エ『そのおかげでイトナは無事にE組に馴染めたようだったな。良かった良かった・・・・・そんで、今回は万丈がデートをすると・・・・え、デート?』
惣「は?」
万「ん?どうかしたか?」
惣「嘘だろ・・・・・万丈にそんな浮ついた話あったのかよ・・・急過ぎだろ」
万「いやいや、デートでもなんでもねぇって。ただ買い物に付き合うだけだっての」
エ『因みにお相手は?どこの誰だ?』
万「ユイは確か・・・D組だったぞ」
惣「嘘だろ!?この単細胞でプロテイン大好きな筋肉馬鹿と、本校舎の生徒が関わってるだと!?」
エ『こうしちゃいられねぇ!!惣一、さっさとあらすじ終えて本編行くぞ!!』
惣「おう!」
万「急にどうしたんだよ・・・・」
惣一side
時刻は真夜中、俺は机の灯りだけをつけて手元を動かしていた。目の前のパソコン上に映るのはイトナのスクラッシュドライバーから得たデータ、それを元に描いた設計図だ。
「・・・・・後は、ここを・・・・・・よし、出来た」
動かしていた手を止め、一息つく。
『お、出来たのか?』
「あぁ、新しいスクラッシュドライバーだ」
『お疲れさん、しかし、問題はこの後だろう?このドライバーに反応するボトルが果たしてあるのか・・・・』
「まぁ、それを一つずつ試していくさ。まずはコブラから・・・・」
スクラッシュドライバーが完成しても、やる事が全て終わった訳ではない。俺はボトルを一本一本ドライバーに近づけ、反応を確かめていく。どうやら、寝るにはまだ時間がかかりそうだ・・・・・・。
惣一side out
・・・・・・・・・・・・・・
万丈side
「おはよう、万丈君」
「お、有希子!おはよう!」
朝、いつものように朝食を食べていると、有希子が入ってくる。まぁ、有希子が来るのはいつものことだしな。学校があろうとなかろうと、有希子がここに来ることは変わらない。
「惣一君は?」
「それがよ、惣一の奴、何か作ってる最中に寝落ちしちまったらしいんだよ。今も机で寝てるぜ」
一旦朝食を置き、有希子と一緒に地下室へと入る。そこには机に顔を埋めた惣一が眠っている。その姿はさっきまでと何も変わっていない。
「普段はこういうときってエボルトさんが勝手に体を動かしてるけど・・・・」
「今日はその様子もないんだよ。一体何を作ってたんだか・・・・・ん?」
「それって・・・イトナくんが持っていたスクラッシュドライバーじゃ・・・・」
「これを作ってたのか?」
机の上に置いてあったのはイトナが使っていたドライバーと、ボトルとは違う、表面にドラゴンが書かれた何か。
「んだこれ?」
「それ、イトナくんが変身する時に使ってたものに似てる」
「ん?そうだっけ?」
そういやなんか似たようなの使ってたような・・・・・・正直一回しか見たことがないし、あんま記憶に残ってないんだよなぁ・・・・。
「てか、ドラゴンってことは、これ俺のか!」
「え?いや、それは・・・どうだろう・・・」
「よっしゃ!!後で早速試すか!!・・・・・・・って、あ〜〜〜!!」
「ど、どうしたの?」
「ヤベェもう時間だ!!ちょっと俺は行ってくる!!」
「え?え?」
気づいたら時間は9時半を回っていた。やばいやばい、10時に駅集合って言われてたんだった。急がないと!!
「い・・・・いってらっしゃい・・・・?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全力で走り続け、何とか俺は10時直前に駅に到着することが出来た。疲れた・・・・・これだったら惣一からバイク借りてくりゃ良かったぜ。
「え〜と、あいつは・・・・・・」
「龍我、遅い!!」
「いって!?」
きょろきょろと見回していると、後ろから思いっきり頭を叩かれる。いや、本当にいてぇんだけど!?
「何すんだよ、ユイ!?」
「あんたが来るのが遅いのが悪い!」
「遅いって、時間には間に合ってるだろ!!」
「男なんだから私が来る30分前から待ってなさいよ!」
「はぁ!?理不尽だろそれ!!」
さっきから俺と言い合ってるこいつは『間中ユイ』。椚ヶ丘の3年D組の生徒だ。俺が学校に通い始めた当初、最初はD組に通う予定だったんだが、初日に問題を起こしてE組に行くことになった。まぁ俺的にはそれで良かったんだが、その時にちょっとだけD組に居たからな、こいつとはそこで会ったんだ。
俺はすぐにE組に落ちたからD組の奴らと関わることはあまりないと思っていたんだけど、どういうわけかこいつとはE組に落ちてからも何回か会うことになった。なんでかって?さぁ、それは俺にも分からない。とにかくこいつが声をかけてくるんだ。
「全く・・・・まぁいいわ、行きましょう」
「そういやどこに行くんだ?何も聞かされてねぇけど」
「とにかくついてきなさい!!」
「っておい待てよ!!」
結局どこに行くのか何も知らないまま、俺はついていくしかない。まぁ、どーせ荷物持ちとかだろうけどさ。それだったら筋トレにちょうどいいか。
・・・・・・・・・・・・・・・
案の定俺に待っていたのは荷物持ちとしての役割だった。それ自体ははっきり言って予想していたし、俺としてもありがたい限りだからいいんだが・・・・持たされているものは少々予想外だった。
「これって食材じゃねぇのか?」
「何よ、悪い?」
「いや、そういうわけじゃねぇけど・・・・普通もっと服とか靴とか、そういうもんじゃねぇのか?」
たまにクラスの女子達が雑誌を見てビッチ先生と話たりしてるのを聞いたことがある。結構あれが可愛いこれが可愛いとか、これ動きやすそうとかこれ景色に紛れられそうとかこれ殺せんせー釣れそうとか・・・・・・・ん?途中から暗殺の話題に変わってないか?一体どんな雑誌だったんだろ・・・・。とにかく、てっきり持たされるのはそう言った服とかだと思ってたんだけど、そういったものははっきり言って全く無かった。
「仕方ないじゃない、そういったものに感けている暇がないんだもの」
「・・・・・あぁ、本校舎は大変だな」
「ううん、そうじゃないの。勿論それもあるけど、私、弟が二人いてね。親は働きに出てるから、私が世話をしないといけないのよ。そうなると、そっちに時間を裂かなくちゃいけなくて、服とか、そっち系統に感けている時間は全く無いのよ」
・・・・・・・なるほど、要は磯貝のような感じか。あいつも兄妹の世話をしてるって言ってたよな〜。
「昔はもうちょっと時間もあって、友達と趣味の話だったりしてたけど、いつしかそれも出来なくなっちゃって・・・・・」
「ふ〜ん・・・・・なぁ、お前の趣味ってなんだ?」
「へ?何でよ?」
「俺に何が出来るかは分かんねぇけどよ、折角休みなんだし、今日は楽しもうぜ」
「龍我・・・・・」
「そんでお前の趣味って?それ関連の店にでも行こうぜ」
「おやおや、そこにいるのは間中さんじゃないか?」
荷物を抱えて早速ユイが好きそうな店を聞いてそこに行こうと思ったところで、何かどこかで聞いたことがあるようなないような声が聞こえてくる。明らかにユイにかけられているその声の主は、え〜と・・・・・・。
「ん?おいおい・・・何でE組の奴がいるんだぁ?」
俺のこと見てE組って言うってことは、椚ヶ丘の奴ってことだよな。この顔どこで見たんだか・・・・・。
「こ、これは・・・・その・・・・」
「そんなE組のクズ野郎は放っておいてさ、ちょっと俺と遊ぼうぜ?」
「ちょ、離して!」
「っておいちょっと待てよ!!」
「んだよ、E組のクズ野郎が。俺に触んじゃねぇよ」
「ユイが嫌がってんだろうが。その手離せよ」
「んだとこの野郎」
「やんのか?」
「ちょっと龍我・・・・」
ユイを連れて行こうとしたこいつは俺を睨みつけてくるが、はっきり言って全く迫力がねぇ。この程度なら楽勝だぜ。
龍我side out
・・・・・・・・・・・・・・
◎side
「見つけた、万丈龍我・・・・・」
街中で今にも乱闘を始めそうになっている万丈をどこからか見ている影が一つ。半身に赤い歯車がついたそいつ、カイザーリバースは万丈を探していたのか、その姿を視界に収めると嬉しそうにする。
「さぁ、行きなさい」
カイザーリバースの背後より現れたのは一体のスマッシュ。カイザーリバースの指示を受けてか、はたまた本能的にか、スマッシュは街中に降り立つと所構わず暴れ出す。
「ふふふ・・・・さぁ、あなたの実力を見せてもらうわよ、万丈龍我」
◎side out