まぁ、出番は全然無いけどね。
それでは第19話、どうぞ!
エボルトside
『何だ?お前』
「・・仮面ライダー・・・グリス」
俺が聞くと、そいつはそう答えた。仮面ライダー・・・例のライダーシステムか・・。
「ふっ!」
『っ!なるほど・・・ハザードレベル4.2か・・こいつは一筋縄じゃいかないな・・』
ハザードレベルは高ければ高いほど強くなる。ハザードレベル4.0を超えているこいつは、人間の中でも強い部類に入る。それにしてもこの声・・・俺はグリスの攻撃を腕で防ぎながら、チラッと校舎の方を見る。・・・やっぱり、イトナがいなくなっていやがる。ってことは、こいつの正体は、イトナか!
『ふん!・・・やっぱ、ハザードレベルが4.0を超えているだけはある・・・しかも、随分と戦闘慣れしてるな。正直、カイザーよりもよっぽど手強いよ』
「当然だ、俺は強いからな」
グリスは大きく腕を振って殴ってくるが、俺はその腕を掴む。
「何?」
『ふっ!はっ!!』
空いている左手にスチームブレードを掴み、グリスに二・三回切りつける。
「くっ!」
『ちっ・・大してダメージを与えられなかったか・・・』
グリスは後退し、すぐに体勢を立て直している。立ち上がったグリスは左手を前に突き出す。すると、左手の平からゼリー状の物体が出てきて、形を作り出す。ゼリーが弾けると、そこには水色のバイルバンカーのような武器が現れた。
『ツインブレイカー!』
「ふん!はっ!!」
グリスはその武器・・・ツインブレイカーつったか?・・・を使って殴ってくる。さっきは拳だったから掴むことができたが、今回は流石にできないな・・。
『くっ!』
俺は攻撃を受け、グリスとの間に距離を開ける。あの形状から、遠距離はできないはずだ・・・・。そんな俺の考えとは裏腹に、グリスはツインブレイカーを変形させ、二連装ビームガンに変えた。
『ビームモード!!』
『ビームモードってことぁ・・・』
予想通り、イトナは光弾を放ってきた。やっぱり遠距離もできるのかよ!!
『たく、遠距離も近距離もできるってズルイにもほどがあんだろ!!』
グリスからの攻撃を避けていると、突然別の方向から光弾が迫ってきた。何とか避けることができたが、今のは・・・・
『私の事忘れられては困るな、ブラッドスターク』
『カイザー・・・普通に忘れてたわ』
「「「「おい!!」」」」
なんか教室の方からツッコミが飛んできたな。ま、いいけど。
『二対一か・・・・しょうがない、あまり使いたくなかったけど・・・』
俺は胸部分にエネルギーをため、そして・・・・・
「っ!ぐぅ!!」
『何!?ぐわっ!』
そのエネルギーを放出しようとした時、何かがグリスとカイザーに当たった。一体何が?
『二対一か・・・俺も手を貸そう』
『っ!?お前は・・・ナイトローグ!』
声がした方を見ると、校舎の上にナイトローグが立っていた。その手にはトランスチームガンがあり、今の攻撃もナイトローグによるものだろう。
『いなくても問題ないんだが・・・ま、助かる。それじゃ、カイザーの方は頼んだぜ』
カイザーの方はナイトローグに任せ、俺はグリスと相対する。
『さて、お前の相手は俺がしてやるよ』
『フルボトル!スチームアタック!』
ハリネズミフルボトルをトランスチームガンに装填し、針状になっている光弾を放つ。それをグリスはツインブレイカーから放つ光弾で相殺する。そして、グリスは懐からある物を取り出した。
『フルボトル・・・やはりお前たちも持っていたか』
グリスが取り出したのはタコが描かれている『オクトパスフルボトル』だ。それをドライバーに装填し、横に付いていたレンチ型のレバーを倒した。
『チャージボトル!潰れな〜い!チャージクラッシュ!』
「ふっ!!はぁっ!!」
グリスの両手にタコの触手のようなエネルギーが形成され、グリスはそれを操ってくる。
『くっ・・・さすがに触手持ちなだけあって扱いが上手いな・・・ってか、俺タコ嫌いなんだよ!!』
「にゅや!!そうなんですか!?」
なんか後ろでタコが騒いでるな・・・あいつは正直言ってギリギリセーフだ。
『くぅ・・ぐわっ!』
触手に弾かれ、俺は吹き飛ばされる。その際に、数本のボトルを落としてしまった。
「タンクにガトリング・・・それとライトか。他のボトルも回収しておこう」
グリスはそれらのボトルを拾って近づいてくる。まだだ・・・もっと近くによれ・・・今だ!
『おらっ!!』
すぐ近くまできたその瞬間、起き上がってトランスチームガンを腹に当てる。トランスチームガンにはすでにゴリラフルボトルが装填されている。
『スチームアタック!』
「グワァァ!!」
完全に油断していたグリスの腹に、0距離から放たれたゴリラの腕をもした光弾が直撃する。あれはさすがに効いただろ!
『さぁ、これで終わりにしようぜ』
『コブラ!』
「くっ・・なめるなぁ!!」
『スクラップフィニッシュ!!』
俺はトランスチームガンにコブラフルボトルを装填、グリスはレバーを倒した。
『スチームブレイク!!』
トリガーを引き、再びコブラ型のエネルギーを発射、グリスは肩アーマーの向きが変わり、黒い液体が溢れ出てくる。右足にも黒いエネルギーが溜まり始めた。グリスはその勢いを使い、コブラ型エネルギーに向かって飛び蹴りをしてきた。
二つのエネルギーが衝突した瞬間、爆発が起こり煙が上がった。それによって、俺の視界からグリスが消えた。そのため、何をやっているのかわからなかった。
『シングル!ツイン!ツインブレイク!!』
「ハァァァァァ!!!」
煙の中からグリスが姿を現した。ツインブレイカーのバイルの先端にはエネルギーが集中し、高速回転している。
『何ッ!!くっ!!グアァァァァァアア!!!!』
とっさに腕を前に交差させたが、大して意味をなさずにそのまま吹き飛ばされ、変身が解除された。
『っ!まさか・・・この俺が負けるとはな・・』
「はぁ・・はぁ・・・残りのボトルも回収させてもらう」
満身創痍で動けない俺に、グリスは近づいてくる。こいつはヤベェな・・・あいつのことだから、俺を殺しかねない・・・。
「だめっ!!」
『有希子!?』
グリスと俺の間に、有希子が立った。
『何してる!早く逃げろ!!』
俺が叫ぶも、有希子は動かない。まずいぞ・・・このままじゃ有希子まで・・!
そう思っていたが、グリスは有希子を見た瞬間、振り返って歩き出した。
『なっ・・・なんでだ!?』
「俺は俺より弱いやつは殺さない・・・そいつを殺すつもりはない」
そう言い残して、カイザーの方に歩いて行った。どうやら向こうの戦いも終わったらしく、向こうはナイトローグが立っていて、カイザーが倒れていた。
倒れているカイザーを担ぐと、ドライバーに消しゴムが描かれている『消しゴムフルボトル』を装填した。
『ディスチャージボトル!潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!!』
左手に消しゴム型のエネルギーが形成され、それを文字を消すように動かすとグリスとカイザーの姿が消えた。・・・透明になる力を持っているのか・・・。
その後も奇襲が来ることもなく、奴らは去って行ったらしい。
『どうやらそちらの相手はなかなかの相手だったらしいな』
ナイトローグが俺に話しかけて来る。その手にはライフルモードになっているトランスチームガンが握られていた。
『そのスチームブレード・・・そうか、カイザーから奪ったのか』
『あぁ、君が使っているのは知っていたからな。試しに奪ってみたが、かなり使いやすい』
ナイトローグはスチームブレードを見ながらそう言った。戦いながら奪うって・・・・そんなことよくできたな。しかももう使いこなしてそうだし・・・。
『それに、奴は戦い慣れはしていない。普段相手にしている彼らの方が、今となっては手強いと感じるほどにな』
『つーことは、最初惣一が圧倒されてたのはただの経験値不足ってことか・・・やっぱ修行は必要だな・・』
まぁ、どちらにせよもうここには入られなくなるだろうが・・・。
『さて、帰るとするか』
「大丈夫ですか?石動君・・いや、エボルトさん」
『そうだなぁ・・・大丈夫かどうかは正直微妙なところだが・・まぁ大丈夫だろう。それはそうと殺せんせー、言っておかなければならないことがある』
「にゅ?それはなんですか?」
『俺達はもう・・・ここにはいられない』
グリス・・・てかイトナってこんなキャラだったっけ?
今回エボルトが戦って負けてましたが、ブラッドスタークでの戦いであったのと、エボルト自身はまだ本気を出していないからです。原作でもラビットタンクスパークリングには初見では負けてましたし、いいよね!
それとナイトローグのことですが、今回の話に少しだけ正体に関してのヒントが出ていますので、考えて見てください。
感想、評価等宜しくお願いします!
それでは、チャオ!!