それでは第28話、どうぞ!!
烏間side
ナイトローグに変身した俺は、翼を広げ鷹岡がが変化したスマッシュを追っている。相手は飛行型だから、石動君よりも俺の方がいいだろう。
・・・・正直、ここで正体がバレたのは誤算ではあった。だが、後悔するつもりはない。今回、俺はほとんど何もできていない。危険な事を生徒である渚君にさせてしまった。スマッシュに関してもそうだ。俺は戦う力を持っていながらも、今まで石動君が戦ってきた。だからこそ、今回は俺が生徒を守ってみせる!
『エレキスチーム!』
俺は以前カイザーから奪ったスチームブレードを取り出し、バルブを回転させる。電気を帯びた煙を刀身に纏わせ、すれ違いざまにスマッシュの翼を切る。
『ふん!』
ちっ・・・あまり深くなかったか・・・。だが、それでも多少は効いたようだな。現にさっきまでよりもスピードが落ちている。
『次はこれだ!』
俺はトランスチームガンを取り出してスマッシュに向けて撃つ。光弾はスマッシュの背中に当たって地面に落ちていった。土煙が上がっている場所を見ながら、俺はゆっくりと降下する。
「・・烏間先生!!避けろ!!」
『何?・・ぐぅ!!』
石動君が叫んだその直後、土煙の中からスマッシュが高速で出てきた。いきなりのことに俺は対応できず、まともに攻撃を食らってしまう。
「「「烏間先生!!」」」
『くぅ・・・こっちに来るな!』
スマッシュは上空を旋回し、再びこっちに向かってきた。あのタコよりは遅いが・・・それでも早い・・。避けるのも間に合わないぞ!
『フルボトル!スチームアタック!』
そんな音声が鳴り響くと、次の瞬間にはスマッシュに蜘蛛の巣のような物が絡まっていた。見ると、石動君がトランスチームガンをこちらに向けていた。
「悪いな、任せろって言われたがやばそうだったからな。烏間先生!こいつを使え!!」
石動君はそういって一本のフルボトルを投げてきた。それを掴んで確認すると、掃除機が描かれていた。
『掃除機フルボトルか・・・・確かにこれなら!』
スマッシュは蜘蛛の巣を翼で切り裂いて再び飛び出そうとしていた。俺のフルボトルを数回振ってトランスチームガンに装填し、飛び出したスマッシュに向けてトリガーを引いた。
『フルボトル!スチームアタック!』
銃口から風が巻き起こり、スマッシュを捉えた。スマッシュは抜け出そうとするが、そんなことはさせない。
『アイススチーム!』
俺は空いている方の手でスチームブレードを操作し、スマッシュに向けて煙を出す。アイススチームの効果により、スマッシュの下半身が凍っていった。これで飛ぶことはできないだろう。
『これで終わりだ』
『バット!』
俺は再びトランスチームガンにバットフルボトルを装填し、スマッシュに向けてトリガーを引く。コウモリの形をしたエネルギーが放たれ、スマッシュを飲み込み爆発を起こした。煙が晴れると、そこには動かなくなったスマッシュの姿があった。
「烏間先生、これをスマッシュに向けてください。成分を回収できます」
石動君がそういって俺に成分が入っていないフルボトルを渡してきた。俺はフルボトルのキャップを前に合わせ、スマッシュに向ける。すると、成分がフルボトルに回収され、スマッシュは鷹岡に戻った。
「そのボトルは、後で俺が浄化しておきます」
『そうか、すまない』
石動君がそういってきたので、成分を回収したフルボトルを返す。その時、鷹岡が立ち上がった。
「う・・くぅ・・・俺は、負けたのか・・」
『もう終わりだ、鷹岡。すぐにこの校舎から立ち去れ」
俺はナイトローグの変身を解きながら、鷹岡に言う。
「どちらにせよ、今回のことは俺が上に報告する。お前はもうここにはいられないさ」
「そんなこと、させるか・・俺が先に掛け合って・・」
「その必要はありません」
突然校舎の方からそんな声が聞こえた。あれは、理事長!?何故ここに・・・。
「新任の教師の手腕に興味がありましてね、見学させてもらいました。鷹岡先生、あなたの授業はつまらなかった」
理事長は鷹岡の近づいてその顔を掴むと、自分と目を合わせる。
「教育に恐怖は必要です。が、暴力でしか恐怖を与えられないのならば、その教師は三流以下だ」
そういって紙を鷹岡の口に入れていった。あれは・・・・
「解雇通知です。この学校の教師を決めるのはあなた方防衛省ではなく私です。そのことをお忘れなく」
理事長はそう言い残して本校舎に向けて歩いていった。当の鷹岡は紙を噛みながら悔しそうにし、バックを持って走ってこの場を去っていった。あいつ・・・今紙を食ったよな・・・・。
「鷹岡・・・クビ・・・」
「ってことは、今まで通り烏間先生が・・・・」
「「「「よっしゃーー!!」」」」
後ろで生徒たちが歓喜の声をあげた。それほどまでに嬉しかったのだろう。
「今回は随分迷ってましたね?烏間先生」
「悪いか」
「いえいえ」
俺の肩にタコは顔を乗せてそう聞いてきた。・・・この状態でも、こいつは余裕で俺の攻撃を躱すのだろうな。
「・・・例えば彼が・・・渚君が将来殺し屋になりたいといったら、お前は迷わずその道を教えるのか?」
「・・・・答えに迷うでしょうね。ですが、迷わね教師などいない。自分が出した答えは本当にあっているのか、不安になりながらもそれを悟らねぬよう教える。だからこそかっこいいんです!教師って仕事は!!」
「・・そうか・・・」
人に教えるなんて、俺はこの教室が初めてだ。だが、だからこそ俺は・・・・・
「烏間先生!」
「ん?」
前を向くと、生徒のみんなが集まっていた。なんだ?
「生徒のおかげで先生に返り咲いたんだし、なんかご褒美があったもいいんじゃない?」
「そうそう!鷹岡先生そういうところだけは充実してたよね!!」
「現金だなお前ら・・・」
石動君がそういったが、全くその通りだと思う。だが、それもいいかもな。
「甘いものなど、俺は知らん。金は出すから、これで好きな・・・」
「シュバ!」
財布を出すと、瞬間的に奪われた見るとイリーナが俺の財布を持っている。こういうことだけは動きが早いな。
「にゅや!先生にもその報酬を・・・」
「え〜?殺せんせーはどうなの?」
「今回活躍したのは渚と烏間先生だよねぇ〜!」
「いや、烏間先生に教師のやりがいを教えよとあえて静観していたんですよ!そうあえて・・」
「殺せんせーは放っておいて行こ行こ、烏間先生!」
倉橋さんが俺の右手を掴んで進み出す。俺もそれに合わせて足を動かす。
俺も・・・・嵌っているのかもな。この教師の仕事に・・・・。
初烏間先生視点を書いたけど、うまくできたかな?
感想等で教えていただけると助かります!
感想、評価等宜しくお願いします!
それでは、チャオ!!