HACHIMANになってSAOの世界でアスナとイチャイチャする…夢を見た。
………なんで夢なんだよ。しかも一番良いところで夢が覚めるなんて。
――――ああ、つまらない現実が始まる。
学校でいじめられて
しかし
再び学校でいじめられるかと思ったがそうでは無かった。先生に言われたからなのか、それとも飽きたのかはわからないが目立ついじめはなくなった。
しかしクラスで人気者のグループには入れるかと言えばそうでは無い。
寧ろ、クラスで近い立ち位置にいる
それに、その連中からも少し下に見られている気がする。
というか、自分より下の俺だからこそ、アイツらも気兼ねなく話しかけられるのだろう。実に最悪な環境だ。
他の奴らが授業中にスマホを開いていても何も言われないが、俺が突いていけない授業に飽きてスマホを開くと直ぐに密告が入る。
先生も、他の生徒の人気取りをしたいのか俺を叱る。俺が叱られると周囲の奴らはニヤニヤしだす。
学校のテストも家で引き籠もっている間に勉強もせず、アニメやゲームやインターネット三昧の日々だったので良くはない。
運動も出来ないし、見た目も良くない。…というか、運動が出来て見た目が良かったらもっと良い学生生活を送っていただろう。
…リア充は死ね。…………本音を言えば、リア充になりたかった。
苦痛でしかない学校での生活を終えて、俺は家に帰る。
これで漸くゲームや、アニメにありつける。
クラスの奴らが、下らない部活動に精を出す中、俺は一人で家に帰る。
部活動が何の役に立つのかさっぱりわからない。
身体を酷使して先輩にヘコヘコして、後輩をヘコヘコさせるだけの時間じゃないか。
そんな事なら勉強でもした方がマシだろう。
…最も俺は部活も勉強もせずにアニメやゲームに浸かるが。
そして俺は一日を浪費する時間である学校から帰って、テレビとパソコンがある自室にこもって、アニメやゲームを楽しみ、エロ画像で自慰して寝る。
夢の中では、今度はHACHIMANになって学園都市アスタリスクの世界にいた。
ここでも、好みのヒロインを手に入れて、好みでないヒロインは原作主人公に押し付けてウハウハだった。
そして遂に現実では縁が無い女の子との初体験に踏み出す―――――――ところで目が覚めた。
良いところだったのに。
また、憂鬱な日々が始まる。
俺にとってHACHIMANは希望だった。
現実の俺と同じようなボッチでありながら可愛い女の子に囲まれている『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』の主人公八幡。
しかし、囲まれているだけで無条件に露骨に好意を寄せられると言うほどでは無いし、特別な力で気にくわない奴を蹂躙できるわけじゃない。
だからそこを
HACHIMANなら気にくわない奴を蹂躙して綺麗な女の子に好意を向けられる。もう最高だ。
幸せな夢から覚めて学校へ向かうと、やっぱりつまらない日常が待っている。
そう心の底から言えれば良いが、実際は要らないじゃなくて相手にして貰えないのもわかってる。
誰がフリーで誰がフリーじゃないかなんて話題には入っていけないし、無理に入ったらその事で馬鹿にされて、本人にも伝わってフラれる。告白する前から。
…というか、告白する勇気なんて無いが。
フリーじゃない女?
現実はやっぱり地獄だ。
下校中も現実ってクソだなと考えていたら、突如夢の中にいた。
俺はSAOの世界で、アスタリスクの世界で、ワートリの世界で
ああ、やっぱり最高じゃないか。
俺が何しても上手くいって、俺が何しても周りが褒めてくれる。
現実とは真逆だ。最高だ。最高すぎる。
転生トラックとかで別世界でHACHIMANにならないかな。
夢なら、永遠に覚めなければいい――――――――――――――――――――――――――――
◇◇◇◇◇
「お子様は、脳を強く打たれたのか意識が戻りません。
外傷はCTスキャンでも見られないのですが、意識が戻らないのです」
少年は学校の帰りに不注意にも信号を確認せず交差点を通り、トラックに轢かれた。
それ以後、意識不明の様態が続いている。
彼の両親が病院に辿り着いたとき、両親の目に映ったのは傷一つ無いにもかかわらず夢の世界に引き籠もった息子だった。
まるで本人が現実に戻りたくないと言っているかのように、身体の内外に傷が付いていないにも関わらず意識が戻っていなかった。
「この子には…
「ああ、きっと良い夢を見ているに違いない」
両親は悲しみに暮れながらも、精一杯息子が
読んでくれてサンキュー。
それでは良い夢を。