万「あいつ、前よりもめっちゃヤベェ状態になってんじゃんか!!どうすんだよ!!」
惣「そんなこと俺に聞かないでよ。指名されたのは渚なんだから」
万「なんだよそれ・・・・渚どうやって勝つんだよ!!」
惣「だから俺に聞くなって!気になるから、早く第48話読むよ!!」
惣一side
ヘリポートの上では渚と鷹岡が対峙している。そこには、本物のナイフが置かれていた。
「分かっているな。この間のリターンマッチだ」
「待ってください、鷹岡先生。戦いにきたわけじゃないんです」
「だろうな。この間みたいな卑怯な手はもう通じねぇ。一瞬で終わるのは目に見えてる」
そこは反論できねぇな・・・・・実際、あの時渚が勝てたのは鷹岡が油断していたからだ。
「だが、すぐに終わっちゃ俺も気が晴れねぇ。だから、謝罪しろ。土下座だ」
なんであんな野郎に土下座なんて・・・・・そう思うが、口には出せない。渚も逆らわずに膝をつく。
「それが土下座かぁ!?頭擦り付けて謝んだよぉ!!」
「・・・・僕は、実力がないから卑怯な手で奇襲しました。ごめんなさい」
「おう、その後で偉そうな口も叩いてたよなぁ。「出て行け」とか。ガキの分際で大人に向かって、生徒が教師に対してだぞ!!」
鷹岡は下げている渚の頭を踏みつける。だが、渚は顔色を全く変えずに言葉を続ける。
「・・・・ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまい、すいませんでした。本当にごめんなさい」
渚の言葉に、鷹岡は満足したのか頭から足を退ける。
「よーし、やっと本心を言ってくれたな。父ちゃんは嬉しいぞ?」
鷹岡は渚から離れ、置いていたスーツケースのところまで戻る。これで渡してくれればいいんだが・・・・・。
「褒美にいいことを教えてやろう。ウイルスに感染したやつがどうなるか、スモッグのやつに見せてもらったんだが笑えるぜ?顔が干しぶどうみたいになっていたんだ。君もみたいだろ?渚くん!!」
鷹岡はスーツケースを空中に放り投げ、そしてスイッチを取り出した。・・って、まさか!!
「やめろーーー!!」
烏間先生が叫ぶ。だが、スーツケースは粉々に爆発した。中身にワクチンもろとも。
「あははははははは!!そう!その顔が見たかった!!」
「・・・あんにゃろ・・・!!」
『狂ってやがる・・!!』
鷹岡は絶望する俺たちの顔を見て大声で笑ってやがる。・・・・こっちの気持ちを考えずに!!
そんな時、いつもよりも強い殺気を感じた。場所はヘリポートの上から。・・・・渚だ。地面に置かれていたナイフを拾って、鷹岡を睨みつけている。
「ころ・・・してやる・・!よくもみんなを!!」
『まずい!今の渚は本気で殺しかねない!!』
なっ!急いで止めないと・・・!!そう思ったが、俺が動くよりも早く、寺坂が投げたスタンガンが渚の背中に当たった。
「はぁ・・・はぁ・・・チョーシこいてんじゃねぇーぞ渚!!薬が爆破された時、お前俺を哀れむような目で見たろ。いっちょまえに他人の気遣いしてんじゃねぇ!!ウイルスなんざなぁ、寝てりゃ余裕で治せんだよ!!」
「寺坂、お前!!」
そこまで言ったところで、寺坂は耐えきれずに倒れてしまった。だが今は・・・・
「寺坂の言う通りだぞ、渚!!そんなクズでも息の根止めたら、それは立派な殺人だ!!お前はそんなことするためにここにいるんじゃないだろ!!・・・お前は、俺と同じ道を辿るな!」
『惣一、お前・・・』
こうでも言わなきゃ止まらなそうだろ?・・・今の俺にとって、自分の過去がバレるよりも、あいつが俺と同じようになる方が嫌なんだ。
『そうか・・・』
「渚くん、寺坂くんのスタンガンを拾いなさい!その男の命と先生の命、その男の言葉と寺坂くん、石動くんの言葉。それぞれどちらに価値があるか考えるんです!!」
殺せんせーの言葉に、渚の動きが止まる。届いていればいいんだが・・・・。
「やれ、渚。死なねぇ範囲でぶっ殺せ!!」
寺坂の言葉を聞いた渚は、スタンガンを拾う。だが、それをしまってナイフを持ち、来ていた上着を脱ぎ捨てた。
「おーおー、カッコいいね!!ナイフ使う気満々だな、安心したぜ?あ、一応言っとくが、ここに薬の予備がある。人数分には足りないが、最後の希望だぜ?」
「・・・・・・・」
その言葉に、渚は何も答えない。だが、誰の目から見てもこれはまずい。今の鷹岡は狂気に満たされた先鋭軍人。最初から隙がなく、完全に戦闘モードだ。ここに来るまでの3人の殺し屋は暗殺に持ち込んで倒したが、今回は立場が完全に逆・・・・・渚が暗殺に持ち込もうとしても戦闘に戻されてしまう。
「あぐっ!」
「おら・・・どうしたんだ。殺すんじゃなかったのか」
戦闘開始から、まだ数十秒しか経ってない。だが、すでに渚の体はボロボロに傷ついていた。ナイフを振るってもいなされ、拳で叩きつけられたり膝蹴りをされたり・・・・このままでは、渚が倒れるのは時間の問題だ。
「さぁて・・・俺もそろそろ使うか」
そう言って鷹岡が取り出したのは本物のナイフ。おいおい・・・渚を殺す気か!?
「烏間先生、もう撃ってください!渚、死んじゃうよあんなの!!」
『惣一、お前もだ!!どう考えてもまずい!!』
「待て・・・・手出しすんじゃねー」
トランスチームガンを取り出そうとした時、寺坂が止めてきた。手を出すなって、この状況でか?
「まだ放っておけって寺坂?そろそろ俺も参戦したいんだけど・・!」
「カルマ、てめーはサボってばっかで知らないだろうが、渚のやつ・・・・・まだ何か隠し球持ってるようだぜ?」
惣一side out
・・・・・・・・・・・・
渚side
この旅行の前、僕はロヴロさんからある技を教えてもらった。それの発動に必要な条件は全部で3つ・・・・。
1つ、武器を二本持ってること。
2つ、敵が手練れであること。
3つ、敵が殺させる恐怖を知ってること。
・・・・・よかった、全部揃ってる。
僕はあの時と同じように歩いていく。鷹岡先生・・・・実験台になってください。
一歩一歩鷹岡先生に近づいていく。タイミングは間合いのわずか外。接近するごとに敵の意識はナイフに集まる。だから、ナイフを空中に置くように捨てて、そのまま・・・・・
パァン!!
「(な・・・・何が・・・おこ・・・!!)」
鷹岡先生は体勢を崩す。暗殺者は、この一瞬の隙を逃さない。流れるように二本目の刃を抜く。スタンガンを鷹岡先生の脇にあてて電気を流す。
「(そ・・・んな・・!こんな・・ガキに・・・二度・・も・・!!)」
鷹岡先生は膝をつく。・・・うまく、いったの・・?
「トドメをさせ、渚!首元に流せば、気絶する!」
寺坂くんの声が聞こえた。その言葉通りに、僕はスタンガンを鷹岡先生の首元に当てる。だけど、電流を流す前に言わなきゃいけないことがある。・・・・殺意を教わった。抱いちゃいけない殺意があること。その殺意から引き戻してくれる友達の大切さ。殴られる痛みを、実戦の恐怖を、この人からたくさん教わった。
ひどいことをした人だけど、
「やめろぉ・・・・」
それとは別に授業のお礼をしなくちゃいけない。
「その顔だけはやめてくれぇ・・!」
それならそういう顔をするべきだろう。
「もう一生、その顔が悪夢の中から離れなくなるぅ・・・・!!」
僕は笑顔を浮かべ、鷹岡先生にお礼をする。
「鷹岡先生・・・ありがとうございました」
バチィ!!
再び流れた電気。首元に流された鷹岡先生は気絶し、そのまま倒れた。
「・・・・渚が・・勝った・・」
「いぃぃぃぃぃよっしゃーーーーー!!ボス撃破!!」
「「「「やったーーーー!!!」」」」
僕が勝ったことに、みんなが喜びの声を上げる。これで、一件落着だね。
そう思っていた。
「同じ少年に負けるとは・・・・せっかくボトルを渡したのに使えない男だ」
初めての渚視点だ!イェーイ!!何かアドバイス等がありましたら教えてください!
あと二、三話ぐらいかな?それで潜入は終わりにします。(シリアスあるかも・・・)
感想、評価等宜しくお願いします!
それでは、チャオ!!