地球外生命体を宿した暗殺者   作:蛇廻

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今回とくに戦闘はありません。その代わり・・・・


さてさてどうなる第31話!!


第31話 新たな仲間

惣一side

 

 

 

「グス・・・うぅ〜・・・」

 

「・・・大丈夫?殺せんせー」

 

昨日の寺坂騒ぎから丸一日経ち、今は昼飯を食べている。だが、今日一日殺せんせーの様子がおかしく、ずっと泣いていた。

 

『なんで泣いてんだ?』

 

「いえ、これは涙ではなく鼻水です。どうも昨日から止まらず・・・」

 

よく見ると、目の横に小さな穴があり、涙だと思っていた液体はその穴から出てきていた。

 

『紛らわしいな!!』

 

ナイスツッコミだな、エボルト。ちょうどその時、扉が開いて来ていなかった寺坂が入って来た。その瞬間、殺せんせーがマッハで寺坂のところまで行って肩を掴んだ。

 

「寺坂くん!よく来てくれました!もう来てくれないかと思って先生不安で不安で!!」

 

殺せんせーはそう言うが、体を揺らしながら言うので寺坂の顔がどんどん鼻水まみれになっていく。あれ、大丈夫か?だが、寺坂は昨日のように起こるようなことはせず、代わりに肩を掴んでいた触手をどかして銃を突きつけた。

 

「もうお前の教師ごっこは終わりだ。覚悟しろよバケモン。これから殺してやるよ。お前らも手伝え!」

 

「寺坂、お前今まで俺たちの暗殺に協力してこなかっただろ。それなのに手伝えって言われて、はい行きますって言うわけないだろ」

 

「・・・それならそれで構わないさ。そんときゃ賞金100億は独り占めだ!」

 

寺坂はそう言い残して教室から出て行った。ったく、暴君野郎が・・・。

 

『んで、どうするんだ?行くのか?』

 

「いや、その必要はないだろ。どうせ殺せないだろうし、俺はいかねぇ」

 

「私も行かない」

 

「俺もだ」

 

みんなも俺と同意見らしく、寺坂の暗殺には協力しないつもりだ。しかし・・・・

 

「みんな行きましょうよ!せっかく寺坂くんが私を殺すつもりになってくれたのにぃ!」

 

「うわ、なんだこれ!?」

 

「粘液に捕まって動けねぇ!!」

 

殺せんせーがさっきから出していた鼻水が俺たちの足を捕まえ、動けなくなってしまった。結局、俺たちは無理やり寺坂の暗殺に加わることになってしまった。俺はトランスチームガンで脱出させてもらったがな。

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「おう、カルマ。ここにいたのか」

 

「ん?あぁ、石動か。何かあったの?」

 

移動した先にはカルマがいた。カルマも俺と同じようによくサボっているし、ここにいてもなんも不思議ではない。

 

「いや、さっき寺坂が来てな。殺せんせーを殺すからお前ら協力しろって」

 

「ふ〜ん、それで他のみんなは協力するの?」

 

「協力するつもりはないんだがな。殺せんせーの粘液に捕まって協力せざるおえない状態になっちまったからさっさと脱出させてもらった」

 

「なるほどね。にしても、どうやって殺すつもりだろうね、寺坂のやつ」

 

「さーな。どちらにせよ、殺せないだろ」

 

水を使うにしたって、まだ詳しいことはわかってないんだ。寺坂の考えたであろう暗殺だし、今回も失敗だろうな。

 

『どうせなら見てみないか?どんな暗殺をするか』

 

「見るって、どうやってだ?近くまでいったら殺せんせーに捕まって参加させられるだろうし・・・」

 

『ちょうどいいフルボトルがあるだろ?使ってみるいい機会だ』

 

遠くの光景を見るフルボトル?え〜と・・・・あぁ、確かにあったな。俺はテレビが描かれた『テレビフルボトル』を取り出し、数回振ってからトランスチームガンに装填する。

 

『フルボトル!スチームアタック!』

 

トリガーを引くと、空中に画面が映し出された。そこにはプールでみんなに指示を出している寺坂の姿が映っていた。

 

「やっぱ水を使うのか・・・」

 

「あの状態じゃ、寺坂が殺せんせーを突き落としてみんなが殺すって感じかな?」

 

「多分な。だが、どうやって落とすつもりだ?」

 

みていると、殺せんせーがやって来て寺坂が銃を突きつけた。それでも殺せんせーには意味がないことぐらい、あいつでもわかるだろうが・・・・・そう思っていると、寺坂が引き金を引いた。だが、それによって起こったのは発砲ではなく、プールの水をせき止めていた扉の破壊だった。

 

「何!?」

 

『まずいぞ、このままじゃ生徒たちが!!』

 

エボルトの言う通り、今の爆発でプールの水は川に流れて行き、プールに入っていたみんなは勢いに逆らえず流されていってる。

 

「急いで向かおう!」

 

「あぁ!!」

 

ほとんどすぐにプールへ移動したが、すでにそこには何もなく、寺坂が立ちすくんでいるだけだった。

 

「おい・・・聞いてねぇよ・・・イトナを呼ぶための銃だって言ってたじゃねぇか・・」

 

「っ!!・・・なるほどね・・・最初から自分で考えた作戦じゃなかったってことか・・・」

 

すると、寺坂は近くにいたカルマの肩を掴んだ。

 

「言っとくけどよぉ、俺は悪くねぇぞ!全部騙したあいつが悪・・」

 

「ふん!」

 

だが、すぐにカルマが寺坂を殴り飛ばした。寺坂はその勢いに勝てずに倒れる。

 

「流されたのはみんなじゃなくてお前じゃん!そんなこと言う暇あったら、何するべきか自分で考えたら!?」

 

「カルマ、みんなの救出に向かうぞ」

 

『コブラ!』

 

「蒸血!」

 

『ミスト・マッチ!コブラ・・・・ファイヤー!!』

 

『先に向かってるぞ!ふっ!』

 

蛇のように地面に這い蹲り、川沿いを移動していく。しばらくすると、生徒を救出している殺せんせーが視界に入った。

 

『フルボトル!スチームアタック!』

 

薔薇が描かれている『ローズフルボトル』をトランスチームガンに装填し、薔薇の蔦を使って殺せんせーと同様に生徒たちを救出していく。

 

「石動君!」

 

『俺も手伝うぜ!』

 

どんどん蔦で生徒たちを救出し、残り二、三人になったところで流れに逆らって泳いでいる万丈を見つけた。とりあえず救出したが、何やってたのか気になったので聞いてみる。

 

『・・・・・何やってんだ?』

 

「いや・・・あのままじゃ流されるから・・・流れに逆らって泳いでいた・・・めっちゃ疲れた」

 

『当たり前だろ!この脳筋が!!』

 

とりあえずバカなことをやっていた万丈をそこら辺に放り捨て、次の生徒を助けようと前を見たとき殺せんせーが白い触手に捕まって崖下に引っ張られているのが見えた。

 

『くっ・・・イトナとシロか!!』

 

急いで崖下を覗き込むと、すでにイトナの猛攻が始まっていた。殺せんせーもなんとか弾いてはいるものの、どこか様子がおかしい。

 

『・・・そうか!あそこに原がいるからか!!』

 

殺せんせーの背後、崖から伸びている枝に捕まっている原がいた。あそこに生徒がいるからには、殺せんせーは守ることもしなければならない。だからイトナに押されているんだ。

 

「それだけじゃねぇさ・・」

 

『寺坂・・・・』

 

「昨日俺が撒いた煙には対タコの物質が含まれている。あいつが作ったな・・・」

 

「まさか寺坂、お前!」

 

「あぁ、全部あいつらに操られてたんだよ!俺のような未来のビジョンがないやつは、あいつのようなやつに操られるもんなんだよ!・・・けどよぉ、操られるやつぐらいは選びてぇ・・・だからよ、カルマ!石動!お前たちが俺を操ってみせろ!!」

 

『・・・操れって言われてもねぇ・・・・』

 

「いいの?最悪死ぬよ?」

 

「問題ねぇ、こちとら実績持った実行犯だぞ。それに、今の俺にはこいつもある」

 

そう言って寺坂がポケットから取り出したのは俺や烏間先生が使ってるのと同じような紫のフルボトルだった。

 

『フルボトル・・・なんでお前が・・・』

 

「シロの奴から渡されたんだよ・・・これでお前やあいつらと同じような力を手に入れられるってな!」

 

『・・まさか、人体実験を受けたのか?後で詳しいことは教えてもらうからな!』

 

「とりあえず、作戦を考えたから。寺坂、よく聞いて」

 

カルマが考えた作戦を聞いて、寺坂は来ていたシャツを脱いで下に流れている川に飛び込む。当然その音にシロが反応し、寺坂の方を見た。

 

「やぁ、寺坂くん。君のおかげでここまで来れたよ。協力してくれた君に危害を加えるつもりはないし、下がってた方がいいよ」

 

「ウルセェ!!俺を騙しやがって!!」

 

「あぁ、それに関しては済まないね。だが、そうでもしなければここまで計画を進めることもできなかったんだ」

 

「クソが・・おいイトナ!俺と勝負しやがれ!!」

 

「全く・・・君は貴重あ存在だからあまり傷つけたくないのだけどね。仕方ない・・・イトナ!やれ!」

 

シロの指示を受けたイトナが触手を寺坂に向けて振るった直後、寺坂は持っていたフルボトルを自分の腕に突き刺した。すると、フルボトルは寺坂の中に入っていき、その体を異形の姿へと変えた。上半身が赤く、両肩には大きい盾のようなものがくっついており、左腕には先ほど寺坂が自身に差し込んだボトル・・・・『キャッスルフルボトル』がはまっていた。

 

そんな姿になった寺坂は持っていたシャツを使って触手を包み、うまく捕まえていた。

 

「ハードスマッシュ・・・どうやら実験は成功だったようだね。だが・・・」

 

「へへっ・・どうよ!自分が渡した力で邪魔された気分は!」

 

どうやらあの姿はハードスマッシュというらしいな。今までのスマッシュと違って自我も残ってるみたいだし。そのハードスマッシュになった寺坂は自慢気に言っている。多分ドヤ顔でもしてるんだろうな。

 

「まぁいい。イトナ!グリスになって彼を・・・「クシュン!!」・・なに?」

 

急にイトナがくしゃみをしだし、シロは何が起こったかわかってないな。それも仕方ないだろうが。

 

「寺坂のあのシャツ、昨日と同じ奴なんだよね。つまりあの煙を最も間近で浴びたシャツってことだ」

 

『同じ触手なら殺せんせーと同じようなことになる。さらに・・・』

 

俺が川に向けて指を指すと、それだけでみんな意図を察して川に飛び込んでいった。同じ触手なら水が弱点なのも同じだろうから、大量に水を吸い込ませればいい。そうすれば殺せんせーへのハンデもなくなる。

 

「くっ・・・ならば私も・・・」

 

『おっと、させないぜ!』

 

シロがネビュラスチームガンを取り出してカイザーになろうとしたが、俺が邪魔をする。カイザーになられると厄介だしな。

 

「石動惣一・・・!!」

 

『んで?どうするんだ、シロ・・・俺たち生徒を巻き込んだお前の作戦は頓挫するぞ?』

 

「それでも引かないっていうならまだ水遊びを続けさせてもらうよ?賞金持ってかれるのは嫌だしね」

 

俺とカルマの言い分を聞いた後、シロはしばらく黙っていたが、やがて諦めたように息を吐いた。

 

「はぁ〜・・・仕方ない。確かにその通りのようだ。寺坂くん!そのボトルは君に預けるとするよ。撤退するよ、イトナ」

 

そういって、シロはイトナを連れて立ち去っていった。ふー・・・・なんとかなったな。

 

「なぁ、惣一。あいつらなんだったんだ?」

 

『あぁ、そういや万丈は知らなかったな。後で説明してやるよ』

 

「何すんだよ、上司に向かって!!」

 

「何が上司だ!!触手受けさせる行かれた上司がどこにいんだよ!!俺がハードスマッシュになれたからよかったものの!!」

 

『なんだぁ?』

 

急に騒がしくなり、見てみるとハードスマッシュから人間に戻った寺坂が岩に座っていたカルマを川に落としていた。

 

「だいたいお前は偉そうにしといて、いつも美味しい所だけ持っていきやがって!!」

 

「あぁ、それ私も思った」

 

「この際、たっぷり泥水飲ませておこうか」

 

寺坂の文句にほかの生徒も賛同し、再び水遊びが開始した。その時にみんなの、そして寺坂の顔はとても晴れやかな笑顔だった。

 

 

 




ハードスマッシュを出せたー!!(ほかのハードスマッシュは出す予定今のところ無し)

後はクローズだけど、どうやって出そう。あぁ、あとエボルのか。

まぁ必ず出しますので気長にお待ちください!

感想、評価等宜しくお願いします!

それでは、チャオ!!
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