煙の中から先に脱したのはテロリストの方だった。そしてテロリストはラウラに視点を移しとスラスターを吹かすとラウラに向かって突撃して行った。突撃をしていきラウラのシュバルツェア・レーゲンまであと2mと迫るとテロリストは横から数本のビームと重斬刀を投げつられ、吹き飛んで行った。
「ぐわっ!」
そしてラウラから吹き飛ばされたテロリストの機体はシールドエネルギーがシグーの総攻撃と壁に激突したことよって無くなりISを解除され、地面に叩きつけられ気絶してしまった。それを見たラウラは声が出なかった。
「ら、ラウ一等兵…」
しばらくして横からテロリストを縛り上げた一夏がラウラに話しかけた。
「少尉?どうしました」
「ラウ一等兵!よく、よく生きていた」
「ちょ、少尉」
一夏が話しかけるとラウラは喜びのあまり一夏に抱き着いた。そしてラウラはすぐに ハッ として一夏を離した。
「す、すまない。それよりも油断をしただろ!」
そしてラウラは謝ると一夏を問いただした。
「あ、あはは…それよりもさっさと出ましょうよ。テロリストどもは捕まえましたし」
「あ、ああ。わかった」
そういうとラウラはISを解除してテロリストの基地の外に向かった。
テロリストの基地の外
テロリストの基地の外に出ると隊員達が駆け寄ってきて一夏とラウラに抱き着いてきた。
「ラウラ少尉~!ラウ一等兵~!」
それからしばらくして一夏とラウラは開放された。後でわかった事だが一夏が捕まえたテロリストは国際手配されるほどの者だったらしい。
テロリストの一件の数日後
司令室に呼び出しを食らっていた副隊長のクラリッサ以外の隊員達は千冬の訓練に励んでいた。そして休憩時間になるとがおぼつかない状態でフラフラのクラリッサがやって来た。そしてクラリッサが倒れかけた所を隊員達が支えた。
「副隊長、何があったんですか?」
すると一人の隊員がクラリッサに何があったかを聞いた。そしてその答えに隊員達はあっけない言葉しか出なかった。
「…専用機を…隊員全員に支給するって……」
「は?」
「隊員全員……二階級特進で」
「は?」
「ラウ・ル・クルーゼ一等兵は……少佐でシュバルツェ・ハーゼの隊長に着任って…」
そう言うとクラリッサはポケットから辞令書を出した。
「「「「「「はいィィ~!?」」」」」」
これには一夏を含む全員が叫んだ。すると一人の隊員が声を出した。
「けどクルーゼ少佐ならいいかも」
それを聞いた他の隊員も口々に言い出した。
「国際手配者相手に戦って勝ったんだからな」
「確かに」
「確かに」
「わ、わかりました。隊長の件受けます。よろしくお願いします」
それを一夏は受けるとはっきり言った。それに対してシュバルツァ・ハーゼ隊の隊員達は口を揃えて挨拶をする。
「「「「「「よろしくお願いしますよ、クルーゼ隊長」」」」」」
そして挨拶が終わると千冬が入ってきた。千冬は入るとすぐに何があったかを聞いた。
「何かあったのか?」
「あ、織斑教官。実は隊員達全員が二階級特進させられて専用機持ちになったあげく自分が少佐で隊長になったんですよ」
「そうか、それじゃあ、訓練を……今何て言った?」
訓練開始だ!と言おうとして千冬はふと思って聞き返した。
「だから隊員全員が二階級特進で専用機持ちになって僕がシュバルツェ・ハーゼの隊長になったんです」
一夏はそれに素直に答えると千冬は驚きの顔をした。そしてしばらくして千冬は自身を落ち着かせると再び訓練を開始した。