とりあえず第32話、どうぞ!
惣一side
「だからそこは・・・」
「だーくそ!!わけわかんねぇ!!」
「なんでだよ!!こんなにわかりやすく説明してるだろ!!」
「んな難しいこと俺がわかるわけないだろ!!」
「だからわかりやすく説明してるんだろ!!」
「ふ、二人とも、落ち着いて・・・」
『なんか前にもあった気がするんだが・・・デジャブか?』
俺たちは今、いつかのように地下室に集まって勉強をしていた。万丈が学校に編入して早数週間。季節は夏に入り、夏休みの近くなってきた。だが、学生にはその前にやるべきことがある。そう、期末テストだ。すでに学校でもテストに向けての勉強も開始していて、俺たち自身もこうして地下室に集まり勉強をしているわけだが・・・・
「いいか?もう一度説明するぞ?この三角形のこの辺を求める公式は・・・・」
「ふんふん」
「だからここにこれらの数字を代入して・・・・」
「ほんほん」
「んで、この式を計算して、答えはこうなる!」
「なるほど!わかった!」
「よし、それならこの同じような問題を解いてみろ。やり方は同じだ」
「よっしゃ!任せろ!」
本当に任せて平気なのだろうか・・・いや、任せるしかないんだが。とりあえず自分の勉強を進めるか。
そうして待つこと数分。万丈が問題を解き終えたらしい。
「よし!できたぞ!」
「んじゃ、丸つけするぞ・・・・・おい」
「ん?どうした?」
「見事に全問不正解だ!なんでできてねぇんだよ!」
「はぁ!?おかしいだろ!なんでだよ!!」
「こっちのセリフだ!!」
「だから二人とも、喧嘩しないで・・・」
『無駄だぜ、有希子。こいつらの耳には入ってないから』
「・・・はぁ・・・」
・・・・・・・・・・・・
「石動!万丈!今日の放課後空いてるか?」
次の日、朝登校すると磯貝がそう聞いてきた。今日の放課後か・・・。
「まぁ、勉強するぐらいだが・・・なんかあんのか?」
「前々から本校舎の図書室を予約してたんだよ。俺たちE組は優先度が低いからな。何人かで集まって勉強しないか?」
なるほど、図書室か。勉強することに変わりはないし、環境が変わることで何か変わることがあるかもな・・・よし。
「いいぜ、一緒に勉強しようか」
「よし!あ、後神崎も誘えたら誘ってくれ。人数は多い方がいいからな」
「あぁ、わかった」
「頼んだ!それじゃ、また後でな!」
図書室か・・・・随分久しぶりだな。
「なぁ、惣一」
「なんだ万丈?まさか図書室は何かとか聞かないよな?」
「んなわけないだろ!流石に図書室くらい知ってるわ!!」
「んじゃなんだよ」
「いや、この学校に図書室ってあったんだな」
「あるに決まってるだろ!学校だぞ!」
まぁ、とりあえずこのバカは置いといて、教室を見渡すと今回はやる気の生徒が何人もいる。それもそうか、今回は殺せんせーの提案により、各教科で学年一位を取った分、触手を一本破壊できる権利を手に入れられる。普段暗殺に積極的ではないやつも、自分の得意教科ならとやる気を出しているわけだ。全く、あの先生は本当に生徒のやる気を出すのがうまい。
『当然、お前も一位を狙っていくんだろ?』
当たり前だ。普段はあまり暗殺に参加しないが、一位を取ればそれが暗殺に繋がるんだ。俺も得意教科の数学と理科で一位を狙う。
『お前はやろうと思えば全教科一位も行けんだろ』
その必要は今はないだろう。それに、今はそれよりも万丈の方をどうにかするべきだろうが。
『それもそうだな・・・お、有希子がきたぞ』
「惣一君、万丈君、おはよう」
「おう、おはよう」
「よう、有希子」
「有希子、今日の放課後空いてるか?」
「放課後?空いてるけど・・・」
「さっき磯貝に声をかけられてな。図書室の予約をしておいたから、今日の放課後に集まって勉強しないかって」
「うん、いいよ」
「それじゃ、後で磯貝に伝えておくよ」
「わかった」
それにしても万丈にはどう勉強を教えるか・・・殺せんせーに聞いてみるか。
・・・・・・・・・
放課後、磯貝の呼びかけで俺と万丈、有希子以外には渚と茅野、中村、奥田が集まった。図書室内の机を使いそれぞれ自分のやり方で勉強をする。・・・・万丈は俺が教えているが。
そこでしばらく勉強していると、俺たちに話しかけてくるやつらがいた。
「おや、おやおや、これはE組の皆さんではないですか」
こいつらは・・・・確かA組の奴らだったな。それも五英傑って呼ばれている・・・・。
「君たちにここは豚に真珠がないのかな?」
「そこは俺らが使うからさっさとどけよ」
最初に五英傑の、え〜と・・・・・確か
「ここは俺らが予約してとった席だぞ!」
「おいおい、忘れたのか?ここじゃ成績不振のお前らE組は俺たちに逆らえないってことを」
「さ、逆らえます!!」
「ん?」
眼鏡をかけた(荒木のだが)変な顔のやつ・・・確か
「わ、私たち、期末テストで全教科学年一位を狙ってます!そしたらもう大きい顔なんてさせませんから!」
「・・・なぁ、惣一」
「ん?今度はなんだ?」
「このバカっぽい奴ら誰だ?」
万丈がそういった瞬間、図書室内の空気が凍りついた。さすがバカ・・・空気読まないにもほどがあるだろ。まぁ今回はいいけど。
「いいか、万丈。こいつらは五英傑と言ってな?この学校のA組でも上の位にいる奴らなんだよ。確かにバカっぽいけど」
「おいこらお前ら」
「だけどな、お前よりは明らかに頭いいから。そこら辺はわかっておけ」
「おい」
「へー、こんなバカっぽいのにな。それじゃ惣一とは?」
「それは当然俺の方が上に決まってるだろ。俺が天才なのはお前もよく知ってるだろ?」
「おい無視すんな!!」
ちっ、うるせぇから無視してたのによ。しょうがねぇ、反応してやっか。
「なんだ?」
「なんだじゃねぇ!さっきから聞いてりゃ偉そうに!!」
「いや、だって実際そうだろ?成績に関して言えば俺はお前らよりも上なんだが」
「まぁ・・確かにそうだが・・・」
磯貝がなんか曖昧な返事をするが、とくに気にする必要はないな。
「まぁまぁ落ち着いて。ごらん、E組じゃなければ僕と釣り合う容姿なのに・・・せめて本校舎に来ない?」
「い、いえ、私は・・・」
有希子の声が聞こえたので見てみると、確か
「おいテメェ、何やってんだ?」
「ん?何だい?何か文句でも?」
「あるに決まってんだろ、その汚い手を有希子から離せよ」
「汚い手とは失礼な。君のよりもずっと綺麗だと思うが?」
こいつ・・・いちいちウゼェ・・・・なぁエボルト。
『なんとなく言いたいことはわかるし、同感だが言ってみろ』
こいつ消滅させていいか?
『うん、俺もさせたいがやめろ。やったらめんどくさいからな!』
ちっ!!
「まぁとりあえずこうしよう。僕らA組と君らE組で、5教科でより多く学年一位を取れたクラスが負けたクラスになんでも好きなことを命令できるってのは」
荒木が突然そんな提案をしてきた。すると瀬尾が渚の肩をバンバン叩いてこう言った。
「所詮は口だけか?俺たちは命をかけたっていいんだぞ」
瞬間だった。渚は瀬尾の喉元に、有希子は榊原の目に、磯貝は指を銃の形にして荒木の喉元に、万丈は立ち上がって奥田の前に立っていた小山の顔面に向けて拳を放ち、それぞれ寸止めで止めた。
「・・命は簡単にかけないほうがいいと思うよ」
渚がそう言い放ち、四人は雑魚キャラのようなセリフを言い残して図書室から去っていった。当然この話はすぐに学校中に伝わり、A組とE組の戦いは行われることとなった。
さてと、俺は・・・・
『とにかく数学と理科か?』
いや、その二つは勉強はある程度でどうにかなる。それよりも国語だ。実際に殺せない代わりに、テストで殺してやるよ、あの
『ふっ・・・そうだな、俺もとことん付き合うぞ!!』
榊原・・・お前地球外生命体にも狙われることになったぞ・・・。死なないように頑張れ!
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それでは、チャオ!!