それでは第34話、どうぞ!
惣一side
全てのテストが返却された。結果は中間と同じく学年二位と、惜しくも一位は取れなかった。
『つっても気にしてねぇだろ』
そりゃな。気にしてもしょがないだろ、過ぎたことだし。にしてもカルマのやつ・・・どうしたんだ?
『全てのテストの成績が落ちている・・・・惣一が今までと変わらない以上、テストの難易度があいつでもできないくらい上がったわけじゃない。しっかりと勉強をしていればもっと点数は取れたはずだ。と考えると・・・努力を怠ったか』
そう考えるのが妥当か・・・・たく、あいつがそれでどうするんだよ。
『ま、それに関しては殺せんせーの方がどうにかするだろう。俺たちが気にしてもしょうがない。・・・それで?万丈の方はどうだったんだ?』
あ〜・・・・まぁ、全体で見たらいい方じゃないか?このクラスだとビリだが、全体で見れば中間ぐらいの順位・・・・前日まで殺せんせーがあそこまで教えていたのが功を相違したかな?
『当の本人は筋トレさせろって、騒いでいたがな』
確かに、てかなんで筋トレなんだ?もっと他にもあるだろ、息抜きには。
『別にいんじゃねぇか?筋トレしてる間はあいつも静かだし。そういえば、あれはどうだ?』
あれ?・・・・あぁ、あれか。最近は勉強で手付かずだったからな。夏休み中には完成させたい。今日から専念するか。
『今日はこれで終わりだしな。さっさと帰ろうぜ』
そうだな。まぁ、今日から専念つっても、明日は修了式だし、早めに寝るか。最近は寝るの遅かったし。
『そういえば万丈は?』
万丈?確か走りに行くつってさっさといなくなったぞ。心配する必要はないだろ、バカとはいえガキではないし。
教室を出て歩き出し、本校舎に入ったところで見知った顔があった。
「・・・なんでこんなところにいるんだ?浅野」
「いや、君と話しをしたくてね」
A組、そして五英傑のトップであり、この学校の理事長の一人息子の浅野学秀だ。
「話?俺はとくにないんだが。早く帰ってやりたいことあるし」
「まぁそういうな。あまり時間は取らないさ」
「はぁ・・・しょうがねぇ。さっさと要件を言え」
全く・・・さっさと帰ってあれの制作を再開したいってのに・・・・。
「前回もだが、君はなぜ本気を出さない?」
「本気?・・・・・あぁ、テストのことか?」
「それ以外に何があるというんだ?君はあの事件さえなければA組・・・しかも僕とタメを張るほどの人間のはず。なのになぜ学年二位という結果なんだ?」
それ・・・・わざわざ言わないとダメなのか?てか、あのことを口にしやがって・・・・。
「別になんでもいいだろ。一位を取ったからって何があるというんだ?今回はお前らA組との賭けがあったし、個人的にも国語はいつも以上にさせてもらったが・・・・特に一位を取ろうとは思ってない。・・・これでいいか?たったそれだけとはいえ、あのことを口にされて俺は不機嫌なんだよ」
「っ・・・・だが!」
「まだ何かあるというなら・・・・お前も同じ目に合わせるぞ?」
俺は殺気も混ぜて浅野を睨みつける。普段は滅多に出さないが、やろうと思えばこれぐらいはできる。
「くっ・・・・いや、やめておこう。さすがに死にたくはないからね・・」
浅野はそう言って立ち去って行った。ったく・・・あいつのせいでやる気が失せたな・・・今日はもう寝るか。人目につかない場所に移動し、トランスチームガンで家に転移する。バックをそこら辺に放り投げ、ベットに横になる。案外すぐに眠くなって、俺の意識は途絶えた。
・・・・・・・・・・・・
・・・・い・・・めろ!そ・・・・!
だま・・・・!おま・・・をき・・けた!!・・・が!!!
う・・・・ぁあ!!
黒いアンダースーツに赤や金で装飾されている、腰にベルトを装着している所々宇宙を彷彿とさせる姿をしている存在が、一人の男の首を掴んで持ち上げていた。これは・・・・・
おま・・・さ・・い!ぜっ・・・・に!!
た・・・けて・・・た・・・・・・れ!!
ベルトをつけている存在の腕からブラッドスタークと同じようなスティングヴァイパーが伸び、持ち上げていた男に突き刺した。
うあぁ・・・・・あああ!!!
男は悲鳴をあげ、その体を消滅させる。文字通り、体を残さず・・・・。
いす・・・くん。き・・・・E・・・きだ。
・・・・・・・・・・・・・
「っ!!・・・はぁ・・・はぁ・・・夢か・・・」
俺は目を覚ました。部屋の中は暗く、時間を確認すると深夜の1時だった。
「ちっ・・・・いやな夢を見ちまった・・・・やっぱあれが原因か?」
まさか、あれだけでもこんな夢を見ることになっちまうなんてな・・・・・最悪だ・・・・。
「はぁ・・・もう一度寝る気にもなれないな・・・・しょうがない、制作の再開とするか・・・」
ベットから立ち上がり、机に向かって歩き出す。机の上は綺麗とは言えず、いろいろなものが散乱している。その真ん中には、中の機械が見えている状態の機械が置かれている。
俺は椅子に座り、その機械をいじり出す。やっぱ、多少は気を紛らわせるな・・・・・。
・・・・・・・・・・・・
気づいたら朝になっていた。結局あの後一度も寝ることはなく、これも今回でだいぶ完成に近づいた。完成までは後1週間必要かどうかくらいだな。
「・・・・学校行くか・・・」
まだ時間は早いが、特に問題はないだろう。昨夜は気づかなかったが、床には万丈が寝ていた。・・・・・ほっとくか。
万丈はそのまま放っておいて、俺は一人学校に向かう。確か、修了式は四時間目からだったな・・・・。
はぁ・・・・あの夢のせいで驚くほどやる気が出ねぇ・・・・テスト前じゃなかっただけマシか。
・・・・・・・・・・・・
「さて皆さん、今回のテストではよく頑張りました。それでは、早速暗殺の方を始めましょう。一位をとった4名は前へ(5本ぐらい余裕でしょう。六本はさすがにまずかったですが)」
殺せんせーが触手を5本前に出し、破壊を促してくる。だが、俺たちはまだ暗殺をする気はない。
「おい、待てよ」
「ニュ?」
そう思ってると、寺坂組の4人が殺せんせーの前に立った。なんだ?
「五教科トップは4人じゃねぇぞ」
「にゅや?4人ですよ寺坂くん。国、英、社、理、数で」
「アホ抜かせ、五教科つったら国、英、社、理、後・・・家だろ!」
そう言って寺坂が取り出したのは100点に家庭科テスト四枚だった。
「か、家庭科〜!!!??」
「誰もどの教科とは言ってなかったからな!」
「クックック・・・クラス全員でやればよかった、この作戦」
まさか家庭科で満点を取るなんてな・・・・予想外だ。
「で、でもいいの?惣一君は・・・・」
「ん?あぁ、別に構わないぜ。こっちの方が人数増えるし。それに、仮にも俺はカフェの経営者だぞ?飲食店のマスターを、舐めないでほしいな」
そう言って俺も家庭科のテストを教卓に置く。そこには他の四枚と同じように、100の文字が書かれていた。
「ちょ、ちょっと待ってください!!家庭科なんて・・・・」
「家庭科なんてって・・・・失礼じゃない、殺せんせー?五教科最強の家庭科さんにさ!」
殺せんせーが反論する前に、カルマが殺せんせーを煽った。調子戻ってきたみたいだな。
「そうだぜ殺せんせー!」
「五教科最強の家庭科で、五人がトップ!!」
「合計触手9本!!」
「9本!?ヒエェエエエエ!!!」
「それと殺せんせー、この暗殺にはA組との賭けの戦利品も使わせてもらいます!」
「え?」
・・・・・・・・・
A組との賭けの戦利品、それは二泊三日の沖縄離島リゾート旅行。本来は成績優秀者であるA組が行くものだが、今回のテストは俺たちE組の上位に食い込んでいる、よって俺たちももらう権利がある、という殺せんせーの言い分に皆が賛同し、A組からこの権利を奪ったのだ。
この島は周囲が水で囲まれているため、水が苦手の殺せんせーを追い込もう。と考えている。
「正直に認めます・・・・君たちは侮れない暗殺者にやった・・・」
殺せんせーは困ったように、それでも嬉しそうにしている。すると殺せんせーはどこからか大量の紙を取り出した。
「親御さんに渡す成績表は先ほど渡しました・・・・これは、私から君たちへの成績表です!!」
そう言って殺せんせーはその紙を空中に放った。そこには紙一杯に花丸が描かれていた。
『こいつは、なかなか嬉しいんじゃないか?』
そうだな・・・・今までこんなことはなかったからな!
「暗殺教室!基礎の一学期!!これにて終了!!」
これで一学期が終了しましたね。
もしかしたらしばらくオリジナル回になる可能性があります。早くクローズやエボルを出したいな・・・。
感想、評価等宜しくお願いします!
それでは、チャオ!!