ガールズ&パンツァー ~白い死神~ 作:ReiFeL@Ayuru
一個前と今回、遅れてすみませんでした。
ただ失踪はしないので大丈夫です。
それと今回台詞にいれたアレはただ入れたかっただけです。許して。
ーside千歳ー
千歳達が乗っているT-44は今、スタート地点に行くため学校の裏にある森を走っている。
優音「最初に私達はどう動く?」
千歳「最初は遠くから様子見しましょう」
彩月「凸らないの?」
内海「僕たちの戦車は周りと比べて強いからつまらないでしょ…?」
千歳「その通りです」
私達の乗るT-44は基本的に正面装甲は今の大洗の戦車じゃ抜けませんからね。
ワンサイドゲームになっちゃいそうでつまらないから
この選択をしました。
彩月「ところでみんなどこら辺に来るか分かってるの?」
千歳は森のマップを皆に見えるように広げた。
千歳「今回は皆さん初心者なので複雑な動きはせず基本真っ直ぐに進んでくると思います。その皆さんが交わるところがここの吊り橋のところなんです。ここが見えるところで様子見しようと思っています」
本当はどこに来るか知ってるんですけどね。
内海「なんでマップなんか持ってるの…?」
千歳「一応です、一応」
優音「まぁ相手にみほがいるからいい選択だと思うよ」
彩月「でもいらないと思うけどなぁ〜」
だってあのみほさんですよ?何があるかわからないじゃないですか。
千歳「あっ、内海さん停車してください」
ゴンッ!
彩月「いっつ〜…もう!急に停車するのはやめてよ!」
内海「油断してるそっちが悪い気が」
優音「まぁまぁそろそろ蝶野さんから通信が入るから」
ピーッ…
蝶野『みんな、スタート地点に着いたようね!
ルールは簡単、全ての車両を動けなくするだけ!
つまり、ガンガン前進してガンガン撃ってやっつければいいわけ!分かった?』
蝶野『戦車道は礼に始まって礼に終わるの、一同!礼!』
みんな「「「「よろしくお願いします」」」」
蝶野『それでは、試合開始!』
ーsideoutー
ーsideみほー
こんにちは。
いま私たちは戦車道の演習をしています。
役職は武部さんの案でくじ引きで決めたら、車長が武部さん、装填手が私、操縦手が五十鈴さん、砲手が秋山さんになりました。
蝶野『それでは、試合開始!』
優花里「いよいよですねぇ~!」
五十鈴「秋山さんはりきってますね」
みほ「武部さん、どうします?」
沙織「じゃあ生徒会潰さない?あの人たち教官男の人とか言って嘘ついたからさ!」
「「「まだ根に持ってたんだ・・・」」」
五十鈴「じゃあ生徒会のところに・・・」
ドオォォォォォン!!
砲撃!?
優花里「うわあぁぁ!」
沙織「なに!?何が起こったの!?」
みほは砲塔横のキューポラから身を乗り出し周りを見渡した。
さっきの砲撃は89式の?
沙織「怖いぃ!逃げよぉ~!」
わぁ!目の前に着弾しました。危なかったです・・・
五十鈴「沙織さん!前から別の戦車がきます!」
沙織「えっと・・・あっちに逃げて!」
五十鈴「聞こえません!」
沙織は五十鈴の左肩を蹴りながら
沙織「右斜め前!!」
後ろから追いかけてくるⅢ突と89式から逃げているとみほは進行方向の切り株に女子生徒がいるのが見えた。
みほ「危ない!!」
その女子生徒は戦車に飛び乗ろうとしたが跳躍が足りなくてこけてしまった。
???「にぎゃふ!」
みほ「大丈夫ですか?」
???「むぅ~・・・」
その女子生徒は頬を膨らまし不満を表わしているつもりだろうが微笑ましいだけである。
みほ「あっ!今朝の!」
みほがそう口にした後、キューポラが開き沙織が顔を出した。
沙織「あれ?麻子じゃん」
沙織が言い終えた瞬間、砲弾が手前に着弾した。
みほ「危ないのでとりあえず中に入ってください!」
みほ達は中に避難した後、優花里の上で寝ている女子生徒、冷泉麻子について話しながら逃げていた。
みほ「停車してください!」
みほは戦車から飛び降り、つり橋のほうへ走っていった。
優花里「今外に出たら危ないです!」
みほ「二発目までは時間があるから大丈夫!」
みほは戦車の前に出たら
みほ「ゆっくり前へ!」
Ⅳ号はゆっくり前に進んだが少しずつ左寄っていきつり橋が大きく傾いた。
五十鈴「落ちる~!」
沙織「嫌だー!」
その時、凄まじい破裂音と共に後方から強い衝撃が襲った。
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ーside優音ー
彩月「あちゃ~ありゃ獲られたかな~」
千歳一行は例のつり橋が見える位置からみほの一連の流れを見ていた。
4人の女子高生が戦車に乗りながら双眼鏡を覗いている光景に誰も言わないのはもう手遅れなのだろう。
優音「いや・・・動いたね」
内海「何か急に操縦が上手くなったけど・・・」
勿論操縦手が麻子になったからなのだが千歳と優音は後で追及されても面倒なので敢えて口に出さないようにした。
千歳「砲塔が回り始めましたね」
彩月「お!砲撃した!」
Aチームの砲弾はⅢ突の車体正面右に着弾し、Ⅲ突から白旗があがった。
蝶野『Cチーム行動不能!』
優音「これはわからなくなってきたね」
内海「面白くなってきたね」
そうこう話してるうちに89式も撃破された。非常に不憫である。
蝶野『Bチーム走行不能!』
彩月「そろそろ準備しといた方がいいんじゃない?」
千歳「そうですね。皆さん、搭乗してください」
4人はそれぞれの位置につき戦車を始動させた。
蝶野『D、Eチーム行動不能!」
内海「優音、この辺でいい?」
優音「俯角が足りないかな」
彩月「ホントソ連戦車って俯角取れないよね」
優音「そこがいいんじゃないか!砲塔が小さくて砲尾がかつんかつん当たるのがかわいいと思わないかい!?」
彩月「あー!もうわかったから狙うのに集中して!」
優音は愛が足らないね。と言って照準器に目を当てた。
優音「内海、目の前の崖から一瞬車体を落としてくれるかい?」
内海「ちょっと成功するかわからないけど・・・いい?」
優音は内海の目を見ながら
優音「どこぞのフランス生まれの特殊部隊の人はチームメートを信じているって言ってたんだ。だから私も内海を信じてる」
内海「そのフランスの人が誰かわからないけど…分かった、やってみる」
内海は決意した顔をしながら頷いた。
千歳「ちょっと!?勝手に決めないでください!?」
彩月「面白そうだからいいんじゃない?」
千歳「彩月さん!?」
たった1人の抗議は意味をなさず戦車は崖の方へ前進し始めた。
内海「じゃあ…行くよ?」
優音「ばっちこい」
彩月「行っちゃえ!」
千歳「いや!?ダメですからね!?ちょっと!?」
戦車が崖に少し車体を出したら大きく戦車が傾いた。
千歳「きゃぁぁぁぁぁ!!」
彩月「これ大丈夫!?」
内海「任せたよ」
優音「Давайтея」
優音は照準器の十字線とIV号戦車が合わさった瞬間に指が添えてある引き金を、引いた。
凄まじい音と反動が千歳たちを襲った。
その砲撃の反動で戦車は崖の上に戻った。
そして一瞬の静寂の後…
蝶野『Aチーム行動不能!よって、Fチームの勝利!』
試合は終了した
【機甲絶唱シンフォギア】も連載しているので、気軽に読んでくれると嬉しいです!