織斑一夏転生記~転生者の生きる道~   作:如月 霊

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第二十六話 クラス代表決定戦

クラス代表決定戦当日

 

第二アリーナのピットには一夏、簪、箒、千冬の三人がいた。

 

「そうだ。ねぇ、千冬姉さん」

 

何かを思い出したように一夏は千冬に話しかけた。

 

「どうした?」

 

「ISの詳細だよ」

 

一夏はそう言うとハロの中からISの機体性能等を書いた紙を千冬に渡した。

 

「一夏!なんだこれは!」

 

するとそれを見た千冬が驚いたかと思うと大声を出してきた。千冬が大声を出したことが気になり、簪と箒が一夏の機体の紙を覗いた。

 

「なにこれ、ISコア以外に知らないのが付いてる…⁉それに第四世代なんて」

 

それを見た簪も驚きを隠せない。それを見た一夏は説明をする。

 

「すごいでしょ」

 

それを聞いた千冬は一夏にまた、質問をした。

 

「一夏、いったいどこでこの機体を手に入れたんだ」

 

「どこでって…どこでもなにも束姉さんにコアをもらって作っただけだけど」

 

そう言うと千冬がイラつきを出した。

 

「束のやつ‼」

 

(束姉さん、ご愁傷さま)

 

千冬が束への怒りを露にしている横で今度は簪が質問をしてくる。

 

「…一夏、ISってどこにあるの?」

 

「このチョーカーだよ~」

 

一夏は首にあるチョーカーをさわり、起動させた。それに簪はものすごい興味を見せた。

 

「ふ、船?」

 

「いや、軍艦だな」

 

「そだよ~それじゃあ行くか!」

 

これはまずいと思った一夏は急いでカタパルトに乗り込んだ。カタパルトに乗り込むと簪が呼び止めてきた。

 

「一夏」

 

「頑張ってね」

 

「頑張って!」

 

「一夏、勝ってこい!」

 

「了解!」

 

返事をするとスピーカーから山田先生の声が聞こえてきた。

 

『発進タイミングを織斑君に譲渡します』

 

「了解」

 

「宵月、織斑一夏…出る」

 

発進合図をした一夏はアリーナに射出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ内

 

「遅かったですわね」

 

一夏が発進すると既にセシリアが空中で待機していた。

 

「色々とあったからね」

 

「さて、行こうか」

 

「踊りなさい!私のワルツで‼」

 

「行くぞ‼」

 

そして一夏とセシリアが決め台詞を言って数秒後、試合開始のブザーが鳴り響いた。

先に動いたのはセシリアだった。

 

「それでは!お別れですわね!」

 

セシリアはそう言うとスターライトMk-Ⅲを一夏に向かって発射した。

 

「おっと!」

 

しかし一夏はそれを軽々しく避けるとセシリアに向かってビームライフルを発射する。しかしそれをセシリアは回避をする。しばらく銃撃戦が続いた後セシリアは四機のビットを発射してきた。

 

「ファンネルか‼」

 

「ファンネルではありませんわ!」

 

一夏はそう言うとセシリアにビームサーベルで斬りかかろうするがビットが邪魔をして来たためブースターを吹かして後ろに後退する。

 

「オルコット!似たようなのはこっちもあるんだよ!」

 

「航空機部隊!発艦始め‼」

 

「なっ!BT兵器⁉」

 

「言っとくと全機オート操作だ!」

 

一夏は航空隊を全て発射するとセシリアのビットを潰しだし、30秒で四機全てを撃ち落としてしまった。

 

「ブルーティアーズが、一瞬で……」

 

(ブルーティアーズって言ったのか…忘れてた)

 

それから一夏はビットが無くなったことでビームサーベルを掴むと、イグニッションブーストを使いセシリアに接近して斬りかかろうとした。

 

「これで!」

 

「かかりましたわね!」

 

「なっ!」

 

「これで!フィナーレですわ!」

 

セシリアはそう言うと一夏に向かってミサイルを発射した。ミサイルは一夏に命中し一夏は煙に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてミサイルが直撃してからしばらくすると煙が晴れその中からクラインフィールドを展開している鋼鉄の機体が現れた。一夏の艤装、宵月だ。セシリアはクラインフィールドを展開している宵月を見ると叫んだ。

 

「!?それになぜ直撃して無傷ですの‼」

 

「それは機体性能だ!それよりも行くぞ!」

 

一夏は面倒が起こる前に話を切り上げると超重力砲の発射体勢を取る。

 

「……照準」

 

すると一夏の機体が白く輝きだした。そして一夏はすべての機体や武装でセシリアのブルーティアーズに照準をあわせる。

 

「第一、第二単一能力発動!」

 

「超重力砲!全砲塔!撃てェェェッ‼」

 

「キャァァァァァ!」

 

超重力砲が命中すると追い討ちをかけるように航空機や主砲等から発射された侵食魚雷や銃弾やビームはセシリアのブルーティアーズに吸い込まれるように全弾命中し、しばらくして試合終了のブザーがなった。

 

『勝者!織斑一夏!』

 

それから一夏はセシリアを探した。そしてセシリアは機体が解除されて地上に尻餅を付いていた。それを見つけた一夏はセシリアに話しかけた。

 

「大丈夫ですか~?」

 

セシリアは雫に訪ねる。

 

「どうしましたの…笑いに来ましたか?」

 

それを一夏は笑いながら否定したてセシリアに質問する。

 

「それは無いね。ただ大丈夫か確かめに来た、それよりも立てるか?」

 

「た、立てない?あれ?おかしいですわね?あれ?腰が抜けて立てない……うわっ!」

 

「ピットまでお送りしますよお嬢さん?」

 

「は、はい」///

 

(なんか頬が赤いような…まぁ、いっか!)

 

立てるかと聞かれて立とうとしたセシリアだったが腰が抜けて立てないようだった。それから一夏はセシリアをお姫様抱っこでピットまで連れていった。

 


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