さぁ、どうなる第9話!
惣一side
今の時刻は22時、つまり夜中だ。そんな時間に、俺はE組の校舎へと足を運んでいた。
この時間であれば校舎には誰もいないだろうし、いるとしても殺せんせーぐらいだ。それならば問題ない。
「よし、入るぞ」
「おやおや、こん時間にどうしたんですか?予想はつきますけどねぇ」
教室に入ろうとした瞬間に声をかけられる。予想内ではあるけどな。
「よ、殺せんせー。今日はあの固定砲台の方に用があってね」
「やはり、君も考えていましたか。では、ともに手入れをしましょうか」
「俺にとっては手入れというよりも改良だけどな」
俺たちは中に入る。固定砲台はあの持ち主(今では俺だが)に連絡を取ろうとしていた。
「はーい、ストップ。その連絡はもうする必要ないぜ」
「あなたは・・・・確か、石動さん、それと殺せんせーも」
「正解、一時間ぐらいしかいなかったけど、よく覚えているな。さすがはAIって言ってところか」
あれ?ってか俺って自己紹介した覚えがないんだが・・・ま、いっか。
「有希子から聞いたが、今日は寺坂にガムテで縛られて暗殺ができなかったらしいな。その理由、お前はわかるか?」
彼女はしばらく考えていたが、答えが出ないらしい。
「それはな、お前の暗殺は他の生徒達にとっては何もメリットがないからだよ。たとえお前が暗殺に成功しても賞金は手に入らないし、受験生では身としては授業の邪魔に迷惑になるからな」
「なるほど、理解しました」
「ヌルフフフ、やはり君は頭がいい。今から私と彼の二人で君をアップグレードします」
「アップグレード?」
『安心しろ、これから行うアップグレードは生徒達との協調性と暗殺の制度を高めるものだ』
「!?今のは・・・・」
エボルトが固定砲台にも聞こえるよう声を出すと、さすがの固定砲台も驚いた。ま、知らなければ普通はそうなるよな。
『こうして話すのは初めましてだな、自律思考固定砲台。俺の名はエボルト。石動惣一の中に宿る地球外生命体だ』
「地球外・・・・・生命体・・・」
『あぁ、あと一つ言い忘れていたが、今のお前の持ち主・・・・お前風に言うならマスターだな・・・・はすでに変わっていて、俺たちがお前のマスターだ』
「え?」
「にゅや!?ど、どういうことですか、石動君!エボルトさん!」
「ふっ・・・・・知らない方がいいぜ、殺せんせー」
『そうそう、ちょっと
「あなたが・・・マスター?」
おっと、そこらへんはこれを見せないとな。
「そうだ、これを見てみればわかると思うがな。ほら、契約書だ」
俺はあの時名前を書いた書類を固定砲台に見せる。これで分かるだろう。
『理解できたか?』
エボルトが聞くと、彼女は頷く。これでよし。
「ま、俺がマスターといってもメンドくさいことはしたくないんでな、基本的にはお前は自由だ。時々手伝ってもらいたいこともあるがな」
「理解しました・・・ですが、なぜ殺せんせーまで?」
「そうですね・・・私は暗殺対象であると同時に教師ですからね、生徒同士で仲良くしてほしいと思ってるんですよ」
「さて、時間は無限じゃない。朝までには終わらせたいし、早速始めるか」
俺はUSBメモリを取り出し、それを固定砲台に差し込む。
「これは・・・」
『見ての通りだ、今のまま暗殺を続けるより、成功確率が格段に上がってるだろ』
「はい・・・・マスター、これから宜しくお願いします」
「あぁ、エボルト共々宜しくな。・・・・ん?何だこのナビ?スイーツナビ?いらないな」
「にゅや!?先生自作のスイーツナビがゴミのように捨てられた!?自腹なのに!!」
『何の必要があるんだよ、こんなの・・・』
「マスター、これは・・・」
「ん?あぁ、それか。さっき言ったやつだよ。手伝ってもらいたい時はそいつを使ってもらうからな」
「そうですか・・・わかりました」
「やっぱ物分かりいいな、お前・・・・そうだ、あとでお前の名前も考えるか。自律思考固定砲台じゃ、長いしな」
名前・・・何がいいか・・・・・、う〜ん・・・あとで有希子に相談するか。
それにしても
「にゅやーーー!!!」
俺がナビを捨てるたびに泣き叫ぶ殺せんせー。正直何でいるんだよ・・・・。
結局、殺せんせーはいるだけ邪魔だとわかったので外に追い出し、俺一人で改良を行うことになった。
惣一side out
・・・・・・・・・・
有希子side
私は今日、いつもよりも早く学校に向かっていた。それも一人で。
理由は昨日の放課後だった。朝言った通り放課後には惣一君は戻ってきていて、いつも通り帰ったのだけど、その時に「明日の朝はいつもより早く来てくれないか?」って言って来たからだ。
それで、言われた通り早くに来たのだけれど・・・・。
教室につき、扉を開ける。そこには、どうしてか倒れている惣一君がいた。
「そ、惣一君!?どうしたの!?」
「お・・・おぉ?あぁ・・・・有希子か・・・」
「大丈夫?昨日なにしてたの?」
「あ、神崎さん!おはようございます!」
「え?」
今この教室には私と惣一君しかいないから、他の人の声が聞こえるはずがない。聞こえるとしても、エボルトさんの声のはず。だけど、今の声は明らかに女の人の声だった。
「気のせい・・・かな?」
「いいえ、気のせいではありませんよ」
「ま、また!・・・もしかして・・・」
私は一昨日から転校して来た固定砲台さんを見る。外見は今までと何も変わっていない。だから気づかなかったけど・・・彼女の顔が今までと違って表情があった。
「ど〜よ・・・・、一夜でこの変わりよう・・・徹夜したが頑張ったんだぜ」
「もしかして、惣一君が倒れてるのは徹夜のせい?」
「あぁ・・・・さすがに二日徹夜はするんじゃないな・・・・眠くて仕方がねぇよ・・・」
そう言って、惣一君は大きくあくびをした。確かにすごいけど・・・・
「どうして、こんなことを?」
「今までの暗殺が続いていたら、授業が行えないだろう?俺は問題ないけど、お前たちには問題大有りだ。それに、こいつに追加した機能の中に、俺にとってメリットのやつもあるからな」
「追加したって・・・そんなこと、勝手にしていいの?」
「大丈夫だよ、なんたって今のこいつのマスターは俺だからな」
「え?」
「昨日の昼間のうちに前マスターのところに行って
相変わらずすごいことするな、惣一君は。
「あぁ、そうだ。なぁ有希子、こいつの名前を考えてくれねぇか?」
「え?名前?」
「そうだよ、いつまでも自律思考固定砲台じゃ呼びにくいだろう?だから、呼びやすい名前を考えてくれ」
そんなこと急に言われたって・・・・えっと、自律思考固定砲台だから・・・・自律・・・・
「それじゃあ、『
「律・・・・ですか?」
「うん、自律思考固定砲台からとって律。いやなら他の名前を考えるけど・・・」
「いえ!素敵な名前です!それでは、私のことは律と呼びください!」
「うん!よろしくね、律」
こうして、惣一君のおかげで律も私たちの仲間に加わった。ありがとう、惣一君。
惣一が律に追加した機能はビルド本編でも出て来たあれです!
まぁ、これだけじゃわからないかな?
いつ出るかはわかりませんけど、必ず出します!
感想、評価等よろしくお願いします!
それでは、チャオ!!