まぁ、最後の方は原作と変わってるけど!
それでは第17話、どうぞ!!
惣一side
潜入捜査が終わり数日、時期は梅雨に入り雨が降っていた。
いつものように教卓に立つ殺せんせー。だが、いつもと違う部分があった。
『デケェな・・・』
エボルトのいうとおり、明らかに巨大化している・・・頭が。
殺せんせー曰く、湿気でふやけたらしい。まぁ、ここ最近はずっと雨だったしな・・・。
「さて皆さん、烏間先生から連絡は言ってると思いますが、今日は新しい転校生がきますよ!」
「あぁ、うん、ぶっちゃけ殺し屋だろうね」
あっさりとそういうあたり、なんかもう慣れた感じがする。
「律さんの時は油断しましたからねぇ、今度は油断しませんよ。それに何より、このクラスにまた新しい仲間が加わるのが嬉しいです」
「なぁ、律はその転校生について何か知らないのか?」
殺せんせーが喜んでいるのを横目に見ながら、律に聞いてみる。律のことだから、何か知ってそうだが・・・・
「はい。当初は私と彼は同時投入の予定でした。私が遠距離で援護、彼がとどめをさすはずでしたが、二つの理由でキャンセルされました」
「その理由って?」
「一つは彼の調整が予定よりかかってしまったから、もう一つは私が彼より、暗殺者として圧倒的に劣っていたから・・・」
殺せんせーの指を簡単に吹き飛ばした律がその扱いか・・・・、一体どんな殺し屋なんだ?
教室に沈黙が訪れた時、扉が開いて白装束の格好をした奴が入ってきた。こいつが転校生?その白装束は右手を前に出し、そして・・・・・鳩を出してきた。
「は?」
「はっはっは!ごめんごめん、驚かせたね。私は転校生じゃなくてただの保護者だ。まぁ白いし、シロとでも呼んでくれ」
「いきなり白装束できてマジック披露なんて、誰でもビビるわ」
「ねぇ、殺せんせーじゃなければ誰でも・・・・」
クラス全員が殺せんせーへと視線を向けると、天井の角に液状化でくっついていた。
「ビビってんじゃねぇーよ殺せんせー!!」
「奥の手の液状化まで使ってよ!!」
「にゅや!!だ、だって律さんがおっかないこと言うんですもん!!」
だからって、超生物がビビるなよ・・・・。
「初めましてシロさん、それで肝心の転校生はどこに?」
「初めまして殺せんせー。色々と特殊な子でね、私が直に紹介させてもらおうと思いまして」
そう言ってシロは一度クラス全体を見渡したが、その際に目が合った。その時、たった数秒で合ったが、何か恐怖を感じた。だが、それもすぐに消え失せた。気のせい・・・か?
「どうかしましたか?」
「いや、皆良い子そうですなぁ。これならあの子も馴染めそうだ。お〜い、イトナ!入っておいで!!」
シロが扉の方を向いて読んだため、皆も扉に注目する。そして転校生が教室に入ってきた。・・・・・・・後ろの壁を突き破って・・・。
その転校生は何かつぶやきながらさも当然のように席に座ったが、俺たちは言いたいことがある。
「「「「ドアから入れよ!!!!」」」」
なぜわざわざ壁をぶち壊して入ってきた・・・!外は雨も降ってんのに!!
そこまで思って気づいた。この転校生、外から入ってきたのに濡れていない。手ぶらなのに、どう言うことだ・・・?
「ねぇ、イトナ君。今外から手ぶらで入ってきたよね?外土砂降りなのに、どうしてイトナ君、一滴の濡れてないの?」
イトナの隣の席であるカルマも同じ事を思ったらしく、早速聞いてくれた。だが、イトナは答えずにクラス全体を見渡した。そして、立ってカルマの頭を掴んだ。いや、あれは掴んだと言うよりのせたか?
「おそらく、お前はこのクラスで二番目に強い。だが安心しろ、俺より弱いから。俺はお前を殺さない」
なんかいきなり物騒なこと言ってんなぁ。あ、この教室じゃ普通か。
「俺が殺そうと思うのは、俺より強い奴だけ。この教室じゃ殺せんせーと、お前だけだ」
イトナは俺を見ながらそう言ってきた。・・・・え?俺?
「え、あ、おい、ちょっと!」
「強い弱いとは喧嘩のことですか?残念ながら君では私と同じ土俵に立つことはできませんよ」
「立てるさ」
俺の事はガン無視かよ・・!!なんかめんどくさいのに目をつけられたんだけど・・!!
『ま、仕方ない。実際あいつより強いだろうからな』
なんでお前はそうのんきなんだよ!!
エボルトにそう言ってたら、シロとイトナは出て行った。ん?皆そんな驚いた顔してどうしたんだ?
「おい!先生兄弟ってどう言う事!?」
「そもそも人とタコじゃん!!」
「し、知りません!先生、生まれも育ちも一人っ子です!!昔、両親に『弟が欲しい』とねだったら、家庭内が気まずくなりました!!」
話を聞いてもよくわからない。仕方ない、有希子に聞くか。
「なぁ有希子、なんで皆こんなに騒いでるんだ?」
「もしかして、聞いてなかったの?」
「うん」
「はぁ・・・・もう少し話は聞いてようよ。皆、あのイトナ君が殺せんせーの兄弟だって言ってたから、驚いて殺せんせーに問い詰めてるんだよ」
「へぇ〜、なるほど・・・・って兄弟!?」
「反応遅いよ・・・・」
「殺せんせーって兄弟いたんだ・・・・ま、良いや。あとで今日一日の事教えてくれ」
「えっ、惣一君!?」
有希子にそう言い残して、教室から出る。いつものところ行って寝るとするか。
あ、今日雨で使えないじゃん・・・・。
・・・・・・・・・
放課後、いつもなら家に帰るが、今日は全員教室に残っていた。
理由はただ一つ、教室内えイトナによる暗殺が行われるからだ。机によって作られたリング。その中で殺せんせーとイトナが相対していた。
「普通の暗殺は飽きただろう、殺せんせー。一つルールを決めないか?」
シロがリング外からそう言う。なんでこいつが仕切ってんだ?
「リングの外に足がついたら死刑、どうだい?」
そんなルール、誰が守るんだ?って言いたいところだけど、この手の縛りは殺せんせーにはよく効く。皆で前で決められたルールを破れば生徒たちの中で先生として死ぬから。
「・・・いいでしょう、ただしイトナ君、観客に危害を加えた場合も負けですよ?」
殺せんせーの言葉に、イトナは無言で頷いた。
「では、合図で始めようか」
シロが右手を上にあげ、思いっきり振り下ろした。
「暗殺、開始!」
その瞬間、殺せんせーの触手が宙を舞い、俺たちの視線はある一点に集中した。だが、それは切り落とされた触手ではなく、切り落としたものへ。イトナの頭から生えた数本の『触手』だった。
『なるほど・・・だから濡れなかったのか』
触手も持っているのであれば、雨粒全てを触手で弾ける。兄弟ってのは、血の繋がりではなく、同じ力を持っていたから・・・か。
「・・・・・・こだ・・・」
突然、教室内の空気が変わる。見ると、殺せんせーがワナワナ震えている。触手の色は黒、過去に一度だけ見せた『ど怒り』だ。
「どこで手に入れた!その触手を!!」
「君に言う義理は無いね、殺せんせー。でも、これで理解しただろう。両親も育ちも違うが、この子と君は兄弟だ」
殺気も混ざっていた殺せんせーの問いに、シロはなんでも無いように平然と返す。
「それにしても怖い顔するねぇ、殺せんせー。何か、嫌なことでも思い出したのかい?」
「・・・・どうやらシロさん、あなたにも話しを聞かなきゃならないようだ」
「聞けないよ。死ぬからね」
そう言った直後、シロは袖口から紫色の光を放った。その光を浴びた瞬間、殺せんせーの動きが止まった。
「全部知ってるんだよ、君の弱点はね」
「死ね、兄さん」
硬直した体に向けて、イトナは躊躇なく触手を放った。全ての触手が当たったように見えたが、そこにあったのは殺せんせーの抜け殻だ。
「脱皮か・・・・そういえばそんな手もあったっけ。でも、その脱皮にも弱点がある。脱皮、そして触手の再生には思ったより体力を使うんだ。さらに自慢のスピードも低下する。また、触手の扱いは精神状態に大きく左右される。イトナの触手を見て大きく動揺したね。この時点で君とイトナの実力はほぼ互角。さらには献身的な保護者のサポート」
シロは再び光を放ち、殺せんせーは硬直した。次から次へと出てくる殺せんせーの弱点、なんであいつはそこまで殺せんせーのことを知ってるんだ?このまま行けば確実に殺せんせーを殺せるだろうが・・・・気にくわねぇな。
『んじゃ、邪魔でもしますか』
賛成だ、エボルト。
「さてと、これで最後だ殺せんせー。次のラッシュに耐えきれるかな?」
再び光を放とうとするシロ。そんなシロに向かって俺は・・・・
「あらよっと!!」
飛び蹴りをかました。残念ながら避けられたけどな。
「一体何のつもりだい?」
「決まってんだろ?暗殺の邪魔だよ」
「やれやれ、あの怪物に情でも沸いたのかい?ここで奴を殺さなければ、三月に地球は滅びるんだよ?」
「別にあのタコに情が湧いたわけでもねぇし、イトナの暗殺を邪魔するつもりはない。俺が邪魔したのはあくまであんたのサポートだよ」
「何?」
「イトナは確かにこのクラスの生徒だし、殺せんせーを殺したって文句は言わねぇさ。だけど、あんたは別だ。ただ保護者ってだけの部外者が、暗殺に手を出すな」
「・・・どこまでも邪魔するか、石動惣一・・・・まぁいい。どうせこれで終わりだ。殺れイトナ」
シロが指示を出したと同時に、イトナは触手を放った。その触手は殺せんせーに当たる・・・・・前に触手が崩れ落ちた。
「おやおや、落し物を踏んでしまったようですね」
そう言う殺せんせーの手にはハンカチ、そして足元には数本の対殺せんせーナイフが。
「同じ触手なら対先生ナイフが効くのも同じ、触手を失うと動揺するのも同じです。ですが!先生はちょっとだけ老獪です!!」
殺せんせーはイトナを自らの抜け殻で包み、外を放り投げた。これにより、イトナの足は地面・・・リング外に出ている。
「先生の抜け殻で包んだのでダメージはないはずです。ですが、君の足は地面についている。ルールに照らせば君は死刑、二度と先生を殺せませんねぇ」
殺せんせーは緑と黄色の縞模様にし、舐めきってるのがわかる。さっきまでやばかったくせに・・・。
「生き返りたいのなら、このクラスで皆と一緒に学びなさい。この教室で先生の経験を盗まなければ、君は私には勝てませんよ」
その言葉に、イトナの様子が変わっていく。
「勝てない・・・この俺が・・・」
「!黒い触手!?」
イトナが出した触手は黒く染まっており、先ほどの殺せんせーと同じど怒りだ。
イトナは触手を使って再び殺せんせーに攻撃しようとする。だが、直後何かがイトナにあたり、意識を失った。
「すいませんねぇ殺せんせー、どうやらこの子はまだ登校できる精神状態じゃなかったみたいだ」
シロは左手を前に突き出し、袖口からは煙があがっている。他にも隠し持ってたのか・・・。
「殺せんせー、今日は君への暗殺は諦めましょう。イトナがこれでは、君の触手に対抗できませんからねぇ・・・」
「私への・・暗殺・・?」
「えぇ、確かに第一目標はあなただが、この教室には第二目標もいる」
シロはそう言って懐から何かを取り出した。紫色で、どことなくトランスチームガンと似ている銃を。
「今度は君の番だ・・・どうする?石動惣一・・・いや、ブラッドスターク!」
『ギアリモコン!』
シロはフルボトルに似た形のものを銃に装填し、トリガーを引いた。
『ファンキー!!』
すると、俺が蒸血の時と同じように煙が撒かれ、シロの体に青い歯車がついていく。その姿は修学旅行の時に俺たちの前に現れたカイザーだった。
カイザーの正体が判明しましたね!バレてたとは思うけど・・・。
ついでみたいに正体をバラされた主人公・・・ま、いっか!!
感想、評価等よろしくお願いします!!
それでは、チャオ!!