ちう様が復讐するって感想を見た上に脳内で騒がれた結果、某銀行員ドラマの主人公ばりに
「やられたらやり返す、倍返しだ!」
とか言うちう様を受信してました。これはつよい。
午後三時五十分。
「おー!来たにゃん来たにゃん!」
まだ夕方とは言えない日差しの中、ピクシーボブの嬉しそうな声が響く。
『魔獣の森』の攻略を始めてから六時間半近く。最初にマンダレイから提示された三時間を優に超える連続戦闘と森林行進だったがなんとか無事に終わり、千雨たちA組はクラスメイト全員、汗と土で汚れつつも合宿施設であるマタタビ荘に到着した。
最初の二時間半は悪くなかった。交代で土魔獣を軽々と倒していけるため余裕もあった。しかしそれ以降、口田のあやつる野鳥を用いておおよそで算出した距離からして、十二時三十分までの到着は不可能だと判明し、そこから後半は気力も体力も下がっていった。
"個性"は身体能力のひとつだ。昼食抜きでの連続戦闘はいくらそこまで強くない敵だとしても、いくら交代で休憩出来たとしても、疲労はじわじわと確実に積み重なっていく。しかも、戦闘は交代できても合宿所へと移動しなければならないのは変わらない。
わかりやすく説明するならば、千雨たちが行っていたのはダッシュとジョギングを繰り返す障害物有りのインターバル走と言っていい。しかも山間部とはいえ森の中。木の根は飛び出ているし、枯れ枝や倒木、降り積もった枯れ葉などなど、走る環境としては整備された道と同等とは到底言えない。さらには少なからず斜面にもなっているため、身体への負荷は平地の比ではない。
いくらヒーローになるためにトレーニングを積んでいるとはいえ、今までのトレーニングより過酷と言わんばかりの試練。
案の定、千雨は魔力を温存しながら頑張っていたが、到着の一時間前あたりに限界を迎えて気絶し、障子に背負われていた。
一方、合宿所の入り口前の広場にて待っていたピクシーボブとマンダレイは想像よりも早い到着に感心していた。
「とりあえず、お昼は抜くまでもなかったねぇ」
「三時間とか嘘っぱちじゃねぇかよ……」
「腹へった……死ぬ……」
「悪いね、私たちならって意味アレ」
「実力差自慢の為か……いやらしいな……」
そもそも最初から十二時三十分目標なんて無理だったようだ。いくらヒーローとしての素質があろうとも、学生とプロヒーローの間にある経験や日々の努力などの差はあって当然である。
「ねこねこねこ……でも、正直夕方くらいまでかかると思ってた。
長谷川さんの指揮能力は入学して数か月の高校一年生とは思えない采配だったし、思ったより簡単に私の土魔獣が攻略されちゃった。
そのおかげでつい本気になっちゃったけど……いいよ、君ら。
特にそこの四人。躊躇のなさは
ピクシーボブはそう言いながら爆豪、轟、緑谷、飯田の四人に指をさす。この四人は最初から最後まで魔獣の森攻略における要になっていた。
「三年後が楽しみ!ツバつけとこーっ!」
「うわっ」
「マンダレイ……あの人、あんなんでしたっけ?」
「彼女焦ってるの、適齢期的なアレで」
比喩ではなく本当にツバをつけようとでもいうのか、四人に向けて唾を飛ばしているピクシーボブの様子を見て、相澤が本人に聞こえない程度の声量でマンダレイに訊ねた。
洋の東西、男女を問わず、三十路を過ぎたら結婚適齢期のカウントダウンがじわじわと迫ってくるのである。
二十代半ばから同学年の友人知人が一人また一人と結婚していく中で、彼氏もいなければイイ男との出会いも無い、ヒーローの仕事一筋の色のない人生。出会い系に登録しようものなら色々と世間から言われることも目に見えている上に、お見合いだって緊急出動がかかる可能性があるため気軽には頼めない。ヒーロー業は人気も関わる上にワイルド・ワイルド・プッシー・キャッツはこれでもヒーローチャートにて今季三十二位という二桁前半に入るヒーローチーム事務所。三人から結婚を望むことについての理解は得られているとはいえども、一人でみんなの世間からのイメージを落とす訳にはいかない為、あまりおおっぴらに婚活というのは中々出来ない。
もちろんチームを組んでいる三人といる楽しさはあるし、仕事だって人々の役に立つ事がとても嬉しいし充実している。が、それはそれ、これはこれ。ピクシーボブこと土川流子は女の幸せを掴み取りたかった。
雄英高校ヒーロー科という将来有望なヒーローの卵。まだ一年生とはいえ今のうちから仲良くしておけば、三年後にはあら不思議。とても素敵な年下彼氏にという逆・光源氏計画であった。
ちなみにそれは傍から見ていてとても杜撰かつ無謀な計画である。
「適齢期と言えば――」
「と言えばて!」
「ずっと気になってたんですが、その子はどなたかのお子さんですか?」
ピクシーボブからのツッコミを受けつつ、緑谷の視線は少し離れた場所にいる男の子に向いていた。
大きな金の飾り鋲が二つ正面についた赤いキャップを被った男の子。年はおよそ五歳くらいだろう。一緒にいるところから、誰かの子なのかと緑谷は疑問に思っていた。
「ああ違う、この子は私の従甥だよ。洸汰!ホラ挨拶しな。一週間一緒に過ごすんだから……」
「あ、えと、僕、雄英高校ヒーロー科の緑谷。よろしくね」
マンダレイの従甥である洸汰に近付き少し背をかがめて握手しようと手を差し出した緑谷。それに対して洸汰は握手に応じるのではなく、股間を狙って思い切り正拳突きをした。見事な右拳である。
地獄のような激痛に言葉もなく崩れ落ちる緑谷へ、飯田が駆け寄った。
「緑谷くん!
おのれ従甥!!何故緑谷くんの陰嚢を!!」
「ヒーローになりたいなんて連中と、つるむ気はねぇよ」
「つるむ!?いくつだ君!?」
飯田にひと睨みしてからスタスタ歩いてマタタビ荘へ入っていった洸汰。どうやらヒーローが好きではないようだ。
「マセガキ」
「お前に似てねぇか?」
「あ?似てねぇよ、つーかてめェ喋ってんじゃねぇぞ舐めプ野郎!」
「悪い」
「茶番はいい。バスから――」
相澤が生徒たちに指示を出そうと声を張り上げた時、ぐったりしていた千雨は障子の背から飛び降り、瞬動術で相澤のもとに一瞬で移動して飛び蹴りを入れた。
「クソ教師ィ!!!」
瞬動術特有の足音で蹴りを食らう寸前に身体強化を抹消した相澤。が、それでも千雨は止まらない。怒りのまま蹴りやパンチなど、エンデヴァーから学んだ体術で攻撃を繰り出す。怒気と殺気の籠められた攻撃は先程までダウンしていたのが嘘かのようである。
しかし、そこはやはりプロヒーローで雄英の教師。相澤は千雨の攻撃を全ていなし、千雨を捕縛布で両腕ごとぐるぐると縛った。
「完全にダウンしてると思ってたが、お前はまだ元気そうだな」
「元気もクソもあるか!!
崖から落として!スマホも取り上げて!魔獣と戦いながらフルマラソン相当の距離を移動!昼メシ抜き!
いくら強化合宿と言えど、私らの受けた肉体的精神的苦痛は相当なもんだ!
教育委員会に訴えてやる!」
たとえ縛られても相澤に食って掛かる勢いでキレる千雨に、A組の面々は千雨が余程堪えていたことを改めて実感した。
たしかに強化合宿といえどもやってることは鬼畜の所業と言っていいだろう。千雨は特に強制弱体化させられて叫んだり嘆いたりブチ切れたりと精神状態がかなり不安定な状態だったのだ。恨み言のひとつやふたつは出て当然である。
加えて、昼飯抜きに関しては割と切実にうなずく生徒もいる。育ち盛りな上にヒーロー志望の高校生、一食抜いた上での特訓は死活問題であった。
しかし、そんな感情むき出しの文句に合理主義の男がそう簡単に謝罪する筈がなく。
「ヒーローたるもの、どのような状況であろうと人々のために戦うもんだ。こんなところで躓くようじゃやっていけない。道具がないから戦えません、飯が食えないから戦えませんじゃ意味がない。
なにより、雄英は『自由』な校風だ。これくらいの理不尽で訴えてもヒーロー科の特訓のひとつで処理されるだけだ」
相澤の説明にどこもおかしな部分はない。むしろヒーロー科の教師としては正論になるだろう。今日から行われるのは強化合宿。たとえきつかろうともこれくらいの理不尽をクリア出来ないようでは話にならない。
訴えても無駄だから諦めろと言う相澤に、千雨は縛られたまま復讐の内容を決めた。
「……恥ずかしい秘密とか全部暴き立ててやる……。初恋の思い出とか墓にまで持っていきたい恥とか本心とか黒歴史とか、全部プレゼント・マイクとミッドナイトとオールマイトと校長に送ってやる……!ついでに指名くれてたヒーロー事務所にも送ってやる……!」
「待て、絶対にやめろ」
内容が陰湿であるが、確実に精神的ダメージを狙ってきたようだ。しかも継続するタイプの類を。
相澤の脳裏には無駄に大声で騒ぎながらからかってくるプレゼント・マイクとミッドナイトと生暖かい目で見てくるオールマイトと根津の姿が浮かぶ。
さらには会うたび相澤を笑わせようとしてくるMs.ジョークが満面の笑みでからかってくる姿まで想像し、相澤は頭痛を覚えた。
これが他の人間であれば、出来もしないことで脅そうとするなと相澤は叱るだけで、ここまで慌てることはなかっただろう。
しかし、千雨にはやると言ったらやる……そんな『凄み』があった。
「……楽をさせない為だったとはいえ、悪かったな」
捕縛布の拘束を解いて軽いとはいえ謝罪した相澤。相澤から謝罪されるだけでも大金星なのだが、千雨は謝罪を受けてもまだ不服そうだ。
「スマホはバスの先頭座席にあるぞ」
千雨はダッシュでバスに向かった。不服さをぶつけるよりスマホ回収が勝った瞬間である。
なんとも言えない空気が広がるなか、相澤は改めてこの後の時間について指示を飛ばした。
「……全員、荷物をバスから下ろして部屋に運べ。夕食の時間は六時、それまで各自部屋で休憩するように。その後入浴で就寝だ。
本格的なスタートは明日からだ、さァ早くしろ」
千雨の行動はともかく、生徒たちは雑談しながら荷物を下ろしにバスへぞろぞろと歩いていく。
「あ~腹減ったぁ~!」
「昼飯食えなかった分、部屋で菓子食って休もうぜ」
「ムッ!夕食前に菓子類で胃を満たすのは」
「飯田、夕飯まで何も食わずにいたら死んじまうって!マジで!」
「俺もう限界……」
男子の中でも個性を使うと糖分を消費する砂藤は一番げっそりとしている。
「B組はまだなんかな?」
「どうなんだろ?」
「ちうたま~!」
「ご無事でなによりです~!」
「千雨ちゃんの電子精霊ちゃんたちも無事に復活したみたいね」
「良かったねぇ」
千雨の一連の暴走に動じることなく受け入れる優しさは、A組の持つ良い所であった。
荷物を下ろしてマタタビ荘に入る。館内はモダンな作りで、廊下や食堂はワイプシ含め利用するヒーローたちがコスチュームを着続けることもあってか土足でも良いようだ。
男子は一階の大部屋、女子は二階の八人用の部屋を七人で使用する。どちらも和室だ。
千雨を含めたA組女子七人は部屋に荷物を運んでから中央に車座になって座る。その真ん中にはそれぞれ持ち寄ったチョコレートやクッキーなどお菓子が広げられ、各々の持ってきていた飲み物を手にしている。
「それじゃあ、合宿一日目!お疲れさまでしたー!」
「かんぱーい!」
ペットボトルの紅茶を片手に千雨もクッキーをつまむ。クッキーのサクサクした食感とともに広がるバターの香りと優しい甘さは戦闘訓練で荒みきった心を癒してくれる。
千雨以外もそれは同じようで、全員ホッと一息ついて表情も和らいでいた。
「うんっまぁ……!」
「みんな頑張ったもんねぇ」
「うんうん!」
「雄英、マジで唐突に無茶ぶりするよね」
「本当にそれな。あのクソ寝袋教師……」
「千雨さん、担任に向かってその言い方はどうかと思いますわ」
「個性の大半封じられたんだ、恨み言くらい出るもんだろ」
「いやそれでも相澤先生に殴りかかるとか……いろんな意味でホンマに強いわ千雨ちゃん……」
謝られても根に持つ千雨とそれをたしなめる八百万。千雨の気持ちも分からなくはないが、殴りかかっていたことを思い出して呆れた様子の面々。
一息つけたことで蛙吹が気にかかっていたのか、そういえばと話題を切り出した。
「千雨ちゃん、電子精霊ちゃんたちは出せなかったのに、パワーやスピードなんかは使えたのね」
「ん?あー……電子精霊が使えねぇだけで、エネルギー自体が無くなる訳じゃねぇからな。つっても、こいつらがいないとロクに戦えねぇよ。
前にパワーの制御について軽く話したと思うんだが、私の場合はこいつらがパワーをオートで制御するんだ。だからこいつらが居ない状態で使う時は動きながら自分でコントロールしなくちゃならねぇ。そうなると出力がブレるし、連続使用したらすぐにガス欠になる」
日頃の身体強化は、車で言うところのスターター・モーター部分を千雨が、エンジン部分を電子精霊が大半担っているのようなものだ。ほぼ電子精霊に頼っているとはいえ、流石に始動には千雨の力が必要になる。
魔力の内訳としては二割程度を千雨、残り八割近くを電子精霊が担っているといったところ。上位精霊の補助があるとはいえ、千雨がまだ魔力の使い方に慣れていないこともある。伸ばす余地は十分あるのだが、独学であるため仕方がない部分でもあった。
加えて、今回は電子精霊たちが存在維持出来ず消えたため、普段電子精霊に任せている魔力の出力制御もしなくてはならなかった。
クラスメイトという味方と日々の体力作りや自主トレがなければ、おそらく二時間も持たずに倒れていただろう。
「千雨ちゃん突然ぶっ倒れたもんね。ビックリした」
「前に出て戦わないからセーブして使ってたんだが……結局倒れて障子に背負われていたからな」
「体育祭で長谷川が辞退した時は全くわからなかったけど、確かに突然倒れる危険があるのに延長戦して、そこで勝って決勝で爆豪とは戦いたくないよね……」
「爆豪くん、相手が誰でも容赦ないもんなぁ」
体育祭トーナメント一回戦で戦った麗日は自身と爆豪の戦闘を思い出したようだ。誰が相手でも勝負の場に立つ以上は男女平等に扱う男である。
「概ね耳郎の言う通りだよ。自身の限界を把握して無理をしない、これも自己管理が出来るっつーアピールのひとつだ。
それにベスト4進出した時点で三位入賞確定してたし、別に無理して勝ち上らなくても問題なかったから。
……注目のされっぷりは予想外だったが」
ため息をつきながら千雨はアーモンドの入ったチョコレートに手を伸ばす。カリカリのアーモンドの香ばしさとチョコレートのまろやかな甘さが心を満たしていくのを感じる。
「辞退すら戦略のうちだったのね」
「そんな意図があったとは……」
「今のは『良く言えば』の話だぞ。悪く言えば臆病風に吹かれただの、向上心が無いだの、プロの現場では逃げられないだの言われるがな。その点、麗日は限界超えて粘ろうとしただろ。そういうところを評価する人もいるから一長一短だ」
「なるほど」
「私も指名欲しかったー!」
「ホントホント!」
「いや、二年になったらお前らにもちゃんと指名あると思うけどな」
「へ?そうなん?」
「今回の指名はプロからの興味って所だって先生言ってただろ。上級生は即戦力になるかどうかが関わってくるし、流石に今年の体育祭みたいに指名が偏るのはないって」
仮免許を取得すればセミプロとしてインターンに行くかもしれない。そうなると、轟は跡継ぎである以上エンデヴァー事務所行きが内定してるようなもの。私も既にギャングオルカさんとエンデヴァーさんから話だけだが貰っている。爆豪も性格からしてトップランクの事務所でインターンすると言いそうだ。
そうなると、中堅層のプロは二票しかない指名でトップ3を選ぶことはないだろう。……将来のトップランク入りを見越して名前を覚えて貰いたくて指名するのはあるかも知れないが。
まぁ、仮免許が取れなければ話にならないが、わざわざ言う必要もないだろう。全員職場体験先のヒーローやサイドキックから聞いてるだろうし。千雨はまだ疲労と精神力が回復しきっていないことと面倒くささから説明を放棄した。
「来年度の体育祭のためにも、今回の強化合宿は頑張らなくてはなりませんわ……!」
「この合宿で何するか詳しくは分からないけどね」
「たしかに。明日からの訓練、ホントに何するんだろう?」
「とりあえず今日はもう何もないみたいだし、明日に備えてのんびりと夕飯まで過ごそうぜ。
補習も明日からなんだろ?」
「やめてー!思い出させないでー!」
女子で唯一の補習対象になった
しっかり休息を取り、夕食の時間である六時前になったため宛がわれている部屋からぞろぞろと一階の食堂に向かっていると、B組の面々も魔獣の森を攻略して到着したらしく、疲れた様子で停められていたバスから荷物を下ろしてマタタビ荘に入ってくるところだった。
「お、B組じゃん!おつかれ!」
「A組……!その様子だと、もう着いてたのか!」
「
男子同士で競いたい気持ちでもあるのだろう。どうだと言わんばかりの笑みを浮かべる切島たちと、それに悔し気な表情をするB組。
しかし唯一、物間だけは薄ら笑いを浮かべて言い返した。
「ふっ……僕らB組より短い距離だったか、開始時刻が早かったか、もしくは長谷川千雨のおかげなんだろ?複数人乗せて飛行出来る彼女がいなくちゃ君たちなんて」
「やめんかアホ」
「ヴッ」
拳藤が物間に慣れた手つきで手刀を入れる。しかし物間の言葉でB組男子たちは確かにそうだと納得した。それに対して、千雨がいなければ早く到着できないなどと侮られてカチンときた上鳴が言い返した。
「言っておくけど、長谷川は能力の大半が使えなかったから俺たちは自力で一時間半前に着いたからな」
「なっ!?そうなのか!?」
「ああ、スマホ取り上げられてマンタとかちっさいモンスターとか出せなくなってたんだよ。機械がないと使えねぇらしくて。まぁ超パワーとかは健在だったんだけど」
「人の弱点をペラペラと喋ってんじゃねぇぞ、
勝手に弱点を話されて不愉快極まりないといった表情の千雨が上鳴と切島に向かってメンチを切る。
「戦隊モノ染みた不名誉なあだ名付けるなよ!」
「もしかしなくとも、それ俺にも付けてるだろ!?」
「うるせぇぞ
「何時にも増して理不尽かつ辛辣……」
「ほら、長谷川って自分の情報とか勝手に広められるの嫌がるから……」
「弱点だからなおさらね」
騒ぐバカレンジャーと冷静に分析するA組の面々。一方で赤点補習組につけられたあだ名を聞いてB組の視線は気絶している物間に注がれていた。
しかしそんな騒ぎも教師二人に急かされてA組は一足先に食堂へ、B組は荷物を置きに割り振られた部屋へと急いだのだった。
原作のクリア時間(午後五時二十分)より一時間三十分早くクリアしました。戦闘方法のアドバイスと効率重視した攻略法のおかげかもしれない。
適齢期云々の話をしてる時は相澤先生が声を押さえていたのとピクシーボブが騒がしかったため声が聞こえず、ちう様はそこでは起きませんでした。また、相澤先生への復讐は宣言のみで実行せずに終わった……くやしい……。
バカレンジャー襲名おめでとう!