「ねぇねぇ、イッチー」
授業が終わり、休み時間になると一夏は誰かに話しかけられ、一夏は反応を見せる。
「ん?イッチーって僕の事?てか、君は?」
「一夏だからイッチーだよ。それから私は布仏本音だよ~」
「ならのほほんさんだね、のほほ~んって感じしてるし」
「いいね~ありがと!イッチー!」
一夏は本音にもあだ名を付けた。すると本音は喜んで席に戻って行った。そして本音が席に戻って行くとまた、誰かに声をかけられた。
「ちょっとよろしくて?」
(⁉こいつ、ソレイユの所のか…)
一夏はソレイユの家系だとすぐにわかった。第二次世界大戦で勝利してまだ大日本帝国という名前のこの国で女尊男卑の考えは天皇陛下が否定したため通じない。そして一夏は知らないフリをした。
「誰ですかね?」
「まぁ、私を知らないというのですか?イギリス代表候補生にして主席入学のこのセシリア=オルコットを」
ご丁寧にセシリアは原作通りの台詞だ。ソレイユはこの考えに至ってないよな(汗)…と思いながら軽く流す。
「ええ、知りませんね」
「まぁ!何ですかその態度!だいたい私に話しかけられただけで光栄な事ですのよ。それ相応の態度というものがあるでしょ!」
それにセシリアは声を大きくして喋り出す。すると一夏はセシリアに怒鳴る。
「知るか!貴様はこの国では女尊男卑の考えは通じんと知らんのか‼」
「そ、それは……っ!また来ますわ‼」
一夏の激に一歩引いたセシリアだったがすぐに ハッとして我に帰えると怒鳴られた事で頭がこんがらがり話すことを忘れてしまい、捨てぜりふをはいて自分の席に戻と今度は箒に話しかけられた。
「一夏、ちょっといいか?」
(なんかよく話しかけられる日だな~ハハハハ~)
一夏は一瞬現実逃避したがすぐに現実に戻って来た。
「屋上でも行くか?」
「ああ」
そう言うと一夏と箒は屋上に向かった。。
「ひ、久しぶりだな一夏」
「ああ、久しぶりだな。箒」
そう一夏は返答した。すると二人が一斉に質問をしてくる。
「そうだ!一夏!何んでこうなったんだ‼」
「あ、ああ、それは…あのバカが隠してたのをバラしたから入ることになったんだよ」
一夏が説明し終わると今度は箒が質問をした。
「そうだったのか…あのバカ姉がすまなかった」
「気にしてないよ。いつか一発殴るけど」
それに一夏はあっけらかんと答えた。
「そ、そうか」
それから一夏は教室に戻るように促す。
「そろそろ教室に戻らないと千冬姉さんの鉄拳が落ちるぞ?三分前だし」
「何!?い、急ぐぞ…って、もういない!」
千冬の‘’鉄拳”と聞くと箒は慌てだし、教室に急いで入って行った。しかし箒は間に合わずに千冬の鉄拳を食らったのだった。
ん?俺かい?転移で楽勝だったよv