さてさてどうなる第13話!!
惣一side
ロヴロさんから調査を頼まれた翌日。俺達は早速、例の研究所に向かっていた。今日は休日であり、学校に関しては気にする必要が全くない。
『学校があろうがなかろうが、お前は全く気にしないだろうが』
「そうですねぇ、確かに君は頭がいいですが、もっと授業に参加してもらいたいです」
「うん。一応学校に来てるんだしさ、授業にも参加しよう?」
「ってか、なんで有希子と殺せんせーもいるんだよ!」
頼まれたのは俺だけのはずだが、なぜこの二人も来ていた。
「ヌルフフフ、生徒一人を危険な場所に行かせるわけがないでしょう。話はこっそり聞いていたので、ついて来ました」
「勝手に盗み聞きするなよ・・・・じゃ、有希子の方は?」
「惣一君、昨日ロヴロさんが帰ったあとから様子がおかしかったでしょ?それで殺せんせーに相談したらこの話を聞いて・・・心配だから、殺せんせーに頼んでついて来たの」
心配だから・・・って言われてもね・・・。
「ついて来たら、何があるかわからないぞ?今からでも遅くないから帰るんだ」
「嫌だ」
「そうそう、嫌だ・・ってえ?」
「勝手も気になって落ち着けないもの。それに、惣一君なら守ってくれるでしょ?」
有希子の奴・・・相当俺のこと信頼してるな・・・。
「安心してください、石動君。この私だっているんですから、神崎さんには指一本触れさせませんよ」
「まだ何があるかわかってないんだが・・・・・はぁ、仕方ない。絶対に俺のそばから離れるなよ」
『てか、殺せんせー。お前は国家機密の存在だろ?ここにいていいのか?』
「エボルト、それは今更だぞ」
修学旅行とか、この国家機密は思いっきり外を出歩いていたぞ。
「それで石動君、件の研究所はどこに?」
「ロヴロさんから聞いた話だと、もう少し先だな。そもそも山奥つってたし、こんな山に入ったばっかのところにあるわけがないだろう」
歩いてもいいが、あまり時間もかけたくないしな・・・仕方がない、ここはトランスチームガンを使うか。
「ヌルフフフ、それでは先生が先に行って安全確認をして来ましょう!」
「え?いや、別にトランスチームガンで・・・・」
言い切る前に殺せんせーは消えていった。やっぱマッハ20って早いな・・・。
「まいっか。それじゃ有希子、トランスチームガンで転移するから近寄って」
有希子に近寄ってもらって、煙を撒き散らして転移する。どうやらうまくいったらしく、煙が晴れると目の前には怪しげな洞窟があった。
「ここが入り口?」
「みたいだな・・・・ここからが本番だ。絶対に離れるなよ」
「うん」
有希子の前に立ち、トランスチームガンを持って歩いていく。中は暗く、何か明かりが欲しいぐらいだ。そう思い、ライトフルボトルをトランスチームガンに装填する。
『フルボトル!スチームアタック!』
明かりを調整し、懐中電灯ぐらいの明るさにする。これで行動しやすくなったな。
「そのボトルって、こんなことも出たんだ」
「あぁ、普段はあまり使う必要がないけどな」
しばらく中を捜索する。だが、特に変化がなく洞窟が続いているだけだ。
「ね、ねぇ惣一君。その研究所って、本当にここにあるの?」
「だと思うんだけど・・・・エボルトはどう思う?」
『どう思うも何も、明らかにおかしいだろ。少なくとも、ここに何かあると思ってるぜ』
「だよな・・・・でも、一体どこまで行けばいいんだ?」
「?待って!」
「?どうした有希子?」
「何か、聞こえない?」
有希子がそういうので、静かにして耳をすましてみる。ん〜・・・・あ、確かに何か聞こえる。何かが高速で動いているような音だ・・・・って、この音もしかして・・・。
「にゅやーー!!ちょっと二人とも!!!先生を置いてかないでくださいよ!!!!!」
やっぱり殺せんせーだったか・・・・正直忘れてたわ。
「置いてくなって・・・勝手にいなくなったのは殺せんせーの方だろうが」
「だってまさかそんなに早く移動する手段があるとか聞いてないんだもん!!そんなこと言ってなかったじゃないですか!!」
「聞かなかったのが悪い」
「って、違うよ惣一君!殺せんせーの事じゃなくて!!」
え?音って殺せんせーの音速移動の音じゃないの?とりあえずもう一回耳をすます。・・・・・・・・あぁ、確かに別の音が聞こえた。この音は・・・誰かが急いで走ってるのか?数は一人だけ・・・、念のためにコブラフルボトルも持っておこう。俺は何かあったらすぐに蒸血できるよう、準備しておく。
やがて、その音がだんだん近づいて来て・・・・・
「うぉ!!」
「きゃ!!」
「にゅや!!」
俺たちの前に一人の少年が現れた。茶髪にエビフライのような形をした髪の毛、俺たちと同年代ぐらいだと思われるその少年は、かなり汚れている白いTシャツを着ていて、顔も同じように汚れている。
「お前は?」
「な、なんだよお前ら!!なんでこんなところに居んだよ!!」
こちらが先に質問したんだが、完全に無視された・・・・。
「俺たちはここにあると思われる研究所の調査だ。そういうお前は?お前こそ、なんでここにいるんだ?」
「お、俺は・・・・誘拐、されたんだ」
「誘拐・・だと?」
「あぁ、俺には親がいなくてな。たった一人の妹と一緒に、なんとか生きてるような状況だったんだ。そんなとき、いきなり連れ去られて・・・気がついたらここに」
・・・・怒りが湧いてくるのがわかる。確かに悪い噂しかなかったが、誘拐なんて事をしてたなんて・・・。
「そ、それで、あなたの妹さんはどうしたの?」
「!そうだ
「一旦落ち着け、俺たちはここに着て、今初めて人と会ったんだ。ここにくるまでにはいなかったし、外に出るための出口があるだけだ」
「君の妹さんを探すのは私たちも手伝いましょう。まずは、君の名前を教えてくれませんか?」
「?・・!か、怪物!?しかも、喋ってるなんて・・・」
「あぁ・・・説明しないとな。とりあえずざっくりと説明するぞ。この怪物は月を破壊して超生物であり、同時に国家機密の存在でもある。詳しい事はまた今度教えてやる、それよりもお前の名前を教えてくれ」
「あ、あぁ・・・俺は龍我、『
「そうか、俺は石動惣一だ。よろしくな、万丈」
「私は神崎有希子。よろしくね、万丈君」
「そして私が殺せんせーです。先ほどの紹介通り、月を破壊した本人であり、この二人の担任です」
「まずは万丈の妹・・・香澄ちゃんを探すところからだ。何があるかわからない以上、急いで行動するぞ」
とりあえず、この先に何かあることは間違いない。それを確かめないとな。
この作品では万丈の恋人の香澄は妹という設定です。
しばらく潜入捜査編が続くと思いますが、ご了承ください。
感想、評価等よろしくお願いします!
それでは、チャオ!!