とある未来の青猫機械   作:クリップ使い

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1時間遅れてしまいました。ここにお詫び申し上げます。


2話:役職を持っていこう

上条当麻は瀕死の重傷を負っていた。

より正確に言えば、瀕死の重傷の上に瀕死の重傷を負ったため、もはや死んでいないことがおかしい事態である。

(ちくしょう、勝率0.0001%も無いだろうlevel5との勝負を2回もやってまだ生きてるって

それ生きてるのが誤差なんじゃないのぉ!?)

なぜこんなことになったのか。ことの始まりがいつかは分からない。

それを考える余裕すらも上条当麻は失っていた。彼は、今目の前にいる相手――一方通行(アクセラレータ)との戦闘をこなしている。

 

そんな姿を影から見る者がいた。

「ミ、サカのためにあの人は戦ってくれているのですか・・・と、ミサカは――」

そして、戦いを見守るものはほかにもいた。

(まったく、学園都市の最高峰、一方通行と勝負するとは・・・君は本当に君らしいな。

しっかし、こんなに危なっかしいんじゃおちおち見ているわけにもいかないよ。

でもまだ"アレ"を使うまではいっていないか・・・)

実は、上条当麻がここまで戦ってこれたのはひとえに彼の暗躍のおかげでもある。

最適条件下での粉塵爆発の威力を削るため、"カチンカチンライト"を使って

上条の周囲の小麦粉を固形化させ爆発の威力を打ち消したり、

落ちてくる鉄骨の一部を逸らせたりしていたおかげで上条当麻は一方通行と渡り合えたのだ。

「イイ加減楽になれ。好きな方の手に触れろ。

それだけで血の流れの向きを、生体電気の向きを逆転させて死ねるからよォ」

「くっ・・・」

重力の向きや空気抵抗の向きさえも変換し、推進ベクトルに変え、

指数関数的加速を得た一方通行が両手を構えて上条に迫る。

「どっちがいい?苦手か、毒手か、両方かァ」

ゴシャアと潰れるような音を立てて人が吹っ飛んだ。

 

そしてそのころ、とある鉄橋では御坂美琴がいぬを膝に乗せていた。

「あいつ・・・ほんとに行っちゃったのかな・・・」

「ニャァオン」

「あなた、何か知ってる?わけないよね」

すると、突然に猫が肩を伝って耳元で何かをささやき始めた。

その事実と内容に美琴は信じられないという表情をする。

 

操車場にて、吹っ飛んだ人は月を見上げていた。

「くそっ、何だコリャぁあああああアァ!」

(何だ?さっきの俺は前からの力をそのまま推進ベクトルに変換し続けていたはずだ。

なのになぜ、

これだけの能力(チカラ)をもってしてもたったあの三下をぶッ飛ばすことすらできなかったってのかァ!?

もっと、圧倒的に、この場を制御する力をッ!)

「へっ、来いよ三下」

「うがァアアアア!」

鈍い音が響き、二人は子供の喧嘩のようにぐちゃぐちゃになりつつも互いのこぶしをぶつけ合う。

しかし、わずかに上条当麻の方が勝っている。

「なぜだァ!?なんで俺のベクトル操作が効かねェ!?」

「そんなこと知るか!お前、なんでこんなことやってんだよ。

妹達(シスターズ)だって生きているんだぞ!」

「あの人は、あって間もないミサカたちのことを

心配してくれているのでしょうが・・・とミサカは逆に心配してみます。」

直後、一方通行が吹っ飛ばされる。

「何だってテメェみたいなのに殺されるのを受け入れなきゃいけないんだよ!」

「あァ?何で人形を壊すのをためらわなきゃなんねェンだよ。

あいつらはボタン一つでいくらでも量産できる汎用品に何の価値があるってンだ。」

落ち着いているように見えて一方通行は冷静さを失っていた。

今までに経験したことのない、未知の恐怖を絶対的な力で葬り去りたいと思った。

「くかかかか、あンじゃねェか、ここに。この世界すべてを満たす力場が。

こいつを手の中に収めることすら可能とする、それこそが俺の能力じゃねェか!」

一方通行が空中に手を差し出すと、そこを中心として風のベクトルが整列、圧縮される。

「なァ三下、エグゾーストキャノンって知ってるかぁ?」

エグゾーストキャノンとは圧縮した空気を一気に開放することで空気の塊を発射する、

いわゆる空気砲の大型版といった装置である。

一方通行が中心部の空気のベクトル制御を解除すると

行き場を失った圧力により上条に向かって衝撃波のような風が発生した。

「ぐぉおっ」

「圧縮かァ・・・いいことを思いついたぜ」

大量の空気を圧縮することで熱が発生する。上条を吹き飛ばした後

熱伝導のベクトルを操作し、高圧空気の檻に閉じ込めると淡い光が見え始めた。

「始まったみたいだね」

超高温環境に置かれた物体は特異な振る舞いをみせる。窒素や酸素とてその例外ではなく、

特有の桃色や青色の光を放つ熱プラズマが発生する。

「くかきけこかくくくうかかけけけけここここかかきけかけ」

「ミサカは、あの人を助けることができるのでしょうか

とミサカは自分のことを棚に上げてあの人のことで頭をいっぱいにします」

よろりと立ち上がった上条の視界に写ったのは

ボロボロになりながら一方通行に向かうミサカ妹の姿だった。

「ミサカにできることは多少の電撃程度、いまだ実験が続いている中では

他の妹達の手を借りることはできません・・・とミサカは自分の能力不足を嘆きます」

(くそっ、八方ふさがりじゃねぇか。

こんな不利な状況をどうやって打破するというんだっ・・・助けてくれ、ドラえもん!」

「あァ?」

「やっと僕の出番か・・・"一発逆転爆弾"~」

コンテナの上から戦場を見渡していたドラえもんがポケットから手りゅう弾のようなものを取り出す。

そしてそれを御坂妹と一方通行の間に向かって投げた。着弾すると煙のようなものが広がる。

「な、何でしょうかとミサカは突然の爆発に驚きをあらわします」

「さて、あとは万事うまくいくはずだ。でも、ちょっとだけ背中を押してあげよう」

そういうと先ほど使った"カチンカチンライト"を構え、プラズマに向けて照射する。

硬化したプラズマが一方通行の頭上に落下した。

もちろん、硬化したプラズマは反射され一方通行に一切ダメージを与えず砕け散った。

しかし、現代の科学サイドにとってそれはあり得ない現象であった。

(なンだ?プラズマが固まった?そんなことありあるか?それでも今実際に起きたことだ。

反射できたということは物理現象に従ったもンだといえるが・・・)

「捕まえたぁー!」

「なに!?」

「おい御坂妹、こいつに向かって電撃を放て!俺よりお前が倒した方がいい!」

「は、はいとミサカは状況が呑み込めないまま逆転のチャンスにありつこうとします」

右手で後ろ手に一方通行を取り押さえ、そこへ御坂妹が電撃を飛ばす。

御坂美琴の電撃には遠く及ばないが、それでも感電すれば確実に失神する大きさの電流だ。

右手でつかんでいるため、反射は発動せず、上条は感電しない。

「ぐァあああああァァァァァァァ!!」

元々能力に頼り切った生活をしていたために体の弱い一方通行は倒れてしまった。

「これでひと段落か――「ちょっとアンタ!」」

お姉様(オリジナル)ではありませんか、とミサカは今更遅いんだよという雰囲気を出しながら呼び止めます」

「遅くなんてないもん!アンタ、大丈夫だったの?」

「あぁ、なんとかな。それよりその猫、どうしたんだ?御坂妹に預けた子猫そっくりだけど」

「あぁ、鉄橋に居たら寄ってきてね・・・」

「それよりあなたと一方通行は病院に行くべきです、とミサカはすでに肩に担ぎつつ助言します」

「そうねってこいつ私が運ぶの!?」

「悪い御坂、俺はもう・・・」

度重なる疲労のせいで上条当麻はついに倒れてしまった。

 

明後日

「と゛う゛ま゛-!」

「ひっ、インデックスさん!?わたくしはまだ入院中の身なんですよ!」

「アンタ!どうしてこうも突っ走ってしまうのかしら?」

「御坂さんも落ち着いてくださいっ!」

「先生の話ではたった打撲と火傷と内出血の酷いのだけだって話なんだよ!」

「だけってことはないでしょ!」

「まったく、私も呼び出されて大変だったんだからね」

「え?わたくし目が眠っている間に何があったんですか」

「あんな屈辱・・・とにかく、私とアンタとこのシスターとで学園都市を一時出ることになったから」

「えっ!?一体何があったんだ?」

実は今朝、御坂美琴は綿辺先生と一緒に上条が通う学校へと向かい、

月詠先生を伴って一方通行を怪我させたことである高校の先生のお説教を受けてきたのだ。

(全く、あの猫め、

 『食蜂操祈に頼み込んで"一方通行を倒したのは上条当麻と第3位だ"という噂を流してもらえ』

なんてめちゃくちゃなことを頼んできて・・・大変だったんだから)

そして事態鎮静化まで学園都市の外に一時的に出られるように手配してもらったのだ。

「・・・おいスフィンクス、ちょっと後で来い」

「?」

上条の唐突な発言にきょとんとするインデックスだったが、御坂は意図を理解したらしく

銀髪シスターを入り口まで連れていった。

「・・・ホント、ありがとうね。私と妹を救ってくれて」

「いや~上条さん死ぬかと思いましたよ」

「今度お礼に美味しいクッキーでも買ってくるから」

「そこは手作りクッキーのほうが上条さん的配点高いんだけどな」

「て、手作りクッキーなんて・・・」

顔をリンゴのようにして声を口の中に押し止める御坂だったが

直後にハサミのような効果音がしたあと思いきったようすで

今度持ってくるからと言い残し去っていった。

「さてと、どういうことかなドラえもんくん。説明したまえ」

「え、何のこと?」

「あのプラズマだよ!どう考えてもあんなぶっ飛んだことが出来るのはお前だけだからな!」

「あれは君たち自身の手でやったことだ。僕はただ暖かく見守っていただけだよ。

状況を一転させることしかやっていないし。」

「・・・・・・はぁ、それで絶対能力者進化計画はどうなったんだ?」

「あれは即時中止になった。肝の一方通行が妹達に破れることとなったんだからね」

「はぁ、それからさっきの御坂のアレもお前だろ?」

「あぁ、"思い切りハサミ"のことだね。悩んでいる人を吹っ切れさせる道具だよ」

「ところで、お前は行くのか?旅行」

「僕は学園都市でやることがあるから3日目以降に合流するよ。

それと、これを渡しておくね」

ドラえもんが手渡したのは小判型の紙の束だった。

「なんだよこれ」

「それは"代用シール"といって使い方は・・・とにかく外見と周りからの認識が一致しない人に名前を書いて貼ってあげて」

「そんなややこしい人居るのか?」

「2人ほどいるはずだよ。外出楽しんでね。一応言っておくと保護者として上条夫妻も来るから。」

「げっ、どうしよう。助けてドラえも~ん!」

「そんなこと言われてもな」

「おーい、交代だぞー」

「ちょうどいいや、ちょっと待ってて」

ドラえもんは扉の外に出るとすぐに入ってきた。

「やあやあ遅れてごめん」

「今でたばっかりだけどどうかしたのか?」

「ううん、気にしなくていいよ。それより頼まれたものを持ってきた。」

そう言ってドラえもんはポケットからレコードほどの記録ディスクと再生機をとりだした。

上条が疑問を抱くよりも早く、ベットに備え付けのテーブルの上に置くと

ディスクの中身を再生し始める。

「これは・・・?」

そこに写っていたのはちょうどインデックスほどの背丈の女性と

どことなく上条当麻に似た中年の男性が撮影者の方へ笑いながら走ってくる映像だった。

そして何度か撮影者であろう人物の名前を呼んでいる。

問題はその名前が"当麻"であることだ。

「とっ・・・・・・・」

「どう、驚いた?」

「・・・・・・・なぁ、もしかしてこの人たちが俺の両親なのか?」

「そう、上条刀夜・詩菜夫妻だよ。タイムマシンで君が失う直前の君の記憶をすべてもらってきた。」

「(やっぱばれてたか)ということはこれは記憶を失う前の俺ってことだよな」

「これは君が小さいときに海へ行ったときの記憶だよ」

それから上条当麻はひとしきり泣き、意を決したようすですべての記憶の閲覧を始めた。

その中でも上条当麻は上条の知らない事件に巻き込まれていた。

一方で上条当麻は上条と同じように自分の身を削って他人のために動いていることを感じた。

(両親の愛する上条当麻はもういない。子を亡くした親にこのふりをして会うというのは苦しいな・・・)

 

翌日、上条当麻、御坂美琴、インデックスの3人は「わだつみ」という海の家にいた。

単純なケガだったので治りも早く、療養もかねて早く出すという上の判断によりこんなに早く来ることとなった。

「いやー、海なんて久しぶりに見ましたよ」

「私も初めて見るんだよ!」

「私も学園都市に来る前以来よ」

「早速海で泳ぐか!」

「せっかくの海なんだし、楽しみましょう!」

(黒子がいたら面倒くさいことになってただろうけど・・・もうちょっとだけお留守番お願いね!)

「当麻、スイカ割りってのをやってみたいかも!」

「あ、それならスフィンクスがスイカ割り用のスイカを用意してくれたよ」

「それは楽しみなんだよ!」

 

そのころ、学園都市に残ったドラえもんは妹達と接触していた。

「私のいぬが突然アニメキャラみたいな何かになってしまいました、

とミサカ10032郷は呆然としつつも冷静に状況を述べます」

「僕はドラえもん。未来から来たネコ型ロボットだよ」

「未来からとはどういうことでしょうかとミサカ13577号は混乱しつつも質問します」

「そのまんまの意味さ。僕は上条当麻という男の子とその周りの人々を幸せにするためにやってきた。

そこには当然君たちも含まれる。

妹達は人間の軍用クローンだからバレるといろいろと面倒なことになるのは知ってるよね?」

「はい、とミサカ17831号は同意します」

「しかしそのことについてはもう対策が決まっているのでは、とミサカ19090号は疑問を投げかけます」

「その対策というのは妹達を世界中の学園都市協力施設で分散して保護するというものだよね。

でも僕はそれ以外の道も示してあげたいんだ」

「それはどのようなものなのでしょうかと、ミサカ10039号は新たな道にワクワクしつつ質問します」

「君たちを一つの体にまとめ上げ、そのうえで常盤台中学校にお姉さまと一緒に通って見たくはないかな?」

「そ、そんなことが可能なのでしょうかとミサカ18324号は驚愕の回答に驚きを隠せず変な言葉遣いになります」

「もちろん。僕は22世紀の高級猫型ロボットだからね」

「では、妹たちの中で反対の者はいますか?とミサカ10032号はミサカネットワーク内で質問します。」

十数分後、妹達の中での総意が決まった。

「では、よろしくお願いします、とミサカ10032号は正式にお願いします」

「よし、"ウルトラミキサー"~!この両端に二人ずつ手をくっつけて。」

「分かりましたとミサカ10032号と」「ミサカ10033号は指示に従います」

二人が両端に手をくっつけた瞬間、吸い込まれて上側から合体した御坂妹が出てきた。

数時間が経過したころ、やっと妹達の合体が完了した。

「ふむ、性格のベースはミサカ1003号がもとになっているようですね、とミサカは確認します。

しかしミサカネットワークとすべての御坂たちの意思をを脳内に収めるとは

どうなっているのでしょうか、とミサカは疑問に思います」

「じゃあ次はきみが学園都市で生活できるようにしよう。

今日の午後5時、第7学区の病院前に行ってもらえるかな?」

「分かりました、とミサカは次の展開に期待しつつ了承します。」

(さて、こちらは準備完了。次の場所に行こう)

そういうとドラえもんはどこでもドアを使ってある廃墟へ移動した。

その廃墟とはスクールが根城としているところである。

「"ぐっすりまくら"でっと。ごめんね、誉望さん、3時間ほど昼寝しててね」

「な、なんス―――クゥ・・・」

「あとは"入れ替えロープ"を使って・・・」

ロープの両端を誉望万化とドラえもんのそれぞれに触れさせると一瞬にして姿が入れ替わった。

「さて、ポケットは一応回収しておくけど、こんなところに置いておいたら目立つし・・・

とりあえず壁際で寝ててもらおう」

ずるずるとドラえもん姿の誉望万化を壁際まで引っ張ると風邪をひかないように毛布をかけておく。

「さて、垣根帝督に会いに行かないと・・・気が進まないなぁ・・・」

最上階までエレベータで移動するとそこに垣根帝督がいた。

「なんだ?どうしたんだ。飲み物買ってくるんじゃなかったのか?」

「飲み物?それなら直ぐ用意しますから」

「俺の分じゃない。自分の分を買いに行ったんだろ?」

「そ、そうだったっス。別にいいかなって思って(やばいやばい焦った)」

「夏場はちゃんと水分補給しろよ。熱中症みたいなくだらないことで抜けられたらこっちが迷惑だからな」

「は、はい(優しいんだか自己中心的なんだか)」

「それで、なんか進展あったか?」

「・・・何の進展でしたっけ?(まずい)」

「窓のないビルの突破に決まってるだろ。・・・ほんとに熱中症か?」

「そ、そんなことはないっスよ。(そうだ)進展はありました。」

「そうか、どんなだ?」

「物体を原材料に分解する能力の研究をしてる再生技術研に言ったらこのライトがあったっス」

こっそりと四次元ポケットからひみつ道具を取り出す。

「なんだ?そのライトは」

「"原料ライト"と言ってその能力を強力にして再現したものらしい。(ほんとはひみつ道具だけど・・・)」

「そいつで本当にあのビルを破れるのか?」

「調べたので間違いないっス」

「なら、再現してもらおうか」

「へっ?」

「いや、再現性がないようなものは科学とは言わない。それとも俺はこのまま延々デマに振り回されるのか?」

「ひっ、再現します直ぐします(とりあえず”レプリコッコ”で・・・)」

急いで外に出て窓のないビルのレプリカを作成し根城に戻ると瓦礫で叩いてみせてょんものであることを証明する。

「この演算型・衝撃拡散性複合素材(カリキュレイト=フォートレス)にこいつを当てれば・・・」

光が当たった端からレプリカが分解されていった。

「!?お前、それどこから手に入れた?」

「いやだから再生技術研から盗み出してきましたけど(嘘だけど)」

「ふん、まぁいい。使えるものは利用させてもらわないとな」

「あ、使うならこのカードをポケットに入れてくださいっス」

「ふん・・・」

垣根帝督がポケットにカードを入れるのを確認すると、

ドラえもんは半ば逃げ出すようにして廃ビルを駆け下り、急いで誉望と入れ替わって逃げていった。

(ふぅ、何とかアイツに"シテクレジットカード"を渡せた・・・)

「何だか今日のアイツ変じゃねぇか?まぁ良い、これはいいものが手に入ったぜ」

この時の垣根帝督はまだ知らなかった。それがいかにしてもたらされたのかが示す意味を。

 

午後5時・第7学区病院前

「ここでこの線香に火をつけて待っていろと言われましたがとミサカは展開を不安に思います」

「あぁ?お前、第一位を倒したっていう第3位のクローンじゃないか」

「あなたは第二位の垣根帝督ですねとミサカはおびえながら確認を取ります」

「その通りだが・・・いったい俺はなんでこんなところに来ちまったんだ?」

(もうこの3日ほどで超能力者のトップスリーと

会わないといけないなんて・・・とミサカは自分の運命を恨みます。)

「あらよっと」

何の前触れもなく垣根帝督が御坂妹をお姫様抱っこで抱えた。

「何をするんですか、それはあの人にのみ許される特権ですよ、とミサカは語気を強めて言い放ちます」

「ちょっとだけメルヘンの世界にご招待―」

「うわぁとミサカは若干興奮しつつ感想を語ります」

上空遥かに舞い上がった垣根はそのまま線香の煙を飛行機雲に学園都市を一周した。

「ありがとうございました、とミサカは渋々ながらもお礼を言います」

「それとこれ、なんだか知らんが渡さないといけないような気がしてな」

「何ですかこのカードはとミサカはあふれる疑問を押さえつけます」

「なんでこんなことをしたんだろうな。とっとと帰るか」

(超能力者というのは精神が破綻した人が多いと聞いていましたがここまでとは、

とミサカはお姉さまのことも心配します)

「へっくしゅん、誰かあたしの噂してるのかしら」

「そんなことよりみこと、海なんだよ、スイカ割りなんだよ、割らなくても食べれるのはおいしいんだよ!」

こうして一同は中身無しの音がよく響くスイカでスイカ割りをしたり、

インデックスがスイカジュースで風船みたいになったり、

中身スイカ入りフルーツポンチを食べて上条だけ腹を痛めたり、海で泳いで上条だけ砂におぼれたりした。

「とうまはどこに行っても不幸なんだね」

「全く、こんな美少女二人と海で泳げたんだからちょっとは誇りに思いなさいよ!」

「はいはい、上条さんは幸運でしたよっと・・・」

(まったく、"代用シール"なんて必要ないじゃないか)

「じゃあ上条さんはベランダっぽいとこで寝るから、お前らは布団引いてとっとと寝なさい」

「まったく、女の子と一緒なんだから少しは考えなさいよね。ムードも減ったくれもないわ・・・」

「短髪、何をブツブツ言ってるんだよ?

明日はとうまのお父さんやお母さんと会うんだから早く寝た方がいいかも」

3人は知らない。明日の朝起きた時に何が起きるのかを。




前回予告したひみつ道具は"ウルトラミキサー"です。
これは結構有名ですね。結構時間がかかってしまいました。
一方通行戦、こんなのでよかったのかな?
エグゾーストキャノンほしい

さて、次回前回なぜインデックスが魔術を反射したのかの解説をします。
今回も新しい道具が結構出てきました。
"一発逆転爆弾"と"原料ライト"はチートだと思う


今回の道具
"カチンカチンライト"
流体や微粒子の塊を固めることができるライト。
"一発逆転爆弾"
戦況などを逆転させる手りゅう弾型の道具。チートアイテム。
"思い切りハサミ"
ハサミのチャキンという音を聞いた悩んでいる人を吹っ切れさせる。
"代用シール"
物の名前を書いて貼ると貼ったものは書かれた名前の物として扱われる。
"メモリーディスク"
人の頭の上に投げることで記憶を取り出したりまた戻すことができる。
また、このディスクに入れた記憶をマジックで塗りつぶせばその部分の記憶は失われ、
別の記憶を上書きをすれば記憶を改修できる。
"ナカミスイトール"
中身だけ空間を歪めて取り出し、別の場所に移すことができる道具。
今回はスイカの中身を取り出してスイカ割り用のスイカを作った。
"スイカストロー"
スイカにさすとスイカの身だけを吸うことができるストロー。
スイカと一緒にインデックスに渡しておいたらしい。
"入れ替えロープ"
ロープの両端を触った二人のそれぞれの体を入れ替える道具。
"ぐっすり枕"
近くにあるだけでタイマーで指定した時間対象を眠らせ続ける枕。
"シテクレジットカード"
してほしいことを描いて相手に持たせるとその通りしてくれる。
動作が終わると書いた文字は消える。
"原料ライト"
照らした物体を原料に戻すライト。あわきんに持たせるべき。

次回のひみつ道具は〇○○○○○○○○○○○だ!
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