前を持つ人はその1割ほど、約2000名、そして10歳ほどの女の子は・・・60人。しかしどの家庭も翠ちゃんは親元で育てられていて虐待されている事もありませんでした。つまりあの子は・・・戸籍に載っていない無戸籍者・・・ですがどの布施家も何らかの原因で子供を産んだけど捨てたって家庭はありませんでした。」
日本を裏で掌握していると過言では無い更識家を持ってしても分からなかったか。
束が裏で糸を引いている可能性もあるが。
千冬「ご苦労、お前でも分からないなら今度直接本人に聞いてみよう。」
楯無「それがいいと思います先生。何かわかりましたらお知らせ下さい。」
そう言って電話が切れた。
私は電話を懐にしまいボーデヴィッヒの病室に向かう。
しばらく歩き病室に着いた私は扉を叩こうとしたが中から声がしたため音を立てずに中を見た。
ボーデヴィッヒと布施が話している。
不思議な組み合わせに私は聞き耳を立てていた。
どうやらボーデヴィッヒが一方的に話しているようだ。
あいつがこんな風に話すのは初めて見たな。
ほぉ、眼帯を外したか。
布施をそれほど信頼しているのか?
布施も綺麗だと言うなんてキザじゃないか。
ラウラ「だけどお前と織斑一夏はそれを変えた。教官ほどでは無いがあいつは強い。」
そうだろそうだろ。
自慢の弟だぞ。
ラウラ「そしてお前もだ、イニシエーターの布施翠。」
・・・
・・・
・・・
何を言っているんだボーデヴィッヒ?
何だイニシエーターとは?
布施が震えているようだ。
何だ?こんな所で布施の秘密を知ることになるのか?
ラウラ「すまない、お前が私を助けた時にお前のISのコアと私のISのコアが何らかの現象でお前の過去を見せてくれた。不本意とはいえ勝手に過去を見たことを許して欲しい。」
翠「い・・・いえ・・・」
ISのコア同士そんな現象を起こすのか?
だが布施の過去に興味はある。
ラウラ「産んでくれた親から化け物扱いされる、私は周りから化け物と言われていた。所詮他人が妬んでいるとわかっていたからどこ吹く風のように過ごしていたが・・・お前は実の母親から化け物と呼ばれた。肉親からそう呼ばれることは辛いはずだ。」
・・・辛いな・・・
私が一夏に化け物と呼ばれたら立ち直れない。
ラウラ「お前のような子供がなぜ死なないといけないんだ?お前のいた世界は一体なんなんだ?一部の子供がなぜ虐げられて死んでいかないといけないんだ?教えてくれ、布施翠。」
死ぬ?
布施のような子供が死ぬ?
話が見えないぞ?
ボーデヴィッヒは妄想癖でもあるのか?
「織斑先生?」
突然声をかけられて私は驚いて声の方向を見た。
千冬「山田先生?」
山田「何をしているんですか?ボーデヴィッヒさんの病室の前で?」
言えない、盗み聞きしているなんて言えない。
千冬「いや、ボーデヴィッヒが布施と話していたから入るに入れなくてな。」
私は咄嗟に言い訳をした。
山田「ボーデヴィッヒさんと布施さんがですか?珍しい組み合わせですね。たしかにお2人の時間を邪魔するのは得策では無いですね。それでは織斑先生、今からお食事でもいかがですか?」
む、ここで山田先生の誘いを断ると不審に思われる。
仕方ない。
千冬「わかった。ラーメン屋でどうだ?」
山田「はい!」
名残惜しいが仕方ない。
いずれ聞かせてもらおう。
所でなぜ山田先生はここにいたんだ?
翠サイド
廊下から織斑先生の気配が消えました。
あまり私の事を聞かれたく無いからです。
私は帽子をとりました。
怖いです。
ボーデヴィッヒさんに怖がられると思うと怖いです。
ですが・・・私はボーデヴィッヒさんを信じたいです。
ラウラ「お前・・・それが呪われた子供たちの意味か?」
私は頷きました。
ラウラ「なぜこんなに可愛い耳をしていて怖がられるんだ?私の部下なら大歓迎だぞ。」
翠「・・・怖く・・・ない・・・ですか?」
ラウラ「さっきも言ったがなぜ怖がる必要がある?むしろ可愛いではないか。もしや尻尾もあるのか?」
私は首を横に振ります。
ラウラ「そうか。少し期待をしたのだがな。だが耳があるだけでなぜ呪われた子供なのだ?」
翠「・・・ガストレアの血が・・・私に入っているからです。」
ラウラ「ガストレア・・・お前を刺した相手か?」
刺した?もしかしてあの戦いの時でしょうか?
そこまで見たのですね・・・
私は頷きます。
翠「私がまだお母さんのお腹にいた時に・・・ガストレアの血をお母さんが浴びると・・・呪われた子供になります。」
ラウラ「達の悪い血液感染だな。だがお前の周りには耳の生えた子供はいなかったはずだ。その耳だけが呪われた子供では無いだろ?」
そこまで見ていたのですね。
翠「・・・目が赤くなります・・・」
私は目を赤くしました。
ラウラ「驚いたな。この場に私の部下がいたらテンションが爆上がりではないか。」
一度その人を見てみたいと思いました。
ラウラ「その上身体能力も高いと来た。それはお前に与えられた能力なのだろうな。」
私の能力?
ラウラ「お前は死ぬまで沢山の人を助けて来たであろう。ガストレアに刺された時にお前は仲間を守って刺された。そのように沢山の人を助けたはずだ。例え化け物と言われようが死ねと言われようがお前は人を助けた。見捨てる事もできたはずなのにお前はそうしなかった。お前はどれだけ虐げられようが人の可能性を信じたのでは無いか?そんなお前だからこそお前にその能力が与えられたのでは無いか?」
・・・考えたことありませんでした。
呪われた子供だから、イニシエーターだから、戦って死んでいくのだと思っていました。
それに・・・私は里見さんと同じ考えの人が増える事を望んでいます。
それは死んでもずっと変わらないです。
ラウラ「それがお前の強さだと私は思う。私には無いものだ。」
翠「・・・無いのでしたら・・・これから・・・増やせばいいです。」
ラウラ「そうだな。・・・手伝ってくれないか?私1人ではなかなか増やせないと思う。」
私は頷きました。
ラウラ「ありがとう。」
ボーデヴィッヒさんの笑顔は可愛いです。
それからしばらくボーデヴィッヒさんとお話をしていました。
紅茶を飲みすぎました。
翠「お手洗い・・・です。」
私がそう言い立ち上がろうとしましたらボーデヴィッヒさんに手を掴まれました。
その目は泣きそうな目でした。
そして分かりました。
私が死ぬ前に里見さんに言った言葉・・・
翠「・・・大丈夫です・・・」
私はそっとボーデヴィッヒさんの手に自分の手を当てました。
翠「お手洗い・・・今度はすぐに戻ってきます。」
ボーデヴィッヒはその言葉で泣きながら頷いてくれました。
今度は・・・死にません。
大丈夫です。
私は帽子を深々と被り病室を出ました。
翌日
一夏サイド
山田「えーと・・・今回は転校生?転入生?の紹介をしたいと思います。」
俺は驚いた。
今日は先に行っていると言った同室の人が今・・・
「初めまして、布施シャルロットです。デュノア社が倒産したため布施家の養子となりました。」
女の子として編入してきたのだが!?
それに布施って・・・師匠の苗字じゃん!
何がどうなったんだ?
鈴がフランスのデュノア社が倒産した事朝の登校時話していてシャルルの事心配してたがまさかこんなことになっているとは思わなかった。
シャルロット「ごめんねイチカ、騙していて。」
自己紹介後、隣の席に座ったシャルル改めてシャルロットが謝ってきた。
一夏「俺はいいんだが何があったんだ?」
シャルロット「それは昼休みに、今は授業を受けよ。」
訳が分からん。
結果昼休みまで授業はほとんど右から左へと聞き流していた。
昼休み、
俺とシャルロットと鈴は食堂で飯を食べながらシャルロットの話を聞いた。
シャルロットがそんな目に遭っていたなんて知らなかった。
シャルロット「そんなわけで僕は今度から布施シャルロットだから。部屋は・・・ボーデヴィッヒさんの部屋になるらしい。」
鈴「ボーデヴィッヒって・・・大丈夫かしら?」
確かに不安だ。
シャルロット「事前に病室でその事伝えるとわかったって言ってた。以前みたいにトゲトゲしてなかったから色々吹っ切れたみたいだったよ。」
なら大丈夫なのか?
鈴「一夏、シャルロットが女性だって気づかなかったの?」
鈴がやばい目で俺を見てくる。
一夏「マジで気づかなかった。」
シャルロット「まぁ僕も必死で隠してたよ。お風呂の時間をイチカのいない間や寝ている間に入ったりトイレだって便座を上げっぱなしにして男ですってアピールをしないといけないし。もう男装は懲り懲りだよ。」
・・・シャルロットの口からトイレや便座の言葉を聞くと若干引くんだが・・・
シャルロット「布施さんには感謝かな。後ろに強大なバックがいるからそっちにも感謝しないとね。」
束さんだ。
俺はそう思った。
束さんが何かやったんだろうな。
そう考えながら俺らはおしゃべりを続けた。
放課後、
俺と鈴、何故かシャルロットとオルコットが並んで歩いていた。
向かう場所はアリーナだが。
一夏「なんでシャルロットとオルコットがいるんだ?」
鈴「セシリアは私が誘った。山田先生の模擬戦の時に力不足を感じたらしく以前から訓練を一緒にしたいって言ってた。」
そうなのか。
てっきり訓練なんてしなくても強いですわと言っているような感じだったが。
セシリア「一緒に訓練をして新しい自分になりますわ!」
何故か燃えているオルコット。
ビビるんだが。
一夏「それでシャルロットは何故?」
シャルロット「イチカと鈴の訓練風景見た事ないから見てみたくて。」
なるほど。
確かにシャルロットに見せた事ないな。
そう考えながらアリーナに向かうと、
ラウラ「ん?遅かったな。」
何故か師匠とボーデヴィッヒがいた!
鈴「な!?なんでお前がここに居るんだ!?」
ラウラ「何故だと?私がお姉様と一緒にいる事に何か不満でも?」
・・・お姉様?
思わず師匠を見ると困っているようにオロオロしている。
シャルロット「お姉様?」
ラウラ「そうだ、お姉様は私を助けていただき心も救ってくれた。尊敬する人をどう呼べばいいかを部下に聞いたところ教官かお姉様だと言われてな、教官は既に居るからお姉様と呼ばせてもらっている。」
訳が分からん。
まぁボーデヴィッヒを助けたのは師匠だからそこは否定しない。
ラウラ「それで私がここに居る理由だがお姉様と織斑一夏らの訓練風景を見たいからだ、ついでに私も訓練に混ざれたらいいなと思ってな。」
あの強いボーデヴィッヒが更に強くなるのか。
それはやばいな。
俺もうかうかしていられない。
そう思っていると、
「ちょーと待ったー!」
どこからか声が聞こえた!?
「ラウラン!あなたは大事な事を忘れているよ!」
のほほんさん!?
いつものようにのほほんしていない!?
ラウラ「貴様は・・・クラスメイトの布仏本音?何だ大事な事とは?」
俺も気になる。
その大事な事。
本音「ラウランがみどりんの事をお姉様って呼ぶなら・・・」
呼ぶなら?
本音「私の事もお姉様って呼ばないとダメだよ!何てったってみどりんのお姉ちゃんなんだから!」
・・・
・・・
・・・心底どうでもよかった。
ラウラ「何?そうなのか?お姉様?」
ボーデヴィッヒが師匠に尋ねると師匠は困惑しながら首を縦に振った。
ラウラ「なるほど。では・・・本音お姉様と今度から呼ばせてもらおう。」
本音「はぅ!?何この破壊力!」
シャルロット「じゃあ僕は?義理とは言え僕も布施さんのお義姉さんになったからどう呼んでくれるの?」
ラウラ「そうだったな、では・・・シャル姉でどうだ?」
シャルロット「おぉ!これはいいかも!」
もう他所でやってくれ。
簪「本音、布施さんの事になると別人になってきた。」
更識がいつの間にかここにいた。
一夏「更識、もしかしてのほほんさんに連れてこられたのか?」
簪「うん、本音が「みどりん関係のイベントが来てる!」って変な事言って私の手を引っ張ってきた。」
何師匠関係のイベントって?
鈴「ねぇ更識、あんたも一緒に訓練する?せっかく専用機が完成したんだし布施の訓練で更に強くならない?」
鈴が更識を誘う。
簪「いいの?」
一夏「俺はいいと思うぞ。強くなって損はないし次期日本代表になるかもしれないだろ?」
鈴「そんな簡単な道じゃないわよ代表候補から候補の文字を消すには並大抵の努力じゃ出来ないわよ。」
そうなのか?
鈴「でも私もいいと思うわよ。更識さえ良ければ。」
鈴も賛成のようだ。
ラウラ「私もいいと思うぞ。私を織斑一夏と一緒とはいえ倒した奴だ。腑抜けられて弱くなることは許さん。」
本音「かんちゃん!やろうよ!」
少しいつもののほほんさんに戻った。
簪「・・・わかった。私、頑張る!」
よし!
今日からの訓練楽しくなりそうだ。
だがオルコットが静かだがどうした?
一夏「オルコット?どうしたんだ?」
セシリア「あ・・・えっと・・・あの子に教えてもらっているんですか?」
一夏「そうだ、師匠のおかげで俺は強くなった。」
そう言うとオルコットは難しい顔をする。
鈴「セシリア、一度やってみなさいよ。布施さんに何か思うことあると思うけどまずは一緒に訓練しよう。それから続けるかやめるかセシリア次第だから。」
セシリア「鈴さん・・・そうですわね。すいません鈴さん。」
なんか分からないうちにオルコットは吹っ切れたようだ。
一夏「師匠!今日もよろしくお願いします!」
師匠は戸惑うながら頷いた。
数日後の休日
束サイド
束「やっほーみーちゃん!ごめんねー呼び寄せちゃって。」
みーちゃんは首を横に振った。
もう!可愛いんだから!
束「みーちゃんにお知らせとお願いがあるんだ!まず一つ目は同室の本音ちゃんのISが出来たから届けて欲しいの!いつもみーちゃんがお世話になっていますって。」
そう言ったらクーちゃんがみーちゃんに1つの髪留めを渡した。
束「名前は九尾ノ魂。帰る時に説明書を渡しておくね。それで二つ目だけど・・・みーちゃん、拳銃のあの黒い弾丸を1つか2つ私に譲ってくれない?」
珍しく真面目な顔でおちゃらけのない声で話したからみーちゃんが驚いてる。
束「黒い鉱石の成分を解析して黒い鉱石に近い成分をこの世界にある物質や薬品で作りたいの。そしてみーちゃんには辛いと思うけどその物質で出来た刃物でみーちゃんをちょっと斬らせてもらう。」
翠「・・・何があったんですか?」
みーちゃんの顔が少し怖い事になってる。
黒い弾丸を使う時。
1つは自分の自殺用。
もう1つは・・・
束「みーちゃんの考えている通りだよ。ガストレアがこの地球にいるかも知れない。」
みーちゃんの目は鋭く、狩り人の目になった。
次回で最終話だけど長くなるなら分割にしていきます。
次は何年後かな?
気まぐれで書いていきます。