地球外生命体を宿した暗殺者   作:蛇廻

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惣「ふぅ・・・・よし、こっちは準備いいぞ」

有「じゃあ行くよ?よ〜い・・・・・スタート!」

惣「さぁ前回のあらすじ!俺たちE組はシルバーウィークの連休も返上して茅野発案の巨大プリン爆殺計画を決行!茅野の持つプリンに関する知識に驚きながらも巨大プリンを完成させたが、作戦は失敗に終わるのだった!!さぁ今回は何が起こるのか!!ーーーーっ、はぁ・・はぁ・・・タ、タイムは・・?」

有「え〜と、14秒だね」

万「・・・何やってんだ?」

惣「タイムアタックあらすじ紹介(息継ぎ無し)。次回はお前がやるんだからな」

万「え、俺もやるの!?」


第60話 暗殺ケイドロ、開幕!!

「はぁ・・はぁ・・・くそ、あれでネビュラガス注入してないとか、まじで化け物だろあの先生は!」

 

『同感だ・・・・・さて、どうやってあいつらを助ける?』

 

「ひとまず、有希子達とどうにか合流を・・・・・っ、来た!」

 

『おいおい、こんな早くバレんのかよ!』

 

すぐ近くに警察の気配を感じ、惣一は急ぎその場を離れる。やるべきことはただ一つ、生き残っている仲間と合流し、囚われた者達を助けることだ。

 

そもそもどうしてこんなことになったのか、それは数時間ほど遡る。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「ふぁああ〜・・・・」

 

「今日も眠そうだね、また発明?」

 

「あともうちょっとで完成なんだけど・・・・なかなか難航しててな」

 

『それよりもお前ら、こんなゆっくり歩いてていいのか?結構ギリギリだぞ』

 

裏山を登って校舎に向かう惣一と有希子に、時間の心配をしたエボルトが一応声をかける。それでも眠そうに目を擦る惣一は全く急ごうとしない。

 

「多少の遅れなんて今更だろ。それに、校舎に着いたら早々寝させてもらうしな」

 

「駄目だよ、惣一君」

 

そんなことを話しながら校舎に到着した二人は迷わず教室へと入りーーーーーーー手首に手錠が巻かれた。

 

「「『・・・・え?』」」

 

「遅刻ですねぇ、逮捕する」

 

惚ける二人の目の前には何故か警官の服装をしている殺せんせーが。ご丁寧にサングラスまでかけて噛んでいるガムを膨らませている。

 

『何してんだ、殺せんせー?朝っぱらから悪徳警官みたいな格好までしてよ』

 

「ヌルフフフ、最近みなさんはフリーランニングをやっていますね?せっかくだから、それを使った遊びをしませんか?」

 

「遊び、ですか?」

 

横でどうにか手錠を外そうと試行錯誤している惣一を尻目に有希子は首を傾げる。

 

「それはケイドロ!!裏山を全て使った3D鬼ごっこ!!」

 

「ケイドロ?また随分と懐かしいな」

 

「うちはドロケーだった」

 

「俺のとこはケイドロだったぜ」

 

殺せんせーの説明はこうだ。生徒は全員が泥棒役になり、今まで教わってきた技術を使って裏山を逃げ回る。警察は殺せんせーと烏間先生の二人組で、一時間目の間に全員を逮捕(タッチ)できなかった場合は烏間先生の金で全員分のケーキが買われる。逆に時間内に全員逮捕(タッチ)された場合は本日の宿題が二倍になる。

 

とはいえ殺せんせー相手に一時間も逃げれるわけがない。そこはしっかりと考慮され、殺せんせーは残り1分になるまで牢屋の前で待機することになった。

 

まだ自分たちにも勝機があり、上手くいけばタダでケーキが手に入る。生徒達は全員がやる気に満ち溢れ、本日の一時間目は裏山でのケイドロになったのだ。

 

「いや〜、遅れちまったぜ!」

 

「おぉ万丈、お前どこ行ってたんだ?・・・・・まぁいいや、遅刻してるし逮捕で」

 

「あ?おいなんだよこれ!?ふん!!」

 

「にゅや!?ちょっと万丈君それ壊さないで!!地味に高かったんですから!!」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

そんなこんなで始まった暗殺ケイドロ。生徒はそれぞれ好きな場所へ逃げたり、集団で行動したりと各々自由に行動をとっていた。

 

「ケイドロなんて久しぶりだな」

 

「私も、最後にやったのはまだ惣一君がいた頃だった気がする」

 

「それにしても裏山全体使えるなんて、いくら烏間先生でも無理じゃねぇか?」

 

いつものメンバーで行動する惣一達。裏山という相当広い場所でのケイドロとあっては、いくら烏間先生といえど全員捕まえるのは不可能だという万丈の考えに惣一も有希子も頷く。流石にトランスチームガンやフルボトルの使用はズルではないかということになり、惣一も万丈も、烏間先生も校舎に置いてきている。つまりこのケイドロは、個々の身体能力が鍵となるのだ。

 

いくら烏間先生といえど、トランスチームシステムを使えなければただの人間。万丈のようにネビュラガスを注入しているわけでもないため、その身体能力もあくまで人間の範疇だ。この裏山で捕まえられる人数はいいとこ3人だろう。それが惣一の見解だった。そのためどうやって残り1分で動き出す殺せんせーから逃げ切るかを考えていたのだがーーーーーー開始から約3分後、その見解は裏切られることとなった。

 

「岡島君、速水さん、不破さん、千葉君、アウト〜♪」

 

「「「『え?』」」」

 

思わず立ち止まってスマホを取り出す。画面には警官の格好をした律が写っており、その横には先ほど名前が挙げられた人物の顔写真に赤いバッテンが付いていた。

 

『いや、まだ開始からそんな経ってねぇぞ。それなのにもう四人も捕まったってか?』

 

「集団で動いていたとか?それだったら纏まって捕まったってことも・・・・」

 

「だったらしばらくは誰かが捕まることもないんじゃねぇか?纏まって捕まったんなら、一人だけ逃げ切れてるなんて考えられねぇし」

 

「だが、だとしたら集団で動くのは少し危険だな。個々で動いた方が一気に捕まることも無くなるしーーーーー」

 

「菅谷君、ビッチ先生、アウト〜」

 

「「「『・・・・・・』」」」

 

再びスマホより聞こえる律の声。画面には二人の顔写真が追加されていた。

 

「・・・これ、もしかしなくてもやばくね?」

 

「ど、どうする・・・?」

 

「どうするって言われても・・・・・・っ!二人とも、来たぞ!!」

 

「え!?」

 

「おいマジかよ!!」

 

かなりの速度で近づいてくる気配を感じ、急いでバラバラになって逃げ出す3人。決して振り返ることなくその場を離れる。

 

「はぁ・・・・はぁ・・」

 

『気配も遠くなったな。どうやら二人のどっちかを追いに行ったらしい』

 

「咄嗟に三手に別れたが・・・・ひとまずは正解だったようだな」

 

しばらく走り続けて気配が遠のいたため、休息も兼ねて立ち止まる。一応は周りから見つけられにくくするために岩陰に隠れ、作戦会議を始める。

 

「けど、おかげであいつらとは逸れちまったな・・・・」

 

『この後どうする?他の奴らと合流するか?』

 

「いや、それもこの裏山じゃ簡単なことじゃない。まずは烏間先生から見つからないようにーーーーーー」

 

「万丈さん、アウト〜」

 

律が万丈が捕まったことを告げる。

 

「嘘だろ・・・・・いくら筋肉バカとはいえ万丈だぞ?ネビュラガスを注入している分、普通の人間よりも身体能力は高いんだぞ?」

 

『なぁ、あいつ俺たちに内緒でネビュラガスを体内に注入してたりしないよな?もしくはトランスチームシステムを使ってるとか・・・』

 

「いや、あの烏間先生がルールを破るわけがない。それにトランスチームシステムを使ってたらもっと大勢捕まっているはずだ。ネビュラガスについては、可能性は低いと思うが・・・・・」

 

「安心しろ、そんなことはしていない」

 

「『っ!?』」

 

隠れていた岩陰から跳躍し、声がした方へ顔を向ける。そこには予想通りの、そして外れて欲しかった人物が立っていた。

 

「・・・さっき万丈を捕まえたばっかでしょう。いくらなんでも早すぎませんか、烏間先生?」

 

「まだまだ甘いということだ。さ、君もさっさと逮捕しよう」

 

「そう簡単にやられるつもりもないけど!」

 

二学期に入ってから教わり始めたフリーランニングを使い、木の枝から枝へと飛び移る。そのまま近くの崖を飛び降り、真下の茂みをクッション代わりに用いる。幸いにも裏山の土は柔らかい。このぐらいの無茶は生身でも平然といられる。すぐ近くの茂みから茂みへと身を隠しながら移動し、時には枝を使って距離を開こうとする。

 

そんなこんなで、冒頭の場面へと戻る。

 

「はぁ・・はぁ・・・くそ、あれでネビュラガス注入してないとか、まじで化け物だろあの先生は!」

 

『同感だ・・・・・さて、どうやってあいつらを助ける?』

 

「ひとまず、有希子達とどうにか合流を・・・・・っ、来た!」

 

『おいおい、こんな早くバレんのかよ!』

 

再び走り出す惣一。そのまましばらく二人の攻防が続くのだった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

一方惣一達と別れて逃げていた有希子は、道中で渚達一行と合流していた。次々とやられていく仲間達から烏間先生の本気を思い知り、戦慄が走る。

 

「次々と殺られていく・・・・殺戮の裏山だ」

 

「逮捕じゃなかったっけ?」

 

「まさか万丈君が捕まるなんて・・・・ついさっきまで一緒に行動してたんだけれど」

 

「それって、この近くにいるってことですか?」

 

奥田のその言葉に、思わず黙り込む一同。慌てて周囲を見渡すが、幸いにも烏間先生の姿も、足元の聞こえてこない。

 

「・・・近くには、いないみたいだね」

 

「よかったです・・・・・・あ、そういえばこれケイドロですよね?でしたら捕まった人達は・・・」

 

「そうだよ!タッチしたら解放できる!!」

 

奥田の呟きによりやることを定めた杉野が駆け出し、校庭に作られている牢屋スペースへと向かう。急いでその後を追いかける有希子達だったが、一つ大事なことを忘れていることをカルマが口にする。

 

「バカだねぇ〜杉野は。誰があの音速タコの目を盗んでタッチできるよ。そんなことができるぐらいなら、とっくに殺してるって」

 

「「「「ですよねぇ〜・・・・」」」」

 

声を揃えて納得する有希子達。烏間先生が逮捕し、殺せんせーが牢屋で監視。隙など存在しないかのような二人の連携に、舌を巻くしかない。

 

最強の生物(殺せんせー)最強の人間(烏間先生)が、生徒の宿題を二倍にするために襲いかかって来ているのだ。

 

 




久しぶりに鎧武を見た。

・・・・・やっぱり3150だった。
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