勝負は圧倒的と言えるものだった、相手の攻撃はエルキドゥの鎖によって弾かれる。
「くっ・・・いいでしょう、石にしてあげます!」
フードで隠していた目をぎらつかせてエルキドゥを睨む。
「ふむ、石化か、僕には当てても大した意味を持たないようだね」
「それはどうでしょう?動きが鈍くなってるのでは?」
にやりと相手は笑う、圧倒的な差が無くなり、徐々に押され始めるエルキドゥ
「エルキドゥ!」
僕には何も出来ない、だかなにか出来ることを探そうと走り出す。すぐさまオルガマリーが止める
「今のあなたが行っても足でまといよ、あなたのサーヴァントをしっかり見なさい!」
マシュは僕達の敬語をしている、何も出来ないまま見守るしか出来ないのかと、彼を見る。
「そろそろかな、マスター!魔力を使わせてもらうよ」
その瞬間、体から魔力を吸い取られるような感触がした、次の瞬間エルキドゥは今までより素早く相手の懐に潜り込み、1発、衝撃波のような打撃を与える。相手はその瞬間動かなくなり、消滅する。
「さてマスター、これが僕の実力だよ」
「相手のサーヴァント・・・魔眼を使ったはず、あなた、対魔力が高レベルね、通常なら石にされるところを呆気なく・・・それに、効力が聞いてるはずの状態で急激なパワーアップはなに?」
オルガマリーはエルキドゥに質問攻めする。
「あぁ、僕の力、変容っていうのだけれど、マスターの魔力を使って強化した感じだよ」
「令呪を使用した、ということでしょうか?」
マシュも気になっていたのだろう、興味津々の様だ
「うーん、令呪は3回きりの命令権だからね、僕のものとは少し違うよ、マスター、少し宜しいでしょうか?」
オルガマリーとマシュをその場に置いて二人っきりの場所に移動した
「さてマスター、さっきの通り兵器だから戦いには自身があるよ、僕はマスターの事しか知らないからね、彼女達2人が信用に置けるかわからないんだ」
「なるほど、エルキドゥ、彼女達は信じられるよ、なんて言うか必死に生きている、そんな感じがするから」
エルキドゥはふふっと笑う
「そうだね、僕もマスターを信頼してるし、マスターが彼女達を信頼してるなら僕も信用しましょう」
立花は自分のサーヴァントととなる彼を心の底から信頼して、尊敬している。だからこそ、言葉にして彼に伝えた。
「エルキドゥ、どうか僕のことをマスターと呼ばないでほしい」
エルキドゥはえ?と言わんばかりの顔をする
「だって僕なんかよりずっと強く偉大な人の上に立つなんて僕には無理だよ、藤丸か、立花と呼んでほしい。それに、僕は君の事を道具として、兵器として見ない、仲間として見たいんだ。」
エルキドゥは何を考え、何を思ったのだろうとても綺麗な笑顔をした、今までも綺麗ではあったが、これ程優しさ溢れる笑顔は見たことがなかった。
「わかったよ立花、しかしこんな場所ではランサーと呼んでほしい、名前がバレるといくら弱点がほぼ無い僕でも弱点がバレてそこをつかれたら終わりだから」
「わかった、改めてよろしく、ランサー」