地球外生命体を宿した暗殺者   作:蛇廻

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ビルドロス発症中にハイパームテキです・・・。

エボルトが出てくる作品が描きたくなったので作ってみました。

とりあえず第一話をどうぞ!


第1話 日常

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俺が中学三年に進学した時、二つの事件に遭遇した。

 

一つは月の爆発。空にいつも通り浮かんでいた月が突如爆発し、三日月の状態になった。

 

もう一つは今、俺たち『椚ヶ丘中学(くぬぎがおかちゅうがく)3年E組』の生徒の目の前にいる存在との遭遇だ。

 

全身が黄色く、大きな丸い頭にタコのような触手を持っている生物。

 

明らかに人外だが、この生物こそが今に俺たちの担任の『殺せんせー』だ。

 

月が爆発した数週間後、こいつはいきなりここに現れた。

 

 

<回想中>

 

「初めまして、私が月を()った犯人です」

 

『・・・・・はっ?』

 

いきなり俺たちの前に現れてそう言った殺せんせー。

 

「来年には地球も()る予定です。君たちの担任になったのでどうぞよろしく」

 

((((まず5、6箇所ツッコマせろ!!))))

 

クラス全員がそう思ったことだろう。

 

そんなことを思っていると、殺せんせーの後ろにいた人が話し始めた。

 

「あー、防衛省の烏間(からすま)という者だ。まずは、ここからの話は国家機密だと理解いただきたい」

 

そう前置きをしながらその人、烏間さんは話し始めた。

 

「単刀直入に言う。この怪物を君たちに殺してほしい!」

 

全くもって予想していなかった言葉。クラス全員が目を見開いていた。

 

「詳しい話をできないのは申し訳ないが、こいつの言ったことは全て本当だ。月を壊したこの生物は、来年に地球をも破壊する。このことを知っているのは各国首脳だけ。世界がパニックになる前に、秘密裏にこいつを殺す必要がある。つまり・・・・暗殺だ」

 

烏間さんは懐からナイフを取り出し、それを殺せんせーに向けて振るった。

 

だが、殺せんせーはそれを目で追えない速さで避けた。

 

「だが、こいつはとにかく速い!!殺すどころか眉毛の手入れをされてる始末だ!丁寧にな!!」

 

烏間さんはしばらくナイフを振るっていたが、諦めたのかナイフをしまった。

 

「月を三日月に変えるほどのパワーを持つ超生物だ。最高速度は実にマッハ20!!つまり、こいつが本気で逃げれば、我々は破滅の時まで手も足も出ない」

 

「ま、それでは面白くないのでね。私から国に提案したのです。殺されるのはゴメンですが、椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならやってもいいと」

 

((((何で!?))))

 

再びみんなの考えが一致したことだろう。それほど意味がわからなかった。

 

「こいつの狙いはわからん。だが、政府はやむなく承諾した。君たち生徒に危害を加えないことが条件だ。理由は二つ、教師として毎日教室に来るなら監視ができるし、何より30人もの人間がこいつを殺すチャンスを得られるからだ!」

 

烏間さんはそう言ったが、はっきり言ってそれは大人の都合だ。なんで自分たちがそんなことをしなくちゃいけないのか。どうして自分達なのか。そんなみんなの声は烏間さんのこの言葉によってかき消された。

 

「成功報酬は百億円!!」

 

その言葉でみんなの目の色が変わる。それもそうだろう。普通の過ごしていたら百億円なんて絶対に手に入らない額だ。

 

「当然の額だ。暗殺の成功は冗談抜きで地球を救うことなのだから」

 

そんなこんなで、俺たちの暗殺教室が始まった。

 

 

<回想終了>

 

 

暗殺教室が始まって既に数週間が経っていた。

 

今日までに色々な奴らが暗殺を仕掛けてきたが、殺せんせーには全く効いていなかった。

 

途中から停学が終わって学校に戻ってきた『赤羽業(あかばねかるま)』や、政府から派遣された殺し屋の『イリーナ・イェラビッチ』が先生になってともに暗殺をしている。

 

ま、俺は金には興味ないし、全然暗殺に参加していないけどな。そもそも俺には他にやることがあるし。

 

『確かにお前には他にやることがあるが、ちょっとぐらいはいいだろう。このままじゃ、お前友達なくすぞ?』

 

「余計なお世話だ、エボルト」

 

『はいはい』

 

こいつの名前は『エボルト』。昔から俺の中にいるもう一つの存在にして、殺せんせーと同じように地球を破壊できる地球外生命体だ。ま、本人にそのつもりは無いみたいだがな。

 

『だが、せめて授業ぐらいは受けろ惣一(そういち)。いくらテスト明けだからってな』

 

「いいんだよ。既に内容は分かってるんだ。受けてもつまらないだけだよ」

 

俺は今、校舎の屋根の上に寝っ転がっている。今は授業中、つまりサボりだ。

 

「ふわぁ〜あ・・・寝るか」

 

そう呟いて、俺は目を閉じた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「・・・ち君・・きて・・・惣一君!」

 

「ん・・・ふあ〜あ。なんだ、有希子か。どうしたんだ?」

 

「どうしたじゃないよ。もう放課後だよ?」

 

「あぁ、もうこんな時間か」

 

俺を起こしたのは『神崎有希子(かんざきゆきこ)』。俺の幼馴染であり、同じE組の生徒だ。

 

「エボルトさんも、どうして起こしてあげないの?」

 

『いや、いつもの事だろ?そもそも俺が起こしたところで惣一には意味ねぇよ』

 

「よく分かってるな、エボルト」

 

『一体何年の付き合いだと思ってやがる』

 

そして有希子は、数少ないエボルトの事を知っている人物でもある。

 

「とにかく、今日はもう帰ろ?」

 

「そうだな、帰るとすっか」

 

俺は有希子と一緒に屋根から降り、山を降りて帰宅する。

 

その途中だった。俺たちの耳に悲鳴が聞こえたのは。

 

「エボルト、今のは」

 

『あぁ、間違いなくスマッシュだ』

 

「行くの?二人とも」

 

「あぁ、行ってくる。お前は先に帰ってろ」

 

「・・・分かった・・気をつけてね」

 

「・・・あぁ」

 

俺は有希子に返事をすると、ポケットからコブラが描かれた紫色のボトル『コブラフルボトル』と黒い特殊な形をした拳銃『トランスチームガン』を取り出す。

 

左手に持ったコブラフルボトルを数回振り、キャップを前に合わせてからトランスチームガンに装填する。

 

『コブラ!』

 

装填と同時に鳴った不気味な音声と禍々しい音楽。

 

すでに俺たちには聞き慣れたものだ。

 

俺はトランスチームガンを顔の横まで持っていく。

 

蒸血(じょうけつ)・・・・」

 

『ミスト・マッチ・・・・』

 

トランスチームガンを下に向け、トリガーを引きながら銃口を再び上に向ける。

 

銃口から煙が撒かれ、俺の体を包んで行く。

 

『コッ・コブラ・・・・コブラ・・・・ファイヤー!!』

 

煙が晴れる頃には、俺の体は全く別のものになっていた。

 

胸や顔にはコブラの意匠が施され、色は血のようなワインレッドカラーをしている。

 

『さて、行くとするか』

 

俺は声をエボルトと同じ声に変え、悲鳴が聞こえたほうへと歩いて行く。

 

しばらく歩いて行くと、そこには白い体のしたスマッシュがいた。

 

『今回のスマッシュはあいつか、さっさと終わらせるか』

 

俺は早速トランスチームガンをスマッシュに向けて光弾を放つ。

 

光弾はスマッシュに直撃し、あっけなく吹き飛ばされる。

 

『なんだ?そんなもんか?』

 

俺は真ん中にバイブが付いている赤と黒の剣『スチームブレード』を取り出し、スマッシュに切りつける。

 

スマッシュはいきなりの攻撃に対応できなかったのか、直撃する。

 

『ま、こんなもんか』

 

スチームブレードについているバルブを回転させる。

 

『エレキスチーム!』

 

剣に先端部分についている銃口から煙を出してスマッシュを包み込む。

 

すると、その場所に電気が走る。

 

『さ、これで終わりだ』

 

トランスチームガンに再びコブラフルボトルをセットする。

 

『コブラ!スチームブレイク!コブラ!』

 

銃口からコブラの形をしたエネルギーが飛び出し、スマッシュに襲いかかる。

 

スマッシュに直撃したエネルギーはスマッシュもろとも爆発した。

 

『さてと、さっさと成分を回収するか』

 

俺はスマッシュにエンプティボトルを向ける。

 

すると、スマッシュから成分が抜けてエンプティボトルに入っていく。

 

エンプティボトルは丸く膨らみ、スマッシュがいたところには人が倒れていた。

 

『これでもう大丈夫だろう。これからは気をつける事だな。ま、どうせ聞こえてないだろうが』

 

そう言い残して、俺はトランスチームガンで煙をばらまいてその場からいつものように立ち去った。

 

 




とりあえず今回はここまでです。

感想、評価等宜しくお願いします。

それでは、チャオ!!
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