ちょっとグロシーンあるので苦手な方はご注意下さい。
人間…♪
気配を感じ取った僕は、包丁を持ち、向かってくる方向へと体の向きを変える。
ガサガサッ!
遂に来た…。この時を待ち続けて一億年。漸く人間を殺れる…♪
ガサガサ…
ダッ!
「覚悟ぉッ!!!」
茂みから、隊長が奇襲を仕掛けて来た。
高周波のナイフが僕の首に近づく…が、
「遅いよ?」
強化された動体視力によって、首に迫るナイフがスローモーションの様に見える。
その為、容易く避ける事が出来た。
そして避けた後、包丁で一太刀浴びせる。
ズバッ!!
「ぐぬっ!!?」
あれ?両断出来なかった。
結構力を入れてたから、スッパリ切れるかと思ったんだけど。
何か防具でも着けてるのかな?
「ぐ…!強化アーマーが一撃で…!?」
あ、やっぱり。着けてたみたいだ。
さて、どうするかな。すぐ殺してもつまらないし…
ブンッ
「…っと!」
下段蹴りをしてきた。そのまま流れるように裏拳、ボディーブローを繰り出してくる。もちろん全部避けるけど。
「…ッ!何故当たらん!?」
おっと…脈が上がってきてる。発汗もしてるね。焦り始めてるのかな?
まあ、一億年振りなんだから、じわじわ痛め付けて、それから殺そうかな…♪
あ、その間に他に人が居ないか聞かないとね。
「ねぇ…おじさん。」
「…ッ!!なんだっ!?」
「もっと頑張らないと…殺すよ?」
「!!!」
おっと…更に脈拍上昇。良いね…♪どんどん表情が恐怖に染まって…
ザッ!
「…ってあれ?」
距離を取っちゃったよ。
近距離は分が悪いと判断したのか…、冷静だね。
「さっきは弓だったが…!コレなら…!!」
懐から、銃を取り出した。
だけど…僕の知ってる銃じゃない。形状が違う。
「喰らえぇい!!」
隊長がトリガーを引いた。
それと共に銃弾…ではなく、青白いレーザーが発射された。
先程の弓とは違い、光速で迫る。
「ッ!速…」
反応出来ない…!
不味い!直撃す…
ジュワァァ!!
レーザーは、欠の体を貫いた
…かに見えた。
「…熱い。」
制服が焦げた…。それにちょっと皮膚の薄皮が一枚焼ける程度の火傷を負った。 だが、それだけ。たったそれだけなのだ。
「なっ…!?」
隊長の顔が、驚愕の表情になっている。そんなに威力は無かった気がするけど…。
「ぐぬっ…!お主は一体何なのだ!?」
焦る隊長が何やら言ってくる。
「妖怪かと思うたが、全く妖力が感じられぬ!」
…妖怪?
「…僕が妖怪?そんな訳無いに決まってるだろ?」
「じゃあ何だ!?お前は何者なのだ!?」
何者…?そんなの決まってるじゃないか…
「僕は殺戮者だ」
言葉が発されたと同時に、欠の身体から黒い、あの心臓から発せられていた物と同じオーラが出てきた。
「…!!?急に妖力が!!?」
「誰だろうと殺す。愉しいから殺す。周りの生物は何だって殺す。君だって同じだ。」
ズズズ…
言葉を進めると共に、どんどん黒いオーラが身体から溢れてくる。
あまりの量に周囲は黒く染められ、微量ながらも地響きを生じさせた。
「そんな…妖力…何処に…!!?」
隊長の顔がどんどん青ざめていく。
ああ…絶望の表情だ。
「…アハハ♪」
あー、そろそろダメだ。
あんな顔見ちゃったら、もう抑えられそうにない。
限界…♪
「殺す。」
ダッ!
「!?」
一瞬で隊長の元へと駆ける。
袖から包丁を数本取り出し、振り落とす。
ザンッ!!
「ッ!!アアアアアアアアアアア!!」
まず右手。
ザンッ!
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
次に左手。
ザンッ!
「アアアアアアア…アアア…」
そして右足。
ザンッ!
「ア…ア…」
最後に左足を切断。
真っ赤な鮮血が飛び散る。
「まだまだ…♪」
四肢を切断され、残されたのは、胴体と頭部。
袖から、矢を数十本取り出し、そのまま胴体へ突き刺す。
ドスドスドスドスッ…ドスドスッ!!!
おぞましい音が何度も鳴り響く。
刺した箇所から、残り少ない血が吹き出た。
「…」
「あれ?死んじゃった?」
失血死か…ショック死か。
既に隊長は亡き者へと変わり果てていた。
「…はぁ。」
まだ頭部が残ってたのに…。
まあ、死体を切断するとか、そういう趣味は無いからもう切らないけど。
解剖するにもズタズタだしね。
「さて…どうしよ。」
久し振りの快感だった。
もっと味わいたいけど、何処に居るか分からない。
さっき聞くの忘れちゃってたから。
…十中八九あの結界の中だと思うけど。
「…今行くと、警戒が厳しいかもな。」
多分、色々と面倒くさいだろう。だからやめとく事にした。
また今度。一応殺ったから、しばらくは殺らなくても大丈夫だと思うけど。
「…で、このおじさんだけど。」
うわぁ…やり過ぎたかな。これ。
色々飛び散ってる。自粛しとくけど。
「…あ。色々な装備持ってる。」
見たところ軍人っぽかったから、何か武器でも持ってないかな~って思ってたら、やっぱり持ってた。っていうかさっき使ってたし。
…ということで、
高周波ナイフ 光線銃 をゲットしました。
もちろん無限化。何時でも使えるようにしておく。
ぶっちゃけ、武器なんて必要ない気がしてきたけれど。
「…んじゃ、アッチも見に行こうか。」
先程、矢を投げてみた方向へ進んでみる。推測だから、当たってるか分からない。悲鳴が聞こえてたから、多分当たってると思うんだけど。
…因みに結構遠い。大体2kmくらい。最初の弓を射ってきた人、スゴいね。あの距離に加え、頭を的確に狙ってきたし。…恐ろしい。
ザッザッ…
「…着いた。」
さて、血の臭いがした所へとやって来た。
そこには矢で身体に穴が空けられた死体がゴロゴロ転がって…ない?
「…?」
地面には大量の血液。辺りに内蔵の破片とかが飛び散ってる。
なのに死体がない…。何でだ?
「あ。」
何かおじさんが言ってたな。妖怪とか。
…持って行ったのか?死体。
結界のせいで妖怪は都市に入れなさそうだし。人を食えないから腹を空かせているのか?
…でもそれなら、僕を真っ先に狙って来ると思うけど。
というか、何で僕は一億年も居るのに、一度も妖怪と会ってないんだ?おかしくないか?
単に運が悪いだけなのか?それとも最近妖怪が誕生したのか?…考えてたらキリがないな。
これ考えるの止めよう…。ややこしい。
さて、そうこうしてる内に日が傾いてきた。
妖怪が居ると知ったので、先程手に入れた光線銃を使って、転生後二度目の焚き火に挑戦する。
やり方は簡単だ。そこに集めてきた落ち葉に光線銃を撃つ。…それだけ。
早速チャレンジだ。
袖から万全な状態の光線銃を取り出す。隊長の使っていた物と同じ物だ。
「体勢をしっかりさせて…と」
しっかり持ちながら、落ち葉に狙いを定める。
「…よし。」
トリガーに指を掛け。
ーーー発射。
ピカーンッ!!
戦闘時と同じ青白いレーザーが落ち葉に向かって放たれた。
光速で進むレーザーは一瞬で到達する。
「どうだ?」
…落ち葉に着弾。火が点く…
ジュワァァ!!!
事はなく…
「…」
跡形も無く消し飛んだ。
「うわぁ…」
消し飛んだ落ち葉の有った場所を見て、思った。
「良く…火傷で済んだなぁ…。」
心底思った欠であった。
一方、都市内部 セキュリティルーム
「…ふぅ。」
無事都市へと帰還した永琳は、欠によって破壊されていた結界の修復に当たっていた。
「…」
都市にたどり着いた時、突然、膨大な妖力を感じた。今まで感じたどの妖力の中で一番大きく、遠く離れた此処からでも、恐れる程だった。
「…」
その直後、隊長の霊力が消失した。
…此が表すのは、一人の人間の死。つまり、隊長が死んだと言う事だ。
「やはり…、人の死は慣れないわね。」
そう呟いた。声には少し悲壮感もある。
「さて…と。そろそろ終わりそうね。」
最終チェックに移る。
「此を解く少年…いや、妖怪…ね。」
…修復完了▼
「もっと強化しないとダメね。」
…久し振りに今日は徹夜で頑張ろうかしら。
そのまま一人、セキュリティルームで一夜を過ごした。
うわぁ…最早人間じゃ無くなってますね…。
投稿ペースが不安定ですが、気長に宜しくお願いします。