僕は殺戮者   作:讃岐うどん

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さて。戦闘回です。
ちょっとグロシーンあるので苦手な方はご注意下さい。


其の参

人間…♪

 

 

 

気配を感じ取った僕は、包丁を持ち、向かってくる方向へと体の向きを変える。

 

ガサガサッ!

 

遂に来た…。この時を待ち続けて一億年。漸く人間を殺れる…♪

 

ガサガサ…

 

ダッ!

 

「覚悟ぉッ!!!」

 

茂みから、隊長が奇襲を仕掛けて来た。

高周波のナイフが僕の首に近づく…が、

 

「遅いよ?」

 

強化された動体視力によって、首に迫るナイフがスローモーションの様に見える。

その為、容易く避ける事が出来た。

そして避けた後、包丁で一太刀浴びせる。

 

ズバッ!!

「ぐぬっ!!?」

 

あれ?両断出来なかった。

結構力を入れてたから、スッパリ切れるかと思ったんだけど。

何か防具でも着けてるのかな?

 

「ぐ…!強化アーマーが一撃で…!?」

 

あ、やっぱり。着けてたみたいだ。

さて、どうするかな。すぐ殺してもつまらないし…

 

 

ブンッ

 

「…っと!」

 

下段蹴りをしてきた。そのまま流れるように裏拳、ボディーブローを繰り出してくる。もちろん全部避けるけど。

 

「…ッ!何故当たらん!?」

 

おっと…脈が上がってきてる。発汗もしてるね。焦り始めてるのかな?

まあ、一億年振りなんだから、じわじわ痛め付けて、それから殺そうかな…♪

あ、その間に他に人が居ないか聞かないとね。

 

「ねぇ…おじさん。」

 

「…ッ!!なんだっ!?」

 

「もっと頑張らないと…殺すよ?」

 

「!!!」

 

おっと…更に脈拍上昇。良いね…♪どんどん表情が恐怖に染まって…

 

ザッ!

 

「…ってあれ?」

 

距離を取っちゃったよ。

近距離は分が悪いと判断したのか…、冷静だね。

 

「さっきは弓だったが…!コレなら…!!」

 

懐から、銃を取り出した。

だけど…僕の知ってる銃じゃない。形状が違う。

 

「喰らえぇい!!」

 

隊長がトリガーを引いた。

それと共に銃弾…ではなく、青白いレーザーが発射された。

先程の弓とは違い、光速で迫る。

 

「ッ!速…」

 

反応出来ない…!

不味い!直撃す…

 

ジュワァァ!!

 

レーザーは、欠の体を貫いた

 

 

 

…かに見えた。

 

 

 

 

 

 

「…熱い。」

 

制服が焦げた…。それにちょっと皮膚の薄皮が一枚焼ける程度の火傷を負った。 だが、それだけ。たったそれだけなのだ。

 

「なっ…!?」

 

隊長の顔が、驚愕の表情になっている。そんなに威力は無かった気がするけど…。

 

「ぐぬっ…!お主は一体何なのだ!?」

 

焦る隊長が何やら言ってくる。

 

「妖怪かと思うたが、全く妖力が感じられぬ!」

 

…妖怪?

 

「…僕が妖怪?そんな訳無いに決まってるだろ?」

 

「じゃあ何だ!?お前は何者なのだ!?」

 

 

 

何者…?そんなの決まってるじゃないか…

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕は殺戮者だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉が発されたと同時に、欠の身体から黒い、あの心臓から発せられていた物と同じオーラが出てきた。

 

 

「…!!?急に妖力が!!?」

 

 

「誰だろうと殺す。愉しいから殺す。周りの生物は何だって殺す。君だって同じだ。」

 

ズズズ…

 

言葉を進めると共に、どんどん黒いオーラが身体から溢れてくる。

あまりの量に周囲は黒く染められ、微量ながらも地響きを生じさせた。

 

「そんな…妖力…何処に…!!?」

 

隊長の顔がどんどん青ざめていく。

ああ…絶望の表情だ。

 

「…アハハ♪」

 

あー、そろそろダメだ。

あんな顔見ちゃったら、もう抑えられそうにない。

 

限界…♪

 

 

 

「殺す。」

 

 

 

ダッ!

 

「!?」

 

一瞬で隊長の元へと駆ける。

袖から包丁を数本取り出し、振り落とす。

 

 

 

ザンッ!!

 

 

「ッ!!アアアアアアアアアアア!!」

 

 

まず右手。

 

ザンッ!

 

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 

 

次に左手。

 

ザンッ!

 

「アアアアアアア…アアア…」

 

そして右足。

 

ザンッ!

 

「ア…ア…」

 

最後に左足を切断。

真っ赤な鮮血が飛び散る。

 

「まだまだ…♪」

 

四肢を切断され、残されたのは、胴体と頭部。

袖から、矢を数十本取り出し、そのまま胴体へ突き刺す。

 

ドスドスドスドスッ…ドスドスッ!!!

 

おぞましい音が何度も鳴り響く。

刺した箇所から、残り少ない血が吹き出た。

 

「…」

 

「あれ?死んじゃった?」

 

失血死か…ショック死か。

既に隊長は亡き者へと変わり果てていた。

 

「…はぁ。」

 

まだ頭部が残ってたのに…。

まあ、死体を切断するとか、そういう趣味は無いからもう切らないけど。

解剖するにもズタズタだしね。

 

「さて…どうしよ。」

 

久し振りの快感だった。

もっと味わいたいけど、何処に居るか分からない。

さっき聞くの忘れちゃってたから。

…十中八九あの結界の中だと思うけど。

 

「…今行くと、警戒が厳しいかもな。」

 

多分、色々と面倒くさいだろう。だからやめとく事にした。

また今度。一応殺ったから、しばらくは殺らなくても大丈夫だと思うけど。

 

「…で、このおじさんだけど。」

 

うわぁ…やり過ぎたかな。これ。

色々飛び散ってる。自粛しとくけど。

 

「…あ。色々な装備持ってる。」

 

見たところ軍人っぽかったから、何か武器でも持ってないかな~って思ってたら、やっぱり持ってた。っていうかさっき使ってたし。

 

…ということで、

 

 

高周波ナイフ 光線銃 をゲットしました。

 

 

もちろん無限化。何時でも使えるようにしておく。

ぶっちゃけ、武器なんて必要ない気がしてきたけれど。

 

 

「…んじゃ、アッチも見に行こうか。」

 

先程、矢を投げてみた方向へ進んでみる。推測だから、当たってるか分からない。悲鳴が聞こえてたから、多分当たってると思うんだけど。

…因みに結構遠い。大体2kmくらい。最初の弓を射ってきた人、スゴいね。あの距離に加え、頭を的確に狙ってきたし。…恐ろしい。

 

ザッザッ…

 

「…着いた。」

 

さて、血の臭いがした所へとやって来た。

そこには矢で身体に穴が空けられた死体がゴロゴロ転がって…ない?

 

「…?」

 

地面には大量の血液。辺りに内蔵の破片とかが飛び散ってる。

なのに死体がない…。何でだ?

 

「あ。」

 

何かおじさんが言ってたな。妖怪とか。

…持って行ったのか?死体。

結界のせいで妖怪は都市に入れなさそうだし。人を食えないから腹を空かせているのか?

…でもそれなら、僕を真っ先に狙って来ると思うけど。

というか、何で僕は一億年も居るのに、一度も妖怪と会ってないんだ?おかしくないか?

単に運が悪いだけなのか?それとも最近妖怪が誕生したのか?…考えてたらキリがないな。

これ考えるの止めよう…。ややこしい。

 

 

 

 

さて、そうこうしてる内に日が傾いてきた。

妖怪が居ると知ったので、先程手に入れた光線銃を使って、転生後二度目の焚き火に挑戦する。

やり方は簡単だ。そこに集めてきた落ち葉に光線銃を撃つ。…それだけ。

 

早速チャレンジだ。

 

袖から万全な状態の光線銃を取り出す。隊長の使っていた物と同じ物だ。

 

「体勢をしっかりさせて…と」

 

しっかり持ちながら、落ち葉に狙いを定める。

 

「…よし。」

 

トリガーに指を掛け。

 

ーーー発射。

 

 

 

ピカーンッ!!

 

 

 

戦闘時と同じ青白いレーザーが落ち葉に向かって放たれた。

光速で進むレーザーは一瞬で到達する。

 

「どうだ?」

 

…落ち葉に着弾。火が点く…

 

ジュワァァ!!!

 

事はなく…

 

「…」

 

跡形も無く消し飛んだ。

 

「うわぁ…」

 

消し飛んだ落ち葉の有った場所を見て、思った。

 

 

 

「良く…火傷で済んだなぁ…。」

 

 

心底思った欠であった。

 

 

 

 

 

 

一方、都市内部 セキュリティルーム

 

「…ふぅ。」

 

無事都市へと帰還した永琳は、欠によって破壊されていた結界の修復に当たっていた。

 

「…」

 

都市にたどり着いた時、突然、膨大な妖力を感じた。今まで感じたどの妖力の中で一番大きく、遠く離れた此処からでも、恐れる程だった。

 

「…」

 

その直後、隊長の霊力が消失した。

…此が表すのは、一人の人間の死。つまり、隊長が死んだと言う事だ。

 

「やはり…、人の死は慣れないわね。」

 

そう呟いた。声には少し悲壮感もある。

 

「さて…と。そろそろ終わりそうね。」

 

最終チェックに移る。

 

「此を解く少年…いや、妖怪…ね。」

 

…修復完了▼

 

「もっと強化しないとダメね。」

 

…久し振りに今日は徹夜で頑張ろうかしら。

 

 

そのまま一人、セキュリティルームで一夜を過ごした。

 




うわぁ…最早人間じゃ無くなってますね…。
投稿ペースが不安定ですが、気長に宜しくお願いします。
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