魔法先生ネギま~とある嘱託魔導師の学園生活~   作:デザイア

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第三話 転入初日 前編

 

 

 

 

 

 

 

色々な障害もあったが、私は無事に麻帆良学園女子中等部2-Aに普通の女子学生として転入を果たした。

 

私は今まで教育機関等へ通った事が無いため学生としての勝手が分からない。

 

とりあえずははやてさんやなのはさんのアドバイスにそって、学生生活に馴染む努力をしようと思う。

 

欲を言えば、男子学生として馴染みたかったが。

 

 

私の紹介が済んだ後皆さんから色々聞かれたのだが、一時限目のチャイムがなってしまって授業担当の先生がやってきた。

 

先生が教室内に入ってくると同時に皆はバタバタと自分の席へと戻った。

 

一時限目は数学。新田という先生が担当だった。

 

こちらにくるに当たってこの年代で習うであろう学習内容は予め予習はしてきている。

 

それにこの世界の数学はミッドでのそれと殆ど変わりない。いや、少々遅れていると言っても過言ではないだろう。

 

この授業は問題無かった。

 

そしてその後に続く座学系授業。

 

ええ、全く問題ありません。無数に増やせるマルチタスクでガッツリと予習を済ませています。

 

こと勉学に対して私に隙も死角もありません。

 

ええ、そう思っていましたよ。三時限目まではね。

 

 

 

 

 

 

「んがっ・・・・・・!?」

 

 

突如目の前で繰り広げられた光景に、開いた口が塞がらなかった。

 

三時限目が終わり休み時間が半ば過ぎた頃、私はクラスメイトの近衛 木乃香に次の授業の準備をしなくてはいけないと言われ、2-Aの教室ではない別の部屋へと案内された。

 

そしてその部屋へと入った瞬間、目に飛び込んできたのは――――――

 

 

 

 

 

――――――着替え中のクラスメイト達だった。

 

 

「な、な、な・・・・・・!!?」

 

 

人間、驚き過ぎると声が出なくなるというのを聞いた事があるがまさか自分が体験するとは思わなかった。

 

 

「ルークちゃん、早く着替えないと遅れるで?」

 

 

近衛さんは私が目を点にして驚いているのを見て首を傾げる。

 

そして彼女自身もそう言いながら私の前で服を脱ぎだした。

 

 

「なあーーーーーーーーーっ!!?」

 

「わっ!?なんなん!?どしたん!?」

 

「い、イキナリ何やってるんですか!?」

 

「何って着替えるんよ?次は体育やん。ルークちゃんも早よ着替えんと遅刻してまうで?」

 

 

そっか体育ですか。そういえば事前に渡された時間割表にそう書いてありました。

 

体育と聞くとはやてさん達主催の特別授業を思い出す。

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

 

 

 

「ほいルクレール。これが体育の授業で使う運動着や」

 

「って、何ですかこれ!?この紺色の下着みたいなのは!?」

 

「これが日本の学校の女子の正式かつ伝統的な運動着で、ブルマって言うんだよ」

 

「嘘だ!!はやてさんもなのはさんも嘘ついてるでしょ!!」

 

「嘘じゃないよ。本当だよ」

 

「なーなーはやてーあたし今度はこれ着させたい」

 

「待てヴィータ。今度は私が決める番だぞ」

 

「ちょっと二人ともさっき着させたでしょ。次は私が・・・」

 

「はいはい、喧嘩は駄目やでー。まずはブルマ、その後に三人の希望の巫女服、浴衣、テニスウェアと順番に行こうなー」

 

「ちょっと待って!!その服装はおかしいでしょ!!絶対着用する事ないでしょ!!」

 

「いやいや、何があるかわからへんからな。一応何でも着こなしてみるべきや」

 

「あ、そういえばユーノくんに着させたメイド服もあったんだっけ」

 

「おーじゃあ後でそれ着させてから家事も仕込むかー」

 

「うわーーーん!!」

 

「あ、逃げた――――――レイジングハート、お願い」

 

『Restrict Lock』

 

「嫌だーーー!誰か、誰か助けてーーー!!」

 

「人聞きの悪い事言ったらあかんでー?私らはただルクレールの為だけを思ってやっとるんや。別に私らの娯楽の為なんてこれっぽっちもないんやからな」

 

「はやてー早くー」

 

「主はやて、巫女服と浴衣は下着を着けないのが正装の様です」

 

「アンダースコートも忘れずにね」

 

「メイドカチューシャもちゃんと揃ってるからね」

 

「勘弁して下さーーーーーーい!!!!」

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 

悪夢だった。

 

目の前にあるロッカーには私の名前が書いてある。きっとこの中にもブルマが入っていると思うとため息を通り越して涙が溢れそうになる。

 

体調不良を理由に休むか?いや、もう遅いか・・・・・・。

 

私は意を決し、恐る恐るロッカーを開けた。

 

 

「――――――あれ?ブルマは?」

 

 

ロッカーに入っていたのは何の変哲もない半袖ハーフパンツだが入っていた。

 

おかしい。ブルマは日本全国の女子学生の正式かつ伝統的な運動着だと言っていたのに。

 

もしかしたら何かの間違えで男子生徒用の物が紛れた可能性も否めない。

 

私としてはこのままこれを着る事が出来れば御の字なのだが。

 

 

「あの、近衛さん。この運動着、間違ってませんか?女子の運動着はブルマと決まっているのでは?」

 

 

私は直ぐ近くで着替えを終えた近衛さんに運動着の間違えを訴える。

 

だが、彼女の返答は驚くべき答えだった。

 

 

「ブルマ?麻帆良女子中学の運動着はこのハーフパンツやで?それに昔ならともかく、今はブルマの学校って年々減っていってるで。陸上部とかは使っとるみたいやけど」

 

 

はやてさん。言ってる事が違うんですけど。

 

あ、そうか。はやてさん達は年を重ねた昔の人だから最近の学校事情が分かっていない可能性がありますよね。

 

――――――昔の人だから。

 

はやてさん達が年増な為情報が多少古かった事による間違いとして、この問題は私の中で処理する。

 

良かった。ブルマの着用は無いんだ。

 

そこはかとなくホッとした顔を浮かべる私に近衛さんは首を傾げた。

 

 

「大丈夫です。ちょっとした行き違いがあっただけです。問題ありませんよ」

 

「そうなん。――――――あ、ウチの事は木乃香でええよ。ウチもルークって呼んどるし」

 

「分かりました。では、木乃香さんと」

 

 

話しながらもチャッチャと着替える。

 

普通のハーフパンツだとしても肉体的には女の子だとしても、精神的にはしっかり13歳の男です。さすがに異性の前で下着姿になるのは抵抗があります。

 

着替え終えて私は木乃香さんと共に授業が行われる運動場へと急ぎました。

 

 

 




近いうちに主人公プロフィール出します。
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