話よりも気になったことがある、それはマシュや所長も同じなようだ
「キャスター、なぜ私たちと手を組んだの?私達はここの人間じゃないのよ?」
つまらなそうにキャスターは答える
「あん?泥かぶったやつらよりマシだからに決まってんだろ、それとまぁ、見どころのあるガキ達は嫌いじゃないからな」
にやりと話を続ける
「兄ちゃんがマスターだな?指示はあんたに任せよう、わけあってさっきのサーヴァント共と敵対中でね、敵の敵は味方ってわけじゃないが、信頼してもらっていい」
「は、はい」
「シャキッとしろぉ!盾の嬢ちゃんなんかいいもん持ってる、マスターのアンタがシャキッとしな」
「はい・・・!」
「いい返事だ、こっからこっちの事情を説明するぜい、遠くにいる奴も聞いときなよ軟弱男」
「ええ・・・軟弱・・・はい・・・軟弱男です・・・」
そこからはカルデア側の事情を確認してから話を続けた
「経緯は俺にもわからねぇ、街は一夜にして燃えて、人は消え、サーヴァントだけが残った。」
「真っ先にセイバーの奴が聖杯戦争を再開しやがった、奴さん水を得た魚みてぇに暴れだしやがった」
悔しそうな顔で続ける
「セイバーの手でアーチャー、ランサー、ライダー、バーサーカー、アサシンがやられちまったよ」
「7人のサーヴァントの殺し合い・・・1人が5人も・・・!?」
所長も驚きを隠せない
「生き残ったのは俺だけだ、セイバーにやられちまった奴らは真っ黒い泥に汚染された、ボウフラみてぇに湧いた怪物と何かを探し出し始めやがった、俺の命と何かを狙ってる」
「残ったサーヴァントはセイバーとあなたはだけ・・・ではあなたがセイバーを倒せば、」
映像越しでロマニが聞いている
「おうさ、この聖杯戦争が終わるだろうな、この状況がどうなるかわかんねぇがな」
少し嫌な顔で所長がキャスターに声をかける
「結局、自分の為なのね、セイバーを倒したいあなたは、自分の力で倒せないから私たちを利用するつもりだったのね」
エルキドゥが周りをキョロキョロとしだす
「立花、そろそろ離れた方がいい」
「お!兄ちゃんの、サーヴァントは鼻が利くかい?お客さんだ」
ふしゅぅぅう・・・
先程立花が見ていた骸骨がゾロゾロと湧いてくる
「ひっ・・・」
「マスター!所長!私の後ろに!」
マシュが素早く前に出る
「とっ、とりあえず!ランサー!キャスター!お願い!」
「おうさ!」
「まかせて」
2基のサーヴァントが素早く片付ける、マシュも何とか倒し、辺りを一掃する
キャスターは気に食わないといった表示で口を開く
「あ〜キャスターはやっぱ合わないわ、聖杯戦争でキャスターなんてやってらんねぇっての」
「キャスターは・・・?」
「あぁ先輩、そういうこともあるんです、いくつかの特性をもつ英霊は複数のクラス特性を持つこともあるんです、この人は槍の使い手であり、魔術師のようなことも高レベルで出来る英霊なのでしょう・・・憶測ですが、トップレベルのサーヴァントの1人なのでは無いのでしょうか?」
話を聞いたキャスターは付け足すように話す
「そういうこった、サーヴァントの鉄則としてな、自分以外の時代の事は関わらない、あくまで俺は兵器として協力してやるよ、あんたらの調査、俺はこの聖杯戦争の幕引き、利害は一致してるんだ、陽気にお互い手を組もうや」
「・・・それが合理的でしょう、その場合あなたのマスターは誰になるの?言っとくけど私は・・・」
「あーはいはい、そりゃあそこの兄ちゃんだろうな、嬢ちゃんよりもそこの兄ちゃんの方が気が合いそうだしな」
所長は怒ったような顔をしている
「そうね、立花!しっかりするのよ!」
「あんた・・・なんかの呪いかよ・・・魔術回路の質も量も一流なのに・・・」
「う、うるさいわね!」
「まぁいい、決まりだな。この街限定でよろしく頼むぜ。
さて、となれば後は目的の確認だなアンタらが探してるのは間違いなく大聖杯だ」
「大聖杯・・・?」
「あぁ、この街の心臓だ、。特異点とやらがあるならそこしかない。セイバーもいるしな」
マシュも所長もほっとしている
「なるほど!そこをどうにかすれば・・・!」
「はやまんなよ、軟弱男。あそこにはセイバー以外にアーチャーとバーサーカーがいる」
ガックリ・・・と映像ごしから聞こえてきた気がした
「アーチャーは俺ひとりでどうにかできるんだがな・・・おいランサー、おめぇさんにバーサーカーを頼みたい」
「立花がいいと言うならそうしよう、いいかい?立花」
「え、あ、うん、ランサー、お願い」
お互い状況を把握した、キャスターの案内で大聖杯の元へと出発した