地球外生命体を宿した暗殺者   作:蛇廻

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惣「寺坂組の活躍により、無事に触手を抜くことができたイトナはE組への仲間入りを果たした」

万「なんだってあんなに力に執着してたんだろうな?確かに力はあったほうがいいと思うけど」

惣「色々と事情ってもんがあるだろ。とりあえずお前は筋トレやめろ」

エ『しかし、仲間になったとはいえ今までは敵のようなもんだったんだぞ?いくらE組の連中だからって、馴染めるのか?』

惣「それは・・・・・・・今回の話で確認してくれ!!」




第67話 賭ける思い

惣一side

 

 

nascitaの地下に存在する研究所、俺はそこで有希子と万丈の二人に問い詰められていた。

 

「・・・・・・」

 

「おい、あのエボルとかいうの、なんなんだよ!!」

 

「お願い惣一君、ちゃんと説明して」

 

俺は手元ではイトナの持っていたライダーシステム、”スクラッシュドライバー”の解析を進めていた。イトナが仲間に加わった以上必要はないかもしれないが・・・・もしもの時のためだ。

 

「おい惣一!!」

 

『ちょっと落ち着けよ、万丈。何も説明をしないっていってるわけじゃない。というよりも、エボルに関しては惣一よりも俺の方が詳しいんだ』

 

「エボルトさんの方が?」

 

『あぁ。簡潔に言えば、エボルは惣一が開発したものじゃない。元々俺が持っていた力だ』

 

そう。仮面ライダーエボルは元々エボルトが所持していた力。今現在地球上に存在するライダーシステム、その源とも言える力だ。そのため、エボルに関しては俺よりもエボルトに任せた方がいいと考え、説明はエボルトに一任。その間に俺はスクラッシュシステムの解析を進める。

 

『この地球に来た際にエボルドライバーが故障してしまってな・・・・・お陰で俺は自分の肉体を保つことが出来ずに、近くにいた惣一の体の中に潜り込んだ。エボルドライバーはしばらく使えない状態になっていたんだが、この間惣一がそれを修復、ようやっとフェーズ1に変身することが出来たってわけだ』

 

「はぁ〜・・・?」

 

「フェーズ1・・・・ということは、あの姿にはまだ上があるの?」

 

『当然だ、フェーズ1は俺の力を約2%しか引き出すことが出来ない。俺の力を完全に取り戻すには・・・・まだまだ時間が必要だし、大事なアイテムを取り戻す必要がある』

 

「大事なアイテム?」

 

『・・・まぁ、それは今はいい。手元にない以上、存在しないも同然だからな。とにかく、エボルの力はそういうわけだ。形がビルドドライバーと同じなのは、あっちがエボルドライバーを元に作り出されたからだろうな・・・・・・・おい万丈、話を聞け、筋トレすんな』

 

スクラッシュドライバーの解析を終わらせた俺は、それを元に設計図を作成する。とはいえ、こいつを使うにはこれに反応するボトルが必要らしいが・・・・手元にあるか?場合によっては別の方法を模索しなければな。

 

「つまりエボルの力は、惣一君が作ったものじゃなくてエボルトさんが持っていた力・・・元々故障したものを修復したけど、今のままではエボルトさんの力の2%ほどしか引き出せない・・・っていうこと?」

 

『おぉ、まぁざっとそんなところだ。仲間に加わったグリスはともかく、相手にはスマッシュにビルド、二体のカイザーが存在しているからな。ちょっとトランスチームシステムじゃキツイと判断したんだ』

 

「いや俺がいるだろ」

 

『なおさら不安だよ』

 

「あぁ?」

 

なぜか喧嘩腰のエボルトと万丈。なるほど、側から見れば普段の俺と万丈はこんな感じなのか。覚えておこう。

 

「エボルトさんの本来の力って・・・・それって、惣一君が使っても大丈夫なの?」

 

「ん?あぁ、俺は大丈夫だよ。エボルの装甲の能力でむしろブラッドスタークの時より安全だ」

 

「・・・・なら、いいけど・・・・・」

 

「・・・とにかく、エボルの話は以上だろう。学校行くぞ。こいつも、イトナに返さないとだしな」

 

すでに解析が終了したスクラッシュドライバーを鞄に詰め込み、立ち上がる。しかし、イトナの奴はちゃんと学校に来るのか?

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

どうやら心配は不要だったようで、イトナは朝から学校に来ていた。とはいっても真面目に授業を受けている、というわけでは無さそうだが。あ、それは俺も同じか。

 

『おぉ、自覚していたのか』

 

うるせぇぞエボルト。まぁとにかく、スクラッシュドライバーは放課後にでも返すか。それまで俺は寝てる。おやすみ〜。

 

『自覚はしてても変化はしないわけだな・・・』

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

というわけで放課後、一日の授業を無事にこなし・・・・『お前は寝てるだけだったろうが』・・・黙れ。スクラッシュドライバーを返そうとイトナの机に向かうと、イトナは何やら熱心に機械部品を弄っていた。

 

「イトナくん、何してるの?」

 

「昨日一日あのタコに勉強させられた。ムカついたからこれで殺す」

 

どうやらそれは戦車のオモチャ・・・・のようなものと捉えてもいいだろうか。しかしオモチャにしてはかなりの高性能と言える代物であった。リモコンでの操作式、カメラを搭載することで遠隔での操作を可能とし、なおかつ砲台部位から対殺せんせー弾を発射可能。確かに理論上は製造可能だろうし、ある程度の知識があれば製造出来るだろう。しかし、まさかイトナがそれを出来るとは思ってもみなかった。まぁ実家が携帯工場って話だったし、機械工作の知識はそこで得たのだろう。え?俺?あの程度であればちょちょいのちょいで再現可能よ。

 

しかし、他の男子はそういうわけでもない。普段俺は家の研究所で機械工作を行なっているから、実際にあのような光景を見ることは初めての奴が多いんだろう。見る見る内にイトナの周りには男子が群がり始めた。

 

「つってもイトナ、これで殺せんせーのどこを狙うんだ」

 

「お前たちに一つ教えてやる。シロが言っていた奴の最大の弱点・・・・・場所はネクタイの真下、そこに奴の心臓がある」

 

心臓。地球上の生物であればそのほとんどが所持している弱点。今までの生活の中では全く知り得なかったが、イトナが加わったことによって俺たちは新たな情報を得ることができた。

 

『あのタコには心臓があるのか。なるほど・・・・』

 

しかし、あそこまで盛り上がっていると返そうにも返せないな。まぁ、しばらくスクラッシュドライバーを使うこともないだろうし、また明日にするか。

 

 

 

惣一side out

 

・・・・・・・・・・・・・

 

万丈side

 

 

 

こうして話すのはなんか久しぶりだな!俺は今、教室でイトナが戦車を作っている光景を眺めている最中だ。普段あんなことを惣一は毎日やっているけど、やっぱり何やってんのかはさっぱり分かんねぇ!とにかくすげぇってことは分かるぜ!!あれ、惣一どこ行った?

 

「よし、出来た。まずは試運転だ」

 

とか言っているうちに完成したらしい。イトナは戦車を床に置くと、リモコンを操作してそれを動かす。お、画面が映った。

 

試しに前後、右曲がり、左曲がりと試していき、動かすのには何も問題無さそうなのを確認する。惣一ってこういうこと何もやってなくねぇか?イトナはちゃんとやってんのに。大丈夫か、あいつ?しょうがねえ、後であいつに教えてやるか!!

 

と、そうこうしているうちにイトナの戦車・・・・え〜・・・名前なんだろう?まぁいっか、それは教室を飛び出していく。向かう先は当然職員室!これで殺せんせーを暗殺だ!!・・・・・しようとした手前で、戦車は止まる。職員室の扉が開いて、そこから数人の女子が出てきた。聞こえる声的に、なんかビッチ先生と話してたらしい。女子達は足元の戦車には気づかず、そのまま下駄箱の方に向かう。

 

「・・・・・おい、今の見えたか?」

 

「いや見えなかった・・・・・視野が狭すぎるんだ!」

 

「カメラもっと大きくできないのか!!」

 

「重量が嵩む。機動力が落ちて標的の補足が難しくなる」

 

「なら・・・・カメラを魚眼レンズにしてみればどうだろうか?」

 

「「「竹林!!」」」

 

お?お?お?なんだこのノリ?

 

「送られた画像をCPUを通して歪み補正すれば広い視野を確保することが出来る・・・・律!」

 

「はい!」

 

「魚眼レンズの歪み補正プログラムを組むことは可能か?」

 

「はい!用途は分かりませんが・・・・お任せください!」

 

「よし、軽量系の魚眼レンズだな!俺が調達しよう!」

 

え〜と・・・・カメラ担当は岡島、と。

 

「録画機能も必要だな」

 

「あぁ、効率的な改良の分析には必要不可欠だ」

 

なんか段々と暗殺が関係なくなってきたような・・・・・あれ?そんなことはないのか?んん?

 

「よっしゃ!それじゃあ今度は外に出ようぜ!行け!!えっと・・・・・試作品0号機!!」

 

あんまり理解できないまま戦車は再び動き出し、外へと向かう。そして動画が反転した。なんかでひっくり返ったのか?

 

「「「「「あ」」」」」

 

「復帰させてくる」

 

走り出す木村。

 

「段差に強い足回りも必要じゃないか?」

 

「よし、俺が開発する。駆動系や金属加工には覚えがある」

 

なんかやる気に満ちている吉田。

 

「車体が薄いカーキなのも目立ちすぎるな」

 

「これは戦場迷彩だから、学校の景色に紛れないとターゲットに気づかれるぞ」

 

「引き受けた。学校迷彩・・・・・俺が塗ろう」

 

どっかから取り出した筆とかを掲げる菅谷。あぁ、こいつ美術が得意なんだっけ・・・?

 

「ラジコンは人間とはサイズが違う。快適に走れるように・・・俺が地図を作ろう」

 

やる気に満ちた人二人目、前原。

 

「みんな・・・・エロの事になると我を失うな」

 

「本当にゲスいね・・・」

 

ん〜と・・・・なんかよく分からないけど、楽しそうだしいっか!

 

 

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