こちらの用事も終わりましたので、今日から投稿を再開します。
とりあえず第30話、どうぞ!
惣一side
烏間先生の活躍で鷹岡をこの教室から立ち去らせて数日、俺たちはプール開きを迎えた。だが、プールは本校舎にしかないため、俺たちE組の生徒は暑い中本校舎まで山道を歩かなければならない。そのはずなのだが・・・・
『なぁ、惣一。これって方向違くないか?』
エボルトも気づいていたか。確かに方向が違って本校舎は真逆なんだよ。どこに向かってんだ?
「殺せんせー、プールがある本校舎は逆方向だよね?今、どこに向かってるの?」
渚も同じことを思ったらsく、殺せんせーに聞いていた。
「ヌルフフフ、プールに入るのに本校舎に行く必要はありません。なぜなら・・・・ここにプールがあるのですから!」
殺せんせーがそう言った先には、確かにプールがあった。しかもそこそこの大きさがある。
『こんなところにプールなんてなかったはずだが・・・・まさか、作ったのか?』
「えぇ、昨日の内に周りの整備を終わらせ、一晩かけて水を貯めました」
相変わらずありえないことするな、この先生は・・・。だからこそ、殺しづらいんだよ!
俺や他の生徒たちは早速プールに飛び込む。ここに来るまでに大量に汗をかいた体に、冷たい水が心地いい。
プールに飛び込んだ他の生徒たちは思い思いに遊び始めていた。まぁ、なんかカメラ持ってるやつもいるが・・・・。
そう思っていると、ピピーっという音がこの場に鳴り響いた。見ると、殺せんせーが足の長い椅子に座って笛を吹いている。手にはビート板が。
「岡島君!プール内は撮影禁止です!木村君!プールサイドは走らない!転んだら危ないですよ!」
殺せんせーは触手を伸ばして岡島のカメラをとったり、木村に注意する。さらには潜水勝負をしていた中村と原、泳がずに本を読んでいる狭間に泳ぐよう言ったりと、色々言って来る殺せんせーに俺らは全員一致でこう思った。
((((う、うぜぇ・・・・・))))
上機嫌に笛を鳴らす殺せんせーとは対象に、俺たちの気分は少し下がった。当の本人はそれに気づいていないが。
「そう堅いこと言うなよ殺せんせー。ってか、先生も一緒に遊ぼうぜ!」
万丈が殺せんせーに近づいて、殺せんせーに向けて水をかけた。一応授業なんだけどな・・・まぁ、俺も遊んでたしいいか。
「きゃあん!!」
「・・・・・ん?」
なんだ?今の声は・・・エボルト、気のせいかな?
『いや、気のせいじゃない。現に殺せんせーの様子がおかしいし、万丈に水をかけられたところをみてみろ』
エボルトがそう言うので、さっき万丈が水をかけた部分を見る。その部分は明らかにふやけていた。そういえば、前は湿気で顔が膨らんでいたな・・・てことはまさか・・・
「い、いや、別に水を浴びると触手がふやけるとか、そんなのはないですしぃ〜」
殺せんせーのみえみえな嘘を聞いて、俺の考えは確信に変わった。殺せんせー・・・・水が苦手なんだな。
これはいいことを知れた。今この時期ならば、殺せんせーを水辺に連れて行くことはとても簡単だ。うまくいけば、この夏の間に殺せるかもな。
惣一side out
・・・・・・・・・・
寺坂side
俺は今、猛烈にイラついている。俺の前には村松がいて、その手にはそこそこ点数のいいテストが握られていた。
こいつが言うにはあのタコの放課後ヌルヌル強化学習を受けたらしく、それによって成績も上がったと喜んでいる。
他の奴らもそうだ。あのタコの授業を受けて、成績が上がってる奴は少なくない。むしろ多い。
俺はこのイライラを村松に八つ当たり気味にぶつけ、教室に戻る。中に入ると、吉田が例のタコとなにやら盛り上がっていた。
「・・・なにやってんだよ」
「お、おう、寺坂。いやな、この間このタコとバイクも話で盛り上がってよ。うちの学校じゃ、そういう話をする奴はいないと思ってたから・・・」
「バイクなら俺も持ってるぞ」
「マジか、石動!今度、見せてくれないか?」
「いや、別に今見せれるけど」
話に加わってきたのは、ここ最近怪物騒ぎでまさにその怪物になっていた石動だ。周りの奴らは自分たちを守ってくれたとか言って受け入れているが、俺はそんな気にははっきり言って全くなれない。
石動はポケットからスマホとフルボトルっつーやつを取り出してセットして、空中に放り投げた。
『ビルドチェンジ!』
すると、スマホは空中に変形して大きくなり、バイクに変形して床に着地した。
「おぉ!!まじかよ!スマホがバイクになった!!」
「ふっ、どうだ?俺の発明品は。フルボトルは一本だから、同じやつは作れないけどな」
「な、なぁ、乗ってみてもいいか?」
「あぁ、乗るぐらいなら構わないぞ」
「よっしゃ!サンキュー!」
石動の返事を聞いた吉田は喜んでバイクに乗った。ちっ・・・何奴も此奴も・・・・。
俺は石動が出したバイクを思いっきり蹴りとばした。当然バイクは倒れる。
「おい、何すんだよ寺坂!!」
「そうだよ!石動に謝んなさいよ!」
「いや、別にこれぐらいはいいよ」
石動は倒れたバイクに近づいて何やら操作すると、バイクはスマホに戻った。だが、それでも周りの奴らはうるさく喚き散らす。
「うっせ〜んだよ、何奴も此奴も!!」
俺はポケットから缶を取り出し、それを床に叩きつける。すると、缶の中から黄色の煙が出てきて教室内に充満した。
「寺坂くん!幾ら何でもやりすぎです!!」
「うっせー!いきなり現れやがって気持ち悪いんだよ!てめーも!仲良しこよしのてめーらも!!」
・・・・・・・・・
俺は昔からこの体を利用して弱いやつを自分の支配下に置いていた。小学校の頃はそれで十分だったが、この学校に入ってからは違った。ここでは俺のような生き方は通用しなかった。E組に入って同じように目標が無い奴らといられると思ったら、そこでも違った。いきなり化け物が現れてクラスにでっかい目標を与えちまった。さらに最近ではスマッシュとかいう怪物が現れて、それと戦ってた石動がこのクラスの思いを一つにしちまった。今にE組は、俺にとって生きづらい環境になっちまった。
「ご苦労様、寺坂くん。君のおかげで作戦の一つを成し遂げられたよ。これが報酬だ」
俺は教室でぶちまけた缶を渡した張本人のシロから報酬の金を受け取る。俺には、こっちの方がやりやすいな。
「これで、あの怪物を殺せる可能性が高まったよ。あともう一働きしてもらうけどね」
「どうせならよぉ、あの石動の殺してくれよ。あいつも怪物だろうが」
「あぁ、もちろんだ。そもそも私の本当の狙いは・・・・おっと、これは君には関係の無い話だね。とにかく、さっさとあの怪物どもを殺して元のE組に戻してあげるよ」
シロはなんかごまかしたが、さっさと殺してくれるんならどうでもいい。そう思っていると、近くにいたイトナが近づいてきた。
「お前はあの赤髪やブラッドスタークよりも体がでかい。けど奴らより弱い。なんでかわかるか?お前には勝利のビジョンがないからだ。勝利のビジョンがないやつは弱いままだ」
イトナはそう言って奥に消えていった。あんにゃろぉ・・・・
「まぁまぁ。落ち着いて、寺坂くん。そうだ、どうせなら他にも頼もう。やりたいことがあるんだ」
「やりたいことだぁ?」
「あぁ。安心したまえ、もしかしたら、君も我々のようになれるかもしれないよ・・・・」
久しぶりにイトナとシロが登場しましたね。
もちろん次回では変身してもらう予定です!
感想、評価等宜しくお願いします!
それでは、チャオ!!