惣「いいや離さないね!今回はちゃんとあらすじ紹介してもらうぞ万丈!!」
有「えぇっと・・・これは、どう言う状況なのかな・・?」
惣「おぉ有希子、ほれ!」
有「あっと・・・・ストップウォッチ?・・・ってことはもしかして・・」
惣「前回は逃げられたからな!今回は逃げられないように先に捕獲しておいた!」
有「でも、あれぐらいだったら万丈なら簡単に抜け出せそうだけど・・・」
惣「あぁその点は大丈夫だ、なぜならロックフルボトルを使ったからな」
有「・・・え?」
惣「いくら筋肉バカといえどフルボトルの力にはそうそう抗えねぇからな」
有「いや、あの・・・惣一君・・・・」
惣「ん?どうした有希・・・・・万丈が居ない!!?」
有「フルボトルを使っても、逃げられるみたいだね・・・」
「ふっふ〜ん♪二学期も滑り出し順調!生徒達との信頼関係もますます強固なものになっていきますね〜♪」
職員室にて、授業の準備を持って教室へと向かう上機嫌な殺せんせー。教師としても一個人としても、生徒と仲良くなっていくことに喜びを覚えるのは普通だろう。
「さぁ、今日も生徒達は尊敬の目で私を見・・・・・・汚物を見る目〜〜〜!!!?」
残念、どうやら生徒との信頼関係は強固なものではなかったようだ♪
彼ら生徒達が見ていたのはとある記事、それが殺せんせーに対してまるで汚物に対して向けるような視線を浴びさせる原因だった。内容はただ一つ、”多発する巨乳専門の下着ドロ”だ。すでに目撃情報も出回っているようで、犯人の特徴も細かく記されている。曰く、犯人は黄色い頭の大男。曰く、ヌルフフフ・・・という不気味な笑いを発する。曰く、現場には謎の粘液が残っている。
『こんな特徴の奴なんて、お前ぐらいしかいないんだよ、殺せんせー』
「特徴が何もかも合致しちまってるしな」
「正直がっかりだよ」
「こんなことしてたなんて・・・・」
完全に信用はガタ落ち、殺せんせーは慌てて弁明を図る。
「ま、待ってください!!先生、全く身に覚えがありません!!」
「じゃ、アリバイは?」
「アリバイ?」
「この事件の発生時刻、先生は何処で何してた?」
「何ってそりゃ・・・・・・高度一万m〜三万mの間を上がったり下がったりしながらシャカシャカポテトを振ってましたが」
「誰が証明出来んだよそれを!!」
「アリバイは無し・・っと」
「そもそもアリバイなんて意味ないだろ」
「何処にいようと、大体一瞬でこの街に戻ってこれるしね」
「ちょ・・」
「待てよ皆!!」
どうやら、まだ殺せんせーを信じてくれる生徒は残ってたらしい。磯貝は殺せんせーを庇うように、反論を口にする。
「殺せんせーは確かに小さい煩悩の塊だ!けど、今までやったことと言えば精々・・・・・・・エロ本拾い読みしたり・・・・水着生写真で買収されたり・・・・・・休み時間中狂ったようにグラビアに見入ったり・・・・”手ぶらじゃ生ぬるい、私に触手ブラをさせてください”と要望ハガキを出したり・・・・」
「磯貝・・・・・それ、フォローになってないぞ」
「先生・・・・・自首してください・・!!」
「磯貝君まで〜!?」
とうとうほぼ全員の生徒から見放されてしまった殺せんせー。何がなんでも信頼を取り戻すためにも、自らのコレクションであるグラビア雑誌などを全て処分することを宣言し、すぐさま実行に移す。その光景をしっかり確かめるために生徒もほぼ皆職員室へと駆けつける。
次々と自身の机からこれでもかというほどの大量のグラビア雑誌を取り出していく殺せんせー。二十を超えるほどの冊数を取り出した時、あるものが引き出しから飛び出る。それは紛れもなく、ブラであった。
「おいおい・・・・」
「マジか・・」
そんな折、岡野が何かを発見したのか殺せんせーが教室に持っていっていた出席簿を持って職員室へと駆けつける。
「ちょっと、みんな見てクラスの出席簿!!女子の横に書いてあるアルファベット・・・・全員のカップ数だよ!!」
「ちょっ、私だけ”永遠の0”って何よこれ!!」
憤慨する茅野を尻目に、出席簿を受け取って中を確認した惣一は最後のページに書かれている内容を告発する。書かれているのはこのクラス所か学校にはいない女性の名前に加え、それぞれに付随するように書かれているアルファベットの数々。
「この最後のページ・・・・町中のFカップ以上のリストか・・・」
「ちょ、ま、そんなはずが・・・・そ、そうだ!い、今からバーベキューしましょう皆さん!!放課後やろうと準備しておいたんです!ほら美味しそうで・・・はぁ!?」
慌てて話題を逸らすようにクーラーボックスから串を取り出したが、残念ながら刺さっていたのは肉でも野菜でもなく、先ほどと同じくブラであった。しかも一つでは三つ四つと。
「うわ・・・・・」
「やっべぇ・・・」
「不潔・・・」
突如として発生した殺せんせード変態容疑。この空気は払拭されることのないまま時間は過ぎていき、本日の授業は終了を迎えてしまった。すごすごと教室を出ていく殺せんせー。生徒達が声をかけることも、追いかけることもない。
「今日一日中針のムシロだったね〜。居づらくなってこの教室から逃げ出すんじゃね?」
「でも・・・・殺せんせー、本当に犯ったのかな?こんな洒落にならない犯罪・・・」
「地球爆破に比べたら、可愛いもんでしょ」
「そりゃ・・そうだけど・・・」
「とはいえ、不自然といえば不自然だぞ」
「どう言うこと、惣一君?」
「記事によれば、下着ドロ自体は少し前から発生していたらしい。にも関わらず、俺たちはあまり関心を向けることはなかった。どうしてだと思う?」
「どうしてって・・・・自分たちにはあまり関係ないから、かな?」
「そう・・・・・だが今回、俺たちはこの記事を迷わず読んだ。それはここに書かれている犯人の特徴にあまりにも見覚えがあるからだ」
「・・だからあぁやって殺せんせーに直接問い詰めたんだろ?何が言いたいんだよ惣一?」
「問題はそこじゃない。俺たちが気づいたと同時にボロボロと証拠が出てきたと言う点だ」
「あ?どう言うことだ?」
「机の中はともかく、出席簿の中だったり・・・・さっきカルマが体育倉庫で見つけたこれだったり、俺たちの目が届きやすい場所にこんな証拠となるものを、まるで見つけてくれと言わんばかりに置くわけがないってことだ」
そう言って惣一が投げたのは体育倉庫に置いてあったボールだ。普通と違うのは、なぜかブラが付けられているということ。
「今まで接してきたから分かるだろ。あのタコからすれば、俺たちの信頼を失うことは暗殺の次に回避したい事項だ。こんなことしてたら、信頼を失うなんて明白だろ?」
「・・あぁ!」
「で、でも・・・だったら一体誰が・・・」
「殺せんせーじゃないとすると、考えられることはただ一つ・・・・・に」
「偽殺せんせーよ!!」
「あちょ俺のセリフ・・・・」
「ヒーローもののお約束!偽物悪役の仕業だわ!!」
漫画大好きな不破によってセリフを取られてしまった惣一、ちょっとしょんぼりとする。
「殺せ・・・・」
「殺せんせーの体色や笑い方を真似していることから察するに、真犯人はそれなりの情報を持っているに違いない!」
「その・・」
「その線だろうねぇ。何の目的でこんなことするのか分かんないけど・・・いずれにせよ、こんな噂が広がることによって賞金首がこの街に居られなくなったら元も子もない。俺らの手で真犯人ボコって、タコに貸しつくろーじゃん!」
こうして、下着ドロの真犯人を捕まえるために渚、カルマ、不破、カルマによって強制的に参加させられた寺坂、あまり意味は理解していないがとりあえずやる気も万丈、そして自分を永遠の0と称した輩に対する怒りに燃える茅野が動き出すこととなった。
「・・・・あれ、惣一は?」
「惣一君なら・・・・あそこ」
「俺のセリフ・・・・取られた・・・・・」
『あぁ〜、こいつこういうのめんどくせぇ〜んだよなぁ〜』