クラス代表決定戦があった日の夕方、一夏達一年一組は食堂に来ていた。食堂には[祝!織斑君、代表決定!]と書かれた看板が立て掛けられている。これはクラスの人が作ってくれた場所だった。
「「「「「「「織斑君クラス代表決定おめでとう!」」」」」」」
クラスメイトが祝いの言葉を玲に捧げた。
「みんなありがとう。それよりも楽しもうか!」
一夏はそう言うと間をおいて宴の始まりの合図を出した。
「乾杯!」
「「「「「「「乾杯!」」」」」」」
~飲めや歌えの大騒ぎ中~
宴が始まり、40分くらいたった頃に誰かから呼ばれていると言われ、一夏はその人のもとに向かった。すると呼び出した人から名刺を出された。
「私は黛薫子。よろしくね。新聞部副部長やってま~す。」
「今日は学園で話題の織斑一夏君に特別インタビューをしにきました~!」
クラスメイト達が騒ぎ出す。しかしそれに目もくれず薫子は手帳とボイスレコーダーを持ち出して質問をしてくる。
「織斑君、代表になった感想を!」
「敵がいるなら叩くだけです」
「いいね~捏造しなくて良さそうだ。」
それに対して薫子はなにやら恐ろしいことを言ってきた。
(捏造しようとしてたのかよ!怖いわ!)
一夏がそう考えていると薫子は次の目標に質問を出す。
「じゃあ、ついでにセシリアちゃんも感想ちょうだい」
「ついでとはなんですの!……そうですわね、まず一夏さんに「やっぱり長そうだしいいや。織斑君に惚れたってことにしとくわ」間違ってないですが…最後まで言わせてくださいまし!」
(セシリア、えつ、間違ってないのかよ!否定してほしかった……)
心の中で少しばかり肩を落とした一夏であった。
二人に質問をし終わると薫子は写真の催促をしだした。
「専用機持ちの二人ならんでならんで、写真とるわよ~」
「7.850÷0.462は?」
「わかりますか!(わかるか!)」
「16.9913419913だね」
「なんでわかりますの!」
(えっ?便利だよね~ヴェーダって)
「正解♪」
薫子はそう言うとシャッターを切った。シャッターが切られて写真が撮られるとと回りにクラスメイト達がいた。
(どんだけ早いんだよ!人間技じゃないだろ!)
写真を撮り終わるとクラスメイトの一人が喋りだした。
「なんか織斑君の目の色が一瞬変わってたような…」
「気のせい気のせい」
「たしかに目の色が変わるなんて事無いもんね!」
一夏はそれをなんとか誤魔化した。
(危なかった~焦った~)
そうして一夏は成んなく就任パーティーを乗り越えた。